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Wednesday, July 6, 2011

生まれる。-第10話

2011年06月24日放映

林田愛子(田中美佐子)は切迫早産で病院に運ばれるが、近藤卓巳(大杉漣)から十分な臍帯血を取るために安静にして、もう少し頑張ろうと言われる。そんな中、浩二(中島健人)は白血病性髄膜炎を起こしかけ、つらい治療をしながら移植を待っていた。愛子は生まれる赤ちゃんの名前を林田太一(大倉忠義)に考えてもらうことにする。

国木美和(戸田恵子)は林田愛美(堀北真希)から家族の状況を聞き、しばらく会社に来なくていいと話をする。愛子(田中美佐子)の出産は愛美の本にとって重要なことだから見届けるようにと、気を利かせてくれたのだ。一方、愛子のお腹の赤ちゃんもいつ出産しても大丈夫な大きさになり、陣痛が始まる。連絡を受けた愛美、太一(大倉忠義)、林田美子(竹富聖花)は病院に駆けつけるが、愛子の陣痛は治まっていて拍子抜けするのだった。

夜になり、愛子(田中美佐子)に再び陣痛がやって来る。すると、愛子はみんながここにいても仕方ないと太一(大倉忠義)に浩二(中島健人)のところに行くように言う。近藤(大杉漣)は何もなく順調にいけば、このまま自然分娩で明日の夕方には生まれると愛美(堀北真希)に話す。

夜が明け、愛子(田中美佐子)はいまだ陣痛に苦しんでいた。すると赤ちゃんの心拍数が落ち始め、近藤(大杉漣)は仰向けに寝るように指示して赤ちゃんの心拍は回復する。しかし、今度は愛子の血圧が下がって意識を失ってしまう。再び愛子を横向きに寝かせると意識を取り戻すが、出産はまだ5合目だった。

再び夜を迎え、愛子(田中美佐子)は出産が7合目まで来たと言われる。その頃、浩二(中島健人)も苦しみながら必死に副作用に耐えていた。いよいよ分娩台に上がった愛子は愛美(堀北真希)と美子(竹富聖花)に励まされながら無事出産する。

近藤(大杉漣)はへその緒を切り、臍帯血を採取した。太一(大倉忠義)から無事赤ちゃんが生まれたと聞いた浩二(中島健人)はホッとする。その後、太一は赤ちゃんに会いに行き、「結人(ゆいと)」という名を発表する。結人という名には愛子や自分達家族の絆を再び結んでくれたことへの感謝や、将来いろいろな人とつながり、結ばれて欲しいという願いが込められていた。

臍帯血の型が浩二(中島健人)と合致し、移植が行われた。愛子(田中美佐子)は結人を連れて浩二に会いに来る。結人と初対面した浩二は、「結人の臍帯血が俺の白血病をやっつけてくれる。お礼に絶対治ってたくさん遊んでやる」と語りかけた。

愛美(堀北真希)の本「生まれる。」の表紙もできあがり、あとは愛子(田中美佐子)の出産後インタビューをまとめるだけになった。すると国木(戸田恵子)は「この本が出たら、会社を辞める。仕事だけではなく、いろいろなものを見てみたい」と宣言する。国木がいなくなることへの不安を訴える愛美に、国木は「人間先が見えていたら楽しくもないしそれでいい」と語りかけ、何事もなかったように仕事を続ける。

近藤(大杉漣)は生まれたばかりの子を預かっていた。その子は内田留美(西村知美)の養子になる赤ちゃんだった。留美は赤ちゃんに対面し、涙を流す。近藤は「いろいろなことを乗り越えてこの子はあなたのところに来た。これからもいろいろ大変だが、辛い時にはいつでも遊びにおいで」と言葉を掛けた。

愛美(堀北真希)は最後のインタビューを愛子(田中美佐子)にしていた。その後、父、林田新平(三宅裕司)の写真を飾り、家族揃って浩二(中島健人)の退院を祝う。浩二が元気になり、家族揃ってご飯が食べられる幸せをしみじみと感じながら、姉弟達は愛子の出産も祝う。

愛子(田中美佐子)に普段言えないありがとうを伝えようと愛美(堀北真希)は提案する。美子(竹富聖花)は命がけで産んでくれたことへの感謝を、浩二は自分のことをあきらめずに面倒を見てくれたことへの感謝を述べる。太一(大倉忠義)は実の子と変わらず育ててくれたことを感謝し、浩二にもこの家に戻ってこられたのは浩二のおかげだと話す。愛美は父母の子どもとして生まれてきてよかったし、いつか愛子のような母親になりたいと伝えた。

愛美(堀北真希)の本が出版されて本屋の店先に並んだ。陰から陳列された棚を見ていた愛美が本を買ってくれた人に声を掛けると、水川真帆(酒井若菜)だった。一方、太一(大倉忠義)は刑務所にいる中野瑛太(斎藤歩)にパンを差し入れていた。浩二(中島健人)は映画関係の仕事に就きたいと夢を抱き、美子(竹富聖花)はパン屋でアルバイトして店を手伝いながら大学進学を目指す。

結人のお宮参りの日、太一(大倉忠義)は仏壇の新平(三宅裕司)の写真を持って現れる。そして、家族揃って「『何とかなる』の神様がここに降りてきますように」とお参りしていた。

生まれる。-第9話

2011年06月17日放映

白血病が再発した林田浩二(中島健人)は危険な状態に陥っていた。そんな中、命を失ってもいいから浩二を助けたいと泣き崩れる林田愛子(田中美佐子)に、近藤卓巳(大杉漣)は妊娠を継続して臍帯血を移植することを提案する。一方、林田愛美(堀北真希)の本の編集も佳境を迎えていた。

愛子(田中美佐子)の妊娠の経過は順調だった。浩二(中島健人)も危険な状態を乗り切って病室で21歳の誕生日を迎え、家族でそれを祝う。その後、愛美(堀北真希)は悲しい出産を乗り越えた人の声を取材することになる。

特別養子縁組の話を進める内田留美(西村知美)に、近藤(大杉漣)は「時期を見計らって4、5歳になったら養子だと言うことを話すことが大切。第3者から聞くことは本人を傷つける」と話をする。付き添っていた愛子(田中美佐子)はその話を神妙な顔で聞いていた。その頃、愛美(堀北真希)は浩二(中島健人)の血液の状態があまりよくないため、移植の成功率も低いと主治医から言われる。

パン屋で働き始めた林田太一(大倉忠義)は、「パン屋は任せろ」と話し愛子(田中美佐子)を安心させようとする。愛子は感謝し、太一が養子だということを黙っていてごめんなさいと謝った。すると、太一は林田家を本当の家族だと思っているが、浩二(中島健人)や美子(竹富聖花)に血のつながった兄弟ではないことを話そうと思っていると告げる。その後、愛子は太一を連れて太一の実の母親の墓参りに行く。

愛美(堀北真希)は悲しい妊娠、出産を経験した芦沢(友近)を取材する。子供がお腹にいる時点で病気であることがわかり、生まれてきても長くは生きられないと知りながら出産をしたが、芦沢はわずかな時間であってもその子と親子になれてよかったと語った。そして芦沢は再び妊娠中で、前回の妊娠から近藤(大杉漣)が温かく見守ってくれていると話す。

パン屋に国木美和(戸田恵子)がやってくる。国木は同い年の愛子(田中美佐子)と全く違う人生を歩んでいて不思議だと話すが、子宮筋腫で子宮を摘出してから、これからの人生は後悔しないように生きようと思ったと語る。愛子も妊娠してから、この年で新しい人生を始められるチャンスを与えてもらったと実感しており、お互い50歳を超えたからこそわかることもあるとしみじみと語り合う。

太一(大倉忠義)の前に赤ちゃんを抱いた水川真帆(酒井若菜)が現れる。真帆は太一のおかげでこの子を産めたと話し、この子のためならどんなことも頑張ることができると感謝するのだった。

愛美(堀北真希)は近藤(大杉漣)が命にこだわる理由を聞く。近藤は昔、心臓が悪い妻を出産半年後に亡くしていたのだ。妻の命を助けようとした近藤に、妻は産婦人科医がそれではいけないと諭し、自分の命をかけて新たな命を産んでいた。それ以来、近藤はよほどの理由がない限り、中絶に反対してきたという。近藤は愛子(田中美佐子)が自分を犠牲にして浩二(中島健人)を助けようとする姿と妻の姿を重ねており、新しい命を産むのは大変なことなのだと語る。

愛子(田中美佐子)の計画出産まであと少しとなり、太一(大倉忠義)は浩二(中島健人)に「パン屋は自分が継ぐから、病気が治ったら好きなことをしろ」と話する。

愛美(堀北真希)は愛子(田中美佐子)に取材をすることになる。51歳での出産に不安や心配があると思っていた愛美だったが、愛子は「何とかなる」と語る。一方、太一(大倉忠義)の前に中野瑛太(斎藤歩)が現れた。太一が逃げたことで組織から暴行を受けていた中野は、治療費を請求し、再び家族の周りをうろつくと脅す。しかし、太一はこの世に生を受けたのは中野のおかげだと感謝の言葉を述べて、自分は林田家の一員だときっぱりと告げる。中野は何も言わずにその場を立ち去った。

浩二(中島健人)に辛い思いをさせたと謝る愛子(田中美佐子)。しかし、浩二は弟に会えるのを待ち望んでいた。一方、国木(戸田恵子)は社長の長澤(金田明夫)とひどく揉めていた。心配する愛美(堀北真希)に、国木はちょっとした意見の食い違いだと話す。その後、愛美は本のタイトルを「生まれる。」にすると国木に伝える。

命を授かる時にはさまざまな感情が生まれ、人と人とのつながりや絆が生まれるなどたくさんの意味合いが含まれている事から、愛美(堀北真希)は「生まれる。」というタイトルに決めた。その頃、愛子(田中美佐子)はお腹の異変を感じ、道に座り込んでいた。

生まれる。-第8話

2011年06月10日放映

林田浩二(中島健人)は林田愛子(田中美佐子)に心配をかけまいと白血病の再発を黙っていた。しかし、林田愛美(堀北真希)が事実を告げ、愛子は病院へ向かう。愛子は浩二の主治医に自分の骨髄を取ってほしいと申し出るが、「妊婦をドナーにはできない」と言われてしまうのだった。

愛子(田中美佐子)は浩二(中島健人)の命を助けるために中絶を決意し、近藤卓巳(大杉漣)に相談する。すると、近藤は「計画分娩にして出産を早め、生まれてきた子の臍帯血を浩二に移植できるように主治医に提案するつもり。とにかく出産まで頑張ってもらい、愛子も元気な赤ちゃんを産めば何とかなる」と励ます。

愛美(堀北真希)は林田太一(大倉忠義)を訪ねるが、隣人から引っ越しをしたようだと聞かされる。そこで、太一を訪ねてきた水川真帆(酒井若菜)に出くわし、太一が人を殴った経緯を聞く。その頃、太一は他人になりすまして遺産相続をするように組織から言われていた。中野瑛太(斎藤歩)の借金も示談金も返せると言われ、太一は「これを最後に家族には手を出すな」と約束させて、仕事を受けることにする。

愛子(田中美佐子)の手助けをするため、愛美(堀北真希)は実家に戻る。連絡の取れない太一(大倉忠義)を心配し、「もっと早く太一に真実を告げておけばよかったし、浩二(中島健人)も元気な子に生んであげればよかった」と自分を責める愛子を、愛美は励ます。その後、部屋にこもる林田美子(竹富聖花)に愛美は「そろそろお母さんを許してあげたら」と声をかける。すると、美子は「私の気持ちなんてわかるはずがない」と愛美に学校でいじめられている事実を突きつける。

入院中の浩二(中島健人)の世話や実家のことなど、愛美(堀北真希)は以前よりも忙しく動き回っていた。一方、美子(竹富聖花)は引きこもり生活を続けていたが、愛美から「50歳を過ぎた愛子(田中美佐子)が子どもを生む覚悟は相当なもの」と諭される。しかし、美子が一向に理解しようとせず、愛美は「浩二の白血病が再発した。そのために愛子が元気な子どもを産もうと頑張っている。美子も学校に行ってお母さんを安心させてほしい」と告げるのだった。

美子(竹富聖花)が浩二(中島健人)の病室を訪ねてきた。そして、愛子(田中美佐子)に「私より大変なのにごめんね。私、ママのことを応援するから元気な赤ちゃんを産んでお兄ちゃんを助けてあげて」と気持ちを打ち明ける。

太一(大倉忠義)は他人になりすまして遺産相続をする計画の準備をしていた。そんな太一の姿を目撃して愛美(堀北真希)は後をつける。「浩二(中島健人)の白血病が再発して入院したから、家に戻ってきてほしい」と愛美から告げられるが、太一は「みんなのことは本当の家族だと思っている。でも今自分が戻ればみんなが不幸になる」と言う。

美子(竹富聖花)が学校に行くようになり、愛美(堀北真希)も安心する。そんな中、国木(戸田恵子)は仕事に身の入らない愛美を理解しながらプライベートと仕事を分けるようにと指導するが、国木自身も手術のことを言わなかった妹に朝から責められて仕事に身が入らないと話す。その後、愛美は浩二(中島健人)の容態が急変したと連絡を受け、病院に駆けつける。浩二は肺炎を起こして危険な状態だった。

太一(大倉忠義)は家族に幸せに暮らしてほしければ仕事をしろと組織に脅されていた。そこへ愛美(堀北真希)がやってきて、浩二(中島健人)が肺炎になって危険な状態だと告げる。しかし、太一は組織の男達に連行されてしまい、他人になりすましてお金を引き出そうとするが、窓口で立ち止まると、書類を投げ出して走り出した。

浩二(中島健人)は必死に肺炎と闘っていたが、おなかの子に会えないかもしれないと弱音を吐く。家族みんなで浩二を必死に励ましていると、太一(大倉忠義)が駆けつけた。太一は「これ以上家族は減らさない。弟も生まれる。家族みんなで過ごすんだ。母さんを悲しませるのだけはやめよう」と泣きながら語りかける。しかし、浩二の意識は遠のいていくのだった。

生まれる。-第7話

2011年06月03日放映

林田愛子(田中美佐子)は近藤卓巳(大杉漣)から血圧が高いと注意されるが、妊娠の経過は順調だった。一方、林田太一(大倉忠義)は中野瑛太(斎藤歩)に誘われて、高齢者を狙って水を売りつける悪徳商売に手を染めようとしていた。そんな折、林田浩二(中島健人)が夢を叶えるためにしばらくの間出かけると愛子にウソをついて家を出る。

林田愛美(堀北真希)と長澤(金田明夫)は入院している国木美和(戸田恵子)の見舞いに行く。すると、国木は過去に長澤からプロポーズされたことと、子宮を失ったショックを愛美に吐露する。その頃、内田留美(西村知美)は愛子(田中美佐子)に紹介してもらい、近藤(大杉漣)の診察を受けていた。妊娠する確率が低いと宣告され、ショックを受ける留美だったが、近藤は特別養子縁組という選択肢もあると話す。

愛美(堀北真希)は特別養子縁組について調べていた。特別養子縁組はある医師が、子どもを望んでいない人から産まれた赤ちゃんを、欲しくてもできない人に斡旋したことから始まったという。その頃、留美(西村知美)は「養子ではなく自分の本当の子どもが欲しい」と近藤(大杉漣)に訴えていた。しかし近藤は「本当の子どもとは何?特別養子縁組で子供を育てるのも子供を産むのと同じ覚悟が必要。子供を産めなくても育てる選択肢はある」と語りかける。

児童養護施設を訪ねた愛美(堀北真希)は、親のいない子どもだけでなく、両親がいるものの、虐待や育児放棄で預けられている子どもも多いと知る。日本では両親が里子や養子に出すのを拒むことが多く、90%の子どもがそのまま施設で育つが、施設の職員が頑張ってもやはり子どもたちの親の代わりにはなれず、この子達はなぜ生まれてきたのだろうと思うこともあると話を聞く。

愛子(田中美佐子)は連絡のない太一(大倉忠義)の心配をしていた。一方、国木(戸田恵子)の退院に付き添った愛美(堀北真希)は白血病の再発で入院していた浩二(中島健人)に出くわす。浩二は、妊娠中の愛子(田中美佐子)には絶対に言わないで欲しいと言う。

太一(大倉忠義)は水川真帆(酒井若菜)から「子どもを堕ろすことにした」と連絡をもらい、会いに行く。小池晴馬(淵上泰史)から産むなと言われて堕ろすしかないと話す真帆だったが、太一は「自分は本当の両親に育てられていないが、幸せだったし真帆が産みたいと思うなら産んであげてください」と伝える。

骨髄移植のドナーが見つからず、浩二(中島健人)は化学療法を続けながら待つしかないと医師から言われる。

移植以外に治療法がないことに落ち込む愛美(堀北真希)に、浩二(中島健人)は愛子(田中美佐子)には絶対に言わないでと念を押す。その後、愛美は愛子に浩二の再発を伝えようとするが、愛子が「赤ちゃんは男の子だとわかった」と嬉しそうに話す姿を見て切り出すことができない。

愛子(田中美佐子)は仏壇の林田新平(三宅裕司)に子ども達の近況を報告し、「なんとかなるよね、お父さん」と語りかけていた。一方、愛美(堀北真希)は国木(戸田恵子)から「高年齢出産の本で特別養子縁組まで掘り下げたところはとてもいい」と褒められ、国木の「これからは後悔しない生き方をしていく」という一言に何かを思う。

愛美(堀北真希)は浩二(中島健人)の病室に出向き、「家族だから話をすべきだし、愛子(田中美佐子)に後悔させないためにも病気の再発を伝えよう」と説得する。そして愛美は愛子に話す決心をするのだった。

生まれる。-第6話

生まれる。-第6話
2011年05月27日放映

さまざまなリスクのある高年齢出産をする人が増える中、林田愛子(田中美佐子)が51歳で妊娠し、林田愛美(堀北真希)は思い悩む。そして、愛美は羊水検査を受けてリスクがあれば出産を諦めて欲しいと愛子に頼んだ。一方、林田太一(大倉忠義)は会社の先輩、小池晴馬(淵上泰史)を殴り、留置場に入れられてしまう。

愛美(堀北真希)は愛子(田中美佐子)に羊水検査をするように言ったことを近藤卓巳(大杉漣)に相談する。すると、近藤は「たとえ障がいがあったとしても命を絶つことはどうかと思う。すでに赤ちゃんは君たち家族にいろいろなものを運んできている」と話す。

羊水検査に行こうとする愛子(田中美佐子)の前に、愛美(堀北真希)が現れる。そして、愛美は「どんな状況でも受け入れるから検査を受けないで」と伝えた。その後、愛美は国木美和(戸田恵子)に愛子の事を祝福できたと話をする。これで仕事にも集中できると一安心すると、国木は来週から2週間休みを取ることにしたと言い出す。

検診で順調に育っている赤ちゃんを見て安心する愛子(田中美佐子)だったが、未だ末娘の林田美子(竹富聖花)が反対していると近藤(大杉漣)に話す。さらに、不妊治療をしている友人の内田留美(西村知美)の事を相談すると、本当に子どもを授かりたいなら自分で産むことばかりが選択肢ではないと近藤は話す。その頃、パン屋で働く浩二(中島健人)は鼻血を出し、体の異変を感じていた。

愛子(田中美佐子)の妊娠を学校で暴露され、美子(竹富聖花)は家に籠もっていたが、友達が級友からの手紙を届けてくれる。しかし手紙は愛子の妊娠をからかう内容ばかりで、美子はさらにショックを受ける。一方、愛美(堀北真希)は腹帯をもらってきて愛子の出産を応援していた。浩二(中島健人)も「後は太一(大倉忠義)と美子の説得だ」と意気込む。

太一(大倉忠義)を迎えに行った愛美(堀北真希)は、人を殴った理由を詮索しようとはしなかった。すると太一は「自分は本当の姉弟ではない」と言い出す。冗談だと思っていた愛美だったが、役所で調べて本当の事だと語った太一は、自分だけが本当の姉弟ではないことをみんな知っていたのだろうと言い、立ち去る。

愛子(田中美佐子)は留美(西村知美)に妊娠を隠していたことを謝る。しかし留美は不妊の苦しみを語り、愛子が自分の事を笑っていたのだろうと責める。愛子が「自分にできることなら何でもする」と言うと、留美はお腹の子をちょうだいと言い出した。愛子は困惑しながらも「会って欲しい人がいる」と留美に語りかけるが、拒否されてしまう。

愛美(堀北真希)は小池(淵上泰史)に太一(大倉忠義)が殴ったことを謝りに行く。すると小池は、太一が愛美の本当の弟ではないと聞いたと余計な詮索をする。しかし愛美は「太一は弟。殴ったのは何か理由があるはずだと信じている」と言い立ち去った。一方、浩二(中島健人)は会社を辞めて帰ろうとしていた太一に出くわす。浩二が「愛美も愛子の出産に賛成してくれた。たまには家に顔を出せ」と言うと、太一は用事があるからとその場を去る。

水川真帆(酒井若菜)は、太一が会社を辞めなくてはならなくなったことを謝る。しかし太一は話を聞こうとせず、家に入ってしまう。一方、愛美は太一が本当の弟ではないことを確認したものの、妊娠中の母に話をすることはできないと国木(戸田恵子)に相談する。すると国木は「実は2週間休暇を取るのは子宮筋腫の手術をすることになったから。同じようにさまざまな人生経験を重ねてきたお母さんなら乗り越えられるはず。侮ってはいけない」と助言する。

愛美(堀北真希)は愛子(田中美佐子)に「太一が出生について1人で苦しんでいる」と話をする。そして、2人が太一の家に向かうと、太一は荷物をまとめていた。「なぜ血がつながっていないことを黙っていたのか」と尋ねる太一に、愛子は「言う必要が無いと思っていた」と本当の事を語り始める。

太一(大倉忠義)の本当の母親と愛子(田中美佐子)は親友で、実母は結婚する前に太一を妊娠し、相手の彼から産むなら別れると言われても出産していた。そして出産後、実母が1週間の出張に行くことになり、愛子が預かったが、そのまま帰ってこなかったという。その後、太一を施設に預けることになるが、施設に行く日、いつも泣かない太一が泣きだして、愛子は自分達夫婦の本当の子として育てる決意をしたのだ。わかったと答える太一だったが、愛美(堀北真希)は太一がどこかに行ってしまうのではないかと心配する。

浩二(中島健人)は医師から急性骨髄性白血病の再発を告げられる。また愛子(田中美佐子)の骨髄を移植すればいいと医師から言われるが、浩二は「母は妊娠していて無理。再発のことは母には黙っていて欲しい」と頼む。

愛子(田中美佐子)は「本当の事を何度も言おうと思ったが言えず、結果として太一(大倉忠義)を傷つけてしまった」と話し、愛美(堀北真希)にも本当の事を言えなかったことを謝る。すると、愛美は「今はショックかも知れないけど家族だし、太一はわかってくれるはずだから大丈夫」と愛子を励ます。その頃、太一は中野(斎藤歩)に連れられ、暴力団の事務所に足を踏み入れていた。

生まれる。-第5話

2011年05月20日放映

林田愛子(田中美佐子)は高年齢出産のさまざまなリスクを全て受け止め、51歳での出産を決意する。しかし、林田愛美(堀北真希)の強い希望もあり、羊水検査を受けて障がいがあった場合は出産を諦めようと考えていた。近藤卓巳(大杉漣)は「家族との話し合いで決めたことなら構わないが、今までの出産への決意は何だったのか」と愛子に問いかけながら検査の手続きを進める。

水川真帆(酒井若菜)と小池晴馬(淵上泰史)が協力してデザインを盗んでいたと知り、林田太一(大倉忠義)はショックを受ける。その後、太一は中野瑛太(斎藤歩)の借金を肩代わりしろと男達に囲まれ、言うことを聞かなければ愛子(田中美佐子)や家族がどうなってもいいのかと脅されてしまう。一方、パン屋で働く林田浩二(中島健人)は常連の女の子、西嶋丸子(宮武祭)から日曜日に遊ぼうと誘われていた。

愛美(堀北真希)は高年齢出産についての知識を深める中で、ダウン症の話を聞く。「ダウン症自体は病気や障がいでなく、個性や体質」と説明するアシスタントの大川だったが、愛美は「他人事だからそういうことが言える」と私情を挟んでしまう。編集長の国木美和(戸田恵子)は愛美に「今の愛美は意見の偏りがあって編集者としては失格。頭を冷やしたほうがいい」と助言する。

林田美子(竹富聖花)は愛子(田中美佐子)の妊娠を暴露されたショックから、学校を休んでいた。内田留美(西村知美)が心配して声をかけると、美子は愛子が妊娠していると口にしてしまう。不妊で悩む留美は愛子が妊娠を隠していたことへのショックと、ねたみで出て行ってしまった。美子は「お母さんがみんなを不幸にしている。みんなを幸せにするには産まなければいい」と言い出す。

心配する太一(大倉忠義)に、真帆(酒井若菜)は「小池(淵上泰史)の為なら何でもする裏切り者だから関わるな」と言う。すると太一は「母の妊娠は事実だった。しかも自分の本当の父親だという人物が現れた。最近何もいいことがなかったが、真帆と話をしているときだけが幸せだった。真帆に辛い思いをして欲しくない」と語りかけた。「私はあなたを騙した。もっとずるくないと生きられないよ」と泣き出す真帆を太一は抱きしめる。

日曜日、愛美(堀北真希)は浩二(中島健人)に呼び出され、動物園へ向かう。浩二はパン屋の常連、丸子(宮武祭)と弟の西嶋萌生(高井萌生)と動物園で遊ぼうと考えていたのだ。萌生はダウン症だったが、姉弟は仲良く助け合い、屈託のない明るさを持っていた。萌生と過ごすうちに愛美のダウン症の子に対する考えが変わり始める。4人は楽しい時間を過ごしていたが、愛美は手帳をなくしたことに気づく。すると、萌生が愛美の為に必死に手帳を探し回って迷子になってしまう。

小池(淵上泰史)は「真帆(酒井若菜)が太一(大倉忠義)と顔を合わせたくないから会社を辞めると言いだした」と太一に言いに来る。その頃、愛美(堀北真希)達は萌生(高井萌生)を見つけていた。萌生は愛美の手帳を見つけ出し、雨の中、手帳を汚さないように大事に抱えていたのだ。愛美はその優しさに心を打たれ、萌生を抱きしめた。

パン屋に近藤(大杉漣)が訪ねてくる。近藤は羊水検査を控え、愛子(田中美佐子)の気持ちが変わっていないことを確認しに来たのだ。「家族の賛成も得られず、みんなを不幸にするばかり」と話す愛子に、近藤は「今がゴールではなく、困難を乗り越えれば必ず大きな笑顔に出会えるはず。自分から悲しい結果を選ぶようなことをしないで欲しい」と助言し、自分が書いた本を手渡す。

愛美(堀北真希) と浩二(中島健人)は萌生(高井萌生)達を送り届け、母親の沙紀(西田ひかる)と話をする。沙紀は萌生がダウン症だと宣告されてからの苦悩を語ったが、「家族は萌生の笑顔に癒され、萌生のおかげで家族は幸せになれた」と話をする。そして、沙紀はある本を愛美に見せるが、その本は愛子(田中美佐子)が近藤(大杉漣)からもらった本と同じものだった。

本にはママを幸せにするために産まれてこようとするという赤ちゃんからのメッセージが書かれていて、愛情に溢れた内容だった。萌生(高井萌生)が実際に「ママのところにきてよかった。ありがとう」と沙紀(西田ひかる)にメッセージを書いてくれたと聞き、愛美(堀北真希)は涙を流す。

帰り道、「改めてお母さんには子どもを産んで欲しいと思った。応援して上げて欲しい」と浩二(中島健人)から言われるが、愛美(堀北真希)は返事をしない。その頃、太一(大倉忠義)は会社を辞めようとしている真帆(酒井若菜)に会いに行く。すると、小池(淵上泰史)から「真帆が子どもを産む決心をしたのはお前のせい。両親が本当の親ではないお前みたいに、自分が子どもの面倒をみればいい」と言われ、太一は我慢できず殴りかかってしまう。

生まれる。-第4話

2011年05月13日放映

川上千恵(若村麻由美)の高年齢出産を目の当たりにして悩み始めた林田愛美(堀北真希)は、林田愛子(田中美佐子)が51歳で妊娠したことを編集長の国木美和(戸田恵子)に告白した。すると国木は、「正直に愛美の気持ちをぶつけた方がいい」と助言する。一方、林田太一(大倉忠義)は再び中野瑛太(斎藤歩)に呼び出されていた。中野は愛美の連絡先も、妊娠していることも知っているとほのめかし、太一に金を要求する。

愛子(田中美佐子)は近藤卓巳(大杉漣)から羊水検査について説明される。高年齢出産であれば染色体異常などの確率が高くなり、検査でそれを発見することができると言われるが、愛子はきっぱり「受けない」と答えた。検査で陽性が出れば中絶する確率が高く、命の選別と言われていたからだ。その頃、愛美(堀北真希)も仕事で羊水検査について調べることになる。

太一(大倉忠義)は水川真帆(酒井若菜)とデートをしていた。すると、真帆は「彼氏の小池の子どもができたが堕ろせと言われた」と太一に告白する。その頃、体の異変に気づいていた林田浩二(中島健人)は、コンパの誘いにも乗らず、バイトをすると友達に話す。

愛美(堀北真希)は高年齢出産をする予定の女性3人から羊水検査についての考えを聞く。八坂(生稲晃子)は「羊水検査を受けても出産するという意思は変わらない。羊水検査で安心を得る」と話すが、鶴野(伊藤つかさ)は「不妊治療を経てせっかく妊娠したのに命の選別はできない。羊水検査は受けない」と語る。一方、北条(浅香唯)は「夫から羊水検査を受けるように言われたが、私は胎児に異常があった場合に育てる自信がなく、検査をするか迷っている」と話すのだった。

取材後、北条(浅香唯)が編集部を訪ねて来て、「実は羊水検査に申し込んでいる」と話し始めた。北条の長男はダウン症で、我が子は可愛いが、障がい児を育てる事は大変だと本音を吐露する。そして、自分がいなくなった時の為にも弟妹を作ってあげようと思ったと語る。

内田留美(西村知美)が高額なお金がかかる不妊治療に対して夫婦間で意見が合わず、しばらくの間泊めて欲しいと愛子の家にやってくる。その頃、太一(大倉忠義)は真帆(酒井若菜)の妊娠について小池に問いただして責任を取れと迫っていた。しかし、小池は真帆に対する誠意のかけらもなく、「お前が父親になればいい」と太一に言い捨てる。

浩二(中島健人)が愛子(田中美佐子)に安心して出産してもらうために、バイトをするとパン屋にやってくる。そこへ、愛美(堀北真希)も自分の気持ちを愛子に伝えようとやって来た。愛美は「産みたいという思いを応援したいが、羊水検査を受けて異常がないかを調べて欲しい」と切り出す。検査を嫌がり、陽性だったらどうするのかと尋ねる愛子に、愛美は仕事で得た知識を踏まえ「その時は家族の為、その子の為にも諦めて欲しい」と説得する。

林田美子(竹富聖花)は学校の友達に愛子(田中美佐子)の妊娠がばれたらイヤだと出産に反対していた。しかし、美子(竹富聖花)が学校に行くとすでに愛子の妊娠は知れ渡ってしまっていた。その頃、太一(大倉忠義)は、小池が太一からコンペのデザインを盗んだと真帆(酒井若菜)に教えられる。

愛美(堀北真希)が国木(戸田恵子)に「母の出産には賛成したが、羊水検査をして欲しいと伝えた」と話をしていると、北条(浅香唯)が編集部を訪ねてくる。北条は「やはり自分を選んでやって来た赤ちゃんを殺すことはできない。羊水検査を受けるのはやめた」と報告する。その頃、愛子の家で掃除をしていた留美(西村知美)は高年齢出産の本を発見して驚く。

愛美(堀北真希)はダウン症の子にはいろいろな才能がある子もいて、障がいではなく個性と捉えられることもあると話を聞く。一方、愛子(田中美佐子)は近藤(大杉漣)に羊水検査を受けると伝え、「もし陽性だったらこの子とさよならする」と宣言していた。

生まれる。-第3話

2011年05月06日放映

林田愛子(田中美佐子)は51歳で妊娠し、出産しようとしていた。一方、林田太一(大倉忠義)は本当の父親だと名乗る中野瑛太(斎藤歩)から両親が太一の事を買ったと言われ、金をせびられる。その話を聞いて何のことなのかと尋ねる林田愛美(堀北真希)だったが、太一は仕事上のトラブルで嫌がらせをされているだけだと話す。

愛美(堀北真希)はアメリカで卵子提供を受けて48歳で出産予定の下着会社社長・川上千恵(若村麻由美)の取材をすることになる。日本では卵子提供による出産は認められていないが、出産後は分娩した人が母親と認められることになっていた。

川上(若村麻由美)は卵子提供まで受けて出産するのは、自分の人生において達成出来ないことがあるのは許せないし、自らの人生のためだと語る。それを聞いた愛美(堀北真希)は川上に共感できず、思わずエゴではないかと言ってしまう。すると、国木美和(戸田恵子)は自分も40歳前が子どもを産むリミットだと思ったことがあると本音を語る。ネット上では川上がお金で子どもを買ったと非難されていたが、国木は川上が全て承知で出産に挑むのではないかと言う。

愛子(田中美佐子)は近藤卓巳(大杉漣)にバースプランを提出する。近藤自身も50歳を越えての出産を受け持った経験がなく、愛子の体調を考えると安定期でもリスクが高いと話す。さらに、出産するなら家族の支えが大切だとアドバイスする。

林田新平(三宅裕司)の四十九日法要で集まった家族に、愛子(田中美佐子)は妊娠したと話す。愛子の体を心配して反対する愛美(堀北真希)だったが、中3で白血病になり、愛子の骨髄で命を助けてもらった過去がある林田浩二(中島健人)は「愛子の人生だからこそ好きにしたらいい」と言う。

浩二(中島健人)は愛子(田中美佐子)の事を心配していたが、何も知らない友達からは浩二が再び白血病を発症してもまた母親が助けてくれるから大丈夫だと軽く言われていた。

愛美(堀北真希)は諦めずに近藤(大杉漣)に高年齢出産の取材を申し込んでいた。すると、昼休みだからちょっとだけならと話をしてくれることになる。愛子(田中美佐子)の出産についてはどう思っているのだと逆に尋ねられた愛美は、「愛子の体力的にも金銭的にも問題があるし、自分達姉弟にも負担がかかるから反対」と話をする。すると近藤は「中絶も人を殺すことだということだけは覚えておいて欲しい」と言葉を返した。

内田留美(西村知美)が愛子(田中美佐子)の家を訪ねてくる。S不妊治療がなかなかうまくいかないと愚痴をこぼす留美に、愛子は妊娠していることを言い出せない。その頃、愛美(堀北真希)は川上(若村麻由美)の取材をしていた。川上は定期検診も受けず忙しく仕事をしていたが、突然お腹を押さえて苦しみ、出血してしまう。

早期胎盤剥離で川上(若村麻由美)が緊急帝王切開をすることになり、愛美(堀北真希)は高年齢で子どもを出産する難しさを目の当たりにする。一方、中野(斎藤歩)は太一(大倉忠義)の会社まで来て金をせびっていた。愛子にまで金をせびろうとする中野に、仕方なく太一は金を用意して、2度と現れるなと釘を刺す。

愛美(堀北真希)は入院中の川上(若村麻由美)を訪ねる。すると、川上は「母親は自分しかいないから仕事を休むことにした」と話し、忙しく仕事をしていた時と変化を見せていた。生まれた赤ちゃんの心臓に疾患があり何度も手術を受けなければならず、川上は「自分のエゴで赤ちゃんにも大変な思いをさせてしまった」と悔やむ。しかし、「絶対に子どもを幸せにする。生まれてきてくれてありがとう」と赤ちゃんに語りかけるのだった。

愛美(堀北真希)は自分の母親が51歳で妊娠したと川上(若村麻由美)に話し始める。そして、「産まないで欲しいと言ってしまったが、母のお腹にあるのは命なんですよね。子どもを産むというのは1人の人生を産むことだとわかった」と話した愛美は泣きだしてしまい、その場を立ち去る。

パン屋で働いていた愛子(田中美佐子)のもとへ林田美子(竹富聖花)がやってきて、「恥ずかしいから出産には反対」と言って飛び出していく。その話を陰で中野(斎藤歩)が聞いていた。

生まれる。-第2話

2011年04月29日放映

51歳で妊娠した林田愛子(田中美佐子)は中絶手術を受けずに病院を飛び出した。心配して病院を訪れた林田愛美(堀北真希)は、偶然その姿を見かけ、後を追う。中絶手術をしたと愛子から聞き、愛美は仕事に戻るが、編集長の国木美和(戸田恵子)から元彼の大川をアシスタントにつけると言われ、戸惑うのだった。一方、林田太一(大倉忠義)は家に落ちていたエコー写真が愛子のものだとわかるが、水川真帆(酒井若菜)からそれが赤ちゃんのエコーだと言われて驚く。

太一(大倉忠義)は愛美(堀北真希)にエコー写真について確かめた。しかし、愛美は愛子(田中美佐子)が妊娠するはずがなく、腫瘍ができたらしいとごまかす。

愛子(田中美佐子)は他の病院に診察を受けに行く。その病院の医師、近藤卓巳(大杉漣)は以前、ドラッグストアでもめた相手だった。しかし、診察を終えた近藤は愛子のお腹の赤ちゃんに祝福の言葉を掛けてくれる。中絶出来なかったと話をする愛子に、近藤はこの状況で子どもを産もうとすることは厳しいと告げるが、愛子が産む気だったら最後まで応援するし、決めるのは自分自身だと言葉をかける。

国木(戸田恵子)から紹介され、愛美(堀北真希)は近藤(大杉漣)の病院を訪れるが、取材を断られてしまう。その頃、太一(大倉忠義)はエコー写真のことを確かめたかと真帆(酒井若菜)に聞かれていた。愛子(田中美佐子)に腫瘍があるらしいと話をする太一だったが、真帆は赤ちゃんのエコーに違いないと言い切り、なぜか詳しい。

林田浩二(中島健人)は合コンでいつものように昔、白血病だったと話をしていた。一方、愛美(堀北真希)は友達と食事をしながら、高年齢出産の本を作るという話をする。友達から高年齢出産をするのは恥ずかしいと口々に言われ、愛子(田中美佐子)のことを考えた愛美は戸惑うのだった。

愛美(堀北真希)は高年齢出産と体外受精について学んでいた。不妊治療にもいくつかの種類があり、体外受精による妊娠率は低く、自然妊娠の奇跡を実感する。その頃、愛子(田中美佐子)のもとへ内田留美(西村知美)がやってくる。妊娠を切望する留美は赤色のグッズを買い込み、赤で赤ちゃんを呼び込むと話す。複雑な表情を浮かべる愛子だったが、腹痛を訴え出血してしまう。

連絡を受けた愛美(堀北真希)は愛子(田中美佐子)が運ばれた近藤(大杉漣)の病院に駆けつける。近藤は愛美が取材依頼に来たことも覚えていて、愛子が切迫流産になりかけていると状況を説明した。それを聞いた愛美は、愛子が中絶手術を受けたと思っていたので驚く。愛子は産もうと決心した矢先に切迫流産になりかけた事実を受け止め、やはり産まれてはいけない命なのだと悩む。

愛子(田中美佐子)が出血したと聞いて心配する太一(大倉忠義)達だったが、愛美(堀北真希)は愛子に良性の腫瘍が出来ただけで心配ないとウソをつく。

愛美(堀北真希)は国木(戸田恵子)に呼ばれ、「この前はもし自分の母親が妊娠したら、堕ろせと言うと答えたが、娘なら優しい言葉を掛けるべきかも知れない」と言われる。その頃、愛子は検診で胎児の無事を確認し、流産の危機を乗り越えていた。よく頑張ったと近藤(大杉漣)から言葉を掛けられ、愛子は涙ぐむ。

愛子(田中美佐子)は愛美(堀北真希)に母子手帳を見せ、子どもを産むと伝える。愛美は体の心配をして出産に反対するが、愛子の決心は変わらない。愛美は子どもが成人するまで愛子が元気でいる保証もなく、障害を持って生まれてくることがあれば、自分達姉弟にも影響があり、そのために夢を諦めるのは嫌だと言う。しかし、迷惑かけずに自分1人で育てると愛子が譲らないため、愛美は「私は嫌だから」と家を飛び出してしまうのだった。

愛美(堀北真希)が太一(大倉忠義)の家に向かうと、太一は外で中野瑛太(斎藤歩)と話していた。仕事関係の人だと紹介して家の中に入ろうとする太一だったが、中野が金を要求してきたため、愛美は不審に思い誰なのかと尋ねる。すると、中野は太一の本当の父親だと言いだし、お前達の両親は太一を金で買ったと話す。

生まれる。-第1話

2011年04月22日放映

雑誌の編集者を目指し、編集アシスタントをする長女・林田愛美(堀北真希)、デザイナーだが企画が通らず、仕事に行き詰まっていた長男・林田太一(大倉忠義)はそれぞれ家を出て独立していた。一方、次女・林田美子(竹富聖花)は弁護士を目指す優秀な高校生で、次男・林田浩二(中島健人)は遊び人の大学生だったが、それぞれ何か悩みを抱えているらしい。脱サラしてパン屋を営む林田新平(三宅裕司)と林田愛子(田中美佐子)は夫婦仲良く過ごす、ごく平凡な家庭だった。

愛美(堀北真希)は編集長・国木美和(戸田恵子)にしごかれ、なかなか企画が通らずにサポートに回る日々が続いていた。その頃、太一(大倉忠義)の目の前に中野瑛太(斎藤歩)という男が現れ、自分が本当の父親だと告げる。太一が調べると、中野の言うとおり特別養子縁組で林田家の養子になっていた。帰り道、太一は新平(三宅裕司)の店に立ち寄る。

新平(三宅裕司)は太一(大倉忠義)が悩んでいることを見抜くが、仕事のことだと勘違いし「太一はデザイナーの仕事に向いている」と励ます。一瞬ドキっとした太一だったが、新平の気持ちを受け止めて何も聞かずに立ち去った。太一が帰った直後、新平は誰もいない店で倒れてしまう。帰宅が遅く、心配した愛子(田中美佐子)が店に行くと、そこで倒れている新平を発見する。

新平(三宅裕司)が突然この世を去り、愛子(田中美佐子)は心労で体調を崩してしまった。太一(大倉忠義)が店を継がずにデザイナーとして働きたいと新平に話した時のことを思い出し、愛美(堀北真希)達姉弟はこれから先の生活を不安に思う。すると愛子は子ども達に「店は私がやる」と宣言するのだった。

愛子(田中美佐子)は新平(三宅裕司)との思い出を胸に、新平の残した店を続ける決意をしていた。しかし、体調が思わしくなく、吐き気をもよおす。

長澤(金田明夫)が高齢出産についての企画を持ち込んできた。企画を却下しようとした国木(戸田恵子)だったが、長澤は愛美(堀北真希)に仕事を押しつけてしまう。

高齢出産の企画を任され意気込む愛美(堀北真希)だったが、国木(戸田恵子)は乗り気ではなかった。しかし、企画を進めるにあたって愛美に高齢出産の意義まで掘り下げるべきだとアドバイスする。

パン屋で働き始めた愛子(田中美佐子)は、店で内田留美(西村知美)と話をしていた。留美は妊娠を望んでいたが授からず、体外受精もなかなかうまくいかないと愚痴をこぼす。すると、コーヒーの香りで胃のむかつきを感じた愛子に、留美は体調を心配しながらも冗談交じりで「妊娠では?」と言い出す。愛子は生理が2ヶ月来ていなかったが、あがってしまったみたいと笑うのだった。

愛美(堀北真希)の家に夕飯を食べに来た太一(大倉忠義)は高齢出産の本を見つける。愛美が企画を任されたと話し、いつ何が起こるかわからないから1冊あげると言うと、太一は食事も食べずに立ち去ってしまう。すると、自宅に戻った太一の前に中野(斎藤歩)が現れ、「何を言っても俺からは逃げられない」と言い放つ。

愛子(田中美佐子)は密かに妊娠検査薬を試していた。すると、陽性反応が出てしまい、家から離れた産婦人科を受診する。一方、愛美(堀北真希)は高齢出産についての下調べを国木(戸田恵子)に説明する。高齢出産に定義はなく、高年初産婦という言葉があるのみで35歳以上の出産にはさまざまなリスクが伴い、高齢になると卵子の老化により妊娠しにくくなると説明する。そして、高齢出産が4人に1人の割合になるほど増えていると話す。

医師から妊娠8週目だと告げられた愛子(田中美佐子)は、妊娠を継続するか中絶するかを尋ねられた。そして、愛子は50歳を越えている上、高血圧の持病もあり、ただの高齢出産とは訳が違うからよく考えるようにと言われる。その頃、愛美(堀北真希)は50代のうっかり妊娠も増えており、出産を決意してもさまざまなリスクが伴うと国木(戸田恵子)に語っていた。

愛子(田中美佐子)は新平(三宅裕司)の遺影の前でエコー写真を見つめていた。そこへ、愛美(堀北真希)が突然やって来て高齢出産の企画を任されたと話し出す。愛子は動揺しながらも「お母さん、妊娠したの」と愛美に報告する。どうするつもりなのかと心配する愛美に、愛子は中絶すると答えるのだった。

中絶手術の日、愛美(堀北真希)は1人で病院へ向かった愛子(田中美佐子)のことが気になっていた。その頃、太一(大倉忠義)は家で家族のアルバムを見ていた。帰宅した浩二(中島健人)はアルバムを見ている太一を不審に思う。

手術を受けようとしていた愛子(田中美佐子)は、握っていた新平(三宅裕司)の結婚指輪を落としてしまう。指輪を拾おうと点滴を引き抜いた愛子は、そのまま中絶手術をやめると手術室を飛び出した。すると、病院の入り口で愛美(堀北真希)と出くわす。一方、家では浩二(中島健人)が腕に出来たアザや微熱があることに気づき、体の異変を感じていた。太一(大倉忠義)はリビングにエコー写真が落ちているのを発見する。