Total Pageviews

Tuesday, February 15, 2011

無理な恋愛-第10話

2008年6月10日放映

正午(堺正章)は新人バンド・ZUKAN(ZUKAN)のCDが売れなかったことで、社員たちから現場を離れるよう言われてしまった。
自らの責任を感じる文平(田中圭)に檄を飛ばし、ライブ前にもZUKANに率先して声をかける正午。
しかし、ライブの様子を袖から見ていた正午は、祥子と文平に「あとはよろしく」と声をかけ、その場を立ち去る。
その様子から、祥子(青木さやか)は正午が会社を辞めようとしているのだと気づく。

かえで(夏川結衣)は、脚本の研究を始めて楽しそうな龍彦(徳井義実)に、映画のシナリオ募集のチラシを渡す。
かえで自身は、オーディションや営業活動を事務所の村上社長(不破万作)と共に続けるが、やはりどこでも36歳という年齢がネックになってしまう。

正午はケンちゃん(ムッシュかまやつ)の店に寄り、「必要とされてないのにいるのは辛い」と本音を洩らす。
そして「何もなくなった60歳に恋は厳しい」と自嘲する。
そんな時、丁度かえでが店にやって来た。かえでは女優業を頑張る気になったのは、頑張っている正午に負けたくないと思ったからだと話す。
それを聞いた正午は、今の自らの境遇が切なくなる。

後日、正午は最初に会社を始めた街を歩いていると、偶然朝子(小嶋陽菜)に出くわす。
2人でカフェで話すうちに朝子は、大学卒業後への不安を語る。
そんな朝子に正午は、職業に選ばれるのではなく、自分のために自分が職業を選ぶのだと励ましの言葉を掛ける。

かえではダメもとで受けた映画のオーディションで、ヒロインの叔母さん役で起用を検討しているので、もう一度会ってみたいと連絡を受ける。

正午は遂に会社に辞表を提出し、名残り惜しむ祥子や矢代を置いて、会社を去って行く。
そして自分から誘って光代(夏木マリ)と圭介(尾美としのり)と朝子と4人で食事をする。
そんな正午を見て光代は、正午がどこかへ消えようとしているのではないかと問い詰める。
言い当てられた正午は、かえでの前からも何も告げずに姿を消そうとしていることを認める。

しかし、正午は最後に龍彦(徳井義実)にだけ会って、遠回しにかえでを幸せにするよう伝えておこうと電話を掛けるが、成り行きで、かえでや律子(鈴木砂羽)、水田(福田充徳)と一緒に居酒屋で酒を飲むことになる。龍彦はパソコンを購入して、脚本の執筆に本格的に取り組み始めていた。
かえでは村上社長から電話が掛かってきて、ヒロインの叔母さん役が決定したと聞かされる。
そんなふうに、皆がそれぞれに頑張っている姿を見て、正午は龍彦、律子、水田がいる前で公然とかえでをデートに誘う。

最初で最後のデートだと張り切った正午は、かえでと遊園地に出かけ、若者たちに交じってはしゃぎまくる。
自分たちがどういう関係に見えるだろうか、と問い掛ける正午に、「恋人じゃないですか?」と答えるかえで。
正午は別れを告げないまま、閉園時間ギリギリまで思い出作りを楽しんだ。

やがて、かえでが出演する映画の撮影が始まった。
龍彦は脚本の執筆に力を注ぎ始める。
そして正午の部屋からは家具が消え去り、正午は古ぼけた革のトランク1つを持って部屋を出て行くのだった…。

No comments:

Post a Comment