2002年3月14日 放送
会社を辞めたとう子は、飲み友達のところに居候を始めました。就職の面接試験もたくさん受けても全滅。年齢、仕事に対する希望(やりがいがあって、ワクワクする様な仕事)が理由。で、人材派遣会社で働く居候させてもらってる友達のお姉ちゃんのところに行ったら、就職よりお見合いを薦められすることに。1回目のデートで、とう子は自分の行きたい映画、お店、バー、なな何と!!ホテルを予約しました。しかし、当日時間が過ぎても相手が来ないので電話してみると、「女の人にリードされるのは嫌いで、やっぱりもっと若い方が・・・」と断られてしまう。その後デパートで「えんぴつねずみ」が売れなくて、売り場からはずされるところを見てしまう。そして、気になって楠木文具へ顔を出しにとう子は行きました。
一方、楠木文具で発売した「えんぴつねずみ」の売れ行きが悪く、謝罪に、貫井さんが行くことに・・・。そうです!!楠木文具の部屋で2人は会うことに・・・。貫井さんはとう子が気になって気になって、はるなちゃんとデートしていても本宮のことを聞いてしまう。そんな2人が逢ってしまいましたよ。一緒に楠木文具を出て、とう子が実は今日、デートだったがすっぽかされて、悔しいから予約を入れたところに1人で行くと言う話しをしたら、貫井さんが「付き合う」と言い出し、映画、レストラン、バー、ホテル・・・と。しかし、それまで意識してなかったのに、部屋に二人っきりなり、ベットに並んで座ったら、意識してしまいホテルを出る。2人は元気で・・・とバイバイする。
貫井企画は営業不振で事務所を閉めることに・・・。しかし、吉武さんは「貫井と一緒に心中する」と言い出す。そうご君から事務所を閉める事をとう子がきき、「支えてやって欲しい」と頼まれるが、「貫井さんは大丈夫」と、自分の本当の気持ちを止めてしまう。
一方、貫井さんはとう子の事が気になってることに気付き始め、はるなちゃんに「もう逢えない。」とお別れを言う。また、別の日、吉武さんに「事務所はなくなっても仕方がないが、手放さなくてもいいものまでまで封印しようとしていないか?本当に大切なパートナーとの出会いは人生の中でそうあるものじゃない。奇跡に等しい出来事なんだ。余計なことぐずぐず考えてると、起こる奇跡も起こらなくなるぞ!!」といわれる。
とう子のところにはるなちゃんが来る。「仕事も住む場所も見つけた。貫井さんとも付き合いをやめて、今は吹っ切れて立ち直ってきたから、もう気にしないで、とう子さんの気持ちを伝えるべき」と言われる。しかし、「後先考えず、相手の事考えず、ただ、好きだって素直にいえない年になっちゃたよ。もう決めたことだから・・・」と答えてしまう。
2人とは別にその頃、巷では遅ればせながら、「えんぴつねずみ」が大人気になって、倒産予定の楠木文具に注文が殺到。貫井企画にもロイヤルティーとして1億弱のお金が入ってくる事になり、持ち直す事に。そのヒットの祝賀会にとう子はそうご君から誘いを受ける。迷いながらも店の前まで行くが入れずにいるところに、心配したそうご君が探しにやってきて、もう大騒ぎ。2次会は事務所でやる事になり、買出しにそうごくんと吉武さんが行き、貫井さんととう子は2人きりに事務所で・・・。そうご君たちは気を利かせたのです。
ここから本題。2人きりになって、貫井さんがとう子に戻ってこないか?と誘う。新しい仕事の依頼の入り、一緒にやらないか?と言う。とう子は正直な気持ちを言ってしまう。「仕事の誘いは嬉しい。でも、事務所を辞めたのはお金だけじゃなて、本当は貫井さんが好きで好きで見ているのが辛くて辞めて、ごめんなさい。初めは人違いで引き抜かれたけど、でも、ここにきたお陰で忘れかけていた気持ちを思い出したような気がします。仕事に夢中になったり、本気で人を好きになったり、そういう毎日から力をいっぱいもらいました。私は人違いに感謝してます。あれは奇跡だったんですよ。私にとっては・・・。」といって、帰ろうとすると、「俺にとっても奇跡だったよ。お前がいてくれて、楽しい事やおもしろい事が美味しい事が、2倍楽しい・・・。お前といると楽しい。近くにいるときは気付かなかった。だって、ずっといるものと思っていたし・・・。」と貫井さんも気持ちを言う。とう子は「それならなおさら、事務所に戻るのはまずいのではないでしょうか?回りもやりづらくなるだろうし、仕事にも支障が出てくるだろうし・・・。」と言いかけたとき。貫井さんはとう子に、キ・キキスをしまうのです。そこへそうご君と吉武さんが帰って来る声が・・・。慌てた2人はドアを力ずくで閉めたまま、慌てるが、とう子の方からまた、返事のようにキスをしてしまうのです。そのあとは無事、貫井企画に戻って、みんなとも仲良く暮らしたとさ・・・。めでたし、めでたしでした。
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Wednesday, February 16, 2011
恋の力-第10話
2002年3月14日 放送
深津に「以前の貴方はもっと自信をもって
いたし、仕事に情熱があった。そういう貴方が好きだった」
と言われたことで、堤はゼロから再出発することを決意。
深津と組んで、文房具会社の再生を手がけることになる。
矢田は堤が自分を愛してくれているのか自信が持てず
友人に八つ当たり。
深津と堤はコンビで仕事を進める。
生き生きと仕事をする堤を深津はつい見つめてしまう。
二人だけで食事している時に
深津「好きだと言ったのは、ラブの意味じゃないですから」
堤「当たり前だろ。俺とお前の間で今更。気持ち悪い」
というような会話もあり、深津は密かに傷つく。
堤の再出発のお祝いに、
事務所の4人で呑みに行くことになり、そこに矢田も合流。
坂口は、深津と堤がお似合いだと思っているので
深津を援護する。しかし深津も堤も恋に不器用なので
坂口の狙い通りにはいかない。
その日の帰り、堤が車で矢田と深津を送っていく(矢田・
深津ルームメイト)と言うが、深津は矢田・堤に気を遣い、
「呑み足りないから先に帰って」と言って2人を先に帰す。
坂口は深津に付き合って呑み「貴方(深津)は素敵な女性。
応援してます」という。
深津は友人に、堤を好きになったこと、事務所を辞めて
矢田との同居も解消することにしたと打ち明ける。
自分は若くて可愛い矢田にとうていかなわないが、
幸せな二人を見ているのはつらすぎる、と。
深津は矢田に「経済的理由で同居を解消したい」、
と申し出る。
しかし矢田は深津の本心を見抜いていた。
「貴方は堤さんを好きなのでしょう」と。
深津は堤を好きになったことを認める。
しかし矢田も「貴方(深津)のことは好きだが、
堤の件だけは譲れない」と答える。
文房具会社に提案する新商品が完成し、納品が終了。
お祝いに事務所の4人で呑みに行くことになる。
深津は、他の3人を先に店に行かせ、一人事務所に残る。
事務所の部屋を見渡し、堤の椅子に座り、
事務所に別れを告げる。
その夜、4人は痛飲する。
(深津は退社を内緒にしたまま)
翌朝、深津が出勤してこない。
「どうせ二日酔いだろう」という堤に西村が
「彼女はもうここには来ない」と言う。
西村は深津の決意に気づいていた。
何もない深津のデスク。
深津が自分の元を去ったことを悟る堤。
深津に「以前の貴方はもっと自信をもって
いたし、仕事に情熱があった。そういう貴方が好きだった」
と言われたことで、堤はゼロから再出発することを決意。
深津と組んで、文房具会社の再生を手がけることになる。
矢田は堤が自分を愛してくれているのか自信が持てず
友人に八つ当たり。
深津と堤はコンビで仕事を進める。
生き生きと仕事をする堤を深津はつい見つめてしまう。
二人だけで食事している時に
深津「好きだと言ったのは、ラブの意味じゃないですから」
堤「当たり前だろ。俺とお前の間で今更。気持ち悪い」
というような会話もあり、深津は密かに傷つく。
堤の再出発のお祝いに、
事務所の4人で呑みに行くことになり、そこに矢田も合流。
坂口は、深津と堤がお似合いだと思っているので
深津を援護する。しかし深津も堤も恋に不器用なので
坂口の狙い通りにはいかない。
その日の帰り、堤が車で矢田と深津を送っていく(矢田・
深津ルームメイト)と言うが、深津は矢田・堤に気を遣い、
「呑み足りないから先に帰って」と言って2人を先に帰す。
坂口は深津に付き合って呑み「貴方(深津)は素敵な女性。
応援してます」という。
深津は友人に、堤を好きになったこと、事務所を辞めて
矢田との同居も解消することにしたと打ち明ける。
自分は若くて可愛い矢田にとうていかなわないが、
幸せな二人を見ているのはつらすぎる、と。
深津は矢田に「経済的理由で同居を解消したい」、
と申し出る。
しかし矢田は深津の本心を見抜いていた。
「貴方は堤さんを好きなのでしょう」と。
深津は堤を好きになったことを認める。
しかし矢田も「貴方(深津)のことは好きだが、
堤の件だけは譲れない」と答える。
文房具会社に提案する新商品が完成し、納品が終了。
お祝いに事務所の4人で呑みに行くことになる。
深津は、他の3人を先に店に行かせ、一人事務所に残る。
事務所の部屋を見渡し、堤の椅子に座り、
事務所に別れを告げる。
その夜、4人は痛飲する。
(深津は退社を内緒にしたまま)
翌朝、深津が出勤してこない。
「どうせ二日酔いだろう」という堤に西村が
「彼女はもうここには来ない」と言う。
西村は深津の決意に気づいていた。
何もない深津のデスク。
深津が自分の元を去ったことを悟る堤。
恋の力-第9話
2002年3月7日 放送
矢田は、兄から「堤は本当にお前のことが好きなのか?」と聞かれ不安になり、深津に相談する。深津は「結婚しちゃえば!」と助言する。(助言後、自室に戻り、割り切れない表情の深津)
深津が出勤すると、堤はまだ出社していないが坂口がいて、雑誌の記事を見せる。その記事は、堤のセンスはもう古いと批判している内容。そこへ堤が出勤してきて、その雑誌を見せろという。
「こんな記事、読むことないですよ」とごまかす坂口と深津。
営業担当の西村がビールの広告の仕事を取ってくる。西村はその仕事を坂口にやらせたいという。西村「堤にはもっと大きな別のビール会社の仕事が近々決まりそうだから、坂口にやらせたい」
坂口はたくさん仕事をかかえることになったが、堤はヒマヒマな状態になる。深津は堤に「ヒマなら矢田と旅行にでも行ったら?」と勧める。堤は「一日中 女と一緒にいるなんていやだ」と断る。深津は「堤さんは、本当は矢田のこと好きじゃないんじゃないの?」と思わず言ってしまう。(深津が心の底では堤を好きなことに気づいている坂口の反応をここで見せる)
仕事が無くて落ち込む堤。事務用品の買出しに深津と行くがイライラして深津とケンカしてしまう。
でもすぐに仲直り。その様子を偶然矢田が見ていた。矢田は堤と親しそうな深津を見て落ち込む。矢田は堤に「恋人どうしとは、喜びも悲しみも分かち合うものだ。貴方は深津とはいろいろ感情をぶつけあっているのに、私にはそうしない。私は貴方の何なのか?」と聞く。答えられない堤。矢田は深津にも直接「貴方は堤とつきあってるのか?」と確認するが、深津は否定する。
堤は、ふとしたことで、ビール会社の仕事について真相を知る。西村は堤を推薦したのに、相手先が坂口に頼みたいと言ってきたのだった。また、堤が会社時代大きな仕事ができたのは、会社の
後ろ盾があったから、とも指摘される。西村は堤に気を遣って、ウソをついていたのだった。ますます落ち込む堤は、深津を連れて深酒し、深津は堤を彼の自宅まで送る。酔った堤は深津に「一緒にいてくれ」と頼むのだった。部屋には例の雑誌が捨ててあった。堤はやはり気にしていたのだった。
坂口は堤に気を遣い、「仕事が多すぎるので手伝ってほしい」と提案するが、堤は「俺に仕事をめぐんでやろうというのか」と怒り、事務所を飛びだす。追いかけてきた深津に、堤は言う。堤「俺は事務所を辞める。そのほうがお前たちもやりやすいだろう。海外に行って勉強しなおすよ」深津は「それは逃避であり、何の解決にもならない。貴方は会社にいた頃、もっと自信を持ち、仕事への愛情もあり、輝いていた。
そういう貴方が好きだったから、会社を辞めてついてきたのに」と諭す。帰宅する堤。矢田から電話が来るが、出ない。(堤は自分の支えになるのが矢田ではないことを悟った)
矢田は、兄から「堤は本当にお前のことが好きなのか?」と聞かれ不安になり、深津に相談する。深津は「結婚しちゃえば!」と助言する。(助言後、自室に戻り、割り切れない表情の深津)
深津が出勤すると、堤はまだ出社していないが坂口がいて、雑誌の記事を見せる。その記事は、堤のセンスはもう古いと批判している内容。そこへ堤が出勤してきて、その雑誌を見せろという。
「こんな記事、読むことないですよ」とごまかす坂口と深津。
営業担当の西村がビールの広告の仕事を取ってくる。西村はその仕事を坂口にやらせたいという。西村「堤にはもっと大きな別のビール会社の仕事が近々決まりそうだから、坂口にやらせたい」
坂口はたくさん仕事をかかえることになったが、堤はヒマヒマな状態になる。深津は堤に「ヒマなら矢田と旅行にでも行ったら?」と勧める。堤は「一日中 女と一緒にいるなんていやだ」と断る。深津は「堤さんは、本当は矢田のこと好きじゃないんじゃないの?」と思わず言ってしまう。(深津が心の底では堤を好きなことに気づいている坂口の反応をここで見せる)
仕事が無くて落ち込む堤。事務用品の買出しに深津と行くがイライラして深津とケンカしてしまう。
でもすぐに仲直り。その様子を偶然矢田が見ていた。矢田は堤と親しそうな深津を見て落ち込む。矢田は堤に「恋人どうしとは、喜びも悲しみも分かち合うものだ。貴方は深津とはいろいろ感情をぶつけあっているのに、私にはそうしない。私は貴方の何なのか?」と聞く。答えられない堤。矢田は深津にも直接「貴方は堤とつきあってるのか?」と確認するが、深津は否定する。
堤は、ふとしたことで、ビール会社の仕事について真相を知る。西村は堤を推薦したのに、相手先が坂口に頼みたいと言ってきたのだった。また、堤が会社時代大きな仕事ができたのは、会社の
後ろ盾があったから、とも指摘される。西村は堤に気を遣って、ウソをついていたのだった。ますます落ち込む堤は、深津を連れて深酒し、深津は堤を彼の自宅まで送る。酔った堤は深津に「一緒にいてくれ」と頼むのだった。部屋には例の雑誌が捨ててあった。堤はやはり気にしていたのだった。
坂口は堤に気を遣い、「仕事が多すぎるので手伝ってほしい」と提案するが、堤は「俺に仕事をめぐんでやろうというのか」と怒り、事務所を飛びだす。追いかけてきた深津に、堤は言う。堤「俺は事務所を辞める。そのほうがお前たちもやりやすいだろう。海外に行って勉強しなおすよ」深津は「それは逃避であり、何の解決にもならない。貴方は会社にいた頃、もっと自信を持ち、仕事への愛情もあり、輝いていた。
そういう貴方が好きだったから、会社を辞めてついてきたのに」と諭す。帰宅する堤。矢田から電話が来るが、出ない。(堤は自分の支えになるのが矢田ではないことを悟った)
恋の力-第8話
2002年2月28日 放送
深津は、堤から初めて大きな仕事をまかされる。張り切る深津。
深津の元カレ・矢田兄が赴任先のミラノから一時帰国する。矢田兄は一流商社の社員で、5年前、深津にプロポーズしたが「仕事を続けたい」と言われて断られていた。
矢田兄は深津を食事に誘い「やりなおそう。結婚してくれ」と再度のプロポーズを行なう。「5年前、君を手放したことを後悔している」と言う。矢田兄は、深津が勤める堤の事務所の経営が思わしくないことも知っており「今の仕事が君がやりたかったこととは思えない。(5年前のプロポーズを断って)君も後悔しているのでは?」と深津に言う。
深津は堤にまかされた仕事で困っていたが、堤は軽く助言、うまいアイデアを出してくれた。深津の友人は深津に「仕事において貴方の代わりはたくさんいる。さっさと結婚すべきだ」とアドバイスする。堤の事務所の4人、そして矢田が一緒に食事をしているとそこへ矢田兄も合流する。なぜか矢田兄を無視し、深津につっかかる堤。
その夜、矢田と堤は二人で事務所に来る。矢田は、「深津の席はどこ?」と堤に聞く。その席は、堤が正面に見える場所にある。同じ頃、深津は矢田兄と二人で歩いていた。矢田兄はさっきの堤の様子から「深津と堤がつき合っているのかと思った」と深津に聞くが、深津は「そんなことありえない」と否定する。
後日 深津は矢田の実家に食事に招かれる。矢田、矢田母は、深津と矢田兄がヨリを戻すのは大歓迎。
矢田父だけは「焦らずに結論を出してくださいね」とアドバイスする。
深津は堤に相談する。「私がいなくても、この事務所は大丈夫ですよね」と。堤は最初「もちろん。お前なんか必要ないからミラノでもどこへでも早く行け」と冗談ぽく答えるが、からかいすぎたと反省し、「お前は自分の幸せだけ考えろ。俺たちのことは心配せず、自分のいたい場所で、自分が好きな奴と一緒に、自分のやりたいことをやれ」と助言する。
深津は矢田兄のプロポーズを断る。「私はあの事務所にいたい。必要とされているかどうかは関係なく、自分があそこにいたいからいたい。後悔しているのではといわれたが、以前人に言われた。
後悔する奴はどういう道を選んでも後悔する、と。もう私は後悔しない。今後もあの事務所にいる」
矢田兄はきっぱりとあきらめる。
矢田兄は矢田に電話する。「深津にフラれたよ。ところで貫井さんはお前のことを本当に好きなのか?」答えられない矢田。事務所に帰ってきた深津を、事務所のメンバーは以前と変わらないように迎え入れた。
深津は、堤から初めて大きな仕事をまかされる。張り切る深津。
深津の元カレ・矢田兄が赴任先のミラノから一時帰国する。矢田兄は一流商社の社員で、5年前、深津にプロポーズしたが「仕事を続けたい」と言われて断られていた。
矢田兄は深津を食事に誘い「やりなおそう。結婚してくれ」と再度のプロポーズを行なう。「5年前、君を手放したことを後悔している」と言う。矢田兄は、深津が勤める堤の事務所の経営が思わしくないことも知っており「今の仕事が君がやりたかったこととは思えない。(5年前のプロポーズを断って)君も後悔しているのでは?」と深津に言う。
深津は堤にまかされた仕事で困っていたが、堤は軽く助言、うまいアイデアを出してくれた。深津の友人は深津に「仕事において貴方の代わりはたくさんいる。さっさと結婚すべきだ」とアドバイスする。堤の事務所の4人、そして矢田が一緒に食事をしているとそこへ矢田兄も合流する。なぜか矢田兄を無視し、深津につっかかる堤。
その夜、矢田と堤は二人で事務所に来る。矢田は、「深津の席はどこ?」と堤に聞く。その席は、堤が正面に見える場所にある。同じ頃、深津は矢田兄と二人で歩いていた。矢田兄はさっきの堤の様子から「深津と堤がつき合っているのかと思った」と深津に聞くが、深津は「そんなことありえない」と否定する。
後日 深津は矢田の実家に食事に招かれる。矢田、矢田母は、深津と矢田兄がヨリを戻すのは大歓迎。
矢田父だけは「焦らずに結論を出してくださいね」とアドバイスする。
深津は堤に相談する。「私がいなくても、この事務所は大丈夫ですよね」と。堤は最初「もちろん。お前なんか必要ないからミラノでもどこへでも早く行け」と冗談ぽく答えるが、からかいすぎたと反省し、「お前は自分の幸せだけ考えろ。俺たちのことは心配せず、自分のいたい場所で、自分が好きな奴と一緒に、自分のやりたいことをやれ」と助言する。
深津は矢田兄のプロポーズを断る。「私はあの事務所にいたい。必要とされているかどうかは関係なく、自分があそこにいたいからいたい。後悔しているのではといわれたが、以前人に言われた。
後悔する奴はどういう道を選んでも後悔する、と。もう私は後悔しない。今後もあの事務所にいる」
矢田兄はきっぱりとあきらめる。
矢田兄は矢田に電話する。「深津にフラれたよ。ところで貫井さんはお前のことを本当に好きなのか?」答えられない矢田。事務所に帰ってきた深津を、事務所のメンバーは以前と変わらないように迎え入れた。
恋の力-第7話
2002年2月21日 放送
堤の事務所は仕事が無く、経営が苦しい。 そんな中、営業担当の西村が一つの案件を取ってくる。
堤が行なうプレゼンが成功すれば、大きな会社との 年間契約を受注できる。 堤の事務所にとっては大チャンス。
ところが、相手の社長は、孫をモデルとして起用してくれ とか、他の会社の広告のパクリをやってくれとか 堤に無理な要求をしてくる。
クリエイターとしての誇りがある堤は反発し、 西村に「この仕事を下ろさせてくれ」と申し出る。
しかし西村は「お前はこの事務所が自分だけのものだと思っているのか。お前は今や、坂口や深津や俺の人生を背負っているんだ。こういう嫌な仕事もやっていかないと 個人事務所というものはやっていけないんだ!」と諭す。 堤は妥協して、クライアントに「手本にしろ」と示された広告の丸パクリな広告案を作る。
深津はそうした経緯を知らなかったが、 その広告案について堤から意見を聞かれ 「これは堤らしさが全然ないからダメ」と答える。 深津は事情を知る。 堤によると、西村もかつてはクリエイター志望だったがあきらめて営業の道で生きている。 堤は「自分を曲げて、一流の営業手腕を発揮する西村はえらいよな…」と心底感心したように深津に話す。
しかし深津は西村に訴える。「そういう、意に染まない仕事をするなら、堤も西村も 前の会社をやめる必要はない。やりたいようにやるべきだ」 西村は「そういうことではフリーはやっていけないんだ」 と言ってその場を去るが、結局、西村の判断で 堤の事務所は、その仕事を下りる。
西村は堤に言う。 西村「人違いで深津を雇ったと聞いていたが…拾い物 だったかもしれんな。俺も深津に大事なことを思い出させてもらった」
堤の事務所は仕事が無く、経営が苦しい。 そんな中、営業担当の西村が一つの案件を取ってくる。
堤が行なうプレゼンが成功すれば、大きな会社との 年間契約を受注できる。 堤の事務所にとっては大チャンス。
ところが、相手の社長は、孫をモデルとして起用してくれ とか、他の会社の広告のパクリをやってくれとか 堤に無理な要求をしてくる。
クリエイターとしての誇りがある堤は反発し、 西村に「この仕事を下ろさせてくれ」と申し出る。
しかし西村は「お前はこの事務所が自分だけのものだと思っているのか。お前は今や、坂口や深津や俺の人生を背負っているんだ。こういう嫌な仕事もやっていかないと 個人事務所というものはやっていけないんだ!」と諭す。 堤は妥協して、クライアントに「手本にしろ」と示された広告の丸パクリな広告案を作る。
深津はそうした経緯を知らなかったが、 その広告案について堤から意見を聞かれ 「これは堤らしさが全然ないからダメ」と答える。 深津は事情を知る。 堤によると、西村もかつてはクリエイター志望だったがあきらめて営業の道で生きている。 堤は「自分を曲げて、一流の営業手腕を発揮する西村はえらいよな…」と心底感心したように深津に話す。
しかし深津は西村に訴える。「そういう、意に染まない仕事をするなら、堤も西村も 前の会社をやめる必要はない。やりたいようにやるべきだ」 西村は「そういうことではフリーはやっていけないんだ」 と言ってその場を去るが、結局、西村の判断で 堤の事務所は、その仕事を下りる。
西村は堤に言う。 西村「人違いで深津を雇ったと聞いていたが…拾い物 だったかもしれんな。俺も深津に大事なことを思い出させてもらった」
恋の力-第6話
2002年2月14日 放送
木村は香織との恋の悩みから、仕事でミスが多くなってしまう。そんな様子を見て、吉武は木村が転職活動をしているのではないか、と疑う。籐子が木村に直接尋ねると、恋に悩んでいるせいということで誤解は解ける。
広小路製薬の仕事も大詰めを迎えるが、セレモニーで配るフェンネル(ハーブの一種)の種が届かず、木村は自分の考えた企画ということと、邪魔をしたくないということから、春菜とデートしている貫井には知らせず、籐子と2人でフェンネルを用意しようとする。フェンネルが届いていないことを貫井が知り、フェンネルにこだわる木村と木村を応援する籐子、代替品を用意しようとする貫井が対立する。セレモニーの時間が迫り・・・
満足できる私生活は仕事の動機づけ要因になりえるが、反面、不満足な私生活が仕事への集中を妨げ、モラルダウンを招くことがある。優秀なビジネスマンは、私生活のストレスを仕事へあまり影響させない、自律能力がある。しかし、木村は若く、純粋ゆえにそうした自律能力がまだ低いのであろう。こうした部下を持った上司は、部下の私生活の問題を解決するのは難しいであろうから、籐子のように部下の話に耳を傾けることが大切である。不満というのは口にするだけで、軽減されるからである。
仕事へのこだわりや理想を大切にすべきであるが、フェンネルを使用することがクライアントの満足へどの程度貢献するかということと、ビジネス上の費用やリスクとの比較で判断すべきである。cに詳細に記述したが、経営者としては代用品の使用を含めた対応策を取っていくことを選択すべきであり、木村には貫井企画の経営の視点で再考してもらえるよう、促す必要があろう。
貫井の経営者としての役割から、仕事の質、リスク管理、クライアントとの関係管理、部下との関係という4つの視点で考えてみたい。 貫井が独立した理由として、自分が楽しめる仕事がしたい、ということをあげていた。今回、籐子が代用品を探すと言った貫井へ反論したとき、貫井の考えを根拠にしていたがそれは適切でないと考える。広告制作が趣味ではなく、顧客から対価を得るビジネスであるのならば、まず、顧客を満足させる仕事が優先され、その過程や結果を働いている人間が楽しめる状態にすべきである。貫井は当初、そうした考えから代用品を探し始めたが、最後は籐子の言葉に洗脳されたかのように、クライアントへ逆切れした。クライアントにしてみれば、セレモニーがナチュラルアップの宣伝効果があれば良いので、風船につけるノベルティ(景品)がフェンネルであろうと油取り紙であろうとあまり関係ない。セレモニーに参加している人たちも、風船につけられているノベルティにこだわる人はいないであろう。フェンネルが貫井企画の仕事の質を大きく左右しない状況である。それを貫井たちの価値観と自己満足を押し付けるような形で、強引にフェンネルを使うようにさせ、セレモニーの失敗のリスクを高めさせ、クライアントを不安にさせた。仕事の質を評価し、対価を支払うのはクライアントなのであるから、自己満足と木村への信頼をフェンネルへこだわることで示そうとした貫井の判断は適切とはいえない。
リスク管理に関しては、フェンネルという珍しい種を使うことに決めた時点で、入手できなかったときの代用品を木村と打ち合わせておくべきであろう。もし、木村がフェンネルにこだわるのであれば、複数の業者から種を調達するなど、リスクの分散を図っておく。木村たちがフェンネルの種を入手できるかどうかがわからないのに、木村たちを信じ、会社の命運を賭けるという、経営上のリスクを増大させる経営姿勢は社長として失格である。例えば、木村たちを信じて貫井がフェンネルで行くと意思決定しても、届かない可能性は否定できないわけだから、広小路製薬の社員には油取り紙を風船に取り付けることを依頼しておいても良かった。
クライアントの管理に関しては、クライアントの意向に逆らい、しかも逆切れしたことは社会人として失格。貫井企画のミスで、広小路製薬宣伝部を混乱させ、余計な仕事までさせた責任をまったく反省していない。もし、フェンネルで行きたいのであれば、風船を飛ばせないという最悪のケースを防ぐ手立てをして、フェンネルの種が間に合えば、そちらを使うという説得をすべきである。木村の個人的思い入れを受け入れてフェンネルを待ったことで、木村の貫井に対する信頼は増した。また、木村や籐子はこの一件の対応で成長しただろう。しかし、会社が存続してこそ、社員との関係である。木村たちにはフェンネルを探させ、種を入手できて時間的に間に合えばファンネルを使う。ダメなら油取り紙を代用する、という妥協案を示し、指示するほうがよかった。
自分たちの意見がクライアントに受け入れられないからといって、怒鳴って言いなりにさせようとするのはビジネスマンとして失格である。さて、こういう状況で、自分たちの意見を通したいのであれば、セレモニーに間に合わないかもしれないというクライアントの不安を解消しながら、自分たちの計画を受け入れさせることが重要である。すなわち、cに記述したように、風船を余分に準備し、油取り紙を風船につける。フェンネルが到着した時点で、時間的に可能であれば、風船にフェンネルをつける。間に合うかどうかわからないフェンネルに賭けるようなリスクを、クライアントにも負わせるやり方は通用しない。ドラマゆえにハッピーエンドとなったが、万が一失敗していたら、広小路製薬の失態としてだけでなく、貫井企画をコンペへ強引に押し込んだ宣伝部長(春菜の父)の社内での立場を悪くし、宣伝課長も責任を取らされる。貫井企画は広小路製薬にイベント費用を支払うことで、資金繰りができず倒産の可能性も出てくる。貫井や木村が今後、広告業界で仕事をしようと思っても、クライアントの意向に沿わずセレモニーを失敗させた男として悪評が立つ。そうした最悪のシナリオを創造できる能力が貫井にあれば、もっと慎重な意思決定をしたであろう。
木村は香織との恋の悩みから、仕事でミスが多くなってしまう。そんな様子を見て、吉武は木村が転職活動をしているのではないか、と疑う。籐子が木村に直接尋ねると、恋に悩んでいるせいということで誤解は解ける。
広小路製薬の仕事も大詰めを迎えるが、セレモニーで配るフェンネル(ハーブの一種)の種が届かず、木村は自分の考えた企画ということと、邪魔をしたくないということから、春菜とデートしている貫井には知らせず、籐子と2人でフェンネルを用意しようとする。フェンネルが届いていないことを貫井が知り、フェンネルにこだわる木村と木村を応援する籐子、代替品を用意しようとする貫井が対立する。セレモニーの時間が迫り・・・
満足できる私生活は仕事の動機づけ要因になりえるが、反面、不満足な私生活が仕事への集中を妨げ、モラルダウンを招くことがある。優秀なビジネスマンは、私生活のストレスを仕事へあまり影響させない、自律能力がある。しかし、木村は若く、純粋ゆえにそうした自律能力がまだ低いのであろう。こうした部下を持った上司は、部下の私生活の問題を解決するのは難しいであろうから、籐子のように部下の話に耳を傾けることが大切である。不満というのは口にするだけで、軽減されるからである。
仕事へのこだわりや理想を大切にすべきであるが、フェンネルを使用することがクライアントの満足へどの程度貢献するかということと、ビジネス上の費用やリスクとの比較で判断すべきである。cに詳細に記述したが、経営者としては代用品の使用を含めた対応策を取っていくことを選択すべきであり、木村には貫井企画の経営の視点で再考してもらえるよう、促す必要があろう。
貫井の経営者としての役割から、仕事の質、リスク管理、クライアントとの関係管理、部下との関係という4つの視点で考えてみたい。 貫井が独立した理由として、自分が楽しめる仕事がしたい、ということをあげていた。今回、籐子が代用品を探すと言った貫井へ反論したとき、貫井の考えを根拠にしていたがそれは適切でないと考える。広告制作が趣味ではなく、顧客から対価を得るビジネスであるのならば、まず、顧客を満足させる仕事が優先され、その過程や結果を働いている人間が楽しめる状態にすべきである。貫井は当初、そうした考えから代用品を探し始めたが、最後は籐子の言葉に洗脳されたかのように、クライアントへ逆切れした。クライアントにしてみれば、セレモニーがナチュラルアップの宣伝効果があれば良いので、風船につけるノベルティ(景品)がフェンネルであろうと油取り紙であろうとあまり関係ない。セレモニーに参加している人たちも、風船につけられているノベルティにこだわる人はいないであろう。フェンネルが貫井企画の仕事の質を大きく左右しない状況である。それを貫井たちの価値観と自己満足を押し付けるような形で、強引にフェンネルを使うようにさせ、セレモニーの失敗のリスクを高めさせ、クライアントを不安にさせた。仕事の質を評価し、対価を支払うのはクライアントなのであるから、自己満足と木村への信頼をフェンネルへこだわることで示そうとした貫井の判断は適切とはいえない。
リスク管理に関しては、フェンネルという珍しい種を使うことに決めた時点で、入手できなかったときの代用品を木村と打ち合わせておくべきであろう。もし、木村がフェンネルにこだわるのであれば、複数の業者から種を調達するなど、リスクの分散を図っておく。木村たちがフェンネルの種を入手できるかどうかがわからないのに、木村たちを信じ、会社の命運を賭けるという、経営上のリスクを増大させる経営姿勢は社長として失格である。例えば、木村たちを信じて貫井がフェンネルで行くと意思決定しても、届かない可能性は否定できないわけだから、広小路製薬の社員には油取り紙を風船に取り付けることを依頼しておいても良かった。
クライアントの管理に関しては、クライアントの意向に逆らい、しかも逆切れしたことは社会人として失格。貫井企画のミスで、広小路製薬宣伝部を混乱させ、余計な仕事までさせた責任をまったく反省していない。もし、フェンネルで行きたいのであれば、風船を飛ばせないという最悪のケースを防ぐ手立てをして、フェンネルの種が間に合えば、そちらを使うという説得をすべきである。木村の個人的思い入れを受け入れてフェンネルを待ったことで、木村の貫井に対する信頼は増した。また、木村や籐子はこの一件の対応で成長しただろう。しかし、会社が存続してこそ、社員との関係である。木村たちにはフェンネルを探させ、種を入手できて時間的に間に合えばファンネルを使う。ダメなら油取り紙を代用する、という妥協案を示し、指示するほうがよかった。
自分たちの意見がクライアントに受け入れられないからといって、怒鳴って言いなりにさせようとするのはビジネスマンとして失格である。さて、こういう状況で、自分たちの意見を通したいのであれば、セレモニーに間に合わないかもしれないというクライアントの不安を解消しながら、自分たちの計画を受け入れさせることが重要である。すなわち、cに記述したように、風船を余分に準備し、油取り紙を風船につける。フェンネルが到着した時点で、時間的に可能であれば、風船にフェンネルをつける。間に合うかどうかわからないフェンネルに賭けるようなリスクを、クライアントにも負わせるやり方は通用しない。ドラマゆえにハッピーエンドとなったが、万が一失敗していたら、広小路製薬の失態としてだけでなく、貫井企画をコンペへ強引に押し込んだ宣伝部長(春菜の父)の社内での立場を悪くし、宣伝課長も責任を取らされる。貫井企画は広小路製薬にイベント費用を支払うことで、資金繰りができず倒産の可能性も出てくる。貫井や木村が今後、広告業界で仕事をしようと思っても、クライアントの意向に沿わずセレモニーを失敗させた男として悪評が立つ。そうした最悪のシナリオを創造できる能力が貫井にあれば、もっと慎重な意思決定をしたであろう。
恋の力-第5話
2002年2月7日 放送
吉武宣夫(西村雅彦)がみんなを集めて、資金計画を聞く。だが誰もきちんと説明できない。広小路製薬のお金が入るから.....とみんな暢気だが、吉武は「広小路製薬の支払いは納品の翌月。それまでにも、毎月経費が発生する」と厳しい。「どうしたらいいんですか?」と木村壮吾(坂口憲二)。「わかりきったこときくな」と吉武。
壮吾は今まで散々意地悪した吉武が来るなんて、裏があるんじゃないかと疑う。貫井(堤真一)は吉武ぐらいの人が来てくれて、クリエイティブに専念できるんだから、十分じゃないかと言う。
夜、本宮籐子(深津絵里)と須田真季(猫背椿)は飲んでいて、籐子も少し壮吾の気持ちもわかる、と言う。真季は倉持春菜(矢田亜希子)が正式に貫井と付き合うと聞いて、「首しめるかも」と物騒なことを言う。そこに春菜が帰ってきて、一騒ぎ。
吉武はあまり会社に来ない。壮吾は吉武が外で何をしているか、疑う。貫井は営業はクライアントとのところにいるのが仕事だと言う。
吉武は帰ってくるなり、「6時だ」と帰る。
貫井は今日、春菜と映画の約束だが、気分が乗っている時、進めておきたいという。だが籐子は春菜はこのために時間空けてるんだから、と追出す。
籐子がテレビを見ながらワインを飲んでいると、春菜が「映画、感動しました」と帰ってくる。「もう楽しみが終わっちゃった気分」「また、誘えば?」「でも、すぐってわけには。お忙しいんでしょ」「じゃあ2週間後は?」「そんな待てない」
貫井が締め切りの追い込みをしていると携帯が鳴る。「このくそ忙しいのに誰だ」とぼやきながら出ると春菜。「明日お時間空いてます?」「明日はちょっと。また誘ってください」
壮吾が外へ出ると、吉武がスーパーに入っていく。後をつけて行くと吉武は屋上で時間を潰している。
それを報告する壮吾に貫井は、「広小路製薬の締め切りまで、あと何日あると思ってるんだ。吉武のことはその後だ。しっかりやってくれ」と怒鳴る。
貫井と壮吾は夜も(キャッチ)コピーに悩んでいる。
籐子はワインを飲み、春菜は携帯を手に、悩んでいる。
貫井は追い込みに必死で、電話にも出られない。電話は春菜からだった。
春菜は籐子に、(貫井を)好きなのは自分だけで、デートに誘うのも電話するのもわたしからだけ、好きだと言われたこともないし、チャンスもあったのにキスしてくれない、わたしは避けられてるんだと言い、暗い。
籐子が事務所で留守番していると、壮吾と貫井が広小路製薬の納品完了、いい出来栄えだったと、明るい報告が来る。籐子は貫井に、「春名ちゃん誘って」という。
そこに吉武が戻ってくる。「吉武さんの歓迎会もしましょう」と籐子。だが壮吾は吉武を歓迎するつもりはない、明日から仕事、ないんですけど、と言う。吉武は封筒を取り出し、「イトー・ヨーカドーの屋上の全面リニューアル。デート・スポットにしたいということで、すべて任せる」という。「あそこは断られたのに.....」「営業と制作ではクライアントへの食い込みの仕方が違う。それに10回や20回は断られたうちに入らん」
打ち上げ。貫井が壊れていて、籐子はびっくりする。「あいつは満足の行く仕事ができるといつもああなんだ。でも、久しぶりだな。ここ数年、見ていなかった」と吉武。
壮吾の携帯が鳴る。寺石香里(久我陽子)からだった。貫井は壮吾の携帯を取り上げて騒ぐ。やっとのことで壮吾が出ると、香里が今夜抜けられそうにないから、明日、ゆっくり、と言う。壮吾は「朝まで飲むぞ!」と叫ぶ。
すっかり酔って「二次会!」と騒ぐ。吉武は「イトー・ヨーカドーのお金、飲む気か?」と言い、「これで失礼する」と帰っていく。
事務所で飲むことにし、籐子が春菜に電話すると、春菜は今日はやめておく、と暗い。
問う子は貫井に、明日、春菜に電話して会ったらすぐ、キスしてください、と言う。だが貫井は今まで女性は自分から好きだと言ってきて、そのうち、「仕事とわたしとどっちを取るのよ」とか言って去っていく。いつも振られる、と叫ぶ。そして今まで自分からキスしたことがない、と言う。
籐子と壮吾は散々、キスの仕方を教える。突然、貫井が籐子を抱きしめ、キスする。「やればできるじゃないですか!」と籐子は照れ隠しのように言い、壮吾を振り返ると寝ている。貫井はワインをラッパのみ。
籐子はコートも着たまま、バックも握ったままで自分のベッドに倒れていた。朝、歯磨きをしながら、貫井とのキスを思い出す。
籐子が出勤して机の上を片付けていると、ソファーで寝ていた貫井が起きる。そこに吉武が来て、「朝まで飲んでたのか?」と聞く。「適当に解散しました」と貫井。「もう一人は?」「体調悪くて休みますって」「二日酔いで欠勤か?優雅なものだ」と言い、外へ出て行く。
「昨日のことは忘れてください」と籐子は貫井に頼む。そこに書類を間違えた吉武が戻ってきて、「酒もほどほどにな」と出て行く。
壮吾は香里とデパートを歩いていた。「このまま東京にいたくなっっちゃった」と香里。「帰らないとだんなに悪いよ」と壮吾。
壮吾が新しい名刺を持って現れる。籐子の肩書きは"Creative Assistant"、吉武は"Producer"となっていて、二人ともニンマリとする。
貫井は春菜を水族館にデートに誘う。壮吾は貫井さんデートだから、と籐子を飲みに誘い、籐子は吉武も誘う。「何だんかだ言って、毎日飲み歩いてるな。オレはあんまり好きじゃないけどちょっとだけ付き合うか」
だが三人で歩いていると壮吾は香里からの電話を受けて、いなくなってしまう。その時吉武はすでに店に入っていた。
「吉武さん、なんでユニバーサル辞めたんですか?」と籐子。「おまえのせいで、酷い目にあったよ。会社からは裏切り者扱いされるし、収入は激減、未だ家族は猛反対」と吉武。「だって、あの時、キッパリ断られたじゃないですか」「君もユニバーサルに戻りたいと言っておいて辞めたじゃないか」「どうしてでしょうねー」「どうしてだろ」
貫井と春菜は水族館でデート。だが、エスカレーターが途中で止まる。貫井が春菜に手を伸ばすと春菜が「貫井さん」と言い、手が止まる。「わたし、貫井さんのこと、好きです。ずっと電話待ってました。電話もらったとき、うれしかったです」と春菜。
貫井はついに春菜とキスする。
吉武宣夫(西村雅彦)がみんなを集めて、資金計画を聞く。だが誰もきちんと説明できない。広小路製薬のお金が入るから.....とみんな暢気だが、吉武は「広小路製薬の支払いは納品の翌月。それまでにも、毎月経費が発生する」と厳しい。「どうしたらいいんですか?」と木村壮吾(坂口憲二)。「わかりきったこときくな」と吉武。
壮吾は今まで散々意地悪した吉武が来るなんて、裏があるんじゃないかと疑う。貫井(堤真一)は吉武ぐらいの人が来てくれて、クリエイティブに専念できるんだから、十分じゃないかと言う。
夜、本宮籐子(深津絵里)と須田真季(猫背椿)は飲んでいて、籐子も少し壮吾の気持ちもわかる、と言う。真季は倉持春菜(矢田亜希子)が正式に貫井と付き合うと聞いて、「首しめるかも」と物騒なことを言う。そこに春菜が帰ってきて、一騒ぎ。
吉武はあまり会社に来ない。壮吾は吉武が外で何をしているか、疑う。貫井は営業はクライアントとのところにいるのが仕事だと言う。
吉武は帰ってくるなり、「6時だ」と帰る。
貫井は今日、春菜と映画の約束だが、気分が乗っている時、進めておきたいという。だが籐子は春菜はこのために時間空けてるんだから、と追出す。
籐子がテレビを見ながらワインを飲んでいると、春菜が「映画、感動しました」と帰ってくる。「もう楽しみが終わっちゃった気分」「また、誘えば?」「でも、すぐってわけには。お忙しいんでしょ」「じゃあ2週間後は?」「そんな待てない」
貫井が締め切りの追い込みをしていると携帯が鳴る。「このくそ忙しいのに誰だ」とぼやきながら出ると春菜。「明日お時間空いてます?」「明日はちょっと。また誘ってください」
壮吾が外へ出ると、吉武がスーパーに入っていく。後をつけて行くと吉武は屋上で時間を潰している。
それを報告する壮吾に貫井は、「広小路製薬の締め切りまで、あと何日あると思ってるんだ。吉武のことはその後だ。しっかりやってくれ」と怒鳴る。
貫井と壮吾は夜も(キャッチ)コピーに悩んでいる。
籐子はワインを飲み、春菜は携帯を手に、悩んでいる。
貫井は追い込みに必死で、電話にも出られない。電話は春菜からだった。
春菜は籐子に、(貫井を)好きなのは自分だけで、デートに誘うのも電話するのもわたしからだけ、好きだと言われたこともないし、チャンスもあったのにキスしてくれない、わたしは避けられてるんだと言い、暗い。
籐子が事務所で留守番していると、壮吾と貫井が広小路製薬の納品完了、いい出来栄えだったと、明るい報告が来る。籐子は貫井に、「春名ちゃん誘って」という。
そこに吉武が戻ってくる。「吉武さんの歓迎会もしましょう」と籐子。だが壮吾は吉武を歓迎するつもりはない、明日から仕事、ないんですけど、と言う。吉武は封筒を取り出し、「イトー・ヨーカドーの屋上の全面リニューアル。デート・スポットにしたいということで、すべて任せる」という。「あそこは断られたのに.....」「営業と制作ではクライアントへの食い込みの仕方が違う。それに10回や20回は断られたうちに入らん」
打ち上げ。貫井が壊れていて、籐子はびっくりする。「あいつは満足の行く仕事ができるといつもああなんだ。でも、久しぶりだな。ここ数年、見ていなかった」と吉武。
壮吾の携帯が鳴る。寺石香里(久我陽子)からだった。貫井は壮吾の携帯を取り上げて騒ぐ。やっとのことで壮吾が出ると、香里が今夜抜けられそうにないから、明日、ゆっくり、と言う。壮吾は「朝まで飲むぞ!」と叫ぶ。
すっかり酔って「二次会!」と騒ぐ。吉武は「イトー・ヨーカドーのお金、飲む気か?」と言い、「これで失礼する」と帰っていく。
事務所で飲むことにし、籐子が春菜に電話すると、春菜は今日はやめておく、と暗い。
問う子は貫井に、明日、春菜に電話して会ったらすぐ、キスしてください、と言う。だが貫井は今まで女性は自分から好きだと言ってきて、そのうち、「仕事とわたしとどっちを取るのよ」とか言って去っていく。いつも振られる、と叫ぶ。そして今まで自分からキスしたことがない、と言う。
籐子と壮吾は散々、キスの仕方を教える。突然、貫井が籐子を抱きしめ、キスする。「やればできるじゃないですか!」と籐子は照れ隠しのように言い、壮吾を振り返ると寝ている。貫井はワインをラッパのみ。
籐子はコートも着たまま、バックも握ったままで自分のベッドに倒れていた。朝、歯磨きをしながら、貫井とのキスを思い出す。
籐子が出勤して机の上を片付けていると、ソファーで寝ていた貫井が起きる。そこに吉武が来て、「朝まで飲んでたのか?」と聞く。「適当に解散しました」と貫井。「もう一人は?」「体調悪くて休みますって」「二日酔いで欠勤か?優雅なものだ」と言い、外へ出て行く。
「昨日のことは忘れてください」と籐子は貫井に頼む。そこに書類を間違えた吉武が戻ってきて、「酒もほどほどにな」と出て行く。
壮吾は香里とデパートを歩いていた。「このまま東京にいたくなっっちゃった」と香里。「帰らないとだんなに悪いよ」と壮吾。
壮吾が新しい名刺を持って現れる。籐子の肩書きは"Creative Assistant"、吉武は"Producer"となっていて、二人ともニンマリとする。
貫井は春菜を水族館にデートに誘う。壮吾は貫井さんデートだから、と籐子を飲みに誘い、籐子は吉武も誘う。「何だんかだ言って、毎日飲み歩いてるな。オレはあんまり好きじゃないけどちょっとだけ付き合うか」
だが三人で歩いていると壮吾は香里からの電話を受けて、いなくなってしまう。その時吉武はすでに店に入っていた。
「吉武さん、なんでユニバーサル辞めたんですか?」と籐子。「おまえのせいで、酷い目にあったよ。会社からは裏切り者扱いされるし、収入は激減、未だ家族は猛反対」と吉武。「だって、あの時、キッパリ断られたじゃないですか」「君もユニバーサルに戻りたいと言っておいて辞めたじゃないか」「どうしてでしょうねー」「どうしてだろ」
貫井と春菜は水族館でデート。だが、エスカレーターが途中で止まる。貫井が春菜に手を伸ばすと春菜が「貫井さん」と言い、手が止まる。「わたし、貫井さんのこと、好きです。ずっと電話待ってました。電話もらったとき、うれしかったです」と春菜。
貫井はついに春菜とキスする。
恋の力-第4話
2002年1月31日 放送
広小路製薬の仕事が決まり、貫井と木村は精力的に活動をし始める。ところが、籐子が手がけた楠木文具から求人広告の反応がない、と苦情を入れられ、顧客(クライアント)を管理できる営業マンが必要ということになった。一方、ユニバーサル広告の吉武は広小路製薬の仕事を貫井企画に取られたため、会社での立場が厳しくなった。 貫井企画の営業担当はなかなか決まらないが、籐子は吉武(西村雅彦)を推薦する。吉武は貫井を嫌っているため、貫井も木村も大反対。籐子は責任を持って吉武を誘うことになったが、吉武は一蹴する。ところが・・・
不満を聞くだけで顧客の不満はある程度解消する。時間がもったいないが、籐子あたりが不満を聞いてあげる。楠木社長は誰かに不満を言いたかっただけかもしれない。それをいい加減な対応をすれば、逆恨みされかねない。ただし、楠木社長が具体的に言及した損害賠償に関しては、契約書を持ち出して貫井企画が応じる必要がないことを説明し、それでも納得してもらえなければ、弁護士から言ってもらう。
自分がユニバーサル広告にいてできなかったこと、家庭への責任があって思い切れなかったこと、やりたい仕事をやる、ということをいとも簡単に独立して達成した貫井に対して、うらやましさや悔しさを感じ、それが可愛さ余ってにくさ100倍になったのであろう。須田真季が籐子に「あの娘(なぎさ)は私たちが失ったものを全部持っている。それもごく当たり前のように思って。」と言い、それでなぎさを叩こうと籐子へ持ちかけていたが、吉武も真季と似たような感情を貫井に持っていたのであろう。加えて、ユニバーサル広告が会社として貫井企画を潰そうとしているため、吉武個人の問題としてだけでなく、会社人としても貫井企画を叩くことがメリットになった。
ユニバーサル在職時代に貫井は吉武をもっとも信頼していた営業マンだったということを貫井から聞いていた。吉武が貫井の才能をもっともよく知り、貫井をうまく売り込める優秀な営業マンであると、籐子が思っている。吉武が貫井企画へ転職するための問題、吉武が貫井を潰そうとしていること、経済的裏づけ、に関しては、吉武は貫井と一緒にやりたい仕事を思う存分やりたがっている本心があるため、説得次第で解決できると、籐子は考えていたのであろう。
ユニバーサル広告では、吉武にとって貫井は金の稼げるクリエイターとして、頼れる存在で、互いに尊敬し合っていた。しかし、貫井が自分への相談はおろか、まもとな挨拶もなしにユニバーサル広告を飛び出したことで、自分が裏切られたような気がした。独立の際に何も言ってくれなかった貫井に対して寂しくもあった。何のしがらみもなく、自分の実力を信じて独立した貫井を羨ましく思い、嫉妬心すらあった。加えて上司から、会社の方針で貫井企画に仕事をさせないようにしろ、と命令され、貫井に対する思いは憎しみに近いものになった。そんな状況で、一度元の職場へ復帰に関して裏切られた籐子から、倒産の可能性もある貫井企画への転職を打診された。ふざけるな、という気持ちと、なんで俺に、という疑問があったであろう。しかし、吉武の気持ちに、貫井企画への転職が心にひっかかった。貫井企画へ転職すれば、貫井のように自分の思うような仕事ができるかもしれない。広小路製薬の仕事を見れば、貫井の実力は一流で、そんな男と組んで再び仕事をしてみたい。一方、収入は下がるし、倒産するかもしれない。今まで自分が貫井に行ってきた仕打ちを手のひらを返したように転職するなんて、プライドが許さない。吉武も悩んだろう。吉武はうじうじと悩み、貫井に嫉妬する自分に踏ん切りをつけ、転職した。
貫井は吉武には厳しい仕打ちを受けたものの、吉武の能力を知っているだけに、経営が厳しい貫井企画へ来てくれたことに感謝している。籐子は吉武の転職を進めていたので、やっぱり転職してくれたと喜んでいる。木村は吉武と面識がなく、貫井から吉武の営業妨害などを聞いていただけに、なんでこんな奴がうちに来るんだ?という疑問と裏があるんじゃないか?という不信。そして、俺たちを潰そうとした奴と一緒に働きたくない、という感情を持っている。
ポジティブな面に関しては、弱かった営業面の強化が図れ、顧客の獲得と売り上げの増加を期待できる。貫井と木村は顧客管理といった面倒な仕事から開放され、自分のやりたい広告制作にだけ集中でき、より良い仕事ができるであろう。ネガティブな面として、貫井企画のチームワークの乱れ、ユニバーサル広告からのいっそうの妨害、人件費の増加などが予想される。やっと貫井と木村が籐子を仕事仲間として認め、貫井企画の組織としてのまとまりができた。また、年齢や感性が比較的近いこともあって、仕事以外でも仲が良い。3人は創業時からの仲間である。そこに木村が嫌っている、年齢も40代と離れ、営業という広告制作とは違う仕事の価値観を持つ吉武が入ってきて、会社のチームワークが乱れる懸念がある。また、吉武が貫井企画の中で浮いたり、クリエイターたちと対立するかもしれない。吉武も貫井と同様に短期間でユニバーサル辞めているようなので、円満退職とは考えにくい。今まで以上にユニバーサル広告が貫井企画の営業妨害をする可能性は高い。吉武の雇用条件はわからないが、少なくとも木村よりは高い給与であろう。そのため、広小路製薬の仕事で一息ついたとはいえ、貫井企画の経営状況は悪い。そこへ、高給取りの吉武が入社すれば、人件費の増加による資金繰りが心配である。
広小路製薬の仕事が決まり、貫井と木村は精力的に活動をし始める。ところが、籐子が手がけた楠木文具から求人広告の反応がない、と苦情を入れられ、顧客(クライアント)を管理できる営業マンが必要ということになった。一方、ユニバーサル広告の吉武は広小路製薬の仕事を貫井企画に取られたため、会社での立場が厳しくなった。 貫井企画の営業担当はなかなか決まらないが、籐子は吉武(西村雅彦)を推薦する。吉武は貫井を嫌っているため、貫井も木村も大反対。籐子は責任を持って吉武を誘うことになったが、吉武は一蹴する。ところが・・・
不満を聞くだけで顧客の不満はある程度解消する。時間がもったいないが、籐子あたりが不満を聞いてあげる。楠木社長は誰かに不満を言いたかっただけかもしれない。それをいい加減な対応をすれば、逆恨みされかねない。ただし、楠木社長が具体的に言及した損害賠償に関しては、契約書を持ち出して貫井企画が応じる必要がないことを説明し、それでも納得してもらえなければ、弁護士から言ってもらう。
自分がユニバーサル広告にいてできなかったこと、家庭への責任があって思い切れなかったこと、やりたい仕事をやる、ということをいとも簡単に独立して達成した貫井に対して、うらやましさや悔しさを感じ、それが可愛さ余ってにくさ100倍になったのであろう。須田真季が籐子に「あの娘(なぎさ)は私たちが失ったものを全部持っている。それもごく当たり前のように思って。」と言い、それでなぎさを叩こうと籐子へ持ちかけていたが、吉武も真季と似たような感情を貫井に持っていたのであろう。加えて、ユニバーサル広告が会社として貫井企画を潰そうとしているため、吉武個人の問題としてだけでなく、会社人としても貫井企画を叩くことがメリットになった。
ユニバーサル在職時代に貫井は吉武をもっとも信頼していた営業マンだったということを貫井から聞いていた。吉武が貫井の才能をもっともよく知り、貫井をうまく売り込める優秀な営業マンであると、籐子が思っている。吉武が貫井企画へ転職するための問題、吉武が貫井を潰そうとしていること、経済的裏づけ、に関しては、吉武は貫井と一緒にやりたい仕事を思う存分やりたがっている本心があるため、説得次第で解決できると、籐子は考えていたのであろう。
ユニバーサル広告では、吉武にとって貫井は金の稼げるクリエイターとして、頼れる存在で、互いに尊敬し合っていた。しかし、貫井が自分への相談はおろか、まもとな挨拶もなしにユニバーサル広告を飛び出したことで、自分が裏切られたような気がした。独立の際に何も言ってくれなかった貫井に対して寂しくもあった。何のしがらみもなく、自分の実力を信じて独立した貫井を羨ましく思い、嫉妬心すらあった。加えて上司から、会社の方針で貫井企画に仕事をさせないようにしろ、と命令され、貫井に対する思いは憎しみに近いものになった。そんな状況で、一度元の職場へ復帰に関して裏切られた籐子から、倒産の可能性もある貫井企画への転職を打診された。ふざけるな、という気持ちと、なんで俺に、という疑問があったであろう。しかし、吉武の気持ちに、貫井企画への転職が心にひっかかった。貫井企画へ転職すれば、貫井のように自分の思うような仕事ができるかもしれない。広小路製薬の仕事を見れば、貫井の実力は一流で、そんな男と組んで再び仕事をしてみたい。一方、収入は下がるし、倒産するかもしれない。今まで自分が貫井に行ってきた仕打ちを手のひらを返したように転職するなんて、プライドが許さない。吉武も悩んだろう。吉武はうじうじと悩み、貫井に嫉妬する自分に踏ん切りをつけ、転職した。
貫井は吉武には厳しい仕打ちを受けたものの、吉武の能力を知っているだけに、経営が厳しい貫井企画へ来てくれたことに感謝している。籐子は吉武の転職を進めていたので、やっぱり転職してくれたと喜んでいる。木村は吉武と面識がなく、貫井から吉武の営業妨害などを聞いていただけに、なんでこんな奴がうちに来るんだ?という疑問と裏があるんじゃないか?という不信。そして、俺たちを潰そうとした奴と一緒に働きたくない、という感情を持っている。
ポジティブな面に関しては、弱かった営業面の強化が図れ、顧客の獲得と売り上げの増加を期待できる。貫井と木村は顧客管理といった面倒な仕事から開放され、自分のやりたい広告制作にだけ集中でき、より良い仕事ができるであろう。ネガティブな面として、貫井企画のチームワークの乱れ、ユニバーサル広告からのいっそうの妨害、人件費の増加などが予想される。やっと貫井と木村が籐子を仕事仲間として認め、貫井企画の組織としてのまとまりができた。また、年齢や感性が比較的近いこともあって、仕事以外でも仲が良い。3人は創業時からの仲間である。そこに木村が嫌っている、年齢も40代と離れ、営業という広告制作とは違う仕事の価値観を持つ吉武が入ってきて、会社のチームワークが乱れる懸念がある。また、吉武が貫井企画の中で浮いたり、クリエイターたちと対立するかもしれない。吉武も貫井と同様に短期間でユニバーサル辞めているようなので、円満退職とは考えにくい。今まで以上にユニバーサル広告が貫井企画の営業妨害をする可能性は高い。吉武の雇用条件はわからないが、少なくとも木村よりは高い給与であろう。そのため、広小路製薬の仕事で一息ついたとはいえ、貫井企画の経営状況は悪い。そこへ、高給取りの吉武が入社すれば、人件費の増加による資金繰りが心配である。
恋の力-第3話
2002年1月24日 放送
酔った本宮籐子(深津絵里)と倉持春菜(矢田亜希子)が帰ってくる。
翌日籐子は、また貫井(堤真一)と春菜を同席させるためのセット・アップを依頼される。春菜は貫井のことが好きだが、貫井は春菜の父親に広告を売り込もうとしている。このことをお互いにわからせないように籐子はセット・アップしなければならない.....
それで籐子が悩んでいると、一緒にケーキ・バイキングに来ていた須田真季(猫背椿)は、春菜が実は利用されているだけだと知って、ショックを受ければいいんだわ、と言い、籐子としては複雑な気持になる。
夜、通販のカタログを広げ、その上にクッキーの粉をこぼしながら食べている籐子の隣で、春菜は顔に蒸気を当てて、お手入れしている。籐子が通販で購入したが、箱も開けずに洗濯機の横に突っ込んでおいたのを、春菜が『発見』したのだ。
結局籐子は、お互いの事情をばらさずに、木村壮吾(坂口憲二)も入れて4人で会食する。話の流れで、春菜が籐子の元彼の妹とわかると、みんな、籐子と彼がなぜ別れたのか知りたがる。籐子が彼からプロポーズされたのは25歳の時で、彼の海外転勤が決まったことがきっかけだったが、籐子はその時、仕事を取って結婚を断ったのだった、でも、後悔している。対照的に、貫井は独立したことを後悔していないという。
壮吾は貫井と春菜を盛り上げようとして、二人の携帯番号を交換させる。だが、盛り上がったところで、壮吾が合コンで知り合った春菜のクラスメートがやってきて、自分は倉持部長のお嬢さんと知り合うための駒だったのか、と文句を言い、貫井は、春菜に取り入って、広小路製薬の広告を貰おうとしていることを、春菜に白状してしまう。
春菜はショックを受け、籐子が慰めても、春菜の気は晴れない。
貫井は地道に営業活動を開始していた。だが、契約には至らない。
そんな中、楠木文具は二度目の求人広告の発注をしてくれた。
貫井が事務所にいると、チャイムが鳴る。出ると春菜だった。春菜は籐子に会いに来たのではなく、今週末実家に帰るので、その時、企画書をもって帰って、父親に見せてもいい、と言いにきたのだった。
それから貫井と壮吾は、寝食を忘れて、規格作成に没頭する。籐子の存在なぞ、気にされていない。籐子はこまごまと仕事をこなしていた。籐子が二人の会話に参加しようとしても、無視される。
最終日。日は暮れて、やがて深夜となる。籐子は居眠りしながらも、残っていた。
やがて貫井と壮吾は、籐子の前に二枚のポスターを並べて、どっちがいいか聞く。籐子は悩んだ末、右側のポスターを指す。その瞬間、貫井と壮吾は飛び上がって喜ぶ。「全一致で、こっちだ!!」と。
外へ出ると、すでに夜は明けていた。その冷たい空気の中、三人は朝食を食べに出る。だが、言った先のお店のオープンには、ちょっと早過ぎた。寒さから気を紛らわせるために、貫井と壮吾はジャンブを始める。そして貫井は籐子にもジャンプするよう命じる。籐子もジャンプを始め、三人は同化していく.....
春菜は貫井の企画書を持って、実家へ帰った。一緒に食事しながら母親は、春菜が外食が多いのでは、と心配し、時々食べに帰ってくるように言う。
食後父親が書斎にいると、春菜が入って来て、『貫井功太郎』を知っているか聞く。父親は知っていて、独立したことも知っている。春菜が企画書を見てくれるように頼むと、そういう仕事のしかたはしないと言い、貫井とどういう関係か聞く。「友だちよ」と答えると、「お前が学校へ行きたい、というのも、家を出たい、というのも、賛成しているわけではないんだ」と言って、結局見なかった。
春菜は戻ると籐子に、父親には企画書を見ても貰えなかったと言い、貫井には籐子から伝えてくれと、頼む。
籐子は春菜の父親に会いに行く。そして、見るだけでいいので、貫井の企画書を見てくれるよう、頼む。「引き抜かれたんですってね」と倉持。「あ.....本当は人違いなんです。でも、行き場所がないんで、居座ってるんです」と籐子。「その男が好きなのか?」「いえ、そんなことないです」
広小路製薬の広告に採用されたとの報を籐子が受け取る。居合わせた壮吾と、飛び上がって喜ぶ。
あおぞら銀行の窓口係が春菜の仕事。仕事中、母親から電話が掛かってくる。昨日籐子が来て、父親に貫井の企画書を見るだけでも見てくれ、と必死に頼んでいたという。「好きな人のために、必死なのね」と母親。そして、貫井さんはどんな人?籐子ちゃんも30だから、心配していたのよ、と言う。籐子はショックを受ける。
貫井が携帯の留守電を再生すると、二人のうれしそうな報告が入っている。折り返し電話したが、誰もでない。
籐子も壮吾も貫井の椅子を買いに出掛けていたのだった。
貫井は携帯の電話帳を見ていて、春菜の名前を見付けて、電話する。
吉武宣夫(西村雅彦)は、広小路製薬の発注先が貫井企画になった理由を聞く。貫井企画はそもそもエントリーすらされていなかったのに、と。倉持は、ユニバーサル広告社のポスターと貫井企画のポスターを並べて置き、選んだのはポスターの内容だ、と言う。
春菜が待っていると、貫井の車が滑り込んでくる。そして車から降りた貫井は、契約が取れたお礼をいい、思わず春菜と握手する。
酔った本宮籐子(深津絵里)と倉持春菜(矢田亜希子)が帰ってくる。
翌日籐子は、また貫井(堤真一)と春菜を同席させるためのセット・アップを依頼される。春菜は貫井のことが好きだが、貫井は春菜の父親に広告を売り込もうとしている。このことをお互いにわからせないように籐子はセット・アップしなければならない.....
それで籐子が悩んでいると、一緒にケーキ・バイキングに来ていた須田真季(猫背椿)は、春菜が実は利用されているだけだと知って、ショックを受ければいいんだわ、と言い、籐子としては複雑な気持になる。
夜、通販のカタログを広げ、その上にクッキーの粉をこぼしながら食べている籐子の隣で、春菜は顔に蒸気を当てて、お手入れしている。籐子が通販で購入したが、箱も開けずに洗濯機の横に突っ込んでおいたのを、春菜が『発見』したのだ。
結局籐子は、お互いの事情をばらさずに、木村壮吾(坂口憲二)も入れて4人で会食する。話の流れで、春菜が籐子の元彼の妹とわかると、みんな、籐子と彼がなぜ別れたのか知りたがる。籐子が彼からプロポーズされたのは25歳の時で、彼の海外転勤が決まったことがきっかけだったが、籐子はその時、仕事を取って結婚を断ったのだった、でも、後悔している。対照的に、貫井は独立したことを後悔していないという。
壮吾は貫井と春菜を盛り上げようとして、二人の携帯番号を交換させる。だが、盛り上がったところで、壮吾が合コンで知り合った春菜のクラスメートがやってきて、自分は倉持部長のお嬢さんと知り合うための駒だったのか、と文句を言い、貫井は、春菜に取り入って、広小路製薬の広告を貰おうとしていることを、春菜に白状してしまう。
春菜はショックを受け、籐子が慰めても、春菜の気は晴れない。
貫井は地道に営業活動を開始していた。だが、契約には至らない。
そんな中、楠木文具は二度目の求人広告の発注をしてくれた。
貫井が事務所にいると、チャイムが鳴る。出ると春菜だった。春菜は籐子に会いに来たのではなく、今週末実家に帰るので、その時、企画書をもって帰って、父親に見せてもいい、と言いにきたのだった。
それから貫井と壮吾は、寝食を忘れて、規格作成に没頭する。籐子の存在なぞ、気にされていない。籐子はこまごまと仕事をこなしていた。籐子が二人の会話に参加しようとしても、無視される。
最終日。日は暮れて、やがて深夜となる。籐子は居眠りしながらも、残っていた。
やがて貫井と壮吾は、籐子の前に二枚のポスターを並べて、どっちがいいか聞く。籐子は悩んだ末、右側のポスターを指す。その瞬間、貫井と壮吾は飛び上がって喜ぶ。「全一致で、こっちだ!!」と。
外へ出ると、すでに夜は明けていた。その冷たい空気の中、三人は朝食を食べに出る。だが、言った先のお店のオープンには、ちょっと早過ぎた。寒さから気を紛らわせるために、貫井と壮吾はジャンブを始める。そして貫井は籐子にもジャンプするよう命じる。籐子もジャンプを始め、三人は同化していく.....
春菜は貫井の企画書を持って、実家へ帰った。一緒に食事しながら母親は、春菜が外食が多いのでは、と心配し、時々食べに帰ってくるように言う。
食後父親が書斎にいると、春菜が入って来て、『貫井功太郎』を知っているか聞く。父親は知っていて、独立したことも知っている。春菜が企画書を見てくれるように頼むと、そういう仕事のしかたはしないと言い、貫井とどういう関係か聞く。「友だちよ」と答えると、「お前が学校へ行きたい、というのも、家を出たい、というのも、賛成しているわけではないんだ」と言って、結局見なかった。
春菜は戻ると籐子に、父親には企画書を見ても貰えなかったと言い、貫井には籐子から伝えてくれと、頼む。
籐子は春菜の父親に会いに行く。そして、見るだけでいいので、貫井の企画書を見てくれるよう、頼む。「引き抜かれたんですってね」と倉持。「あ.....本当は人違いなんです。でも、行き場所がないんで、居座ってるんです」と籐子。「その男が好きなのか?」「いえ、そんなことないです」
広小路製薬の広告に採用されたとの報を籐子が受け取る。居合わせた壮吾と、飛び上がって喜ぶ。
あおぞら銀行の窓口係が春菜の仕事。仕事中、母親から電話が掛かってくる。昨日籐子が来て、父親に貫井の企画書を見るだけでも見てくれ、と必死に頼んでいたという。「好きな人のために、必死なのね」と母親。そして、貫井さんはどんな人?籐子ちゃんも30だから、心配していたのよ、と言う。籐子はショックを受ける。
貫井が携帯の留守電を再生すると、二人のうれしそうな報告が入っている。折り返し電話したが、誰もでない。
籐子も壮吾も貫井の椅子を買いに出掛けていたのだった。
貫井は携帯の電話帳を見ていて、春菜の名前を見付けて、電話する。
吉武宣夫(西村雅彦)は、広小路製薬の発注先が貫井企画になった理由を聞く。貫井企画はそもそもエントリーすらされていなかったのに、と。倉持は、ユニバーサル広告社のポスターと貫井企画のポスターを並べて置き、選んだのはポスターの内容だ、と言う。
春菜が待っていると、貫井の車が滑り込んでくる。そして車から降りた貫井は、契約が取れたお礼をいい、思わず春菜と握手する。
恋の力-第2話
2002年1月17日 放送
本宮籐子(深津絵里)は、同級生5人と会う。みんな結婚して、子供もすでにいるとか、妊娠中とかで、話題は子供のことばかり。籐子は仕事が楽しくて.....と言い、最近も引き抜かれたばかり、と言う。
貫井(堤真一)は吉武宣夫(西村雅彦)の口から直に、吉武が貫井を外させたことを聞く。「どうして?」と貫井。「簡単なことだよ。オレはお前のようなのが嫌いなんだよ」と吉武。
暇だとぼやく貫井と木村壮吾(坂口憲二)に「今できる仕事、しましょうよ。振りだしに戻ったと思えばいじゃないですか。最初からなかったと」と籐子。「出掛けてくる」と貫井。「気も立つよな。信じてた人に裏切られたんだから」と壮吾。
壮吾は楠木文具の求人広告を作る。それから壮吾は籐子と一緒に家具選びをする。「こうしていると、オレ達夫婦に見えない?」と壮吾。「上段はよして」と籐子。
そして、「こんなもの買うお金、ないでしょ」と止める籐子に、「あそこがオレ達のお城なんですから」と壮吾。
貫井はもう一度ISFコンピュータに頼みにいっていた。
「貫井さん、悪い人じゃないんです。女の人、苦手みたいで。誰にでも、ああなんですよ」と壮吾。「うん。わたしも会社辞めちゃったから、お給料貰えれば、人違いでも何でも、ついていくしかないんです」と籐子。「オレ、貫井さんに憧れてこの世界に入ったんです。てゆうか、事務所つぶれたら、女の子にもてないでしょ」
籐子が春菜の部屋を覗くと、春菜は居眠りしていた。だが籐子の気配を感じて顔を上げる。「起こしちゃった?」と籐子。「起こしてくれてよかった。明日までに提出しなくちゃいけないから.....」と春菜。「仕事と勉強、大変だね、それじゃ、恋している暇もないじゃない」「恋ね.....」「30になってまわりがみんな結婚している中、一人独身でいるってのも、つらいよ」
壮吾は昨日、大手製薬会社・広小路製薬の宣伝部長の娘と知り合ったから、顔合わせにいきましょう、という。「あそこは宣伝部長の一存で決まりますから」と。
サンガリアンから新作ワインの発表会の案内が届く。貫井はあそこはユニバーサル広告社の牙城だし、パーティーは嫌いだから行かない、という。籐子は自分が行きたい、と言って招待状をもらう。「ただで新作ワインが飲める」から、と。
会場で籐子は吉武に会う。そして、なぜ貫井に意地悪をするのか聞く。「信頼していたんでしょ?」と籐子。「信頼はしていました。でも、あいつは勝手に会社を辞めたんだ。そんな奴に仕事を紹介してちゃ、会社の利益を損なう」と吉武。
籐子が事務所へ行くと、壮吾が来ていない。テレビでは、金沢の天気が荒れているという。
壮吾から電話があり、雪で金沢から帰れなくなったので、貫井に今日のデートに代わりに行って欲しいという。大手製薬会社・広小路製薬の倉持宣伝部長の娘とのデートだった。次回の約束を取り付けてくれるだけでいいから、というのが壮吾の依頼。だが、貫井は断る。「貫井さん、パーティーは嫌い、デートは苦手。ここの家賃、30万円するんですよ。今、口座にいくら残っているか、知ってるんですか!?木村さんはやり方は違うかもしれないけど、仕事とろうと、努力してるんじゃないですか!!」と籐子。
貫井はデートに行くことにする。「ネクタイなんて締めるの、入社式以来だ」と結べない貫井に、籐子が結んであげようと近づくが、あまりのお互いの顔の近さに籐子はどきまぎして結び目がおかしくなる。
貫井は壮吾のアドバイスどおり、花束を持っていく。さらに、初対面でいきなりというのはおかしいから、パーティーで貰ったから、と言うようにとのアドバイスも受けて。
そして壮吾が来ない、とふてる女性・長谷川郁子(菅原禄弥)に対して、壮吾のアドバイス通り、服をぎこちなく誉める。だが郁子はますます不機嫌になる。
そこに春菜が来て、「倉持春菜です」と名乗る。「倉持.....」と貫井は口の中で復唱.....
郁子は気分が悪くてトイレに行く振りをして帰ってしまった。一人トイレから戻ってきた春菜に「君も帰ってもいいよ」と気遣う貫井。だが、むしろ春菜は並べられた三人分の料理を見て、「食べきれるかしら?残すのもったいないし」と言う。
籐子は一人黙々と貫井企画の宣伝用CD-ROMを封筒に詰め、宛名ラベルを貼り、そして小雪の舞う中、投函しに行った。時計は8時を回っていた。
食事も終わって、レストランを出る。花束を抱えた春菜を貫井は車で送っていくと申し出る。春菜は電車で帰れると言っていたのだが、ついに車に載せてもらうことにした。貫井は、キーを車に閉じ込めてしまっていた。
JAFを呼んでも来るまで小一時間かかるだろうから、と、貫井は春菜をタクシーで帰そうとする。だが春菜は一緒に待つという。
そして二人はファミレスに入る。「ファミレスなんかじゃ、デートにならないよな。でも、知り合いに、デートでコーヒー13杯もお代わりした人がいるって.....」と籐子のことを名前を言わずに話す。「それ、貫井さん自身だったりして.....わたし、デートがファミレスでも、いいですよ」と春菜。それから春菜は、図書館が好きだから司書の資格を取るために学校へ通っているという。
貫井は春菜をマンションまで送っていく。
実は郁子は壮吾を春菜に見せびらかそうとして呼んだだけだった。
壮吾は金沢で女性、しかも人妻と会っていた。
春菜が花束を抱えてうれしそうに帰宅すると、家の中では須田真季(猫背椿)が荒れていた。実は先日のサンガリアのパーティーで知り合った外人男性に振られたというのだ。
籐子は何とか春菜を自室へ押し込む。最後に春菜は籐子に、今日の相手の人も、広告業界の人だったよ、という。
壮吾が求人誌を買ってくる。楠木文具に依頼された広告の載っている号だ。さっそくそのページを切り取り、壁に貼る。「少しダサかったですかね.....」と壮吾。「いいんじゃない。記念すべき初仕事だ。今夜飲みに行こう。籐子さんも一緒に。どうせひまなんだろう」と貫井。
三人で飲みに行ったのだが、貫井と壮吾は共通の話題で盛り上がっていて、結局籐子は一人で飲んでいるのと同じ。そこに春菜から夕飯まだなら一緒に食べに行こう、と電話。籐子は春菜をここに誘う。
やってきた春菜と貫井は顔を合わせてびっくりする。
本宮籐子(深津絵里)は、同級生5人と会う。みんな結婚して、子供もすでにいるとか、妊娠中とかで、話題は子供のことばかり。籐子は仕事が楽しくて.....と言い、最近も引き抜かれたばかり、と言う。
貫井(堤真一)は吉武宣夫(西村雅彦)の口から直に、吉武が貫井を外させたことを聞く。「どうして?」と貫井。「簡単なことだよ。オレはお前のようなのが嫌いなんだよ」と吉武。
暇だとぼやく貫井と木村壮吾(坂口憲二)に「今できる仕事、しましょうよ。振りだしに戻ったと思えばいじゃないですか。最初からなかったと」と籐子。「出掛けてくる」と貫井。「気も立つよな。信じてた人に裏切られたんだから」と壮吾。
壮吾は楠木文具の求人広告を作る。それから壮吾は籐子と一緒に家具選びをする。「こうしていると、オレ達夫婦に見えない?」と壮吾。「上段はよして」と籐子。
そして、「こんなもの買うお金、ないでしょ」と止める籐子に、「あそこがオレ達のお城なんですから」と壮吾。
貫井はもう一度ISFコンピュータに頼みにいっていた。
「貫井さん、悪い人じゃないんです。女の人、苦手みたいで。誰にでも、ああなんですよ」と壮吾。「うん。わたしも会社辞めちゃったから、お給料貰えれば、人違いでも何でも、ついていくしかないんです」と籐子。「オレ、貫井さんに憧れてこの世界に入ったんです。てゆうか、事務所つぶれたら、女の子にもてないでしょ」
籐子が春菜の部屋を覗くと、春菜は居眠りしていた。だが籐子の気配を感じて顔を上げる。「起こしちゃった?」と籐子。「起こしてくれてよかった。明日までに提出しなくちゃいけないから.....」と春菜。「仕事と勉強、大変だね、それじゃ、恋している暇もないじゃない」「恋ね.....」「30になってまわりがみんな結婚している中、一人独身でいるってのも、つらいよ」
壮吾は昨日、大手製薬会社・広小路製薬の宣伝部長の娘と知り合ったから、顔合わせにいきましょう、という。「あそこは宣伝部長の一存で決まりますから」と。
サンガリアンから新作ワインの発表会の案内が届く。貫井はあそこはユニバーサル広告社の牙城だし、パーティーは嫌いだから行かない、という。籐子は自分が行きたい、と言って招待状をもらう。「ただで新作ワインが飲める」から、と。
会場で籐子は吉武に会う。そして、なぜ貫井に意地悪をするのか聞く。「信頼していたんでしょ?」と籐子。「信頼はしていました。でも、あいつは勝手に会社を辞めたんだ。そんな奴に仕事を紹介してちゃ、会社の利益を損なう」と吉武。
籐子が事務所へ行くと、壮吾が来ていない。テレビでは、金沢の天気が荒れているという。
壮吾から電話があり、雪で金沢から帰れなくなったので、貫井に今日のデートに代わりに行って欲しいという。大手製薬会社・広小路製薬の倉持宣伝部長の娘とのデートだった。次回の約束を取り付けてくれるだけでいいから、というのが壮吾の依頼。だが、貫井は断る。「貫井さん、パーティーは嫌い、デートは苦手。ここの家賃、30万円するんですよ。今、口座にいくら残っているか、知ってるんですか!?木村さんはやり方は違うかもしれないけど、仕事とろうと、努力してるんじゃないですか!!」と籐子。
貫井はデートに行くことにする。「ネクタイなんて締めるの、入社式以来だ」と結べない貫井に、籐子が結んであげようと近づくが、あまりのお互いの顔の近さに籐子はどきまぎして結び目がおかしくなる。
貫井は壮吾のアドバイスどおり、花束を持っていく。さらに、初対面でいきなりというのはおかしいから、パーティーで貰ったから、と言うようにとのアドバイスも受けて。
そして壮吾が来ない、とふてる女性・長谷川郁子(菅原禄弥)に対して、壮吾のアドバイス通り、服をぎこちなく誉める。だが郁子はますます不機嫌になる。
そこに春菜が来て、「倉持春菜です」と名乗る。「倉持.....」と貫井は口の中で復唱.....
郁子は気分が悪くてトイレに行く振りをして帰ってしまった。一人トイレから戻ってきた春菜に「君も帰ってもいいよ」と気遣う貫井。だが、むしろ春菜は並べられた三人分の料理を見て、「食べきれるかしら?残すのもったいないし」と言う。
籐子は一人黙々と貫井企画の宣伝用CD-ROMを封筒に詰め、宛名ラベルを貼り、そして小雪の舞う中、投函しに行った。時計は8時を回っていた。
食事も終わって、レストランを出る。花束を抱えた春菜を貫井は車で送っていくと申し出る。春菜は電車で帰れると言っていたのだが、ついに車に載せてもらうことにした。貫井は、キーを車に閉じ込めてしまっていた。
JAFを呼んでも来るまで小一時間かかるだろうから、と、貫井は春菜をタクシーで帰そうとする。だが春菜は一緒に待つという。
そして二人はファミレスに入る。「ファミレスなんかじゃ、デートにならないよな。でも、知り合いに、デートでコーヒー13杯もお代わりした人がいるって.....」と籐子のことを名前を言わずに話す。「それ、貫井さん自身だったりして.....わたし、デートがファミレスでも、いいですよ」と春菜。それから春菜は、図書館が好きだから司書の資格を取るために学校へ通っているという。
貫井は春菜をマンションまで送っていく。
実は郁子は壮吾を春菜に見せびらかそうとして呼んだだけだった。
壮吾は金沢で女性、しかも人妻と会っていた。
春菜が花束を抱えてうれしそうに帰宅すると、家の中では須田真季(猫背椿)が荒れていた。実は先日のサンガリアのパーティーで知り合った外人男性に振られたというのだ。
籐子は何とか春菜を自室へ押し込む。最後に春菜は籐子に、今日の相手の人も、広告業界の人だったよ、という。
壮吾が求人誌を買ってくる。楠木文具に依頼された広告の載っている号だ。さっそくそのページを切り取り、壁に貼る。「少しダサかったですかね.....」と壮吾。「いいんじゃない。記念すべき初仕事だ。今夜飲みに行こう。籐子さんも一緒に。どうせひまなんだろう」と貫井。
三人で飲みに行ったのだが、貫井と壮吾は共通の話題で盛り上がっていて、結局籐子は一人で飲んでいるのと同じ。そこに春菜から夕飯まだなら一緒に食べに行こう、と電話。籐子は春菜をここに誘う。
やってきた春菜と貫井は顔を合わせてびっくりする。
恋の力-第1話
2002年1月10日 放送
本宮籐子(深津絵里)は、夜遅くまでポテチを食べながらワイン片手にテレビを見ている。
朝、目覚ましでやっとのことで起きる。一方、ルームメイトの春菜(矢田亜希子)はもう出勤の支度ができていて、「今日は学校がありますから」と言って、出かけていった。
籐子は今日も酒臭い息のまま出勤。禁酒の誓いを立てても、ついつい毎日、「明日から」と先送りしてしまう。
籐子の仕事は庶務課で雑用。会社でヒマしてる。
会社の廊下で、貫井(堤真一)の姿を見て、以前、籐子がクリエイティブにいた頃のことを思い出す。籐子はポスターの会社名を間違い、散々どなられていた。その後に通りかかった貫井が、「会社名を間違えたのは致命的だな。でも、デザインはいい」とフォローしてくれた。
今晩も籐子は同僚の須田真季(猫背椿)とワインを飲んでいる。「もう恋をすることなんてないのよね。いい男見ても、胸がときめくっていうよりか、鑑賞物よね」と籐子。
籐子は帰宅すると、散らかった部屋であぐらをかいて、アイスクリームを食べていた。そこに春菜が帰ってきて、「もう少しましにできないの?」と聞く。「昔はね....」と籐子。
春菜は司書の勉強をしていた。合コンのお誘いのメールが入る。
実は、春菜は籐子の元彼の妹。春菜が実家を出る時、独り暮らしに反対され、籐子と一緒に暮らすことにしたのだ。
籐子の悲劇は、30歳の誕生日に起きた.....
貫井は営業マンと対立し、「そんなに一人でやりたけりゃ、独立しろ!」との言葉に、「オレが独立したら、クライアントがごっそりついてくる!」と啖呵をきってしまう。
貫井は、即座に独立の準備を始める。
木村壮吾(坂口憲二)はまた、自分が広告マンであることをえさに、女の子をナンパしていた。そこに貫井が来て、重要な話があるからと、壮吾を連れ出す。
貫井は壮吾に、一緒に独立しないか?と誘う。自分達が組めば、強力だと。
壮吾は少し悩んだ後、条件を出す。女の子を雇ってほしい、ということだった。貫井はそこで引く抜く女の子は籐子だけだと言い、壮吾に籐子の引き抜きをさせる。
籐子は突然、あの『壮吾』から呼び出され、舞い上がる。最初おしとやかに「ウーロン茶でも」と言ってたのだが、勧められたビールを前にすると、一気のみしてしまった。それから関を切ったようにお酒を飲み始める。「控えようと思ったんですけど......」と籐子。「我慢するのは体に悪いっすよ」と壮吾。
その時から、籐子の悩みが始まる。春菜はもう一度輝くための転職を勧めるし、真季は30歳過ぎて人生かけて安定を捨てるなんて、と反対する。
荷物をまとめて、貫井と壮吾が車に積んでいるのを見た籐子は、貫井に励まされたときのこと、貫井の作品を思い出す。
ついに決意した籐子は、辞表を書く。そして春菜相手に、課長に慰留された時の断り方まで練習する。
翌日、辞表提出。課長にあっさりと受理され、ひと言も慰留の言葉はなかった。
その足で籐子は貫井企画に向かう。
だが、貫井は籐子を見るなり、「人違いだ」と言う。なんと、貫井は、秘書課の宮本曜子を引き抜こうとして、名前を間違えたのだった。「女の名前なんて、一々覚えてられないよ。雇う気なんてないから」と貫井。
「貫井さんは、仕事ができて、かっこいいって女の子に騒がれていましたけど、冷たいくって、自分勝手な人なんですね」と籐子。
その時、クライアントから電話が入り、籐子との話半ばで、貫井と壮吾は事務所を飛出していった。
元、貫井がユニバーサル広告社にいた時のクライアントだった会社が、次々と貫井との関係を切る。その中で、貫井が立て直したようなもののISFコンピュータだけは、最後まで味方してくれるという。
籐子は真季と自棄酒を飲む。
翌日、二日酔いのまま、籐子は貫井企画に出社。「断られても来ます。前の会社、辞めてきてしまったんですから、責任とってもらいますからね!」と籐子。
貫井と壮吾は、ISF向けの企画作成に忙殺されていた。電話が鳴っても出られない。暇にしていた籐子が出ると、近くの文具店の求人誌に載せる広告の作成依頼。貫井も壮吾も忙しくて、そんな小さな仕事はできない、という。
取りあえず籐子は文具店にロゴを貰いに行く。文具店の店主は、ロゴを渡しながら、「なるべく安くね」と頼む。
公園のベンチでお昼を食べね籐子の目の前に、ユニバーサル企画の社屋がそびえている。
籐子はダメモトで元課長に再就職できないかと相談し、あっさりと断られる。そこに吉武宣夫(西村雅彦)が通りかかり、どうにかしてあげよう、と言い、明日また来るように言う。そして、吉武は籐子に、「貫井企画はISFの契約も取れなくて、大変みたいだからナ」と付け足す。
貫井はISFで、「もう来なくていい」と言われる。
その夜、貫井と壮吾は屋上で貫井がデザインした缶の缶コーヒーを飲みながら、「貫井企画もこれで終わりだな」と貫井は言う。「企画が上手くいったときの踊りだしたくなるような嬉しさ、また、味わいたいな」と壮吾。「何年もそんな気分になっていない。ユニバーサルにいた時は、次から次へと仕事をこなして、質を下げてきた。大企業は給料良かったかもしれないが、オレは作品を作りたいんだ」
ロゴを渡しに来た籐子は、二人の会話を聞いてしまう。籐子は「ユニバーサル広告社に戻りますので」と言って、ロゴを壮吾に渡す。だが、貫井は、「もう貫井企画は終わりだ」という。籐子は、「引受けた仕事は、どんなに小さくても、最後までやりとげてください!」という。「あんた、ユニバーサルに戻って、よかったよ」と貫井。
籐子の30歳の誕生日にあったことを、真季は聞き飽きていたが、春菜には初めてだった。
籐子は30歳の誕生日に風邪を引いて、寝ていた。鼻が出て、かんだ紙を一々捨てるのも面倒だったので、枕元に丸めていた。それがたまったので、捨てようと、ごみ箱めがけて投げたら、ごみ箱をひっくり返して、ごみが散乱し、それ以来、すべてが散らかり始めた。
翌日、籐子は吉武を訪ねる。吉武は再就職に必要な書類をとってくると言って、籐子に待っているように言う。その間に吉武の席の電話が鳴り、みんな手いっぱいのため、籐子が出ると、ISF社からで、伝言を頼むといわれる。『貫井企画の件、吉武さんのおっしゃるとおり、切りました』という内容。
籐子はユニバーサル社を飛出す。吉武は席に戻り、伝言を読むと、忌々しげな顔をする。
翌朝籐子は、「遅くなって済みません!」と貫井企画に出社する。「やめたんじゃ?」と壮吾。「一度辞めたところに戻れるわけないじゃないですか!」と籐子。「貫井企画はもう終わりだ」と貫井。「終わりなんて言って、まだ、始まってもいないじゃないですか!」と籐子。
本宮籐子(深津絵里)は、夜遅くまでポテチを食べながらワイン片手にテレビを見ている。
朝、目覚ましでやっとのことで起きる。一方、ルームメイトの春菜(矢田亜希子)はもう出勤の支度ができていて、「今日は学校がありますから」と言って、出かけていった。
籐子は今日も酒臭い息のまま出勤。禁酒の誓いを立てても、ついつい毎日、「明日から」と先送りしてしまう。
籐子の仕事は庶務課で雑用。会社でヒマしてる。
会社の廊下で、貫井(堤真一)の姿を見て、以前、籐子がクリエイティブにいた頃のことを思い出す。籐子はポスターの会社名を間違い、散々どなられていた。その後に通りかかった貫井が、「会社名を間違えたのは致命的だな。でも、デザインはいい」とフォローしてくれた。
今晩も籐子は同僚の須田真季(猫背椿)とワインを飲んでいる。「もう恋をすることなんてないのよね。いい男見ても、胸がときめくっていうよりか、鑑賞物よね」と籐子。
籐子は帰宅すると、散らかった部屋であぐらをかいて、アイスクリームを食べていた。そこに春菜が帰ってきて、「もう少しましにできないの?」と聞く。「昔はね....」と籐子。
春菜は司書の勉強をしていた。合コンのお誘いのメールが入る。
実は、春菜は籐子の元彼の妹。春菜が実家を出る時、独り暮らしに反対され、籐子と一緒に暮らすことにしたのだ。
籐子の悲劇は、30歳の誕生日に起きた.....
貫井は営業マンと対立し、「そんなに一人でやりたけりゃ、独立しろ!」との言葉に、「オレが独立したら、クライアントがごっそりついてくる!」と啖呵をきってしまう。
貫井は、即座に独立の準備を始める。
木村壮吾(坂口憲二)はまた、自分が広告マンであることをえさに、女の子をナンパしていた。そこに貫井が来て、重要な話があるからと、壮吾を連れ出す。
貫井は壮吾に、一緒に独立しないか?と誘う。自分達が組めば、強力だと。
壮吾は少し悩んだ後、条件を出す。女の子を雇ってほしい、ということだった。貫井はそこで引く抜く女の子は籐子だけだと言い、壮吾に籐子の引き抜きをさせる。
籐子は突然、あの『壮吾』から呼び出され、舞い上がる。最初おしとやかに「ウーロン茶でも」と言ってたのだが、勧められたビールを前にすると、一気のみしてしまった。それから関を切ったようにお酒を飲み始める。「控えようと思ったんですけど......」と籐子。「我慢するのは体に悪いっすよ」と壮吾。
その時から、籐子の悩みが始まる。春菜はもう一度輝くための転職を勧めるし、真季は30歳過ぎて人生かけて安定を捨てるなんて、と反対する。
荷物をまとめて、貫井と壮吾が車に積んでいるのを見た籐子は、貫井に励まされたときのこと、貫井の作品を思い出す。
ついに決意した籐子は、辞表を書く。そして春菜相手に、課長に慰留された時の断り方まで練習する。
翌日、辞表提出。課長にあっさりと受理され、ひと言も慰留の言葉はなかった。
その足で籐子は貫井企画に向かう。
だが、貫井は籐子を見るなり、「人違いだ」と言う。なんと、貫井は、秘書課の宮本曜子を引き抜こうとして、名前を間違えたのだった。「女の名前なんて、一々覚えてられないよ。雇う気なんてないから」と貫井。
「貫井さんは、仕事ができて、かっこいいって女の子に騒がれていましたけど、冷たいくって、自分勝手な人なんですね」と籐子。
その時、クライアントから電話が入り、籐子との話半ばで、貫井と壮吾は事務所を飛出していった。
元、貫井がユニバーサル広告社にいた時のクライアントだった会社が、次々と貫井との関係を切る。その中で、貫井が立て直したようなもののISFコンピュータだけは、最後まで味方してくれるという。
籐子は真季と自棄酒を飲む。
翌日、二日酔いのまま、籐子は貫井企画に出社。「断られても来ます。前の会社、辞めてきてしまったんですから、責任とってもらいますからね!」と籐子。
貫井と壮吾は、ISF向けの企画作成に忙殺されていた。電話が鳴っても出られない。暇にしていた籐子が出ると、近くの文具店の求人誌に載せる広告の作成依頼。貫井も壮吾も忙しくて、そんな小さな仕事はできない、という。
取りあえず籐子は文具店にロゴを貰いに行く。文具店の店主は、ロゴを渡しながら、「なるべく安くね」と頼む。
公園のベンチでお昼を食べね籐子の目の前に、ユニバーサル企画の社屋がそびえている。
籐子はダメモトで元課長に再就職できないかと相談し、あっさりと断られる。そこに吉武宣夫(西村雅彦)が通りかかり、どうにかしてあげよう、と言い、明日また来るように言う。そして、吉武は籐子に、「貫井企画はISFの契約も取れなくて、大変みたいだからナ」と付け足す。
貫井はISFで、「もう来なくていい」と言われる。
その夜、貫井と壮吾は屋上で貫井がデザインした缶の缶コーヒーを飲みながら、「貫井企画もこれで終わりだな」と貫井は言う。「企画が上手くいったときの踊りだしたくなるような嬉しさ、また、味わいたいな」と壮吾。「何年もそんな気分になっていない。ユニバーサルにいた時は、次から次へと仕事をこなして、質を下げてきた。大企業は給料良かったかもしれないが、オレは作品を作りたいんだ」
ロゴを渡しに来た籐子は、二人の会話を聞いてしまう。籐子は「ユニバーサル広告社に戻りますので」と言って、ロゴを壮吾に渡す。だが、貫井は、「もう貫井企画は終わりだ」という。籐子は、「引受けた仕事は、どんなに小さくても、最後までやりとげてください!」という。「あんた、ユニバーサルに戻って、よかったよ」と貫井。
籐子の30歳の誕生日にあったことを、真季は聞き飽きていたが、春菜には初めてだった。
籐子は30歳の誕生日に風邪を引いて、寝ていた。鼻が出て、かんだ紙を一々捨てるのも面倒だったので、枕元に丸めていた。それがたまったので、捨てようと、ごみ箱めがけて投げたら、ごみ箱をひっくり返して、ごみが散乱し、それ以来、すべてが散らかり始めた。
翌日、籐子は吉武を訪ねる。吉武は再就職に必要な書類をとってくると言って、籐子に待っているように言う。その間に吉武の席の電話が鳴り、みんな手いっぱいのため、籐子が出ると、ISF社からで、伝言を頼むといわれる。『貫井企画の件、吉武さんのおっしゃるとおり、切りました』という内容。
籐子はユニバーサル社を飛出す。吉武は席に戻り、伝言を読むと、忌々しげな顔をする。
翌朝籐子は、「遅くなって済みません!」と貫井企画に出社する。「やめたんじゃ?」と壮吾。「一度辞めたところに戻れるわけないじゃないですか!」と籐子。「貫井企画はもう終わりだ」と貫井。「終わりなんて言って、まだ、始まってもいないじゃないですか!」と籐子。
鹿男あをによし-第9話
第9話「最後の対決!運命の夜~日本の行方は?」
(2008/3/13(木)放送)
観念した小治田(児玉清)は、「三角縁神獣鏡」を返すと約束する。だが待ち合わせ場所に小治田は現れなかった。その日のうちに取り戻せないと、富士山が爆発してしまう。そこで小川(玉木宏)は、小治田が神獣鏡を隠した場所を考える。
そんな中、堀田(多部未華子)が同じような鏡のある場所に隠したのではないかと推測。早速、鏡のある古墳へ行った藤原(綾瀬はるか)は、鏡の枚数が1枚増えていることに気づき、小川は本物の「三角縁神獣鏡」を手にする。
いよいよ儀式の日。そこに小治田がやって来て、儀式に立ち会わせてほしいと頭を下げる。仕方なく、小川は小治田も連れていくことにした。だがその途中、小治田は「三角縁神獣鏡」を奪い、自分の物にならないのならと放り投げてしまう。しかしそこに、シカに乗った堀田が現れ、鏡をキャッチする。
(2008/3/13(木)放送)
観念した小治田(児玉清)は、「三角縁神獣鏡」を返すと約束する。だが待ち合わせ場所に小治田は現れなかった。その日のうちに取り戻せないと、富士山が爆発してしまう。そこで小川(玉木宏)は、小治田が神獣鏡を隠した場所を考える。
そんな中、堀田(多部未華子)が同じような鏡のある場所に隠したのではないかと推測。早速、鏡のある古墳へ行った藤原(綾瀬はるか)は、鏡の枚数が1枚増えていることに気づき、小川は本物の「三角縁神獣鏡」を手にする。
いよいよ儀式の日。そこに小治田がやって来て、儀式に立ち会わせてほしいと頭を下げる。仕方なく、小川は小治田も連れていくことにした。だがその途中、小治田は「三角縁神獣鏡」を奪い、自分の物にならないのならと放り投げてしまう。しかしそこに、シカに乗った堀田が現れ、鏡をキャッチする。
鹿男あをによし-第8話
第8話「辿りついた意外な真実!犯人は貴方だ!」
(2008/3/6(木)放送)
小治田(児玉清)がネズミに選ばれた人間だと考えた小川(玉木宏)は、その証拠をつかもうと教頭室を物色。だがそのせいで、教師たちからどろぼう扱いされ、無視される。また相変わらず長岡(柴本幸)も小川の言葉に耳を貸そうとしなかった。
この状況を打破するため、小川たちはシカの求めるものが何なのかを探ることに。古墳巡りをしていると、藤原(綾瀬はるか)の説明で「三角縁神獣鏡」という鏡の存在を知る。早速、シカに報告すると、シカは思わず藤原をほめてしまう。
確信を得た小川たちは小治田の元へ行き、鏡の考古学的価値を知った小治田はネズミを裏切ってまだ鏡を持っているはずだと告げる。当初は否定した小治田だったが、そこに長岡が現れ、小治田に鏡を渡したと話す。追い詰められた小治田は、自分がネズミに選ばれた人間だと正体を明かす。
(2008/3/6(木)放送)
小治田(児玉清)がネズミに選ばれた人間だと考えた小川(玉木宏)は、その証拠をつかもうと教頭室を物色。だがそのせいで、教師たちからどろぼう扱いされ、無視される。また相変わらず長岡(柴本幸)も小川の言葉に耳を貸そうとしなかった。
この状況を打破するため、小川たちはシカの求めるものが何なのかを探ることに。古墳巡りをしていると、藤原(綾瀬はるか)の説明で「三角縁神獣鏡」という鏡の存在を知る。早速、シカに報告すると、シカは思わず藤原をほめてしまう。
確信を得た小川たちは小治田の元へ行き、鏡の考古学的価値を知った小治田はネズミを裏切ってまだ鏡を持っているはずだと告げる。当初は否定した小治田だったが、そこに長岡が現れ、小治田に鏡を渡したと話す。追い詰められた小治田は、自分がネズミに選ばれた人間だと正体を明かす。
鹿男あをによし-第7話
第7話「謎の少女の正体!? 衝撃の事実が明らかに」
(2008/2/28(木)放送)
小川(玉木宏)に説得された堀田(多部未華子)は、学校をやめるというのは冗談だと言いだす。しかし翌日も堀田は登校して来なかった。
そんな中、長岡(柴本幸)が奈良女学館にやって来る。姿を消す直前、堀田は長岡の道場に立ち寄ったらしい。心配になった小川は、藤原(綾瀬はるか)と手分けして堀田を捜す。ようやく堀田を見つけ出したが、家に帰りたくないと言うため、藤原の部屋に泊めることにする。
しばらくして、堀田も小川と同じようにシカに選ばれた人間であり、小川のとばっちりを受けていたことが明らかになる。そこで藤原を交え、3人は今後の対策を練ることに。
小川はシカの求めるものを受け取るはずの日に、教頭の小治田(児玉清)が長岡と接触していたのを思い出す。
(2008/2/28(木)放送)
小川(玉木宏)に説得された堀田(多部未華子)は、学校をやめるというのは冗談だと言いだす。しかし翌日も堀田は登校して来なかった。
そんな中、長岡(柴本幸)が奈良女学館にやって来る。姿を消す直前、堀田は長岡の道場に立ち寄ったらしい。心配になった小川は、藤原(綾瀬はるか)と手分けして堀田を捜す。ようやく堀田を見つけ出したが、家に帰りたくないと言うため、藤原の部屋に泊めることにする。
しばらくして、堀田も小川と同じようにシカに選ばれた人間であり、小川のとばっちりを受けていたことが明らかになる。そこで藤原を交え、3人は今後の対策を練ることに。
小川はシカの求めるものを受け取るはずの日に、教頭の小治田(児玉清)が長岡と接触していたのを思い出す。
鹿男あをによし-第6話
第6話「すべての鍵を握る女 第2幕のスタート!」
(2008/2/21(木)放送)
やっとのことで手に入れた“サンカク”は、シカの求めるものではなかった。それを知った小川(玉木宏)はかなり落胆する。どうやらシカとキツネはネズミにだまされたらしい。
その話を聞いた藤原(綾瀬はるか)は、長岡(柴本幸)がキツネに選ばれた人間だと考え、長岡に真相を確かめるよう勧める。だが、小川は長岡にその話を切り出せなかった。
そこで小川はキツネに直接会おうと、キツネのいる京都の動物園へ。小川がキツネの檻の前にいると、向こうから長岡がやって来た。小川は長岡を喫茶店に誘い、思い切ってキツネのことを切り出すと、長岡はあきれ返って小川の前から立ち去ってしまう。だがこのとき、小川は長岡がキツネに選ばれた人間だと確信した。
いっぽう、様子がおかしく不登校になっていた堀田(多部未華子)が、小川に会いに来る。そして学校をやめさせてほしいと言いだす。
(2008/2/21(木)放送)
やっとのことで手に入れた“サンカク”は、シカの求めるものではなかった。それを知った小川(玉木宏)はかなり落胆する。どうやらシカとキツネはネズミにだまされたらしい。
その話を聞いた藤原(綾瀬はるか)は、長岡(柴本幸)がキツネに選ばれた人間だと考え、長岡に真相を確かめるよう勧める。だが、小川は長岡にその話を切り出せなかった。
そこで小川はキツネに直接会おうと、キツネのいる京都の動物園へ。小川がキツネの檻の前にいると、向こうから長岡がやって来た。小川は長岡を喫茶店に誘い、思い切ってキツネのことを切り出すと、長岡はあきれ返って小川の前から立ち去ってしまう。だがこのとき、小川は長岡がキツネに選ばれた人間だと確信した。
いっぽう、様子がおかしく不登校になっていた堀田(多部未華子)が、小川に会いに来る。そして学校をやめさせてほしいと言いだす。
鹿男あをによし-第5話
第5話「奇跡が起きた!!~第一幕フィナーレ~」
(2008/2/14(木)放送)
堀田(多部未華子)の4人抜きで大阪女学館に快勝。次は優勝を懸けて、長岡(柴本幸)率いる京都女学館と戦うことに。佐倉(藤井美菜)が負傷した足を攻められながらも何とか1勝するが、さすがに次戦は棄権せざるをえなかった。もう優勝するには、堀田が再び4人抜きをしなければならなくなる。
奈良女学館の大健闘を聞きつけ、校内の生徒たちが応援に駆けつける。2人を抜いた堀田は副将戦にも勝ち、残るは大将のみ。堀田は国体で準優勝したという猛者を相手に好勝負を繰り広げるが、連戦の疲労は隠せなかった。
たまり兼ねた小川(玉木宏)は、堀田に「勝ったらどんな願いでも聞いてやる」と激励を。すると、発奮した堀田は見事に勝利を収めた。
翌日、「大和杯」に優勝し入手した“サンカク”をシカの元へ持っていった小川だが、これは“サンカク”ではないと言われてしまう。
(2008/2/14(木)放送)
堀田(多部未華子)の4人抜きで大阪女学館に快勝。次は優勝を懸けて、長岡(柴本幸)率いる京都女学館と戦うことに。佐倉(藤井美菜)が負傷した足を攻められながらも何とか1勝するが、さすがに次戦は棄権せざるをえなかった。もう優勝するには、堀田が再び4人抜きをしなければならなくなる。
奈良女学館の大健闘を聞きつけ、校内の生徒たちが応援に駆けつける。2人を抜いた堀田は副将戦にも勝ち、残るは大将のみ。堀田は国体で準優勝したという猛者を相手に好勝負を繰り広げるが、連戦の疲労は隠せなかった。
たまり兼ねた小川(玉木宏)は、堀田に「勝ったらどんな願いでも聞いてやる」と激励を。すると、発奮した堀田は見事に勝利を収めた。
翌日、「大和杯」に優勝し入手した“サンカク”をシカの元へ持っていった小川だが、これは“サンカク”ではないと言われてしまう。
鹿男あをによし-第4話
第4話「帰れないふたり」
(2008/2/7(木)放送)
父が道場を経営しているというだけあって、堀田(多部未華子)はかなりの腕前だった。そこで小川(玉木宏)は「大和杯」開催校の権限を使い、ルールを勝ち抜き戦に変更することに。それに怒った大阪女学館の剣道部顧問・南場(宅間孝行)が学校に押しかけてくるが、藤原(綾瀬はるか)が一歩も引かずに応戦し、ルール変更を了解させる。
そんな中、主将の佐倉(藤井美菜)が練習中にケガを。だが以前、大阪女学館の剣道部員に恥をかかされたことで、「負けても構わない、逃げるのだけは嫌だ」と言い、絶対に出場すると宣言する。
そして「大和杯」が始まった。初戦の相手は南場率いる大阪女学館。奈良女学館はあっさりと3人続けて敗れてしまったが、ケガを押して出場した佐倉が何とか引き分けに持ち込んだ。残るは大将の堀田だけとなったが、まずは鮮やかな勝利で1人抜き。堀田は自分を見つめる小川に、必ず優勝すると告げる。
(2008/2/7(木)放送)
父が道場を経営しているというだけあって、堀田(多部未華子)はかなりの腕前だった。そこで小川(玉木宏)は「大和杯」開催校の権限を使い、ルールを勝ち抜き戦に変更することに。それに怒った大阪女学館の剣道部顧問・南場(宅間孝行)が学校に押しかけてくるが、藤原(綾瀬はるか)が一歩も引かずに応戦し、ルール変更を了解させる。
そんな中、主将の佐倉(藤井美菜)が練習中にケガを。だが以前、大阪女学館の剣道部員に恥をかかされたことで、「負けても構わない、逃げるのだけは嫌だ」と言い、絶対に出場すると宣言する。
そして「大和杯」が始まった。初戦の相手は南場率いる大阪女学館。奈良女学館はあっさりと3人続けて敗れてしまったが、ケガを押して出場した佐倉が何とか引き分けに持ち込んだ。残るは大将の堀田だけとなったが、まずは鮮やかな勝利で1人抜き。堀田は自分を見つめる小川に、必ず優勝すると告げる。
鹿男あをによし-第3話
第3話「今明かされる真実」
(2008/1/31(木)放送)
元に戻るには、シカの言う“サンカク”を取り戻すしかないらしい。“サンカク”とは、姉妹校交流戦の「大和杯」優勝プレートのことで、優勝するのは無理と判断した小川(玉木宏)は「大和杯」の前に“サンカク”を手に入れようとする。
調べてみると、あいにく“サンカク”は大阪女学館の剣道部顧問・南場(宅間孝行)が修理に出しているという。ネズミの正体が南場だと考えた小川は、“サンカク”を手に入れるため大阪へ。
小川は藤原(綾瀬はるか)の協力もあって、大阪にある修理店から何とか“サンカク”を盗み出したが、南場に見つかり捕まってしまう。作戦が失敗に終わり落ち込む小川は、慰めてくれた藤原に“サンカク”を取り戻さないと大地震が起こると話す。小川の荒唐無稽な話に、藤原は病気ではないかと心配してしまう。
そして翌朝、藤原は小川に、「大和杯」で優勝すれば“サンカク”が手に入ると励ます。するとそこへ、堀田(多部未華子)が剣道部に入部したいとやって来る。
(2008/1/31(木)放送)
元に戻るには、シカの言う“サンカク”を取り戻すしかないらしい。“サンカク”とは、姉妹校交流戦の「大和杯」優勝プレートのことで、優勝するのは無理と判断した小川(玉木宏)は「大和杯」の前に“サンカク”を手に入れようとする。
調べてみると、あいにく“サンカク”は大阪女学館の剣道部顧問・南場(宅間孝行)が修理に出しているという。ネズミの正体が南場だと考えた小川は、“サンカク”を手に入れるため大阪へ。
小川は藤原(綾瀬はるか)の協力もあって、大阪にある修理店から何とか“サンカク”を盗み出したが、南場に見つかり捕まってしまう。作戦が失敗に終わり落ち込む小川は、慰めてくれた藤原に“サンカク”を取り戻さないと大地震が起こると話す。小川の荒唐無稽な話に、藤原は病気ではないかと心配してしまう。
そして翌朝、藤原は小川に、「大和杯」で優勝すれば“サンカク”が手に入ると励ます。するとそこへ、堀田(多部未華子)が剣道部に入部したいとやって来る。
鹿男あをによし-第2話
第2話「鹿になっちゃった」
(2008/1/24(木)放送)
小川(玉木宏)はシカがしゃべるはずなどない、自分の勘違いだと思い込もうとする。だが後日、またシカが小川に話しかけてきた。そして京都に住むキツネから、ある物を受け取ってくるようにと言われる。
そんな中、姉妹校との交流戦「大和杯」が奈良女学館で行われるため、小川は藤原(綾瀬はるか)から剣道部の顧問を無理やり頼まれる。その打ち合わせで京都に行った小川は、京都女学館の剣道部顧問・長岡(柴本幸)と大阪女学館の剣道部顧問・南場(宅間孝行)を紹介される。
その帰り際、小川は長岡から何かを渡される。これがシカの言っていた物かと思いきや、中身は老舗の生八ツ橋だった。シカはネズミに横取りされたに違いないと言い、“使い番”失格となった小川の顔に鼻を押しつけた。すると翌朝、小川が鏡をのぞくと、自分の頭がシカになっていて慌てふためいてしまう。
(2008/1/24(木)放送)
小川(玉木宏)はシカがしゃべるはずなどない、自分の勘違いだと思い込もうとする。だが後日、またシカが小川に話しかけてきた。そして京都に住むキツネから、ある物を受け取ってくるようにと言われる。
そんな中、姉妹校との交流戦「大和杯」が奈良女学館で行われるため、小川は藤原(綾瀬はるか)から剣道部の顧問を無理やり頼まれる。その打ち合わせで京都に行った小川は、京都女学館の剣道部顧問・長岡(柴本幸)と大阪女学館の剣道部顧問・南場(宅間孝行)を紹介される。
その帰り際、小川は長岡から何かを渡される。これがシカの言っていた物かと思いきや、中身は老舗の生八ツ橋だった。シカはネズミに横取りされたに違いないと言い、“使い番”失格となった小川の顔に鼻を押しつけた。すると翌朝、小川が鏡をのぞくと、自分の頭がシカになっていて慌てふためいてしまう。
鹿男あをによし-第1話
第1話「しゃべる鹿の秘密!古都を巡る恋と冒険」
(2008/1/17(木)放送 ※午後10:00~11:09の拡大版)
やることなすことうまくいかない大学の研究員・小川(玉木宏)は、研究室を追い出され、奈良県の女子高・奈良女学館の非常勤講師に。奈良に着いて早々、小川は自分と同じようにツキのない藤原(綾瀬はるか)という女性と知り合う。藤原は小川と同じ下宿に住み、同じ学校に勤める教師だった。
赴任した初日、堀田(多部未華子)という生徒が遅刻してくる。小川は嘘をついた堀田を注意するが、それを機に堀田から敵視されるようになる。傷ついた小川は東大寺の講堂跡へ行き、鹿せんべいをシカに与えながら、自分も鹿せんべいを食べてみる。
翌日、誰も見ていなかったはずなのに、そのことが教室の黒板に書かれていた。気分が悪くなった小川は再び東大寺へ行くと、あのシカが近づいてきて、人間の言葉でしゃべりかけてくる。
(2008/1/17(木)放送 ※午後10:00~11:09の拡大版)
やることなすことうまくいかない大学の研究員・小川(玉木宏)は、研究室を追い出され、奈良県の女子高・奈良女学館の非常勤講師に。奈良に着いて早々、小川は自分と同じようにツキのない藤原(綾瀬はるか)という女性と知り合う。藤原は小川と同じ下宿に住み、同じ学校に勤める教師だった。
赴任した初日、堀田(多部未華子)という生徒が遅刻してくる。小川は嘘をついた堀田を注意するが、それを機に堀田から敵視されるようになる。傷ついた小川は東大寺の講堂跡へ行き、鹿せんべいをシカに与えながら、自分も鹿せんべいを食べてみる。
翌日、誰も見ていなかったはずなのに、そのことが教室の黒板に書かれていた。気分が悪くなった小川は再び東大寺へ行くと、あのシカが近づいてきて、人間の言葉でしゃべりかけてくる。
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