Total Pageviews

Tuesday, February 15, 2011

無理な恋愛-第11話

2008年6月17日放映

正午(堺正章)が皆の前から姿を消し、龍彦(徳井義実)は自分でいなくなったのだから気にするなと言うが、かえで(夏川結衣)は自責の念に駆られる。
そんなかえでの元に、正午から手紙が届く。
そこにはこれまでの感謝やお詫びとともに、かえでの前から姿を消せば恋は終わらず、ずっと恋をしていられるからと、失踪の理由が綴られていた。

その頃、正午は海辺の町をぶらついていたが、偶然、国内を転々としていた元部下の菊原(坂口憲二)と再会する。
仕事をしないのは3日で飽きたと本音を洩らす正午に、菊原はやっぱり好きな音楽に関わっているべきなのではないかと意見し、正午も2人でインディーズレーベルを立ち上げ、アーティストを発掘しようという気になる。

映画の撮影をしながらも元気のないかえでに、律子(鈴木砂羽)は正午が消えたのは、かえでに負担をかけたくなかったのだと励ます。
龍彦は水田(福田充徳)と仕上げた脚本をコンクールに応募し、これがダメでも諦めないと、今までにない頑張りを見せる。

正午と菊原は新レーベル「チャッピーズ」をスタートさせ、海辺の町でオーディションを開催して新人発掘を始める。
その後、ZUKAN(ZUKAN)のCDチャートが急上昇し、祥子(青木さやか)と矢代(田中圭)は正午を連れ戻しにやって来るが、正午は自分のために新しいことを始めたいと会社復帰を断る。

そして1年後。
かえでは出演した映画が封切りになり、正午は新人を売り出すためにレコードショップを回ったりして営業に精を出していた。律子は臨月を迎え、水田と結婚式を挙げるが、そこに龍彦の姿はない。

龍彦は脚本コンクールに再チャレンジするために自主取材に出かけていたが、海辺の町で楽しそうに仕事をする正午を偶然見かけ、思わず物陰に隠れてしまう。
東京に戻り、正午を見たことを言い出しかねている龍彦に、かえでは自分と龍彦が頑張り続けるのが正午への恩返しなのだと話す。

ちょうどその時、かえでに電話がかかってきて、小さな映画祭の助演女優賞に選ばれたと知らされる。正午はそのことを新聞記事で読み、遠い町で秘かに感動するのだった。

龍彦がグレイスランドに行くと、光代(夏木マリ)とケンちゃん(ムッシュかまやつ)が正午の思い出話をしていた。
正午の存在の大きさを思い知り、龍彦は悪態をつくが、光代は団塊の世代は反抗はしたけど、いじけなかったと龍彦を諭す。
同じ頃、正午は菊原に、1年前は自分が60歳になるなんて受け入れたくなかったけど、今はめちゃくちゃ楽しいと話し、いくつになっても恋をしろとアドバイスをしていた。

やがて映画祭当日がやって来た。会場で律子に会った龍彦は、指輪を見せて、授賞式の後でかえでにプロポーズをするつもりだと話す。
スピーチを終えたかえでに、観客たちが見ている前でプロポーズをし、かえでもそれを受け入れる、と龍彦は想像するが…。

授賞式で成功の秘訣を聞かれたかえでは、正午に言われた「理想の自分と今の自分を比べて落ち込むのはやめろ」という言葉を信じてやってきたと答える。
そしてそれは、「私の大好きな人」に言われた言葉だと。
それを聞いた龍彦は、指輪の箱をそっとポケットにしまう。
そしてかえでに正午の居場所を教え、自分は他の女と付き合うけど、脚本家として成功したら作品に出てほしいと強がりを言って、かえでを送り出す。

正午が海岸にたたずんでいると、かえでが会いにやって来た。
そして正午がいないと寂しいから、一緒にいてほしいと告げる。
「立木さんが生きている間だけでいいから」と言うかえでに、正午は笑顔で答えるのだった。
「あのね、かえでさん、いいの? 長いよまだまだ僕の人生」。

無理な恋愛-第10話

2008年6月10日放映

正午(堺正章)は新人バンド・ZUKAN(ZUKAN)のCDが売れなかったことで、社員たちから現場を離れるよう言われてしまった。
自らの責任を感じる文平(田中圭)に檄を飛ばし、ライブ前にもZUKANに率先して声をかける正午。
しかし、ライブの様子を袖から見ていた正午は、祥子と文平に「あとはよろしく」と声をかけ、その場を立ち去る。
その様子から、祥子(青木さやか)は正午が会社を辞めようとしているのだと気づく。

かえで(夏川結衣)は、脚本の研究を始めて楽しそうな龍彦(徳井義実)に、映画のシナリオ募集のチラシを渡す。
かえで自身は、オーディションや営業活動を事務所の村上社長(不破万作)と共に続けるが、やはりどこでも36歳という年齢がネックになってしまう。

正午はケンちゃん(ムッシュかまやつ)の店に寄り、「必要とされてないのにいるのは辛い」と本音を洩らす。
そして「何もなくなった60歳に恋は厳しい」と自嘲する。
そんな時、丁度かえでが店にやって来た。かえでは女優業を頑張る気になったのは、頑張っている正午に負けたくないと思ったからだと話す。
それを聞いた正午は、今の自らの境遇が切なくなる。

後日、正午は最初に会社を始めた街を歩いていると、偶然朝子(小嶋陽菜)に出くわす。
2人でカフェで話すうちに朝子は、大学卒業後への不安を語る。
そんな朝子に正午は、職業に選ばれるのではなく、自分のために自分が職業を選ぶのだと励ましの言葉を掛ける。

かえではダメもとで受けた映画のオーディションで、ヒロインの叔母さん役で起用を検討しているので、もう一度会ってみたいと連絡を受ける。

正午は遂に会社に辞表を提出し、名残り惜しむ祥子や矢代を置いて、会社を去って行く。
そして自分から誘って光代(夏木マリ)と圭介(尾美としのり)と朝子と4人で食事をする。
そんな正午を見て光代は、正午がどこかへ消えようとしているのではないかと問い詰める。
言い当てられた正午は、かえでの前からも何も告げずに姿を消そうとしていることを認める。

しかし、正午は最後に龍彦(徳井義実)にだけ会って、遠回しにかえでを幸せにするよう伝えておこうと電話を掛けるが、成り行きで、かえでや律子(鈴木砂羽)、水田(福田充徳)と一緒に居酒屋で酒を飲むことになる。龍彦はパソコンを購入して、脚本の執筆に本格的に取り組み始めていた。
かえでは村上社長から電話が掛かってきて、ヒロインの叔母さん役が決定したと聞かされる。
そんなふうに、皆がそれぞれに頑張っている姿を見て、正午は龍彦、律子、水田がいる前で公然とかえでをデートに誘う。

最初で最後のデートだと張り切った正午は、かえでと遊園地に出かけ、若者たちに交じってはしゃぎまくる。
自分たちがどういう関係に見えるだろうか、と問い掛ける正午に、「恋人じゃないですか?」と答えるかえで。
正午は別れを告げないまま、閉園時間ギリギリまで思い出作りを楽しんだ。

やがて、かえでが出演する映画の撮影が始まった。
龍彦は脚本の執筆に力を注ぎ始める。
そして正午の部屋からは家具が消え去り、正午は古ぼけた革のトランク1つを持って部屋を出て行くのだった…。

無理な恋愛-第9話

2008年6月3日放映

いよいよ正午(堺正章)がプロデュースする新人バンド・ZUKAN(ZUKAN)のCDデビューが明日に迫った。営業からはZUKANに予算をかけすぎだと言われるが、正午は自分の勘を信じてほしい、自分が責任を取ると言って押し切る。

かえで(夏川結衣)のアパートでは、かえでと律子(鈴木砂羽)が出演したドラマの放送を見ようと、かえで、律子、龍彦(徳井義実)、水田(福田充徳)の4人が集まっていた。
正午も打ち合わせを終え、オフィスで放送を心待ちにしていた。
放送が終わり、かえでの幸せそうな表情を見た龍彦は、自分が正午と同様にかえでを幸せにできるのか疑問を抱き始める。
そんな龍彦に、水田は映画を撮るために自分で脚本を執筆したが、どうしても面白くならないので、読んで意見してほしいと依頼するが、龍彦はあまり気乗りがしない。

その晩、正午はCD発売前の不安を解消するためにバーに寄り、同い年の男と遭遇。
それは娘に会いに来たが、部屋から男の声が聞こえてきたために引き返してきてしまった、かえでの父・幹二(前田吟)だった。
二人は意気投合し、互いの素性を知らないまま話に花が咲く。
若さの秘訣は恋と仕事で、現在36歳の女性に恋をしていると告げる正午に、幹二も以前、部下の女性に恋をしたことがあり、今は自分で会社を興そうとしていることを話す。
だが名刺交換をし、互いの素性が分かった二人は気まずい空気に包まれる。

矢代(田中圭)は朝子(小嶋陽菜)とデートの約束をするが、なぜか待ち合わせの場所に光代(夏木マリ)と圭介(尾美としのり)もやって来た。
敵意を露わにする圭介に、矢代は必死で自分を売り込むが、朝子からまだ付き合っていないと聞かされて光代と圭介は拍子抜けする。

翌日、龍彦は正午の会社を訪ねる。
自分はかえでのことを本気で好きだが、何も持っていない自分と、経済力や地位や名誉を持っている正午と、どちらがかえでを幸せにできるか分からなくなったと告げる。
正午は自信喪失気味の龍彦に、自分と違って若い龍彦にはこれからたくさんの可能性があり、うらやましいと励ます。

かえでは幹二と会い、女優として成功する夢に向かって100%力を出しきっているのかと問いかけられてドキリとする。
そしてバイト先の居酒屋で考え込んでいたかえでのところに、正午がZUKANのCDを渡しにやって来た。

頑張っている正午の姿や、幹二の言葉に背中を押されたかえでは、女優として目一杯できることを頑張ってみようと奮起。
事務所の村上社長(不破万作)に、受けられるオーディションは全部受けると宣言し、営業活動も始める。

律子はそんなかえでを応援するが、自分はいずれ女優を辞めて、監督を目指す水田を支えたいと言う。
自分たちが決断の年齢を迎えていることを実感するかえで。
龍彦も正午の言葉で前向きになり、水田が書いた脚本を読み始めた。
「99%はつまらないが、ラストは嫌いじゃない」と言う龍彦に、水田は気づいたところを直してほしいと依頼。自分が必要とされていることを感じ、龍彦は嬉しくなる。

だがその頃、かえでと龍彦を励ました正午自身は、ピンチに立たされていた。
祥子(青木さやか)たちの後方支援も空しく、ZUKANのCDの売れ行きが、かなり厳しい状況だったのだ。
他のアーティストをプッシュすると決定した営業からは、「立木さんの勘はもう古い。現場は若い者に任せてほしい」と宣告されてしまう。
その帰り、ケンちゃん(ムッシュかまやつ)の店に寄った正午は、ついに潮時が来たのかと、寂しく酒を飲むのだった…。

無理な恋愛-第8話

2008年5月27日放映

正午(堺正章)は誕生会に行けなかったお詫びを口実に、かえで(夏川結衣)を食事に誘う。
快く返事をもらい喜ぶ正午に、祥子(青木さやか)は人間ドックに行くように強く通告され、渋々人間ドックを受ける。
一方、龍彦(徳井義実)はコンビニでアルバイトを始め、家事もこなし、かえでの言いつけを真面目に守っていた。
それを聞いた律子(鈴木砂羽)は、正午というライバルが現れて危機感を持った龍彦は、母性本能に訴える作戦に出たのでは推察する。

恋をして体も元気だと自信のあった正午だが、人間ドックでポリープが見つかる。
精密検査のため入院が必要と言い渡され、さらにデートの予定と重なってしまう。
年寄りと思われたくない一心で正午は、かえでに急に出張が入ったとウソをついてデートをキャンセルする。
そんな正午の行動を、保険の手続きで病室を訪れた光代(夏木マリ)に「昔から格好つけたがりだった」と言われてしまう。

かえでがアルバイトする居酒屋に、龍彦と律子、水田(福田充徳)が集まった。
水田は緊張した面持ちで、いつか映画監督になって、律子の主演映画を撮る夢が叶ったら結婚してほしいと、律子にプロポーズをする。
それでは一生結婚できないと、茶化しながら涙をこぼす律子に、かえでも感極まってもらい泣きしてしまう。

別の日、水田のプロポーズを聞いて、かえでのことを考えながら歩いていた龍彦は、道で転倒して腰を強打し、病院に担ぎ込まれる。
しかしそれは正午が入院している病院だった。
病室に駆け付けたかえでは、龍彦に「前のいい加減な自分と、今の真面目な自分とどちらが好きか」と聞かれ、「どっちも嫌い、ということはない」と答える。

文平(田中圭)は朝子(小嶋陽菜)がデート中に正午の話ばかり聞きたがるのを不思議に思っていたが、朝子が正午の別れた娘だと知り絶句。
文平は正午と話をしようと病室を訪れると、ちょうどそこに圭介(尾美としのり)も見舞いにやって来た。
意を決し、文平は朝子と付き合いたいと正午に言うと、正午ではなく圭介に責められてしまう。
状況を理解できない文平に、正午は圭介が朝子の今のお父さんだと告げられ、文平は頭を抱える。

病院内を歩いていた正午は、龍彦が同じ病院に入院しているのを目撃。
かえでも見舞いに来るかもしれないと気づいた正午は、慌てて病室に戻ろうとして、背後から来た人とぶつかってしまう。
振り返るとそれはかえで本人だった。
病室に戻った正午は、若く見られたくて入院のことを隠していたと、ウソをついたことを謝る。
嫌われたかと覚悟する正午だったが、かえでは「そんなことで嫌いになりません。いろんな経験をしてきて60歳になった立木さんだから素敵なんです」と答える。
そしてウソをついたペナルティに、正午が一番よく行く店に連れて行ってほしいと提案する…

結局、正午の身体に異常は見つからなかった。
退院した正午は、かえでをケンちゃん(ムッシュかまやつ)の店・グレイスランドに連れて行く。
ケンちゃんと楽しそうにセッションする正午の姿を見て、かえでは正午の格好よさを再認識するのだった。

無理な恋愛-第7話

2008年5月20日放映

正午(堺正章)の気持ちを知ったかえで(夏川結衣)は、自分の正直な気持ちを話そうと正午のもとを訪れる。
これまでのお礼とお詫びを言った上で、自分のことを好きだというのは本当かと、かえでは尋ねる。正午は素直に認め、年寄りに好きになられて嫌な思いをしたのではないかと心配するが、かえでは会っていて楽しいし、人間として好きだから自信を持ってほしいと答える。
その帰り道、正午は「初めて会った時から君のことが好きです」と告白。
「君に恋してもらえるような男になろうと思う」と宣言し、かえでも心を動かされる。

かえでがマンションに帰ると龍彦(徳井義実)がドアの前で眠りこけていた。
龍彦に会いたくないかえでは、律子(鈴木砂羽)をカラオケボックスに呼び出し、今しか歌うチャンスはないと、2人の男に思いを寄せられる心境を熱唱する。
一方龍彦は、かえでが帰って来ないために正午のマンションに戻る。
そこで正午は、かえでに告白したことを報告。
ライバルと思っていない様子の龍彦に、トランプで負けた方がかえでをあきらめると勝負を持ちかける。
しかし答えを出すことは嫌いとゲームをやめようとする龍彦に、正午は自分の勝ち目があるとすれば、そこかも知れないと笑顔を見せる。

翌朝、オフィスに出社した正午は、新人バンド・ZUKANのデビューを目前に控えて弱気になる文平(田中圭)を励ます。
そして「言いたくて、しかたなかった」と昨夜、かえでに告白したことを報告。
文平も最近好きな女の子に告白したことを明かすが、それが自分の娘・朝子(小嶋陽菜)と知らない正午も盛り上がる。

かえでの36歳の誕生日が近づいて、律子は誕生会を企画。
かえでに彼氏も連れて来てと言われた律子は、水田(福田充徳)のことを打ち明けるべきか頭を悩ませる。
そんな時、ロケ現場に龍彦がやって来る。やっぱりかえでが好きだから、もうどこにも行かないと言う龍彦に、かえでは職を探しお金を入れることを条件に、部屋に戻ることを認める。
そして龍彦は約束通り本屋でアルバイトを始める。

律子は誕生会には正午も呼ぼうと提案し、メールをもらった正午も喜んで出席すると返信。かえでに告白できて気持ちが高揚している正午は、仕事にも精力的に取り組んでいた。
だがその結果、正午が入れたZUKANのラジオ出演とかえでの誕生会が重なってしまった。意を決した正午は、かえでに誕生会に行けないと電話をかける。

そして誕生会当日。
かえでがアルバイトしている居酒屋に、律子は彼氏として水田を連れて来てかえでを驚かせる。龍彦は、アルバイトを休ませてほしいと言ったが認められず、本屋を辞めて誕生会に出席していた。
仕事で来られない正午と、バイトを辞めてきた龍彦。どちらがいい男かと、考えをめぐらせるかえでと律子。
龍彦はなけなしの金で買った片方だけのイヤリングをプレゼントし、かえでを喜ばせる。

だがその後、正午からメッセージカードが入った100本の薔薇の花束が店に届き、龍彦は複雑な心境になる。
一方、かえでからハートマークが3つも付いたメールを受け取った正午は、歓声を上げるのだった。

無理な恋愛-第6話

2008年5月13日放映

祥子(青木さやか)から正午(堺正章)の恋心を聞かされたかえで(夏川結衣)は、律子(鈴木砂羽)に相談。
正午のことは嫌いではないが、全くの予想外だったと正直な気持ちを吐露する。
律子は、かえでに恋をしているのに龍彦(徳井義実)との仲を応援してくれるなんて、いい男だと正午を支持する。
一方、かえでにキツイ言葉を浴びせられて落ち込む正午に、祥子は恋心を代弁して伝えたことを報告。
そして、かえでの反応を聞かされた正午は、自分が恋愛対象の範疇に入っていないことを再認識し、落胆する。

そんな時、“チャッピー”こと正午の大ファンであったかえでの母・秀子(高畑淳子)が正午に会いたいと東京に押しかけて来た。
かえでは迷惑がるが、連絡しないと親子の縁を切るとまで言われ、しぶしぶ正午に電話をかけ、3人でディナーをする承諾を受ける。
正午に会うための服を買いたいと、かえでをともなって街を歩いていた秀子は、光代(夏木マリ)と遭遇。実は、ザ・レインドロップスの追っかけとして有名だった2人は旧知の仲だったのだ。
光代は3人でディナーに行くことを聞かされると「複雑な三角関係…」と言い、それに気づいたかえでは、光代も正午の恋心を知っていたのだと混乱する。

正午は、祥子と矢代(田中圭)にこれまで浮わついていたことを詫び、かえでに対しては“お母さんがファンだった人”という役割を全うして、きっぱり諦めると宣言する。
かえでと秀子が正午に指定された店に行くと、秀子から連絡を受けた龍彦も来ていた。
そこで正午はステージに立ち、思いを込めてザ・レインドロップスの曲を歌う。
だが歌いながら、正午の頬に涙がこぼれているのを、かえでと龍彦は気づいていた。

ディナーが終わり、ケンちゃん(ムッシュかまやつ)の店に寄った正午は、最初から無理な話だったとつぶやき、「恋の終わりだ」と乾杯する。
秀子を帰したかえでは、正午が自分に好意を持っていることを龍彦に話す。
それを聞いた龍彦は、「今一番しんどいの、おっちゃんだから」と言って正午の部屋へ戻り、自分と正午の友情は変わらないし、恋愛でもいい勝負だと正午を慰める。
だが正午は、かえでにとっての自分と龍彦は決定的に違うと言い、今は一人にしてほしいと部屋を出て行ってもらう。

それからしばらくして、圭介(尾美としのり)が正午の会社にやって来た。
朝子(小嶋陽菜)がオーディションを受けるから、力になってやってほしいと言うのだ。
朝子の履歴書を確認した正午は光代とカフェで会い、娘と対面することに躊躇する正午。それに対して光代は「ちょっときついことを言うよ」と前置きをして話しはじめる。

そして、オーディション当日。朝子は正午が立ち会う最終審査の5名に見事残った。
正午は光代に「朝子はあなたが自由に生きるために捨てた現実。もうあなたの子じゃないし、後悔しても戻らない」と言われたことが胸に刺さっていたが、意を決して朝子の歌を聴く。

だが、ザ・レインドロップスの歌を選んだ朝子は、正午の前で泣き出してしまい、満足に歌うことが出来なかった。
そんな朝子に正午は、「歌手になりたいんだったら、どんな時でも歌えないとダメだ。他の道を探しなさい。幸せになって下さい」と告げる。
迎えに来ていた光代と圭介にそのことを報告した朝子は、さっぱりとした表情で帰って行く。
そんな幸せそうな3人の背中を見送った正午は、自分が失ったものを思い知らされていた。そして、たまらなく寂しい気分で会社を出た正午を、かえでが待っていた…。

無理な恋愛-第5話

2008年5月6日放映

正午(堺正章)に龍彦(徳井義実)が出て行ったことを話してスッキリしたかえで(夏川結衣)は、龍彦が正午を頼って行っても、会いたくなってしまうから自分には教えないでほしいと告げる。
そして自分は失恋すると、新しい恋でなく仕事で頑張るタイプなのだと笑顔を見せる。

正午がマンションに帰ってくると、部屋の前にはかえでの予想通り龍彦がいたが、なぜか光代(夏木マリ)と酒盛りをしていた。龍彦を叱ろうとする正午だが、光代に「黙って出て行ったり、謝りもしないのはあなたと似ている」と言われ何も言えなくなってしまう。
光代は朝子(小嶋陽菜)のことは伏せて、知り合いが歌手のオーディションを受けたら優遇してくれるのかと聞くが、正午はコネは嫌いだと言い切る。
結局、正午は龍彦を家に置くことになり、龍彦は自分の小説が駄目だと結論が出るのが怖くなったと、逃げ出した理由を打ち明けるのだった。

翌日、正午の会社にドラマのプロデューサーが訪ねてきた。予算が少ないBSのドラマに出てくれるいい女優はいないかと聞かれた正午は、あることを思いつく。
その後、いつものように再現ドラマに出演していたかえでと律子(鈴木砂羽)のもとにオーディションの話が舞い込んだ。
真剣な思いでオーディションに臨んだかえでと律子は、2人そろって見事に合格。歓喜の祝杯を挙げながら、かえでは忙しくなると男は邪魔だから、龍彦が出て行ってくれてよかったかもしれないと前向きに話す。

ある日、正午が龍彦とケンちゃん(ムッシュかまやつ)の店で飲んでいるとかえでから電話があり、正午は龍彦には行き先を告げずに1人で店を出る。
かえでと律子と合流した正午は、2人が心底楽しそうにドラマの撮影に臨んでいることを知り、嬉しく思う。

その頃、光代と圭介(尾美としのり)は、朝子が正午に会いたいのではないかと悩んでいた。
そんな悩みを断ち切るように、圭介はオーディション対策グッズを買い込んで来るが、オーディションを受けることがばれた朝子は複雑な気持ちになる。

ドラマの撮影が進み、充実した時を過ごしていたある日、かえではプロデューサーから正午によろしく伝えてほしいと言われる。さらに事務所の社長から、この仕事が正午の推薦で決まったと聞かされ愕然としたかえでは、正午の会社を訪ねていく。
そして正午に、実力で勝ち取ったと思ってはしゃいでいた自分が恥ずかしい、本当のことを言ってほしかったと、激しく責め立てる。それから「バカにしないでください。もうお会いすることもないと思います」と言い捨てて立ち去る。

だが、そんなかえでを祥子(青木さやか)が追いかけて行った。祥子は、正午はコネが嫌いな人間で、プロデューサーには会って力があると思ったら使ってほしいと言っただけだと釈明。かえでは自分のことしか見ていないから、正午がずっとかえでに恋をしているのもわからないのだと、正午の恋心もぶちまける。
無神経に人を傷つけているのは自分の方だと指摘されたかえでは呆然と立ち尽くす。

一方、かえでから二度と会わないと言われてしまった正午は、ケンちゃんの店で1人、飲んだくれるのだった。

無理な恋愛-第4話

2008年4月29日放映

仲間が小説で新人賞を取ったと知り、落ち込んだ龍彦(徳井義実)は夜になっても帰って来ず、正午(堺正章)とかえで(夏川結衣)は2人で食事をすることになる。
正午に龍彦の行方が気になっていることを指摘されたかえでは、若い頃は束縛し合わない関係がいいと思っていたが、段々キツくなってきたと告白する。
そんな時、玄関のチャイムが鳴った。

だがそれは龍彦でなく、保険の手続きをしに来た光代(夏木マリ)だった。光代がかえでの前で余計なことを言わないかと冷や冷やする正午。
光代は正午がかえでとうまくやっていると勘繰るが、龍彦も一緒に居候していることを知り、正午の胸のうちを察する。

光代が帰った後、ようやく龍彦が帰ってきた。だがひどく酔っ払っており、飲み屋の女の子たちを多数連れてきたため、正午は店の勘定を払って引き取らせる。
かえでは龍彦を頭ごなしに怒鳴りつけるが、正午は龍彦に辛いことがあって酒を飲んだのを察してかえでをなだめ、2人きりにしようと自分は部屋を出て行く。
龍彦は酔った頭で、正午がかえでを好きなのではないかと指摘するが、かえでは取り合わない。

一方の正午は、ケンちゃん(ムッシュかまやつ)が開くロックバーに向かうも臨時休業。結局は文平(田中圭)の部屋に泊まることに。

翌朝、かえでは龍彦が持っていた仲間の著書を発見。先を越されて落ち込んでいるのではないと強がる龍彦に、かえではまた小説を書くように励ます。
そして自分たちのアパートに帰ったかえでからお礼の電話を受けた正午は、2人が帰ってしまったことを少し寂しく感じる。
かえでは正午の小説執筆を応援し、律子(鈴木砂羽)にも龍彦は自由に疲れて腰を据えたくなっているのではないかと嬉しそうに話す。 だが当の龍彦は、机に向かってもまるで書く気が起こらずに、かえでの期待がプレッシャーになっていた。

ケンちゃん(ムッシュかまやつ)の店に寄った正午は、かえでが彼氏とうまく行っても、幸せそうな顔をしているのがなぜか嬉しいと告げる。ケンちゃんは、「それは愛ではないか」と指摘する。
マンションに帰ってくると、正午のことを“お友達”と書いたかえでの手紙が残されていて、正午はよりいっそう切ない気持ちになる。

だが次の夜、買い物袋を抱えてかえでがアパートに帰ると、龍彦の姿は消えていた。 そこにはビリビリに破かれた原稿用紙が残されていて、かえでは力無く座り込んでしまう。
正午は部下の祥子(青木さやか)と飲みに行き、人は自分で限界を決めてはいけないと説教をする。だが恋の行方について聞かれると、もう終わったと力無く答えるしかなかった。
一方、矢代(田中圭)は合コンで、偶然、朝子(小嶋陽菜)と同席していた。
朝子は密かに歌手を目指しており、光代は朝子の部屋でオーディションの通知を見つけてしまう。それを聞かされた圭介(尾美としのり)は、正午との血のつながりを感じてショックを受ける。

龍彦が消えて数日、かえでは懸命に一人で日常を過ごしていた。
正午もかえでのことを忘れて仕事に精を出す。
だがある日、正午がかえでの居酒屋の前を通りがかると、ちょうど仕事を終えたかえでが店を出てきた。かえでは堪えきれず正午に寄りかかり、涙をこぼしてしまう。
その頃、龍彦は正午の部屋の前にしゃがみ込んでいた。正午は優しくかえでを受け止める…。

無理な恋愛-第3話

2008年4月22日放映

正午(堺正章)の会社に元妻の光代(夏木マリ)が生命保険の勧誘に押しかけて来た。かえで(夏川結衣)と結婚する気なのかと聞かれた正午は、片思いなのだと告白する。そして、保険の契約に関してある提案をする。

かえでの家ではシャワーが壊れて水しか出なくなってしまった。龍彦(徳井義実)は自分で修理すると言い張るが、悪戦苦闘の末、ますます壊れてしまう。近所の銭湯も廃業しており途方に暮れていると、ちょうど正午がタクシーで通りかかり、正午はマンションの風呂を貸してやることになる。かえでと龍彦に、正午のお陰で別れなくて済んだと感謝された上、仲のよさそうな姿を見せ付けられ切なさを募らせる正午だが、風呂が直るまでうちで暮らせばいいと言ってしまう。

その頃、光代は圭介(尾美としのり)に、正午が保険金の受取人を朝子(小嶋陽菜)にしたがっていると報告していた。正午は圭介が嫌がるのではないかと気にしていたが、圭介は自分が正午よりも多額の保険に入ることを条件にOKする。

正午は夜が更けても全く眠れずにいた。切なさのあまりベランダに出てため息をついると、背後に人の気配が。振り返るとそこには、やはり眠れずにいたかえでが立っていて、2人でワインを飲むことになる。「もう自分にはこんな豪華な部屋に住む人生はないんだなあと思って、ちょっと落ち込んでしまった」と打ち明けるかえで。正午はその考えを否定し、「例えば僕と…」と言いかけるが、その先は言い出せずにはぐらかしてしまう。そして、何が幸せかは誰にも分からないのだから、思い描いていた理想の自分と今の自分を比較して落ち込むのはやめるようにと諭す。

翌朝、久しぶりに「行ってらっしゃい」の言葉で見送られた正午は、仕事に対してもやる気を取り戻す。一方、かえでは律子(鈴木砂羽)に、龍彦とともに正午の家に世話になったことを報告。その会話の中で、正午がゆうべ言いかけたのは「僕と一緒にこの部屋に住もう」ということだったのではないかと考える。まさかと打ち消すかえでだが、そのことが気になってしまう。

龍彦は街で小説仲間とばったり遭遇。新人賞を獲ってデビューしたと著書を渡され、落ち込んだ龍彦は街をうろつく。正午が弾んだ気持ちで帰ってくると、かえでが料理をしていて、龍彦はまだ帰っていなかった。「じゃ、2人か」。正午は何気なく呟くが、かえでとの間に緊張感が走って…。

無理な恋愛-第2話

2008年4月15日放映

かえで(夏川結衣)が“正午を恋愛対象に見るのは無理”と話すのを聞いてしまい、ショックを受けた正午(堺正章)。だが辞書を引いて、「無理」という単語には「強いて行なうこと」という意味もあると知り、かえでとの恋愛も出来なくはないと強引に解釈。そんな時、かえでから先日のお礼にと食事に誘われ、元気を取り戻す。
かえでの部屋には結局、龍彦(徳井義実)が転がり込んでしまった。かえでは働くと宣言した龍彦に期待を抱き、ご褒美の食事を作っておくとメールを送るが、そのメールを重荷に感じた龍彦はたった1日でバイトを辞めてしまう。

家に帰りづらい龍彦は、電車で席を譲って知り合いになった正午を強引に酒に誘い、正午もかえでとの関係は黙ったまま、龍彦について行く。そして女に束縛されるのは嫌だとこぼす龍彦に、それを我慢しても彼女を幸せにするか、別れるかのどちらかしかないと話し、「幸せにしてやれよ」と龍彦の背中を押してしまう。
龍彦はかえでも店に呼ぼうと電話かけるが、帰ってこない龍彦に腹を立て律子(鈴木砂羽)と料理を食べていたかえでは電話を切ってしまう。正午は帰り道、なぜか龍彦を応援してしまった自分に呆れながら、やはりかえでのことが好きだと自覚する。

翌日、街で服を選んでいた正午は、たまたまショッピングをしていた光代(夏木マリ)と遭遇。さらに光代の今の夫・圭介(尾美としのり)とも対面し、ついには3人でお茶を飲むことに。そして圭介から、正午が離婚してくれたから光代と出会うことができたと礼を言われ、複雑な気持ちになる。帰りにケンちゃん(ムッシュかまやつ)の店に寄った正午は、明日はかえでとデートだが、この年齢になるとフラれて傷つくのは嫌だと本音を漏らす。

デートの当日、文平(田中圭)が強精剤を買ってきた。正午は健康器具を頼んだのだが、文平は掲載されていた広告のページを間違えてしまい、仕方なく正午は受け取る。かえでに招待されたのは、かえでがアルバイトをしている居酒屋だった。酒が進んで酔ったかえでは、家に帰りたくないと言い出し、正午は例の薬を飲むべきか悩む。かえでは、龍彦のことは嫌いじゃないけど大好きなわけでもないと本心を打ち明ける。そんなかえでに正午は、龍彦もきっと迷っているが、迷った末に選んだらもう迷わないはずと、またしても2人を応援するようなことを言ってしまう。かえでは正午にはいくら甘えても男女関係にはならないから安心できると言い、それを聞いた正午は引きつった笑顔を見せるのであった。

そして家に帰ったかえでは、ドアの前にたたずんでいた龍彦を部屋に入れてやる。荒れた正午は今夜もキャバクラで歌いまくるのだった。

無理な恋愛-第1話

2008年4月8日放映

かつてグループサウンズのボーカルとして、一斉を風靡した立木正午(堺正章)。今はレコード会社の役員待遇プロデューサーをしているが、最近は年齢を感じ、部下の菊原(坂口憲二)に仕事を譲ろうと考えている。

長野かえで(夏川結衣)は、売れない女優として、仲間の律子(鈴木砂羽)、新人の姫野まどか(スザンヌ)とともに、再現ドラマディレクターの水田(福田充徳)に文句を言われながら、再現ドラマの女子高生役など望んでもいない仕事を受け続けていた。そして東海林龍彦(徳井義実)は、小説で賞を狙うと豪語しつつも小説を書く気配はなく、かえでと付き合ってはいるが、金が無くなってはあちこちの女の部屋に転がり込むイケメンの怠け者。

ある日、正午の60歳の誕生日パーティーが開かれる。菊原をはじめ、祥子(青木さやか)、矢代(田中圭)達に赤いチャンチャンコを渡され、祥子からは独居老人呼ばわりをされて、正午は密かにショックを受ける。その帰り、かつてのバンド仲間・ケンちゃん(ムッシュかまやつ)が開くロックバーに寄った正午は、「もう恋をすることはないのかなあ」と寂しい本音を漏らす。さらに、正午は離婚した元妻の光代(夏木マリ)と偶然再会。光代は12歳も年下の夫・圭介(尾美としのり)と再婚し、正午との間にもうけた娘・朝子(小嶋陽菜)も女子大の2年生になり、元気にしていると聞かされる。寂しさを募らせた正午は翌朝、風邪をこじらせてしまう。

一方、かえでは生活費を稼ぐため居酒屋でアルバイトをしていたが、学生アルバイトの田代(永田彬)に「東京のお母さん」扱いをされて愕然とする。癒しを求めたかえでは、ペットショップで1匹の子犬に一目惚れ。購入し“チャッピー”と名付けることに。翌日、お金のなくなった龍彦がかえでの部屋を訪ねてきた。結局情にほだされて焼きそばを作ってやったかえでに、龍彦は時々一緒に暮らしたり、離れたりする束縛しない恋愛ができないかと提案。だがかえでは「私はもうそういう恋愛をする年じゃない」と断り、龍彦に金を渡して部屋を出て行かせる。

その頃、風邪で誰にも助けを求められない正午は、フラフラになりながら自力で薬や食料を買い、その帰り、公園にさしかかる。また、かえでもチャッピーを連れ、同じ公園で散歩していた。するとチャッピーが急に走り出す。追いかけようとかえではチャッピーを呼んだため、自分が呼ばれたと思った正午はバランスを崩し、池に落ちて気を失ってしまう。正午を助けたかえでは自分の部屋に連れて帰り、服を着替えさせて介抱してやる。そんなかえでに正午は、まるで天使のようだと恋をしてしまう。

すっかり上機嫌で出社した正午に、祥子たちはすぐに恋だと気づき、菊原はある一つの決心をする。一方、正午は看病してもらったお礼にと、かえでに電話をかけて食事に誘う。かえでからOKの返事をもらった正午は喜びに満たされる。その夜、店に来たかえでは予想外に高級な店であることに驚く。正午から犬の名前の由来を聞かれ、かえでは母親が過去にグループサウンズ『ザ・レインドロップス』が好きで、“チャッピー”という人の大ファンだったからと話す。そして正午はついにそれが自分であることを明かす。驚いたかえでは慌てて母に電話をかけ、パンツの中まで見たことを報告する。

かえでは若い時に金沢で劇団を作り、仲間で上京したが失敗したと身の上話をする。成功した自分は運が良かっただけだと正午は言うが、かえでは自分には何かが足りなかったんだと思わないと納得できないと言い、正午はさらにかえでに惹かれる。正午は若い時はとにかく音楽が好きで、その瞬間だけしか考えていなかったと振り返る。でも最近の音楽はわからなくなってきたと、かえでには正直な気持ちが言える正午だった。

家に戻ると菊原が正午のマンションを訪ねて来て、会社を辞めたいと切り出した。ずっと正午を目標にしてきたが、情熱がなくなった最近の正午みたいにはなりたくないから辞めるのだと言われ、正午は呆然とする。

再現ドラマの現場には新人のまどか(スザンヌ)が入ってきて、かえでは若い役を奪われ姑役に回されてしまう。部屋に戻ってくると、龍彦が金を返しに来ていた。落ち込んでいたかえでは、そのまま龍彦と酒を飲みに行ってしまう。その後、かえでが好きだと言っていた薔薇の花束を届けにやって来た正午は、偶然居酒屋でかえでと龍彦が飲んでいるのを見かける。2人は正午のことを話題にしており、かえでが若い男が好きだから正午は恋愛の対象にはならないと話しているのを耳にしてしまう。正午は寂しくその場を立ち去るのだった・・・。