2010年12月21日放映
引越しのために、必死に働いて100万円を貯めた武誠治(二宮和也)。しかし、そのお金を母・武寿美子(浅野温子)が騙された悪徳訪問販売の支払いに充て、さらに最終面接をも蹴らざるを得なくなってしまう。その話を聞いた大悦貞夫(大友康平)はその後、事務と営業をやる社員にならないかと誠治に声を掛けた。帰り道、誠治から相談された千葉真奈美(香里奈)は、「どこの会社に入るかは誠治の基準で決めること」と助言する。
その夜、永田則子(鷲尾真知子)ともめて、永田亜矢子(井川遥)が智也とともに実家へ戻ってきた。そんな中、誠治(二宮和也)は最終面接を受けられなかった会社から「もう一度会いたい」と連絡を受ける。翌日、誠治は再び面接を受け、面接官に面接が受けられなかった事情を話した。
大悦土木では、大悦(大友康平)が誠治(二宮和也)に社員にならないかと話していたのを星野あかり(岡本玲)が同僚達に話してしまい、みんなも誠治が社員になると思っていた。その後、誠治が内定をもらったと聞いた同僚達は、一緒に働けなくて残念だと思いながらも祝福するのだった。
帰宅した誠治(二宮和也)はその場で内定をもらったと家族に伝えるが、大悦土木からも社員にならないかと言われて迷っていた。しかし、「安定している内定をもらった会社にしろ」と土木の会社を見下すような威圧的な発言をする武誠一(竹中直人)に、誠治は大切な仲間を見下すなと怒鳴る。そして、心の中で、「親父を尊敬したいのにそんなことを言うな」と叫んでいた。
誠治(二宮和也)は就職先をどちらにするか悩んでいた。そんな中、寿美子(浅野温子)から「もう再スタートしているんじゃない?」と言われるのだった。翌朝、「なぜ自分に社員にならないかと声を掛けたのか」と大悦(大友康平)に理由を尋ねる誠治。すると大悦は「同情じゃなく、誠治の頑張りを見て信頼できると思ったから。自分に自信を持て」と激励する。その言葉を聞いた誠治は、自分を成長させてくれた大悦土木での生活を回想するのだった。
もう1度就職のことについて誠一(竹中直人)と冷静に話す誠治(二宮和也)。内定先の会社と大悦土木を比較して意見を言う誠一に、誠治は「俺は俺の基準で会社を選ぶ。職場の仲間も好きだし、職長も尊敬している。その職長が俺を必要としている。今、日本で1番俺を必要としてくれているのは、大悦土木だと思う」と語った。2人の話を聞いていた亜矢子(井川遥)は、「私は何やってんだか…」と我に返るのだった。
翌朝、大悦土木に入社すると決めた誠治(二宮和也)は、ハローワークの北山雅彦(児嶋一哉)に報告に行く。その後、真奈美(香里奈)の送別会に参加した誠治は、真奈美が2年ほど和歌山に行くと知る。退院した豊川哲平(丸山隆平)も合流し、ギクシャクしたままだったあかり(岡本玲)と素直にお互いの気持ちを伝え合う。それを見ていた同僚達も温かい気持ちになっていた。しかし、誠治と真奈美はぎこちなく、お互い自分の気持ちに素直になれないままだった。
亜矢子(井川遥)は自分の問題に向き合わなくてはならないと考え、家に戻ることにした。家に戻った亜矢子は、夫の文也(七海智哉)と則子(鷲尾真知子)を前にして「嫁姑問題ではなく、本当は自分と文也さんとの問題。これからは文也さんと智也の3人で考えていくべき問題だと思っています」ときっぱり言い切る。すると文也も「俺もそう思う。今まで仕事を言い訳にして逃げてきたが、これからは家族のことを考えていきたい」と口にするのだった。
誠治(二宮和也)は寿美子(浅野温子)と誠一(竹中直人)に「明日から大悦土木の社員として働くことになる。これからは経理の資格を取ろうと思う」と話す。すると寿美子は「お父さんと同じ仕事をすることになるのね」と微笑むのだった。
翌日、誠治(二宮和也)は大悦土木の新入社員として紹介され、元請けの会社に挨拶回りする。真奈美(香里奈)の後任には平田(相葉雅紀)が配属された。その後、誠治は不動産屋の前で物件情報を見つめる。
休日に誠一(竹中直人)がスーツを着込み、行き先も告げずに出かけて行った。誠一は大悦(大友康平)に会いに行き、「誠治(二宮和也)の成長は大悦社長のおかげ」と感謝の言葉を並べ、誠治が尊敬している大悦に嫉妬していたと本音を話す。すると、誠一から怒鳴られると思っていた大悦は笑い出し、自分も誠一と同じく家では息子にバカにされていると話し、お互いに親近感を抱く。最後に誠一は立ち上がり、「どうか息子をよろしくお願いします」と頭を下げるのだった。
帰宅した誠一(竹中直人)は、誠治(二宮和也)と引越しの話をする。100万円を失い、物件のチラシを眺めることしかできずにいた誠治は、誠一に「早くローンを組めるように一から頑張る。母さんをだいぶ待たせてしまうかも知れないけど…」と呟く。すると誠一は「頭金は出すから、2世代ローンを組めばいい」と提案する。その案を受け入れた誠治は「親父に払ってもらった頭金は俺が全部返す。家は俺が買う」と言い切り、誠一に「ありがとう」と頭を下げた。
誠一(竹中直人)と誠治(二宮和也)は引越しをすると寿美子(浅野温子)に話をする。すると寿美子は「ありがとう」と涙を流しながら呟いた。引越しの作業が進む中、寿美子も徐々に元気を取り戻していった。
引越しの日が来たが、この日は真奈美(香里奈)が和歌山に発つ日だった。誠治(二宮和也)は気になりながらも荷物をまとめていたが、「ごめん。ちょっと出てくる」と家を飛び出した。バスターミナルに向かった誠治は、バスに乗り込もうとしていた真奈美を呼び止める。「和歌山のミカン、送ってくれないかな」とうまく自分の気持ちを伝えられない誠治は、再びバスに乗り込もうとした真奈美に「好きだから」と叫んだ。そこで乗務員に乗車を促された真奈美は「すみません、すぐ乗ります。彼氏と2年間離ればなれになっちゃうので」と声を掛け、誠治に「来るの遅い。ミカンもう送らないから。和歌山まで食べに来て」と言い、バスに乗り込んだ。
引越しの準備も終わり、誠治(二宮和也)達家族は長年住み慣れた家をあとにしようとしていた。様子を窺っていた隣の西本幸子(坂口良子)に、誠治は「息子の和彦(横尾渉)さんの気持ちにも気付けたし、これからやり直せる」と言葉を掛けて新居に向かう。
新居に到着し、片付けをしていた誠一(竹中直人)は「就職の次は結婚だ。相手は結婚しても仕事を手放さない人にしろ」といつものように誠治(二宮和也)に説教を始める。そんな2人のやりとりを見ていた寿美子(浅野温子)が笑顔を見せた。誠治は、「母さんの具合がいつ完全によくなるかはわからない。でも俺たちは幸せな家族だ」と思うのだった。
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Tuesday, May 3, 2011
フリーター、家を買う。-第9話
2010年12月14日放映
目標の100万円を貯めた武誠治(二宮和也)は、武誠一(竹中直人)に引っ越しのことを切り出す。すると誠一も前向きに考えており、誠治に就職の本まで手渡した。一方、「おふくろに“医者の家の人間として失格だ”なんて言い過ぎ」と夫から言われた永田亜矢子(井川遥)は、夫が自分の味方でも、永田則子(鷲尾真知子)の味方でもないと感じるのだった。
昨日「辞めんなよ」と千葉真奈美(香里奈)から言われ、頭から離れずにいた誠治(二宮和也)。しかし、酔っていた真奈美は覚えていない。その後、真奈美は山賀亮介(眞島秀和)に「設計部門に行きたい」と申し出ていた。一方、誠治は「最近、誠治くんのお母さんの様子がおかしい」と隣の西本幸子(坂口良子)に言われるが、まともに答えず立ち去る。
誠治(二宮和也)がパソコンで経費管理をしていると、大悦貞夫(大友康平)が「もっと早く無駄な経費を使っていたことに気付けば良かった」と悔やむ。誠治も同じように、母の病気に気付いてあげれば良かったと後悔するが、大悦は「気付いたのだから大丈夫。それに100万円貯めたのは立派だ」と励まされるのだった。その後、家では誠一(竹中直人)が「引っ越し前に外壁の塗り替えをするように会社から言われたのは痛い。50万円掛かるなんて…」と嘆く。そんな中、武寿美子(浅野温子)に異変が起こっていた。
この前の則子(鷲尾真知子)への無礼を謝る亜矢子(井川遥)。ししかし、亜矢子は自分のことを責めない則子に拍子抜けするのだった。一方、最終面接の通知が来たことを誠治(二宮和也)から聞いた真奈美(香里奈)は、「自分も設計部門に行って再スタートする」と話す。
則子(鷲尾真知子)と揉めてしまったと誠治(二宮和也)に話をする亜矢子(井川遥)。すると、誠治は西本(坂口良子)から寿美子(浅野温子)の様子がおかしいと言われたことを話し、「自分も姉ちゃんみたいにガツンと言いたい」と呟く。その後、寿美子(浅野温子)は外壁塗り替えの見積もりを誠一(竹中直人)に差し出されて動きを止めてしまう。すると、智也は「おばあちゃんのうつ病を治す」と励ましていた。しかし、その様子を見ていた亜矢子は、則子(鷲尾真知子)が寿美子(浅野温子)の病気を利用して、智也を医者にしようと丸め込んだと気付く。
豊川哲平(丸山隆平)は、星野あかり(岡本玲)を幸せにしなければと焦って、リハビリに励もうとしていた。しかし、あかりは卑屈になる哲平に「ガッカリだ」と怒り、立ち去ってしまう。一方、最終面接を明日に控えていた誠治を同僚達は励ましていた。その頃、寿美子は外壁塗り替えの見積もり書を見つめていた。
夜、誠治(二宮和也)が神社で明日の面接の合格祈願をしようとしていると、ハローワーク職員の北山雅彦(児嶋一哉)が偶然やって来る。最近ハローワークに現れない誠治を心配していた北山だが、自分も見合いで連敗中だとプライベートな話を始めた。「自分にも密かに想う人がいるが、就職が決まれば会えなくなる」と誠治も寂しそうに話をすると、北山は「今回は縁がなかったと言うことですね…」と呟くのだった。
翌朝、誠一(竹中直人)は誠治(二宮和也)に面接を頑張るように声を掛けて出勤した。その後誠治も面接に出かけるが、寿美子(浅野温子)の表情が曇る。その頃、亜矢子(井川遥)は寿美子の病気を利用して智也を丸め込んだ則子(鷲尾真知子)に意見した。しかし、則子は「亜矢子の家族は滅茶苦茶だ」とひどいことを言う。一方、面接会場に着いた誠治の携帯に相沢(ムロツヨシ)という男から連絡が入った。寿美子がトラブルに巻き込まれていることがわかり、誠治は最終面接を蹴って帰宅する。
誠治(二宮和也)が帰宅すると、相沢(ムロツヨシ)が「契約した商品の代金を支払っていない」と100万円の請求書を差し出す。キャンセルしたいと申し出る誠治に、「すでにクーリングオフの期間は過ぎている」と話し、相沢は立ち去った。すると、再び寿美子(浅野温子)の容態が悪化してしまう。
その夜、誠治(二宮和也)の最終面接が気になっていた誠一(竹中直人)が帰宅した。しかし、誠治は絶対に怒らないと約束させて、寿美子(浅野温子)が訪問販売で高額な商品を買わされたことを話し、このせいで最終面接を受けていないと打ち明けた。「弁護士に相談しよう」と言う誠治に、誠一は世間体を気にしてそんなことはできないと言い捨て、「寿美子のことを口実に面接から逃げた」と捨て台詞を吐くのだった。
翌日、誠治(二宮和也)は真奈美(香里奈)に昨日の出来事を愚痴った。すると真奈美は、「誰かを守るために目の前にあるチャンスを蹴るなんて、かっこいい」と励ます。しかし、誠治は結局何も守れていないと落ち込むのだった。帰宅した誠治は、西本(坂口良子)の家を訪ね、寿美子がうつ病であると話を切り出す。そして、寿美子が自殺未遂をして今までの事を全て遺書に書いていたと告げる。
誠治(二宮和也)に遺書の内容を聞き出そうとする西本(坂口良子)。しかし、誠治は西本の今までの嫌がらせを指摘し、大切な母親である寿美子(浅野温子)のことは自分が守ると宣言する。すると西本は「寿美子さんはいつも笑顔で、幸せそうで羨ましかった。息子は私の思い通りに育ってくれたけど、いつの間にか私のことを軽蔑していた。私は、母親として自分を犠牲にして一生懸命にやって来たのに…」と呟く。すると、部屋の外で話を聞いていた西本和彦(横尾渉)が「優秀な息子を持った母親でいたかっただけで、自分のためだろう。俺のことは全部母さんが決めた。最低な母親だ」と怒鳴り込んできた。そして和彦は「言う通りにしていれば、母さんが嬉しそうだったから」と言い残し、部屋を去った。その言葉を聞いた西本は泣き崩れるのだった。
亜矢子(井川遥)は則子(鷲尾真知子)に家族を侮辱された言葉を思い出していた。翌日、誠治(二宮和也)は弁護士に相談すれば支払わずに済む請求料金を相沢(ムロツヨシ)に支払うことにして、今まで必死に働いて貯めた引っ越し費用の100万円を相沢に手渡した。全てにケリをつけ、誠治は寿美子(浅野温子)に「もう大丈夫だから心配しないで」と優しく語りかけた。
その後、相沢(ムロツヨシ)から「渡していなかった商品がある」と渡された物は、誠治の就職合格祈願の御札だった。誠治(二宮和也)はそれを見て涙を流す。
目標の100万円を貯めた武誠治(二宮和也)は、武誠一(竹中直人)に引っ越しのことを切り出す。すると誠一も前向きに考えており、誠治に就職の本まで手渡した。一方、「おふくろに“医者の家の人間として失格だ”なんて言い過ぎ」と夫から言われた永田亜矢子(井川遥)は、夫が自分の味方でも、永田則子(鷲尾真知子)の味方でもないと感じるのだった。
昨日「辞めんなよ」と千葉真奈美(香里奈)から言われ、頭から離れずにいた誠治(二宮和也)。しかし、酔っていた真奈美は覚えていない。その後、真奈美は山賀亮介(眞島秀和)に「設計部門に行きたい」と申し出ていた。一方、誠治は「最近、誠治くんのお母さんの様子がおかしい」と隣の西本幸子(坂口良子)に言われるが、まともに答えず立ち去る。
誠治(二宮和也)がパソコンで経費管理をしていると、大悦貞夫(大友康平)が「もっと早く無駄な経費を使っていたことに気付けば良かった」と悔やむ。誠治も同じように、母の病気に気付いてあげれば良かったと後悔するが、大悦は「気付いたのだから大丈夫。それに100万円貯めたのは立派だ」と励まされるのだった。その後、家では誠一(竹中直人)が「引っ越し前に外壁の塗り替えをするように会社から言われたのは痛い。50万円掛かるなんて…」と嘆く。そんな中、武寿美子(浅野温子)に異変が起こっていた。
この前の則子(鷲尾真知子)への無礼を謝る亜矢子(井川遥)。ししかし、亜矢子は自分のことを責めない則子に拍子抜けするのだった。一方、最終面接の通知が来たことを誠治(二宮和也)から聞いた真奈美(香里奈)は、「自分も設計部門に行って再スタートする」と話す。
則子(鷲尾真知子)と揉めてしまったと誠治(二宮和也)に話をする亜矢子(井川遥)。すると、誠治は西本(坂口良子)から寿美子(浅野温子)の様子がおかしいと言われたことを話し、「自分も姉ちゃんみたいにガツンと言いたい」と呟く。その後、寿美子(浅野温子)は外壁塗り替えの見積もりを誠一(竹中直人)に差し出されて動きを止めてしまう。すると、智也は「おばあちゃんのうつ病を治す」と励ましていた。しかし、その様子を見ていた亜矢子は、則子(鷲尾真知子)が寿美子(浅野温子)の病気を利用して、智也を医者にしようと丸め込んだと気付く。
豊川哲平(丸山隆平)は、星野あかり(岡本玲)を幸せにしなければと焦って、リハビリに励もうとしていた。しかし、あかりは卑屈になる哲平に「ガッカリだ」と怒り、立ち去ってしまう。一方、最終面接を明日に控えていた誠治を同僚達は励ましていた。その頃、寿美子は外壁塗り替えの見積もり書を見つめていた。
夜、誠治(二宮和也)が神社で明日の面接の合格祈願をしようとしていると、ハローワーク職員の北山雅彦(児嶋一哉)が偶然やって来る。最近ハローワークに現れない誠治を心配していた北山だが、自分も見合いで連敗中だとプライベートな話を始めた。「自分にも密かに想う人がいるが、就職が決まれば会えなくなる」と誠治も寂しそうに話をすると、北山は「今回は縁がなかったと言うことですね…」と呟くのだった。
翌朝、誠一(竹中直人)は誠治(二宮和也)に面接を頑張るように声を掛けて出勤した。その後誠治も面接に出かけるが、寿美子(浅野温子)の表情が曇る。その頃、亜矢子(井川遥)は寿美子の病気を利用して智也を丸め込んだ則子(鷲尾真知子)に意見した。しかし、則子は「亜矢子の家族は滅茶苦茶だ」とひどいことを言う。一方、面接会場に着いた誠治の携帯に相沢(ムロツヨシ)という男から連絡が入った。寿美子がトラブルに巻き込まれていることがわかり、誠治は最終面接を蹴って帰宅する。
誠治(二宮和也)が帰宅すると、相沢(ムロツヨシ)が「契約した商品の代金を支払っていない」と100万円の請求書を差し出す。キャンセルしたいと申し出る誠治に、「すでにクーリングオフの期間は過ぎている」と話し、相沢は立ち去った。すると、再び寿美子(浅野温子)の容態が悪化してしまう。
その夜、誠治(二宮和也)の最終面接が気になっていた誠一(竹中直人)が帰宅した。しかし、誠治は絶対に怒らないと約束させて、寿美子(浅野温子)が訪問販売で高額な商品を買わされたことを話し、このせいで最終面接を受けていないと打ち明けた。「弁護士に相談しよう」と言う誠治に、誠一は世間体を気にしてそんなことはできないと言い捨て、「寿美子のことを口実に面接から逃げた」と捨て台詞を吐くのだった。
翌日、誠治(二宮和也)は真奈美(香里奈)に昨日の出来事を愚痴った。すると真奈美は、「誰かを守るために目の前にあるチャンスを蹴るなんて、かっこいい」と励ます。しかし、誠治は結局何も守れていないと落ち込むのだった。帰宅した誠治は、西本(坂口良子)の家を訪ね、寿美子がうつ病であると話を切り出す。そして、寿美子が自殺未遂をして今までの事を全て遺書に書いていたと告げる。
誠治(二宮和也)に遺書の内容を聞き出そうとする西本(坂口良子)。しかし、誠治は西本の今までの嫌がらせを指摘し、大切な母親である寿美子(浅野温子)のことは自分が守ると宣言する。すると西本は「寿美子さんはいつも笑顔で、幸せそうで羨ましかった。息子は私の思い通りに育ってくれたけど、いつの間にか私のことを軽蔑していた。私は、母親として自分を犠牲にして一生懸命にやって来たのに…」と呟く。すると、部屋の外で話を聞いていた西本和彦(横尾渉)が「優秀な息子を持った母親でいたかっただけで、自分のためだろう。俺のことは全部母さんが決めた。最低な母親だ」と怒鳴り込んできた。そして和彦は「言う通りにしていれば、母さんが嬉しそうだったから」と言い残し、部屋を去った。その言葉を聞いた西本は泣き崩れるのだった。
亜矢子(井川遥)は則子(鷲尾真知子)に家族を侮辱された言葉を思い出していた。翌日、誠治(二宮和也)は弁護士に相談すれば支払わずに済む請求料金を相沢(ムロツヨシ)に支払うことにして、今まで必死に働いて貯めた引っ越し費用の100万円を相沢に手渡した。全てにケリをつけ、誠治は寿美子(浅野温子)に「もう大丈夫だから心配しないで」と優しく語りかけた。
その後、相沢(ムロツヨシ)から「渡していなかった商品がある」と渡された物は、誠治の就職合格祈願の御札だった。誠治(二宮和也)はそれを見て涙を流す。
フリーター、家を買う。-第8話
2010年12月07日放映
現場で事故に遭った豊川哲平(丸山隆平)の見舞いに行く千葉真奈美(香里奈)、武誠治(二宮和也)、星野あかり(岡本玲)。しかし、自分を気遣って元気そうに振る舞う哲平の姿を見て、真奈美は彼がこれからのことに不安を抱いているのではないかと感じてしまう。そんな真奈美に誠治は「いつからでも再スタートできる」と武寿美子(浅野温子)に言われた言葉を掛けるのだった。その後、大悦貞夫(大友康平)から会社にパソコンも無く、経費管理も怠ってきたという言葉を聞いた誠治は、日曜日にパソコンを手配して手伝うことにする。
武家に永田則子(鷲尾真知子)がいきなり訪問し、永田亜矢子(井川遥)が智也の教育に手を抜いていると言って帰って行った。その後、亜矢子に電話して怒鳴る武誠一(竹中直人)。しかし、寿美子(浅野温子)だけは「気にしなくていい」と亜矢子に優しく声を掛けるのだった。一方、誠治(二宮和也)は大悦土木の経費管理を任され、大悦に信頼されていると感じ始める。帰宅した誠治は、「母さんが薬の管理も自分でできるようになった。引っ越しの為に100万円貯めるのが目標」と亜矢子に電話で報告した。
誠治(二宮和也)は、パソコンで作った大悦土木の経費管理表を見せて、みんなに感心される。一方、西本幸子(坂口良子)は訪問販売の男から高い表札を購入し、さらに怪しげな水晶も勧められていた。その頃亜矢子(井川遥)は、寿美子(浅野温子)のうつ病に偏見を持った則子(鷲尾真知子)の発言を聞き、さらに智也の将来を決めつける則子の態度に我慢できず、思わず智也にはやりたいことをやらせるつもりだと反抗し、「うつ病に偏見を持ったお母さんは、医者の家の人間として失格だ」と言ってしまう。
誠治(二宮和也)は自宅でも大悦土木の経費管理表を作る作業をしていたが、誠一(竹中直人)から「大悦土木がきちんと経費管理もできない会社だ」と見下すようなことを言われる。それを聞いた誠治は、「親父がそんなだから部下にも見下され、会社でも必要とされない人間になったんだ」と言ってしまう。
誠治(二宮和也)は、飲み会で誠一(竹中直人)との関係に悩んでいることを話す。すると大悦(大友康平)は、「本当のことかもしれないが、嫌なことも我慢して毎日頑張っている父親に対して、言ってはいけないことがある」と怒鳴り、説教するのだった。その後、反省しながら帰宅した誠治は、誠一に今の会社に就職した理由を尋ね、誠一にも夢ややりたいことがあったと知り、昨日のことを謝った。
翌朝、誠治(二宮和也)は大悦(大友康平)にも謝り、「親父に謝ったが、何も言ってくれなかった」と相談すると、大悦から「お前が親父さんを頼ってやれ」と助言される。その後、誠治から就職のアドバイスをして欲しいと頼まれた誠一(竹中直人)は、「仕方ない奴だな」と照れながら答えるのだった。
悪徳霊感商法の被害を特集しているテレビを見ていた西本(坂口良子)。そこに帰宅してきた西本和彦(横尾渉)がテレビを見ながら「最近多いんだよね、こういうのを信じちゃうバカが」と言うのを聞き、和彦に自分も引っ掛かってしまったことを知られないように必死で隠そうとした。その後、西本は再びやって来た訪問販売の男に「弁護士の息子を呼びますよ。帰って下さい」と追い払おうとする。しかし男から「また息子に軽蔑されるけど、本当に呼べるのか」と凄まれてしまうのだった。
誠治(二宮和也)は、誠一(竹中直人)に就職のアドバイスを頼んだと真奈美(香里奈)に話をする。すると真奈美は、自分の現場で事故が起こってケガをした五十嵐の家に一緒に来て欲しいと言う。誠治と一緒に五十嵐の家に来た真奈美は、事故に対する自責の念を振り払おうと「五十嵐さんに会いに来るのも最後にする」と五十嵐に切り出した。すると、前に進もうとしている五十嵐も真奈美に、「自分の事を責めるのはやめにしろ」と言うのだった。
帰宅した誠治(二宮和也)は、誠一(竹中直人)から就職のアドバイスを受ける。誠一は、履歴書の字に気持ちも入っていないし、履歴書を使い回すなんて意識が足りないと指摘した。さらに面接では3ヶ月で辞めた前の会社の悪口は言わず、自分には努力と忍耐が必要だったと言うようにアドバイスする。
次の日、誠治(二宮和也)は寿美子(浅野温子)に見送られて面接に出かける。誠一(竹中直人)からのアドバイスを生かして面接を受ける誠治は、就職活動をしながら続けている土木のアルバイトについて聞かれ、同僚達との絆や自分自身の考えの変化を熱く語ってしまう。帰宅した誠治は面接で勢い余って余計な事を話してしまったことを誠一に見透かされる。
西本(坂口良子)はわざと訪問販売の男を寿美子(浅野温子)の家へ行くように仕向ける。その後、買物から帰ってきた寿美子に、男は声をかけた。
誠治は誠一の指導のおかげで、一次面接に通過する。「合格しなければ意味がない」と厳しい言葉を掛ける誠一だったが、内心は嬉しく思っていた。誠治は、真奈美(香里奈)に喜びを伝えようと電話をかける。
給料日に目標の100万円を達成し、寿美子(浅野温子)に本当の笑顔を取り戻すことができる日が来ると信じていた誠治(二宮和也)。しかしその頃、寿美子は訪問販売の男に高額な印鑑を買わされようとしていた。一方、誠治と飲んだ帰り道、酔った真奈美(香里奈)は山賀亮介(眞島秀和)への気持ちや五十嵐のことも気持ちの整理がついたと誠治に話し始める。誠治に「辞めんなよ」と言われて気持ちが変化したらしく、真奈美は「誠治、辞めんなよ…」と酔い潰れるのだった。
現場で事故に遭った豊川哲平(丸山隆平)の見舞いに行く千葉真奈美(香里奈)、武誠治(二宮和也)、星野あかり(岡本玲)。しかし、自分を気遣って元気そうに振る舞う哲平の姿を見て、真奈美は彼がこれからのことに不安を抱いているのではないかと感じてしまう。そんな真奈美に誠治は「いつからでも再スタートできる」と武寿美子(浅野温子)に言われた言葉を掛けるのだった。その後、大悦貞夫(大友康平)から会社にパソコンも無く、経費管理も怠ってきたという言葉を聞いた誠治は、日曜日にパソコンを手配して手伝うことにする。
武家に永田則子(鷲尾真知子)がいきなり訪問し、永田亜矢子(井川遥)が智也の教育に手を抜いていると言って帰って行った。その後、亜矢子に電話して怒鳴る武誠一(竹中直人)。しかし、寿美子(浅野温子)だけは「気にしなくていい」と亜矢子に優しく声を掛けるのだった。一方、誠治(二宮和也)は大悦土木の経費管理を任され、大悦に信頼されていると感じ始める。帰宅した誠治は、「母さんが薬の管理も自分でできるようになった。引っ越しの為に100万円貯めるのが目標」と亜矢子に電話で報告した。
誠治(二宮和也)は、パソコンで作った大悦土木の経費管理表を見せて、みんなに感心される。一方、西本幸子(坂口良子)は訪問販売の男から高い表札を購入し、さらに怪しげな水晶も勧められていた。その頃亜矢子(井川遥)は、寿美子(浅野温子)のうつ病に偏見を持った則子(鷲尾真知子)の発言を聞き、さらに智也の将来を決めつける則子の態度に我慢できず、思わず智也にはやりたいことをやらせるつもりだと反抗し、「うつ病に偏見を持ったお母さんは、医者の家の人間として失格だ」と言ってしまう。
誠治(二宮和也)は自宅でも大悦土木の経費管理表を作る作業をしていたが、誠一(竹中直人)から「大悦土木がきちんと経費管理もできない会社だ」と見下すようなことを言われる。それを聞いた誠治は、「親父がそんなだから部下にも見下され、会社でも必要とされない人間になったんだ」と言ってしまう。
誠治(二宮和也)は、飲み会で誠一(竹中直人)との関係に悩んでいることを話す。すると大悦(大友康平)は、「本当のことかもしれないが、嫌なことも我慢して毎日頑張っている父親に対して、言ってはいけないことがある」と怒鳴り、説教するのだった。その後、反省しながら帰宅した誠治は、誠一に今の会社に就職した理由を尋ね、誠一にも夢ややりたいことがあったと知り、昨日のことを謝った。
翌朝、誠治(二宮和也)は大悦(大友康平)にも謝り、「親父に謝ったが、何も言ってくれなかった」と相談すると、大悦から「お前が親父さんを頼ってやれ」と助言される。その後、誠治から就職のアドバイスをして欲しいと頼まれた誠一(竹中直人)は、「仕方ない奴だな」と照れながら答えるのだった。
悪徳霊感商法の被害を特集しているテレビを見ていた西本(坂口良子)。そこに帰宅してきた西本和彦(横尾渉)がテレビを見ながら「最近多いんだよね、こういうのを信じちゃうバカが」と言うのを聞き、和彦に自分も引っ掛かってしまったことを知られないように必死で隠そうとした。その後、西本は再びやって来た訪問販売の男に「弁護士の息子を呼びますよ。帰って下さい」と追い払おうとする。しかし男から「また息子に軽蔑されるけど、本当に呼べるのか」と凄まれてしまうのだった。
誠治(二宮和也)は、誠一(竹中直人)に就職のアドバイスを頼んだと真奈美(香里奈)に話をする。すると真奈美は、自分の現場で事故が起こってケガをした五十嵐の家に一緒に来て欲しいと言う。誠治と一緒に五十嵐の家に来た真奈美は、事故に対する自責の念を振り払おうと「五十嵐さんに会いに来るのも最後にする」と五十嵐に切り出した。すると、前に進もうとしている五十嵐も真奈美に、「自分の事を責めるのはやめにしろ」と言うのだった。
帰宅した誠治(二宮和也)は、誠一(竹中直人)から就職のアドバイスを受ける。誠一は、履歴書の字に気持ちも入っていないし、履歴書を使い回すなんて意識が足りないと指摘した。さらに面接では3ヶ月で辞めた前の会社の悪口は言わず、自分には努力と忍耐が必要だったと言うようにアドバイスする。
次の日、誠治(二宮和也)は寿美子(浅野温子)に見送られて面接に出かける。誠一(竹中直人)からのアドバイスを生かして面接を受ける誠治は、就職活動をしながら続けている土木のアルバイトについて聞かれ、同僚達との絆や自分自身の考えの変化を熱く語ってしまう。帰宅した誠治は面接で勢い余って余計な事を話してしまったことを誠一に見透かされる。
西本(坂口良子)はわざと訪問販売の男を寿美子(浅野温子)の家へ行くように仕向ける。その後、買物から帰ってきた寿美子に、男は声をかけた。
誠治は誠一の指導のおかげで、一次面接に通過する。「合格しなければ意味がない」と厳しい言葉を掛ける誠一だったが、内心は嬉しく思っていた。誠治は、真奈美(香里奈)に喜びを伝えようと電話をかける。
給料日に目標の100万円を達成し、寿美子(浅野温子)に本当の笑顔を取り戻すことができる日が来ると信じていた誠治(二宮和也)。しかしその頃、寿美子は訪問販売の男に高額な印鑑を買わされようとしていた。一方、誠治と飲んだ帰り道、酔った真奈美(香里奈)は山賀亮介(眞島秀和)への気持ちや五十嵐のことも気持ちの整理がついたと誠治に話し始める。誠治に「辞めんなよ」と言われて気持ちが変化したらしく、真奈美は「誠治、辞めんなよ…」と酔い潰れるのだった。
フリーター、家を買う。-第7話
2010年11月30日放映
豊川哲平(丸山隆平)が偶発的な事故で病院に運ばれ、連絡を受けた武誠治(二宮和也)も病院に駆けつける。同僚達が心配する中、千葉真奈美(香里奈)は責任を感じて落ち込んでいた。知らせを聞いて大阪から駆けつけた両親は、意識が戻らない哲平を心配し、工事の仕事をさせたことを悔やむのだった。
誠治(二宮和也)が帰宅すると、武誠一(竹中直人)が武寿美子(浅野温子)の薬のチェック表を作ってくれていた。翌日、真奈美(香里奈)は昨日の事故の責任を感じて仕事に身が入らず、大悦貞夫(大友康平)から事務所に戻るように言われる。一方、病院では哲平(丸山隆平)の意識が戻り、連絡を受けた同僚達はホッとする。「あかり(岡本玲)とデートの約束をしたまま死ねない」と冗談を言う哲平。しかし、それでも真奈美は自分を責め続けていた。
誠一(竹中直人)に変化が現れ、寿美子(浅野温子)の薬チェックも毎回して、今度の診察日に誠一も病院へ付き添うという。一方、事故の責任を感じて自分を責め続けていた真奈美(香里奈)の様子がおかしく、同僚達は心配する。真奈美のいた現場で事故が起きたのは2回目で、いずれも真奈美のせいではなかったが、事故の責任を強く感じていた。
休みの日、実家に戻ってきた永田亜矢子(井川遥)は、誠一(竹中直人)が薬のチェック表を作るなどして協力しているのを見て少し安心する。その頃、隣に住む西本幸子(坂口良子)は、怪しい訪問販売で30万円もする印鑑を購入してしまい、「2週間以内にこの話を誰かにしてしまうとさらなる不幸が訪れる」と言われていた。
哲平(丸山隆平)のお見舞いに行ったあかり(岡本玲)は、真奈美(香里奈)が仕事に来ていないと話す。その頃、仕事に来ない真奈美を心配した山賀亮介(眞島秀和)は、「落ち着いたら出てくればいいから」と励ます。しかし真奈美は、「また仕事に戻れば同じことが起こる。こんな恐怖を抱えたままでは現場に行く資格がない」と仕事を辞めようとしていることをほのめかすのだった。
早く仕事に戻りたいと思っていた哲平(丸山隆平)だが、医師から「まずは日常生活を送れるようになることが目標」と言われ、現場仕事に戻れないと知ってショックを受ける。その後、お見舞いに行ったあかり(岡本玲)は、哲平から「もう来るな」と理由もなく言われてしまう。あかりに相談された誠治(二宮和也)は、その後お見舞いに行き、「もう土木の仕事ができないから、あかりを幸せにできない」と言う哲平の本音を聞く。その話を聞いていた真奈美(香里奈)はショックを受けて立ち去り、誠治が後を追いかける。
真奈美(香里奈)は「もうこの仕事は無理。自分のせいではないとわかっていても事実を受け止められない」と誠治(二宮和也)に弱音を吐く。翌朝、同僚達に真奈美や哲平(丸山隆平)の話をした誠治は、「どんな人でも不安を抱えながら生きているのだ」と同僚達と話し合う。一方、智也に勉強をさせていた亜矢子(井川遥)だが、なかなか勉強を続けられない智也に声を荒げてしまう。その様子を見た永田則子(鷲尾真知子)からは、「医者になりたいと思うように育てる覚悟はないのか」と言われる。
西本(坂口良子)は、「息子が自分の理想通りに弁護士になったのに、思うように関係を築けない」と訪問販売の男に話をしてしまう。すると訪問販売の男は、家の表札が悪いと言い出すのだった。一方、あかり(岡本玲)を拒絶する哲平(丸山隆平)。しかし、「哲平さんと一緒にリハビリを頑張るから」とあかりに励まされると、哲平は心が動くのだった。
誠一(竹中直人)は病院に付き添うなど寿美子(浅野温子)の面倒を見るようになっていたが、相変わらず誠治(二宮和也)とは就職活動のことで言い争いが絶えない。しかし寿美子だけは、「今の仕事は続いているし頑張っている」と誠治を励ます。翌日、ハローワークへ行った誠治は「3ヶ月で就職先を辞めたのに、土木の仕事のほうが長く続くなんて。後悔先に立たずですから今さら何を言っても始まりませんけど」と職員から皮肉を言われる。しかし誠治は、「後悔なんてしていない」と立ち去るのだった。
智也の教育方針に悩んでいた亜矢子(井川遥)は、寿美子(浅野温子)に電話をしていた。寿美子は「子供は親の期待通りには育たない。間違ったことをして遠回りするかも知れないけど、誠治(二宮和也)のことを信じている。きっと自分で答えを見つける」と呟くのだった。その頃、真奈美(香里奈)を探していた誠治は、以前真奈美と出くわした埠頭で見つけ、「辞めるな」と励ます。同僚達からも同じようにメールや留守電で励まされていた真奈美は、仲間達の励ましに涙を流すのだった。
翌朝、現場に現れた真奈美(香里奈)を同僚達はいつもと同じように迎える。真奈美は、一緒にやろうと言ってくれた仲間達ともう一度頑張ろうと決心していた。そして、色々なことがあって今年の開催が危ぶまれていた恒例のバーベキュー大会が行われ、みんなで楽しい時間を過ごす。
帰宅した誠治(二宮和也)は、寿美子(浅野温子)に「いい人達がいる職場が見つかるといいな」と話をする。部屋に戻った誠治は「家を買う」という目標を眺めながら、信じてくれる人がいれば自分を信じて前に進めそうな気がすると感じていた。
豊川哲平(丸山隆平)が偶発的な事故で病院に運ばれ、連絡を受けた武誠治(二宮和也)も病院に駆けつける。同僚達が心配する中、千葉真奈美(香里奈)は責任を感じて落ち込んでいた。知らせを聞いて大阪から駆けつけた両親は、意識が戻らない哲平を心配し、工事の仕事をさせたことを悔やむのだった。
誠治(二宮和也)が帰宅すると、武誠一(竹中直人)が武寿美子(浅野温子)の薬のチェック表を作ってくれていた。翌日、真奈美(香里奈)は昨日の事故の責任を感じて仕事に身が入らず、大悦貞夫(大友康平)から事務所に戻るように言われる。一方、病院では哲平(丸山隆平)の意識が戻り、連絡を受けた同僚達はホッとする。「あかり(岡本玲)とデートの約束をしたまま死ねない」と冗談を言う哲平。しかし、それでも真奈美は自分を責め続けていた。
誠一(竹中直人)に変化が現れ、寿美子(浅野温子)の薬チェックも毎回して、今度の診察日に誠一も病院へ付き添うという。一方、事故の責任を感じて自分を責め続けていた真奈美(香里奈)の様子がおかしく、同僚達は心配する。真奈美のいた現場で事故が起きたのは2回目で、いずれも真奈美のせいではなかったが、事故の責任を強く感じていた。
休みの日、実家に戻ってきた永田亜矢子(井川遥)は、誠一(竹中直人)が薬のチェック表を作るなどして協力しているのを見て少し安心する。その頃、隣に住む西本幸子(坂口良子)は、怪しい訪問販売で30万円もする印鑑を購入してしまい、「2週間以内にこの話を誰かにしてしまうとさらなる不幸が訪れる」と言われていた。
哲平(丸山隆平)のお見舞いに行ったあかり(岡本玲)は、真奈美(香里奈)が仕事に来ていないと話す。その頃、仕事に来ない真奈美を心配した山賀亮介(眞島秀和)は、「落ち着いたら出てくればいいから」と励ます。しかし真奈美は、「また仕事に戻れば同じことが起こる。こんな恐怖を抱えたままでは現場に行く資格がない」と仕事を辞めようとしていることをほのめかすのだった。
早く仕事に戻りたいと思っていた哲平(丸山隆平)だが、医師から「まずは日常生活を送れるようになることが目標」と言われ、現場仕事に戻れないと知ってショックを受ける。その後、お見舞いに行ったあかり(岡本玲)は、哲平から「もう来るな」と理由もなく言われてしまう。あかりに相談された誠治(二宮和也)は、その後お見舞いに行き、「もう土木の仕事ができないから、あかりを幸せにできない」と言う哲平の本音を聞く。その話を聞いていた真奈美(香里奈)はショックを受けて立ち去り、誠治が後を追いかける。
真奈美(香里奈)は「もうこの仕事は無理。自分のせいではないとわかっていても事実を受け止められない」と誠治(二宮和也)に弱音を吐く。翌朝、同僚達に真奈美や哲平(丸山隆平)の話をした誠治は、「どんな人でも不安を抱えながら生きているのだ」と同僚達と話し合う。一方、智也に勉強をさせていた亜矢子(井川遥)だが、なかなか勉強を続けられない智也に声を荒げてしまう。その様子を見た永田則子(鷲尾真知子)からは、「医者になりたいと思うように育てる覚悟はないのか」と言われる。
西本(坂口良子)は、「息子が自分の理想通りに弁護士になったのに、思うように関係を築けない」と訪問販売の男に話をしてしまう。すると訪問販売の男は、家の表札が悪いと言い出すのだった。一方、あかり(岡本玲)を拒絶する哲平(丸山隆平)。しかし、「哲平さんと一緒にリハビリを頑張るから」とあかりに励まされると、哲平は心が動くのだった。
誠一(竹中直人)は病院に付き添うなど寿美子(浅野温子)の面倒を見るようになっていたが、相変わらず誠治(二宮和也)とは就職活動のことで言い争いが絶えない。しかし寿美子だけは、「今の仕事は続いているし頑張っている」と誠治を励ます。翌日、ハローワークへ行った誠治は「3ヶ月で就職先を辞めたのに、土木の仕事のほうが長く続くなんて。後悔先に立たずですから今さら何を言っても始まりませんけど」と職員から皮肉を言われる。しかし誠治は、「後悔なんてしていない」と立ち去るのだった。
智也の教育方針に悩んでいた亜矢子(井川遥)は、寿美子(浅野温子)に電話をしていた。寿美子は「子供は親の期待通りには育たない。間違ったことをして遠回りするかも知れないけど、誠治(二宮和也)のことを信じている。きっと自分で答えを見つける」と呟くのだった。その頃、真奈美(香里奈)を探していた誠治は、以前真奈美と出くわした埠頭で見つけ、「辞めるな」と励ます。同僚達からも同じようにメールや留守電で励まされていた真奈美は、仲間達の励ましに涙を流すのだった。
翌朝、現場に現れた真奈美(香里奈)を同僚達はいつもと同じように迎える。真奈美は、一緒にやろうと言ってくれた仲間達ともう一度頑張ろうと決心していた。そして、色々なことがあって今年の開催が危ぶまれていた恒例のバーベキュー大会が行われ、みんなで楽しい時間を過ごす。
帰宅した誠治(二宮和也)は、寿美子(浅野温子)に「いい人達がいる職場が見つかるといいな」と話をする。部屋に戻った誠治は「家を買う」という目標を眺めながら、信じてくれる人がいれば自分を信じて前に進めそうな気がすると感じていた。
フリーター、家を買う。-第6話
2010年11月23日放映
父・武誠一(竹中直人)が島田彰子(玄里)と彼女の部屋に入っていくのを目撃した武誠治(二宮和也)。誠治は帰宅した誠一に問い質そうとするが聞けない。翌朝、誠治は誠一のことが許せず、千葉真奈美(香里奈)が山賀亮介(眞島秀和)に憧れているのに対して思わず「結婚している人を好きになって何になる」と言ってしまう。その様子を見ていた大悦貞夫(大友康平)は、誠治に声を掛ける。
誠治(二宮和也)は大悦(大友康平)に誠一(竹中直人)の不倫疑惑を相談する。すると大悦は意外にも「残りの人生が見えた中年のあがきだから、大目に見てやれ」と言うのだった。その頃、誠一は寿美子(浅野温子)の主治医と話し、誠一なりに寿美子の心配をしていた。帰宅した誠治は誠一のことが許せず、しまいには誠一に一方的に責め立てられて彰子(玄里)のことを切り出す。しかし何も話そうとしない誠一に誠治は「家から出て行ってくれ」と言ってしまう。
山賀(眞島秀和)と大悦(大友康平)は真奈美(香里奈)の話をしていた。真奈美の気持ちを知っている大悦は、山賀に「これ以上傷つけるな」と釘を刺す。その頃、星野あかり(岡本玲)とスイーツバイキングへ行き、誠治(二宮和也)に言われたことを吹っ切ろうとしていた真奈美。そんな真奈美の様子を見たあかりは、真奈美にも色々あるのだと実感する。その頃、誠一(竹中直人)は家から出て行こうとしていた。
ハローワークに行った誠治(二宮和也)は、職員の北川雅彦(児嶋一哉)から人間関係を築くのを嫌がり、コミュニケーション能力が低下していると嫌みを言われる。その頃、豊川哲平(丸山隆平)は相変わらず、あかり(岡本玲)のことを誘い続けていた。その後、誠治が「不倫なんて言って悪かった」と真奈美(香里奈)に謝ると、真奈美も「許す」と答えるのだった。
誠治(二宮和也)と公園で一緒に焼き芋をほおばる真奈美(香里奈)は、「不倫ができる人が羨ましい。自分の気持ちに正直に生きられる人が羨ましい」と苦しい胸の内を明かし、本音を話す。そんな真奈美に誠治は戸惑いながら「不倫はいけない」と諭すのだった。その後、誠治は永田亜矢子(井川遥)と一緒に寿美子(浅野温子)の見舞いに行く。主治医から週明けにも退院できると言われるが、誠治は亜矢子に誠一(竹中直人)が家を出たと話し出す。
誠治(二宮和也)は亜矢子(井川遥)に誠一(竹中直人)が不倫していると話をする。亜矢子は相手に相当貢いでいるはずだと言い出し、不倫相手の所に乗り込もうと意気込む。次の日曜日、亜矢子は誠治を連れて彰子(玄里)の家へ乗り込んだ。
日曜日に真奈美(香里奈)が事務所にいると山賀(眞島秀和)が現れ、設計部門に来る話を考えてみろと言われる。一方、誠治(二宮和也)と亜矢子(井川遥)は、彰子(玄里)に家を出た誠一の所在を尋ねるが彰子の家には来ておらず、どこに居るかもわからないと言われる。しかも彰子は「公認会計士になる為に誠一が金銭的な援助をしていてくれただけ。娘のように扱ってくれた」と話す。するとそこに誠一が訪ねて来て、亜矢子と誠治は慌ててベランダに隠れる。
仕事に対する熱い気持ちを語っていた山賀(眞島秀和)に、真奈美(香里奈)は自分の気持ちが抑えられず、「山賀さんのことが好きだから、山賀さんの下で仕事ができない」と切り出す。しかし、山賀が「お前の気持ちには答えられない」とはっきりと断ると、真奈美も諦めがついたと言って立ち去った。
誠治(二宮和也)と亜矢子(井川遥)は、誠一(竹中直人)と彰子(玄里)の話をベランダで聞いていた。誠一は、カフェで公認会計士の試験勉強をしていた彰子にたまたまアドバイスをして面倒を見るようになっただけだった。「今までありがとうございました」と頭を下げる彰子に、誠一は「僕を頼ってくれてありがとう。会社では書類をチェックするだけで若い社員に見下され、家ではよくできた妻が心配かけまいと我慢を重ねてうつ病になり、子供達とは折り合いが悪い。誰も自分を頼ってくれなかった。でも君のおかげで誰かに必要とされているようで嬉しかった」と心の内を明かして頭を下げた。
誠一(竹中直人)が見栄を張って帰宅しないとわかっていたが、誠治(二宮和也)は「明日、お母さんが退院する。退院した時に親父がいなかったら心配するから」と電話かけた。そして家に戻って来た誠一が見栄を張って「女とは別れてきた」と言うと、誠治は「親父、やるじゃん」と答えるのだった。誠治は家族には言いたくても言えない気持ちがあると実感する。
翌日、あかり(岡本玲)がとうとう哲平(丸山隆平)の誘いに応じ、哲平は大喜びで仕事に励む。真奈美(香里奈)もいつもと変わらず、山賀(眞島秀和)と接して仕事を始めるのだった。その頃、西本幸子(坂口良子)は息子・西本和彦(横尾渉)との関係に悩み、訪問販売の男に印鑑のせいだと言われ「30万円出して新しいのを作れば、関係は良くなる」と言われていた。
一方、寿美子(浅野温子)が退院し家に連れて帰った誠治(二宮和也)は、あかり(岡本玲)から哲平(丸山隆平)が現場で鉄パイプの下敷きになり、瀕死の状態だと連絡が入る。
父・武誠一(竹中直人)が島田彰子(玄里)と彼女の部屋に入っていくのを目撃した武誠治(二宮和也)。誠治は帰宅した誠一に問い質そうとするが聞けない。翌朝、誠治は誠一のことが許せず、千葉真奈美(香里奈)が山賀亮介(眞島秀和)に憧れているのに対して思わず「結婚している人を好きになって何になる」と言ってしまう。その様子を見ていた大悦貞夫(大友康平)は、誠治に声を掛ける。
誠治(二宮和也)は大悦(大友康平)に誠一(竹中直人)の不倫疑惑を相談する。すると大悦は意外にも「残りの人生が見えた中年のあがきだから、大目に見てやれ」と言うのだった。その頃、誠一は寿美子(浅野温子)の主治医と話し、誠一なりに寿美子の心配をしていた。帰宅した誠治は誠一のことが許せず、しまいには誠一に一方的に責め立てられて彰子(玄里)のことを切り出す。しかし何も話そうとしない誠一に誠治は「家から出て行ってくれ」と言ってしまう。
山賀(眞島秀和)と大悦(大友康平)は真奈美(香里奈)の話をしていた。真奈美の気持ちを知っている大悦は、山賀に「これ以上傷つけるな」と釘を刺す。その頃、星野あかり(岡本玲)とスイーツバイキングへ行き、誠治(二宮和也)に言われたことを吹っ切ろうとしていた真奈美。そんな真奈美の様子を見たあかりは、真奈美にも色々あるのだと実感する。その頃、誠一(竹中直人)は家から出て行こうとしていた。
ハローワークに行った誠治(二宮和也)は、職員の北川雅彦(児嶋一哉)から人間関係を築くのを嫌がり、コミュニケーション能力が低下していると嫌みを言われる。その頃、豊川哲平(丸山隆平)は相変わらず、あかり(岡本玲)のことを誘い続けていた。その後、誠治が「不倫なんて言って悪かった」と真奈美(香里奈)に謝ると、真奈美も「許す」と答えるのだった。
誠治(二宮和也)と公園で一緒に焼き芋をほおばる真奈美(香里奈)は、「不倫ができる人が羨ましい。自分の気持ちに正直に生きられる人が羨ましい」と苦しい胸の内を明かし、本音を話す。そんな真奈美に誠治は戸惑いながら「不倫はいけない」と諭すのだった。その後、誠治は永田亜矢子(井川遥)と一緒に寿美子(浅野温子)の見舞いに行く。主治医から週明けにも退院できると言われるが、誠治は亜矢子に誠一(竹中直人)が家を出たと話し出す。
誠治(二宮和也)は亜矢子(井川遥)に誠一(竹中直人)が不倫していると話をする。亜矢子は相手に相当貢いでいるはずだと言い出し、不倫相手の所に乗り込もうと意気込む。次の日曜日、亜矢子は誠治を連れて彰子(玄里)の家へ乗り込んだ。
日曜日に真奈美(香里奈)が事務所にいると山賀(眞島秀和)が現れ、設計部門に来る話を考えてみろと言われる。一方、誠治(二宮和也)と亜矢子(井川遥)は、彰子(玄里)に家を出た誠一の所在を尋ねるが彰子の家には来ておらず、どこに居るかもわからないと言われる。しかも彰子は「公認会計士になる為に誠一が金銭的な援助をしていてくれただけ。娘のように扱ってくれた」と話す。するとそこに誠一が訪ねて来て、亜矢子と誠治は慌ててベランダに隠れる。
仕事に対する熱い気持ちを語っていた山賀(眞島秀和)に、真奈美(香里奈)は自分の気持ちが抑えられず、「山賀さんのことが好きだから、山賀さんの下で仕事ができない」と切り出す。しかし、山賀が「お前の気持ちには答えられない」とはっきりと断ると、真奈美も諦めがついたと言って立ち去った。
誠治(二宮和也)と亜矢子(井川遥)は、誠一(竹中直人)と彰子(玄里)の話をベランダで聞いていた。誠一は、カフェで公認会計士の試験勉強をしていた彰子にたまたまアドバイスをして面倒を見るようになっただけだった。「今までありがとうございました」と頭を下げる彰子に、誠一は「僕を頼ってくれてありがとう。会社では書類をチェックするだけで若い社員に見下され、家ではよくできた妻が心配かけまいと我慢を重ねてうつ病になり、子供達とは折り合いが悪い。誰も自分を頼ってくれなかった。でも君のおかげで誰かに必要とされているようで嬉しかった」と心の内を明かして頭を下げた。
誠一(竹中直人)が見栄を張って帰宅しないとわかっていたが、誠治(二宮和也)は「明日、お母さんが退院する。退院した時に親父がいなかったら心配するから」と電話かけた。そして家に戻って来た誠一が見栄を張って「女とは別れてきた」と言うと、誠治は「親父、やるじゃん」と答えるのだった。誠治は家族には言いたくても言えない気持ちがあると実感する。
翌日、あかり(岡本玲)がとうとう哲平(丸山隆平)の誘いに応じ、哲平は大喜びで仕事に励む。真奈美(香里奈)もいつもと変わらず、山賀(眞島秀和)と接して仕事を始めるのだった。その頃、西本幸子(坂口良子)は息子・西本和彦(横尾渉)との関係に悩み、訪問販売の男に印鑑のせいだと言われ「30万円出して新しいのを作れば、関係は良くなる」と言われていた。
一方、寿美子(浅野温子)が退院し家に連れて帰った誠治(二宮和也)は、あかり(岡本玲)から哲平(丸山隆平)が現場で鉄パイプの下敷きになり、瀕死の状態だと連絡が入る。
フリーター、家を買う。-第5話
2010年11月16日放映
武誠治(二宮和也)は、母・武寿美子(浅野温子)の世話に疲れて同僚達の前で本音を吐露してしまう。父・武誠一(竹中直人)との仲に悩む誠治に、大悦貞夫(大友康平)は「不器用な人間はうまく考えを表現できないこともある」と助言するのだった。その後、「今の生活から抜け出す」と言い、西本和彦(横尾渉)とのデートに向かおうとする星野あかり(岡本玲)に、誠治は今の生活がそんなに悪いのかと感じる。
誠治(二宮和也)と誠一(竹中直人)は相変わらず折り合いが悪く、寿美子(浅野温子)は心を痛めていた。その後、誠治は話のわからない誠一にイラつき、寿美子がこんな誠一となぜ結婚したのだろうと思う。その頃、あかり(岡本玲)は西本和彦(横尾渉)とのデートを楽しみ、順調に関係も進んでいるように見えた。
翌日、あかり(岡本玲)は和彦(横尾渉)と朝まで一緒だったと宣言する。その後、誠治は実家に帰省した永田亜矢子(井川遥)に結婚した理由を聞く。亜矢子は、子供を妊娠したことを武器にして結婚したのではなく、永田文也(七海智哉)と結婚したいと思ったからだと話す。誠治も亜矢子も、両親がなぜ結婚したのかと不思議に思うのだった。
武家に頼んでいない出前のラーメンがたくさん届けられ、寿美子(浅野温子)が困惑していた。誠一(竹中直人)は家に居たのになぜ気付かなかったのかと責められるが、「頼んでもいないのにお金を払った寿美子が悪い」と怒り出してしまう。家族は西本幸子(坂口良子)の仕業だと感じ、帰り際、亜矢子(井川遥)はわざと西本に「注文もしていないラーメンが届いたけど、頼んでいないと言ったらタダでラーメンが食べられて、得した気分だった」と言って帰宅する。帰宅した亜矢子は、姑・永田則子(鷲尾真知子)からの嫌みに耐えていた。
和彦(横尾渉)と連絡が取れなくなったあかり(岡本玲)は、誠治(二宮和也)を連れて和彦と合コンした店に行く。すると和彦が店に現れるが、合コンをしていた。あかりの相手が和彦と知った誠治は驚くが、あかりの名前すら覚えていない和彦の前からあかりは足早に立ち去ってしまった。すると和彦は「価値のある夫、子供を得ることで自分の価値を上げようとするところが、うちの母親に似ている」と言い放つのだった。
西本(坂口良子)達がとんでもない親子だと言いながら帰宅する誠治(二宮和也)。しかし、誠一(竹中直人)から「自分の父親だけではなく、よその家族の批判もするのか」と言われ、言い合いになる。「自分が結婚しなければ、お前は生まれなかった」と言う誠一に、誠治は「父親が誠一なら生まれて来なくてもよかった」と言い捨てるのだった。
翌朝、誠治(二宮和也)はあかり(岡本玲)から昨日のことを口止めされる。その頃、亜矢子(井川遥)は病院関係の会食に出席していたが、則子(鷲尾真知子)から遠回しに嫌みを言われていた。一方、誠治は真奈美(香里奈)の本当の父親は亡くなり、義理の父親との関係に悩んでいると知る。「ファザコン」と言ったことを謝る誠治に、「誠治の家が羨ましい」と言う真奈美。2人は「人の気も知らず、好き勝手言って」とお互い言い合うのだった。
真田勝也(嶋大輔)が「妊娠中の妻の具合が悪くなった」と仕事を早退した。その後、誠治(二宮和也)は誠一(竹中直人)に残業で遅くなると連絡を入れる。電話を切った後、誠一はワインを買おうと店に入った。
帰宅した誠一(竹中直人)は寿美子(浅野温子)に薬を飲んだかと確認し、買ってきたワインを一緒に飲もうと誘う。その頃、仕事を終えた誠治(二宮和也)は、誠一がどうしようもない父親だと話していたが、真奈美(香里奈)に「本当はお父さんも仲良くしたいのでは?今度お父さんを誘ってみれば?」と言われるのだった。その後、帰宅した誠治は寿美子がキッチンで手首を切って倒れているのを見つける。
病院に運ばれた寿美子(浅野温子)が目覚め、医師・岡野忠志(田中荘太郎)から「お酒と薬のせいだ」と説明され、このまま入院して様子を見ることを勧められた。ワインを飲ませた誠一(竹中直人)は誠治(二宮和也)から責められるが、早々に立ち去ってしまう。そんな様子を見て「お母さんのうつ病と向き合うのが怖いのだろう」と言う岡野。しかし、誠治は「親父は父親なんですよ」と呟くのだった。
誠治(二宮和也)は、現場で誠一(竹中直人)の愚痴を真奈美(香里奈)に話していた。仕事後、いつもは飲み会に現れないあかり(岡本玲)がやって来る。しかし、手島信二(井上正大)は自分達を見下すあかりの態度が気に入らず、「俺達のことを下に見るのはやめてくれ。誠治も同じだ」と言い出す。場の雰囲気が壊れてしまい、あかりは住む世界の違う和彦(横尾渉)に遊ばれただけだと本当の事を暴露する。しかし、哲平(丸山隆平)は「上とか下とか違う世界とか何なんだ」と怒鳴り、失望するのだった。
すると、大悦(大友康平)の携帯に真田(嶋大輔)の妻が緊急手術になったと連絡が入る。心配した同僚達が病院に駆けつけるが、真田の妻は無事に出産した。かわいい赤ちゃんをみんなで眺めながら、誠治(二宮和也)は「親も生まれる時は無事に生まれてくれればいいと望むだけなのに」と思うのだった。
寿美子(浅野温子)のお見舞いに来た誠治(二宮和也)と亜矢子(井川遥)は、寿美子と誠一(竹中直人)が話している様子を窺っていた。すると、寿美子がワインを飲んだのは、誠一がプロポーズをしてくれたときに飲んだワインだったからだと知り、誠治はどんな夫婦や家族にも歴史があると感じるのだった。
帰宅した亜矢子(井川遥)は則子(鷲尾真知子)からいつものように嫌みを言われるが、「私が文也さんと結婚したのは医者だからではなく、文也(七海智哉)さんと結婚したいと思ったからです」ときっぱり言い切った。その後、誠一(竹中直人)と飲みに行こうと思い、待ち伏せていた誠治(二宮和也)。しかし、誠一が島田彰子(玄里)と待ち合わせをしており、一緒に歩いて行くのを目撃してしまう。
武誠治(二宮和也)は、母・武寿美子(浅野温子)の世話に疲れて同僚達の前で本音を吐露してしまう。父・武誠一(竹中直人)との仲に悩む誠治に、大悦貞夫(大友康平)は「不器用な人間はうまく考えを表現できないこともある」と助言するのだった。その後、「今の生活から抜け出す」と言い、西本和彦(横尾渉)とのデートに向かおうとする星野あかり(岡本玲)に、誠治は今の生活がそんなに悪いのかと感じる。
誠治(二宮和也)と誠一(竹中直人)は相変わらず折り合いが悪く、寿美子(浅野温子)は心を痛めていた。その後、誠治は話のわからない誠一にイラつき、寿美子がこんな誠一となぜ結婚したのだろうと思う。その頃、あかり(岡本玲)は西本和彦(横尾渉)とのデートを楽しみ、順調に関係も進んでいるように見えた。
翌日、あかり(岡本玲)は和彦(横尾渉)と朝まで一緒だったと宣言する。その後、誠治は実家に帰省した永田亜矢子(井川遥)に結婚した理由を聞く。亜矢子は、子供を妊娠したことを武器にして結婚したのではなく、永田文也(七海智哉)と結婚したいと思ったからだと話す。誠治も亜矢子も、両親がなぜ結婚したのかと不思議に思うのだった。
武家に頼んでいない出前のラーメンがたくさん届けられ、寿美子(浅野温子)が困惑していた。誠一(竹中直人)は家に居たのになぜ気付かなかったのかと責められるが、「頼んでもいないのにお金を払った寿美子が悪い」と怒り出してしまう。家族は西本幸子(坂口良子)の仕業だと感じ、帰り際、亜矢子(井川遥)はわざと西本に「注文もしていないラーメンが届いたけど、頼んでいないと言ったらタダでラーメンが食べられて、得した気分だった」と言って帰宅する。帰宅した亜矢子は、姑・永田則子(鷲尾真知子)からの嫌みに耐えていた。
和彦(横尾渉)と連絡が取れなくなったあかり(岡本玲)は、誠治(二宮和也)を連れて和彦と合コンした店に行く。すると和彦が店に現れるが、合コンをしていた。あかりの相手が和彦と知った誠治は驚くが、あかりの名前すら覚えていない和彦の前からあかりは足早に立ち去ってしまった。すると和彦は「価値のある夫、子供を得ることで自分の価値を上げようとするところが、うちの母親に似ている」と言い放つのだった。
西本(坂口良子)達がとんでもない親子だと言いながら帰宅する誠治(二宮和也)。しかし、誠一(竹中直人)から「自分の父親だけではなく、よその家族の批判もするのか」と言われ、言い合いになる。「自分が結婚しなければ、お前は生まれなかった」と言う誠一に、誠治は「父親が誠一なら生まれて来なくてもよかった」と言い捨てるのだった。
翌朝、誠治(二宮和也)はあかり(岡本玲)から昨日のことを口止めされる。その頃、亜矢子(井川遥)は病院関係の会食に出席していたが、則子(鷲尾真知子)から遠回しに嫌みを言われていた。一方、誠治は真奈美(香里奈)の本当の父親は亡くなり、義理の父親との関係に悩んでいると知る。「ファザコン」と言ったことを謝る誠治に、「誠治の家が羨ましい」と言う真奈美。2人は「人の気も知らず、好き勝手言って」とお互い言い合うのだった。
真田勝也(嶋大輔)が「妊娠中の妻の具合が悪くなった」と仕事を早退した。その後、誠治(二宮和也)は誠一(竹中直人)に残業で遅くなると連絡を入れる。電話を切った後、誠一はワインを買おうと店に入った。
帰宅した誠一(竹中直人)は寿美子(浅野温子)に薬を飲んだかと確認し、買ってきたワインを一緒に飲もうと誘う。その頃、仕事を終えた誠治(二宮和也)は、誠一がどうしようもない父親だと話していたが、真奈美(香里奈)に「本当はお父さんも仲良くしたいのでは?今度お父さんを誘ってみれば?」と言われるのだった。その後、帰宅した誠治は寿美子がキッチンで手首を切って倒れているのを見つける。
病院に運ばれた寿美子(浅野温子)が目覚め、医師・岡野忠志(田中荘太郎)から「お酒と薬のせいだ」と説明され、このまま入院して様子を見ることを勧められた。ワインを飲ませた誠一(竹中直人)は誠治(二宮和也)から責められるが、早々に立ち去ってしまう。そんな様子を見て「お母さんのうつ病と向き合うのが怖いのだろう」と言う岡野。しかし、誠治は「親父は父親なんですよ」と呟くのだった。
誠治(二宮和也)は、現場で誠一(竹中直人)の愚痴を真奈美(香里奈)に話していた。仕事後、いつもは飲み会に現れないあかり(岡本玲)がやって来る。しかし、手島信二(井上正大)は自分達を見下すあかりの態度が気に入らず、「俺達のことを下に見るのはやめてくれ。誠治も同じだ」と言い出す。場の雰囲気が壊れてしまい、あかりは住む世界の違う和彦(横尾渉)に遊ばれただけだと本当の事を暴露する。しかし、哲平(丸山隆平)は「上とか下とか違う世界とか何なんだ」と怒鳴り、失望するのだった。
すると、大悦(大友康平)の携帯に真田(嶋大輔)の妻が緊急手術になったと連絡が入る。心配した同僚達が病院に駆けつけるが、真田の妻は無事に出産した。かわいい赤ちゃんをみんなで眺めながら、誠治(二宮和也)は「親も生まれる時は無事に生まれてくれればいいと望むだけなのに」と思うのだった。
寿美子(浅野温子)のお見舞いに来た誠治(二宮和也)と亜矢子(井川遥)は、寿美子と誠一(竹中直人)が話している様子を窺っていた。すると、寿美子がワインを飲んだのは、誠一がプロポーズをしてくれたときに飲んだワインだったからだと知り、誠治はどんな夫婦や家族にも歴史があると感じるのだった。
帰宅した亜矢子(井川遥)は則子(鷲尾真知子)からいつものように嫌みを言われるが、「私が文也さんと結婚したのは医者だからではなく、文也(七海智哉)さんと結婚したいと思ったからです」ときっぱり言い切った。その後、誠一(竹中直人)と飲みに行こうと思い、待ち伏せていた誠治(二宮和也)。しかし、誠一が島田彰子(玄里)と待ち合わせをしており、一緒に歩いて行くのを目撃してしまう。
フリーター、家を買う。-第4話
2010年11月09日放映
武誠治(二宮和也)は、バイト先の土木事務所で家のゴミを捨てさせてもらえるように頼み込む。大悦貞夫(大友康平)は「事業所はお金を払ってゴミを捨てている」と言うが、事情を察してゴミを捨てることを許可するのだった。「家を買う」という目標の為に土木のバイトを頑張ろうとしていた誠治。しかし、家では武誠一(竹中直人)が武寿美子(浅野温子)に「近所でいじめられているのか」と余計な事を言ってしまったせいで、再び不安定になった寿美子がふらふらと道を歩き、危うく車に轢かれそうになるのだった。
同僚達は土木のバイト・寿美子(浅野温子)の世話・就職活動と忙しく過ごしていた誠治(二宮和也)を心配していた。そんな中、2年前の落下事故の話になり、大悦(大友康平)は「本人が無理な作業をして事故が起こった」と説明する。しかし、当時の現場監督だった千葉真奈美(香里奈)は未だに責任を感じていた。その頃、家に帰った誠治(二宮和也)は、寿美子(浅野温子)を気遣い世話をする。
誠治(二宮和也)は、就職活動をしながらバイトをする生活が続いていた。疲れ切って帰宅した誠治は、薬を飲んだか忘れてしまう寿美子(浅野温子)の為に薬を入れるケースを買いに出かける。すると、店で西本幸子(坂口良子)が声を掛けてきて、わざとらしく寿美子のことを尋ねるのだった。
弁護士との合コンで、西本和彦(横尾渉)とメール交換をした星野あかり(岡本玲)は浮かれていた。一方、誠治(二宮和也)と一緒に病院へ来た寿美子(浅野温子)は、「薬を飲まなければ入院をしなくてはいけない」と医師・岡野忠志(田中荘太郎)から言われ、気にする。その後、誠治が疲れていることに気付いた岡野は、「他に面倒を見られる人がいないのか」と尋ねた。しかし、誠治は「父は未だに母の病気のことを認められず、自分しか面倒を見る人間はいない」と答えるのだった。
翌朝、面接に向かおうとする誠治(二宮和也)の疲れ切った顔を見た誠一(竹中直人)は、「そんな面で面接に行っても無駄だ」と言い捨てた。誠一は、帰宅すれば寿美子の面倒をみるという誠治の生活に疲れの原因があるとは気付いていない。そして、誠治は面接会場で倒れてしまい、面接も受けられなかった。
現場で作業する誠治(二宮和也)が疲れていると判断した真奈美(香里奈)は、「今日はもうあがって」と声を掛ける。しかし誠治は「事情があるし、大丈夫だ」と言い切った。しかし過去の事故が忘れられない真奈美は、作業を続ける誠治に「やめて!!」と怒鳴ってしまう。真奈美は、一息入れるように大悦(大友康平)から声を掛けられ、上司の山賀亮介(眞島秀和)にも「感情的になるな。あの事故は忘れろ」と助言される。しかし真奈美は、自分の管理不足で2年前の事故が起こったと責任を感じていた。
誠治(二宮和也)は、西本(坂口良子)の息子・西本和彦(横尾渉)と玄関先で会う。弁護士をしている和彦にゴミのトラブルを相談しようとするが、相談ならオフィスで聞くと言われる。後日、オフィスを訪ね、和彦にトラブルの原因を知りたいと話し出す誠治。すると、和彦は自分の母親ならやりかねないと言い出す。一方、学校のママ友達とランチをする永田亜矢子(井川遥)は、「医師夫人の悩みのレベルは違う」と言われ、ご近所付き合いに苦労していた。
誠治(二宮和也)は亜矢子(井川遥)を呼び、イジメの原因が誠一(竹中直人)にあると話し始める。建て売りで売り出されたこの地域に引っ越して来たばかりの頃、誠一が「うちは社宅で月5万円の低家賃で住んでいる」と酔ってご近所に話したことが原因だった。自分が原因だと認めようとしない誠一に、亜矢子は「横並びを好む主婦達には格好のネタ」と怒鳴り出す。「家族を守れない父親は、結婚する資格も家族を持つ資格もなかったんだ」と言い出す誠治を、誠一は殴って立ち去った。
騒ぎに気付き、心を痛める寿美子(浅野温子)。「もう1人で抱え込むことはない。悪いのはオヤジだ」と声を掛ける誠治(二宮和也)に、寿美子は「お父さんを責めないで」と誠一をかばった。誠治は、寿美子の為に頑張っているのに、寿美子が誠一の肩を持つことに落ち込むのだった。
バイトを終えた誠治(二宮和也)はスーツに着替えて面接に向かおうとすると、寿美子(浅野温子)から連絡が入った。「薬がない。入院だけはしたくない」と取り乱す寿美子に、誠治は「これから面接だから、もう少し待って。頼むから今だけは邪魔しないで」と言って電話を切ってしまう。誠治の側にいた大悦(大友康平)や真奈美(香里奈)は、誠治の様子を心配するのだった。
誠治(二宮和也)は面接会場に行っても寿美子(浅野温子)のことが気になっていた。自宅に電話しても繋がらず、不安が募る誠治。結局、誠治は寿美子のことが気になり、面接を受けずに家に帰った。しかし家には寿美子はおらず、家の周辺を探し回るが見つからない。自宅に戻り、どこにいったのかと心配していた時、寿美子が帰宅する。誠治は寿美子が薬を入れるケースを買いに出かけていて薬もあったとわかり、ホッとする反面、「もうオヤジや母さんに振り回されるのはウンザリだ」と呟くのだった。
その夜、バイト先の飲み会に現れ、歌いまくる誠治(二宮和也)。その様子を見た同僚達は、誠治を心配する。酔った誠治は、「うちのお袋はうつ病。その為に家を買って引っ越そうと目標を立てた。でもオヤジは頼りにならず、俺がやるしかない…お袋は俺のことを頼っている。もう無理だ…お袋の面倒見るの…もし本当にお袋がいなくなったら、たぶんホッとすると思う」と本音を口にして、泣き崩れるのだった。
誠治(二宮和也)は重い足取りで帰宅するが、1人でリビングに座っている寿美子(浅野温子)に優しく語りかけた。誠治は、人生思いも掛けない出来事が降りかかるが、それでも人生は続いていくと感じていた。
武誠治(二宮和也)は、バイト先の土木事務所で家のゴミを捨てさせてもらえるように頼み込む。大悦貞夫(大友康平)は「事業所はお金を払ってゴミを捨てている」と言うが、事情を察してゴミを捨てることを許可するのだった。「家を買う」という目標の為に土木のバイトを頑張ろうとしていた誠治。しかし、家では武誠一(竹中直人)が武寿美子(浅野温子)に「近所でいじめられているのか」と余計な事を言ってしまったせいで、再び不安定になった寿美子がふらふらと道を歩き、危うく車に轢かれそうになるのだった。
同僚達は土木のバイト・寿美子(浅野温子)の世話・就職活動と忙しく過ごしていた誠治(二宮和也)を心配していた。そんな中、2年前の落下事故の話になり、大悦(大友康平)は「本人が無理な作業をして事故が起こった」と説明する。しかし、当時の現場監督だった千葉真奈美(香里奈)は未だに責任を感じていた。その頃、家に帰った誠治(二宮和也)は、寿美子(浅野温子)を気遣い世話をする。
誠治(二宮和也)は、就職活動をしながらバイトをする生活が続いていた。疲れ切って帰宅した誠治は、薬を飲んだか忘れてしまう寿美子(浅野温子)の為に薬を入れるケースを買いに出かける。すると、店で西本幸子(坂口良子)が声を掛けてきて、わざとらしく寿美子のことを尋ねるのだった。
弁護士との合コンで、西本和彦(横尾渉)とメール交換をした星野あかり(岡本玲)は浮かれていた。一方、誠治(二宮和也)と一緒に病院へ来た寿美子(浅野温子)は、「薬を飲まなければ入院をしなくてはいけない」と医師・岡野忠志(田中荘太郎)から言われ、気にする。その後、誠治が疲れていることに気付いた岡野は、「他に面倒を見られる人がいないのか」と尋ねた。しかし、誠治は「父は未だに母の病気のことを認められず、自分しか面倒を見る人間はいない」と答えるのだった。
翌朝、面接に向かおうとする誠治(二宮和也)の疲れ切った顔を見た誠一(竹中直人)は、「そんな面で面接に行っても無駄だ」と言い捨てた。誠一は、帰宅すれば寿美子の面倒をみるという誠治の生活に疲れの原因があるとは気付いていない。そして、誠治は面接会場で倒れてしまい、面接も受けられなかった。
現場で作業する誠治(二宮和也)が疲れていると判断した真奈美(香里奈)は、「今日はもうあがって」と声を掛ける。しかし誠治は「事情があるし、大丈夫だ」と言い切った。しかし過去の事故が忘れられない真奈美は、作業を続ける誠治に「やめて!!」と怒鳴ってしまう。真奈美は、一息入れるように大悦(大友康平)から声を掛けられ、上司の山賀亮介(眞島秀和)にも「感情的になるな。あの事故は忘れろ」と助言される。しかし真奈美は、自分の管理不足で2年前の事故が起こったと責任を感じていた。
誠治(二宮和也)は、西本(坂口良子)の息子・西本和彦(横尾渉)と玄関先で会う。弁護士をしている和彦にゴミのトラブルを相談しようとするが、相談ならオフィスで聞くと言われる。後日、オフィスを訪ね、和彦にトラブルの原因を知りたいと話し出す誠治。すると、和彦は自分の母親ならやりかねないと言い出す。一方、学校のママ友達とランチをする永田亜矢子(井川遥)は、「医師夫人の悩みのレベルは違う」と言われ、ご近所付き合いに苦労していた。
誠治(二宮和也)は亜矢子(井川遥)を呼び、イジメの原因が誠一(竹中直人)にあると話し始める。建て売りで売り出されたこの地域に引っ越して来たばかりの頃、誠一が「うちは社宅で月5万円の低家賃で住んでいる」と酔ってご近所に話したことが原因だった。自分が原因だと認めようとしない誠一に、亜矢子は「横並びを好む主婦達には格好のネタ」と怒鳴り出す。「家族を守れない父親は、結婚する資格も家族を持つ資格もなかったんだ」と言い出す誠治を、誠一は殴って立ち去った。
騒ぎに気付き、心を痛める寿美子(浅野温子)。「もう1人で抱え込むことはない。悪いのはオヤジだ」と声を掛ける誠治(二宮和也)に、寿美子は「お父さんを責めないで」と誠一をかばった。誠治は、寿美子の為に頑張っているのに、寿美子が誠一の肩を持つことに落ち込むのだった。
バイトを終えた誠治(二宮和也)はスーツに着替えて面接に向かおうとすると、寿美子(浅野温子)から連絡が入った。「薬がない。入院だけはしたくない」と取り乱す寿美子に、誠治は「これから面接だから、もう少し待って。頼むから今だけは邪魔しないで」と言って電話を切ってしまう。誠治の側にいた大悦(大友康平)や真奈美(香里奈)は、誠治の様子を心配するのだった。
誠治(二宮和也)は面接会場に行っても寿美子(浅野温子)のことが気になっていた。自宅に電話しても繋がらず、不安が募る誠治。結局、誠治は寿美子のことが気になり、面接を受けずに家に帰った。しかし家には寿美子はおらず、家の周辺を探し回るが見つからない。自宅に戻り、どこにいったのかと心配していた時、寿美子が帰宅する。誠治は寿美子が薬を入れるケースを買いに出かけていて薬もあったとわかり、ホッとする反面、「もうオヤジや母さんに振り回されるのはウンザリだ」と呟くのだった。
その夜、バイト先の飲み会に現れ、歌いまくる誠治(二宮和也)。その様子を見た同僚達は、誠治を心配する。酔った誠治は、「うちのお袋はうつ病。その為に家を買って引っ越そうと目標を立てた。でもオヤジは頼りにならず、俺がやるしかない…お袋は俺のことを頼っている。もう無理だ…お袋の面倒見るの…もし本当にお袋がいなくなったら、たぶんホッとすると思う」と本音を口にして、泣き崩れるのだった。
誠治(二宮和也)は重い足取りで帰宅するが、1人でリビングに座っている寿美子(浅野温子)に優しく語りかけた。誠治は、人生思いも掛けない出来事が降りかかるが、それでも人生は続いていくと感じていた。
フリーター、家を買う。-第3話
2010年11月02日放映
武誠治(二宮和也)は土木の仕事を続ける中で、考え方に変化が現れてきた。しかし、まだまだ1人前にはほど遠い。仕事が終わり、千葉真奈美(香里奈)から無理矢理飲みに誘われた誠治は、豊川哲平(丸山隆平)や手島信二(井上正大)達の仕事に対する考えを聞き、自分が甘いと実感する。その帰りに武寿美子(浅野温子)から薬を飲んだかわからなくなったと連絡が入り、誠治は急いで帰宅するのだった。
帰宅した誠治(二宮和也)は、薬の確認をしている時に家の中にゴミがたくさん溜まっていることに気付く。寿美子(浅野温子)の負担にならないよう、誠治は分別してゴミを出しておくと声を掛ける。一方、永田亜矢子(井川遥)は息子の智也が授業参観で、将来の夢を作文で「ヒーローになりたい」と読んでいるのを聞きながら微笑んでいた。しかし、姑の永田則子(鷲尾真知子)は「医者の跡取りなのに、きちんと教えないでどうする」と亜矢子を責めるのだった。
日曜日、智也と実家に帰省した亜矢子(井川遥)は、則子(鷲尾真知子)に責められたことを誠治(二宮和也)に愚痴っていた。さらに、孫の相手もそこそこに出かけてしまう武誠一(竹中直人)を見て、亜矢子は寿美子(浅野温子)のうつの原因は家庭内のことだけではなく、他に理由がある気がすると言い出すのだった。その頃、誠一(竹中直人)は若い女、島田彰子(玄里)と会い、金まで渡していた。
亜矢子(井川遥)と智也を見送った後、西本幸子(坂口良子)が話しかけてくるが、寿美子(浅野温子)は目も合わさずに家に入ってしまう。その後、ゴミを分別して捨てに行った誠治(二宮和也)に、寿美子は「もしかしたら戻ってきてしまうかも知れない」と呟く。そして寿美子は、誠治が子供の頃の作文を探し出し、誠治に渡した。
設計部門にいるゼネコンの設計士、山賀亮介(眞島秀和)に仕事の進み具合を尋ねられていた真奈美(香里奈)。そんな真奈美(香里奈)を見ながら事務の星野あかり(岡本玲)は、「千葉さんは山賀さんに憧れている。いずれは千葉さんも設計部門に戻る」と誠治(二宮和也)に話すのだった。
帰宅した誠治(二宮和也)は、自分の捨てたゴミに違う種類のゴミが入れられ、玄関先に戻されてしまった事を知り、「イタズラされているのではないか」と原因を突き止めようとする。しかし、寿美子(浅野温子)は「原因なんてわからなくてもいい」と呟くのだった。翌日、誠治は再びゴミを捨てて家の中から様子を窺っていると、西本(坂口良子)が違う種類のゴミを入れているのを目撃する。しかも、わざと近所の人に寿美子のゴミが分別されていないと言いふらし、玄関先にゴミを戻した。
誠治(二宮和也)がゴミの話をすると、寿美子(浅野温子)は西本(坂口良子)の仕業だと知っていた。寿美子と西本の間には何かあるらしく、寿美子は「ごめんなさい」と取り乱してしまう。その後、誠治は亜矢子(井川遥)にも相談し、亜矢子と3人で病院に行く。寿美子が近所からイジメを受けているのはかなり前かららしく、亜矢子にも思い当たることがあった。寿美子は誰にも言えずに長い間苦しんできたのだ。誠治と亜矢子の話を聞いた医師は、「ストレスの原因が今の環境にあるならば、環境を変えてあげるべきだ」と助言する。
誠一(竹中直人)は「近所付き合いがうまくいかないくらいで引っ越しなんてできない。寿美子(浅野温子)の心が弱いだけだ」と引っ越すことに猛反対し、うつ病にも理解を示そうとしない。いくら説得しようとしても「金は出さない」と聞く耳を持たない誠一に、誠治(二宮和也)は「これが父親だと思うと情けない」とその場を立ち去り、亜矢子(井川遥)も呆れるのだった。
あかり(岡本玲)はわざと哲平(丸山隆平)の前で「ゼネコンの人との飲み会をお願いします」と真奈美(香里奈)に頼んでいた。そして「現場の人間はケガをすれば生活も安定しない。2年前にも転落事故があったし、安定したゼネコンの人間がいい」と言い出す。すると真奈美は転落事故の話を聞き、顔色を変える。
1人で港に来た誠治(二宮和也)は、その場に真奈美(香里奈)がいることに気付く。「橋が見えるこの場所が好きだ」と言う真奈美は、「父親に新しい橋を見に連れて行ってもらってから橋に興味を持ち、この道に進んだ」と話す。そんな真奈美の話を聞いた誠治は、「自分は夢とか言っている場合ではなく、母親がうつ病で苦しんでいる」と今まで誰にも言わなかったことを真奈美に話すのだった。
幼い頃の作文に目を通した誠治(二宮和也)は、「父親のようになりたい」と夢を持っていたことを思い出す。そして「家族みんなが元気でいてくれればいい」と寿美子(浅野温子)が願っていたこともわかり、誠治は幼い頃に寿美子が手を握って看病してくれたように、今は自分が寿美子の為に頑張ろうと決心する。翌朝、誠治は「ここを引っ越そう」と言い出す。「母さんが元気で暮らせる家を買う」と決意する誠治だが、誠一(竹中直人)は「フリーターのお前に家なんて買えるわけがない」と否定するのだった。
真奈美(香里奈)は、過去の事故に関係しているらしい五十嵐という人物の家を訪ねていた。その頃、誠治(二宮和也)は「家を買う」という目標を掲げるのだった。
武誠治(二宮和也)は土木の仕事を続ける中で、考え方に変化が現れてきた。しかし、まだまだ1人前にはほど遠い。仕事が終わり、千葉真奈美(香里奈)から無理矢理飲みに誘われた誠治は、豊川哲平(丸山隆平)や手島信二(井上正大)達の仕事に対する考えを聞き、自分が甘いと実感する。その帰りに武寿美子(浅野温子)から薬を飲んだかわからなくなったと連絡が入り、誠治は急いで帰宅するのだった。
帰宅した誠治(二宮和也)は、薬の確認をしている時に家の中にゴミがたくさん溜まっていることに気付く。寿美子(浅野温子)の負担にならないよう、誠治は分別してゴミを出しておくと声を掛ける。一方、永田亜矢子(井川遥)は息子の智也が授業参観で、将来の夢を作文で「ヒーローになりたい」と読んでいるのを聞きながら微笑んでいた。しかし、姑の永田則子(鷲尾真知子)は「医者の跡取りなのに、きちんと教えないでどうする」と亜矢子を責めるのだった。
日曜日、智也と実家に帰省した亜矢子(井川遥)は、則子(鷲尾真知子)に責められたことを誠治(二宮和也)に愚痴っていた。さらに、孫の相手もそこそこに出かけてしまう武誠一(竹中直人)を見て、亜矢子は寿美子(浅野温子)のうつの原因は家庭内のことだけではなく、他に理由がある気がすると言い出すのだった。その頃、誠一(竹中直人)は若い女、島田彰子(玄里)と会い、金まで渡していた。
亜矢子(井川遥)と智也を見送った後、西本幸子(坂口良子)が話しかけてくるが、寿美子(浅野温子)は目も合わさずに家に入ってしまう。その後、ゴミを分別して捨てに行った誠治(二宮和也)に、寿美子は「もしかしたら戻ってきてしまうかも知れない」と呟く。そして寿美子は、誠治が子供の頃の作文を探し出し、誠治に渡した。
設計部門にいるゼネコンの設計士、山賀亮介(眞島秀和)に仕事の進み具合を尋ねられていた真奈美(香里奈)。そんな真奈美(香里奈)を見ながら事務の星野あかり(岡本玲)は、「千葉さんは山賀さんに憧れている。いずれは千葉さんも設計部門に戻る」と誠治(二宮和也)に話すのだった。
帰宅した誠治(二宮和也)は、自分の捨てたゴミに違う種類のゴミが入れられ、玄関先に戻されてしまった事を知り、「イタズラされているのではないか」と原因を突き止めようとする。しかし、寿美子(浅野温子)は「原因なんてわからなくてもいい」と呟くのだった。翌日、誠治は再びゴミを捨てて家の中から様子を窺っていると、西本(坂口良子)が違う種類のゴミを入れているのを目撃する。しかも、わざと近所の人に寿美子のゴミが分別されていないと言いふらし、玄関先にゴミを戻した。
誠治(二宮和也)がゴミの話をすると、寿美子(浅野温子)は西本(坂口良子)の仕業だと知っていた。寿美子と西本の間には何かあるらしく、寿美子は「ごめんなさい」と取り乱してしまう。その後、誠治は亜矢子(井川遥)にも相談し、亜矢子と3人で病院に行く。寿美子が近所からイジメを受けているのはかなり前かららしく、亜矢子にも思い当たることがあった。寿美子は誰にも言えずに長い間苦しんできたのだ。誠治と亜矢子の話を聞いた医師は、「ストレスの原因が今の環境にあるならば、環境を変えてあげるべきだ」と助言する。
誠一(竹中直人)は「近所付き合いがうまくいかないくらいで引っ越しなんてできない。寿美子(浅野温子)の心が弱いだけだ」と引っ越すことに猛反対し、うつ病にも理解を示そうとしない。いくら説得しようとしても「金は出さない」と聞く耳を持たない誠一に、誠治(二宮和也)は「これが父親だと思うと情けない」とその場を立ち去り、亜矢子(井川遥)も呆れるのだった。
あかり(岡本玲)はわざと哲平(丸山隆平)の前で「ゼネコンの人との飲み会をお願いします」と真奈美(香里奈)に頼んでいた。そして「現場の人間はケガをすれば生活も安定しない。2年前にも転落事故があったし、安定したゼネコンの人間がいい」と言い出す。すると真奈美は転落事故の話を聞き、顔色を変える。
1人で港に来た誠治(二宮和也)は、その場に真奈美(香里奈)がいることに気付く。「橋が見えるこの場所が好きだ」と言う真奈美は、「父親に新しい橋を見に連れて行ってもらってから橋に興味を持ち、この道に進んだ」と話す。そんな真奈美の話を聞いた誠治は、「自分は夢とか言っている場合ではなく、母親がうつ病で苦しんでいる」と今まで誰にも言わなかったことを真奈美に話すのだった。
幼い頃の作文に目を通した誠治(二宮和也)は、「父親のようになりたい」と夢を持っていたことを思い出す。そして「家族みんなが元気でいてくれればいい」と寿美子(浅野温子)が願っていたこともわかり、誠治は幼い頃に寿美子が手を握って看病してくれたように、今は自分が寿美子の為に頑張ろうと決心する。翌朝、誠治は「ここを引っ越そう」と言い出す。「母さんが元気で暮らせる家を買う」と決意する誠治だが、誠一(竹中直人)は「フリーターのお前に家なんて買えるわけがない」と否定するのだった。
真奈美(香里奈)は、過去の事故に関係しているらしい五十嵐という人物の家を訪ねていた。その頃、誠治(二宮和也)は「家を買う」という目標を掲げるのだった。
フリーター、家を買う。-第2話
2010年10月26日放映
就職先を3ヶ月で辞めてしまった武誠治(二宮和也)は、就職活動をしつつバイトをコロコロ変える生活が続いていた。しかし、そんな中で母・武寿美子(浅野温子)が重度のうつ病になってしまう。それからの武家では、全く会話もしなくなった。土木作業のバイトに出かけた誠治は、千葉真奈美(香里奈)が大悦土木のバイトではなく、ゼネコンの社員だと知る。立場や歳にこだわる誠治に対し、真奈美は「仕事をする上ではそんなの関係ない」と一蹴するのだった。
翌日、真奈美(香里奈)の発注ミスで仕事が中止になってしまう。真奈美はただ頭を下げて謝り、みんなが帰った後に事務所の掃除をしていた。「仕事をしなくても1時間分の時給は出るのか」と言い出す誠治(二宮和也)。しかし、大悦貞夫(大友康平)から「今まで見合った仕事をしてきたのか」と言われるのだった。
買物へ行こうとした寿美子(浅野温子)だったが、玄関に置かれたゴミ袋を見て足を止めた。その頃、誠治(二宮和也)は永田亜矢子(井川遥)から「どうせお父さんに嫌みを言われて、時給のいいバイトを選んだんでしょ」と痛いところを突かれる。そんな亜矢子も、「院長夫人だから」と子供が通う学校の保護者から無理なことを頼まれたり、病院のスタッフからも嫌みを言われたりして苦労していた。
誠治(二宮和也)が帰宅すると寿美子(浅野温子)が夕飯の支度もせず、一心不乱にゴミの分別をしていた。寿美子の行動に困惑する誠治をよそに、帰宅した武誠一(竹中直人)は寿美子の様子を見て見ぬフリをして、2階へ上がって行く。誠治は誠一を追いかけ、「母さんから逃げようとするな。俺だって母さんの面倒を見て就職活動しているから、父さんにも協力して欲しい」と主張するが、誠一から「母さんがあんな風になったのは、いつまでたっても就職できないお前のせいだ」と逆に言われてしまう。翌朝も寿美子はゴミばかりを気にしていたが、誠一は気にせずに出かけて行く。
寿美子(浅野温子)のことでバイトに遅刻した誠治(二宮和也)は、大悦(大友康平)に「今日はお前にやらせる仕事はない。帰れ」と怒鳴られてしまう。「自分のミスで工期が遅れて人手が欲しい時だ」と誠治をかばおうとする真奈美(香里奈)だったが、大悦は「ミスや事故無く仕事をする為には、やる気のない人間はいらない」と言い切る。真奈美に「明日、よろしくお願いします」と言われた誠治は、「冗談じゃない。こんな仕事、辞めてやる。作業着は洗って返すんだろ?」と作業着を持って立ち去るのだった。
その後、ハローワークで「企画開発の仕事にこだわるのはやめたが、月給20万円は譲れない」と言い出す誠治(二宮和也)。しかし、ハローワーク職員の北山雅彦(児嶋一哉)から「あなたに20万円払う価値があるかどうかを決めるのは企業側。就職先を3ヶ月で辞めて、バイトも転々とするような人間に価値があるとは思えない」と言われてしまう。帰宅した誠治は、玄関にペットボトルのゴミが置かれているのに気付き、寿美子(浅野温子)に尋ねる。寿美子は「きちんと分別できなかったから持って行ってもらえなかった。ごめんなさい、ごめんなさい…」と繰り返し呟き続けるのだった。
翌日、現場に現れなかった誠治(二宮和也)について、大悦(大友康平)は「この仕事がダメなヤツは自然と淘汰される。それでいい」と話していた。その頃、誠治は誠一(竹中直人)に「就職を頼めるところがあるのならお願いしたい」と切り出すが、誠一に「俺の顔に泥を塗るのか?それでまたすぐ辞めるんだろう」と言われ、また言い合いになるのだった。
黙々とアイロン掛けをしている寿美子(浅野温子)に、誠治(二宮和也)は「ゴメン。仕事なかなか決まらなくて」と話し掛けた。すると寿美子は「仕事ならしているでしょ。ちゃんとやっているじゃない、工事の仕事」と、洗濯した作業服を差し出す。誠治は、寿美子のように認めてくれる人間がいるのにきちんとできない自分をもどかしく思うのだった。
再び作業現場に現れた誠治(二宮和也)に、真奈美(香里奈)は「今日も1日よろしくお願いします。作業着返す為に来たんじゃないでしょ?」と声を掛けた。再び現場仕事を始め、残業も申し出て仕事に励む誠治は、寿美子(浅野温子)の薬を心配して誠一(竹中直人)に電話をするが、誠一から文句を言われる。誠一は若い女と出かけようとしていた。
亜矢子(井川遥)は、永田則子(鷲尾真知子)から「あなたは妊娠を武器に院長夫人の座を手に入れたのだから、昔からいる病院スタッフはあなたを認めるはずがない」と嫌みを言われていた。一方、一生懸命仕事に励む誠治(二宮和也)は毎日クタクタになって帰る生活が続いていたが、作業も順調に進んで作業終了の日がやって来る。その頃、寿美子(浅野温子)が収集所にペットボトルのゴミを出した。しかし、そのゴミに瓶を入れて西本幸子(坂口良子)が武家の玄関先にゴミを戻すのだった。
雨が降り、現場作業は中止になったが誰も帰ろうとせず、誠治(二宮和也)も雨が上がるのを待つことにした。夜も更けた頃、雨が止んで作業が再開される。作業員達は限界に来ていた誠治を助けながら、道路を完成させる為にただひたすら頑張っていた。「みんなが全力を尽くす先に何があるのだろう」と考えながら作業する誠治。夜が明け、道路が完成した。誠治は、作業員達が作った道路を誇りに思う様子を見て変わり始める。
誠治(二宮和也)は25万円の給料をもらい、喜びを噛み締めた。帰ろうとする誠治に、真奈美(香里奈)は「誠治が給料日まで仕事が続くか賭けて、1人勝ちした」と言って缶コーヒーをおごる。「来月の給料日にはここにいない。たぶん就職決まってるから」と強がる誠治に、真奈美は「また明日ね」と立ち去るのだった。
就職先を3ヶ月で辞めてしまった武誠治(二宮和也)は、就職活動をしつつバイトをコロコロ変える生活が続いていた。しかし、そんな中で母・武寿美子(浅野温子)が重度のうつ病になってしまう。それからの武家では、全く会話もしなくなった。土木作業のバイトに出かけた誠治は、千葉真奈美(香里奈)が大悦土木のバイトではなく、ゼネコンの社員だと知る。立場や歳にこだわる誠治に対し、真奈美は「仕事をする上ではそんなの関係ない」と一蹴するのだった。
翌日、真奈美(香里奈)の発注ミスで仕事が中止になってしまう。真奈美はただ頭を下げて謝り、みんなが帰った後に事務所の掃除をしていた。「仕事をしなくても1時間分の時給は出るのか」と言い出す誠治(二宮和也)。しかし、大悦貞夫(大友康平)から「今まで見合った仕事をしてきたのか」と言われるのだった。
買物へ行こうとした寿美子(浅野温子)だったが、玄関に置かれたゴミ袋を見て足を止めた。その頃、誠治(二宮和也)は永田亜矢子(井川遥)から「どうせお父さんに嫌みを言われて、時給のいいバイトを選んだんでしょ」と痛いところを突かれる。そんな亜矢子も、「院長夫人だから」と子供が通う学校の保護者から無理なことを頼まれたり、病院のスタッフからも嫌みを言われたりして苦労していた。
誠治(二宮和也)が帰宅すると寿美子(浅野温子)が夕飯の支度もせず、一心不乱にゴミの分別をしていた。寿美子の行動に困惑する誠治をよそに、帰宅した武誠一(竹中直人)は寿美子の様子を見て見ぬフリをして、2階へ上がって行く。誠治は誠一を追いかけ、「母さんから逃げようとするな。俺だって母さんの面倒を見て就職活動しているから、父さんにも協力して欲しい」と主張するが、誠一から「母さんがあんな風になったのは、いつまでたっても就職できないお前のせいだ」と逆に言われてしまう。翌朝も寿美子はゴミばかりを気にしていたが、誠一は気にせずに出かけて行く。
寿美子(浅野温子)のことでバイトに遅刻した誠治(二宮和也)は、大悦(大友康平)に「今日はお前にやらせる仕事はない。帰れ」と怒鳴られてしまう。「自分のミスで工期が遅れて人手が欲しい時だ」と誠治をかばおうとする真奈美(香里奈)だったが、大悦は「ミスや事故無く仕事をする為には、やる気のない人間はいらない」と言い切る。真奈美に「明日、よろしくお願いします」と言われた誠治は、「冗談じゃない。こんな仕事、辞めてやる。作業着は洗って返すんだろ?」と作業着を持って立ち去るのだった。
その後、ハローワークで「企画開発の仕事にこだわるのはやめたが、月給20万円は譲れない」と言い出す誠治(二宮和也)。しかし、ハローワーク職員の北山雅彦(児嶋一哉)から「あなたに20万円払う価値があるかどうかを決めるのは企業側。就職先を3ヶ月で辞めて、バイトも転々とするような人間に価値があるとは思えない」と言われてしまう。帰宅した誠治は、玄関にペットボトルのゴミが置かれているのに気付き、寿美子(浅野温子)に尋ねる。寿美子は「きちんと分別できなかったから持って行ってもらえなかった。ごめんなさい、ごめんなさい…」と繰り返し呟き続けるのだった。
翌日、現場に現れなかった誠治(二宮和也)について、大悦(大友康平)は「この仕事がダメなヤツは自然と淘汰される。それでいい」と話していた。その頃、誠治は誠一(竹中直人)に「就職を頼めるところがあるのならお願いしたい」と切り出すが、誠一に「俺の顔に泥を塗るのか?それでまたすぐ辞めるんだろう」と言われ、また言い合いになるのだった。
黙々とアイロン掛けをしている寿美子(浅野温子)に、誠治(二宮和也)は「ゴメン。仕事なかなか決まらなくて」と話し掛けた。すると寿美子は「仕事ならしているでしょ。ちゃんとやっているじゃない、工事の仕事」と、洗濯した作業服を差し出す。誠治は、寿美子のように認めてくれる人間がいるのにきちんとできない自分をもどかしく思うのだった。
再び作業現場に現れた誠治(二宮和也)に、真奈美(香里奈)は「今日も1日よろしくお願いします。作業着返す為に来たんじゃないでしょ?」と声を掛けた。再び現場仕事を始め、残業も申し出て仕事に励む誠治は、寿美子(浅野温子)の薬を心配して誠一(竹中直人)に電話をするが、誠一から文句を言われる。誠一は若い女と出かけようとしていた。
亜矢子(井川遥)は、永田則子(鷲尾真知子)から「あなたは妊娠を武器に院長夫人の座を手に入れたのだから、昔からいる病院スタッフはあなたを認めるはずがない」と嫌みを言われていた。一方、一生懸命仕事に励む誠治(二宮和也)は毎日クタクタになって帰る生活が続いていたが、作業も順調に進んで作業終了の日がやって来る。その頃、寿美子(浅野温子)が収集所にペットボトルのゴミを出した。しかし、そのゴミに瓶を入れて西本幸子(坂口良子)が武家の玄関先にゴミを戻すのだった。
雨が降り、現場作業は中止になったが誰も帰ろうとせず、誠治(二宮和也)も雨が上がるのを待つことにした。夜も更けた頃、雨が止んで作業が再開される。作業員達は限界に来ていた誠治を助けながら、道路を完成させる為にただひたすら頑張っていた。「みんなが全力を尽くす先に何があるのだろう」と考えながら作業する誠治。夜が明け、道路が完成した。誠治は、作業員達が作った道路を誇りに思う様子を見て変わり始める。
誠治(二宮和也)は25万円の給料をもらい、喜びを噛み締めた。帰ろうとする誠治に、真奈美(香里奈)は「誠治が給料日まで仕事が続くか賭けて、1人勝ちした」と言って缶コーヒーをおごる。「来月の給料日にはここにいない。たぶん就職決まってるから」と強がる誠治に、真奈美は「また明日ね」と立ち去るのだった。
フリーター、家を買う。-第1話
2010年10月19日放映
そこそこな人生を送ってきた武誠治(二宮和也)は、会社の新人研修で社会の不条理を初めて味わう。3ヶ月後、理不尽な上司や慣例に振り回され、世渡り下手な誠治は家族にも相談せずに会社を辞めてしまう。父・武誠一(竹中直人)は再就職の当てもなく会社を辞めた誠治を責めたて、しまいには母・武寿美子(浅野温子)のことも責めるのだった。
その後、再就職の面接を受けるがなかなか採用されない誠治(二宮和也)。選り好みできる立場ではないのに「職種は譲れない」と言い張るが、仕事は見つからない。仕事一筋でやって来た誠一(竹中直人)は偉そうな口を叩く誠治とぶつかり、温かく見守ろうとする寿美子(浅野温子)まで責める。翌日、誠治が会社を辞めたと聞いた隣人の西本幸子(坂口良子)は興味津々だった。そして、バイトをしながら就職活動をする誠治のフリーター生活が始まる。
開業医に嫁いだ誠治の姉・永田亜矢子(井川遥)は、寿美子(浅野温子)と電話で話しながらこの1年の間にバイトをいくつも変える誠治(二宮和也)を心配していた。誠治は口うるさい誠一(竹中直人)に反発して部屋に籠もって食事をする生活が続いていたが、誠一(竹中直人)から「会社をこっちから辞めてやったと思っているかも知れないが、能力のないお前は会社にふるい落とされた」と厳しく責める。その頃、寿美子に異変が起き始めていた。
ハローワークに通う誠治(二宮和也)は相変わらず高望みばかりだが、何とか条件に合う企業が見つかり面接に向かう。しかし、就職試験でIT業界の現実と自分の実力を目の当たりにして落ち込む誠治は、仕事で忙しい友人達からのメールを見てさらに落ち込むのだった。
ホームセンターでバイトをしていた誠治(二宮和也)は、元同僚に出くわす。辞めた会社のことを思い出した誠治は、誠一(竹中直人)から「お前はあの会社でふるいにかけられた」と言われたことが頭をよぎる。そんな時、客から「ふるいはどこ?」と言われ、あからさまに失礼な態度を取ったことを上司に説教されると、「辞めます」と言い残しバイトを辞めてしまう。その後、カラオケで1人歌いまくった誠治は夜遅くに帰宅し、食事の心配をする寿美子(浅野温子)に返事もせずに部屋に籠もる。そんな中、寿美子の異変はさらに進んでいた。
2ヶ月後、誠治(二宮和也)はバイトも就職活動もせず、部屋に籠もって自堕落な生活をしていた。それでも寿美子(浅野温子)は朝も遅くまで起きてこない誠治を待ち、夕飯のメニューはどうするかと話をするが、誠治は「考えることがいっぱいあるからいちいち聞かないでくれ」と声を荒げて立ち去る。すると、寿美子の様子がますますおかしくなっていくのだった。
外出先から帰宅した亜矢子(井川遥)は、姑・永田則子(鷲尾真知子)に子供の面倒を見てもらっていたが、則子から「子供が勉強不足。院長夫人としての自覚が足りない」と責められる。その後、留守電に多くのメッセージが残されていることに気付いた亜矢子は実家に連絡するが、部屋にいる誠治(二宮和也)はゲームに夢中で電話に出ようとしない。誰も電話に出ないことを心配した亜矢子は実家に向かう。
夜になり、寿美子(浅野温子)が部屋まで夕飯を運んでこないことに疑問を感じた誠治(二宮和也)は1階に降り、そこで寿美子の異変に気付く。寿美子はキッチンで「ごめんなさい。今日も死ねませんでした」と呟き続けていた。帰宅した誠一(竹中直人)は寿美子の状況が理解できず、到着した亜矢子と3人で戸惑うのだった。
翌日、精神科へ行き、重度のうつ病と診断された寿美子(浅野温子)。医師は、付き添いの誠治(二宮和也)と亜矢子(井川遥)に「聞かれたら具体的な返事をしてあげて」と指導する。その言葉を聞いた誠治は、寿美子に食べたい物を聞かれても適当に返事をしていたことを思い出す。
その後、「寿美子(浅野温子)にストレスがあるはずない。あるなら就職もせずにいる誠治(二宮和也)。能力もないのにプライドばかり高くて一生就職もできない」と誠一(竹中直人)から責められると、誠治は「うるせぇ」と言って立ち去ってしまう。そんな2人のやり取りを見ていた亜矢子(井川遥)は、「ストレスを取り除くどころか、こんな状態ではお母さんを2人に任せられない」と困惑するのだった。
誠治(二宮和也)は誠一(竹中直人)に言われたことが突き刺さり、本屋に駆け込んで求人誌で見つけた日雇いの土木会社に応募する。早速面接に向かった誠治は、社長の大悦貞夫(大友康平)から「いつから仕事に来られるの?」とだけ聞かれ、明日朝から来いと言われるのだった。
亜矢子(井川遥)は実家の雑用を済ませ、寿美子(浅野温子)に「薬をきちんと飲んで。何か心配なことがあったら頼って。妻になろうと母になろうと、お母さんの娘であることは変わらない」と優しく声を掛ける。帰ろうとする亜矢子に西本(坂口良子)が声を掛けてきたが、西本を見た寿美子は顔色を変え、亜矢子が帰ると慌てて家に入るのだった。
翌朝、土木会社の仕事に向かった誠治(二宮和也)。しかし、真面目にラジオ体操をせずに貞夫(大友康平)に怒られ、現場では千葉真奈美(香里奈)に助けられる始末。その後、休憩時間に真奈美(香里奈)に話かけた誠治は、現場仕事をしているのを言い訳がましく話すと、真奈美から「私はこの仕事がしたくてここに来ている」と冷たく言い放たれるのだった。
何事もまともにできず、みんなが言う通りに自分は本当に能力も根気もない若者かも知れないと感じ始めた誠治(二宮和也)は、笑顔で見守り続けてくれた寿美子(浅野温子)のうつも、自分のせいではないかと思うのだった。そして、寿美子が「いつからでも再スタートできる」と言ってくれたのを思い出しながら、慣れない仕事を頑張ろうとする。
そこそこな人生を送ってきた武誠治(二宮和也)は、会社の新人研修で社会の不条理を初めて味わう。3ヶ月後、理不尽な上司や慣例に振り回され、世渡り下手な誠治は家族にも相談せずに会社を辞めてしまう。父・武誠一(竹中直人)は再就職の当てもなく会社を辞めた誠治を責めたて、しまいには母・武寿美子(浅野温子)のことも責めるのだった。
その後、再就職の面接を受けるがなかなか採用されない誠治(二宮和也)。選り好みできる立場ではないのに「職種は譲れない」と言い張るが、仕事は見つからない。仕事一筋でやって来た誠一(竹中直人)は偉そうな口を叩く誠治とぶつかり、温かく見守ろうとする寿美子(浅野温子)まで責める。翌日、誠治が会社を辞めたと聞いた隣人の西本幸子(坂口良子)は興味津々だった。そして、バイトをしながら就職活動をする誠治のフリーター生活が始まる。
開業医に嫁いだ誠治の姉・永田亜矢子(井川遥)は、寿美子(浅野温子)と電話で話しながらこの1年の間にバイトをいくつも変える誠治(二宮和也)を心配していた。誠治は口うるさい誠一(竹中直人)に反発して部屋に籠もって食事をする生活が続いていたが、誠一(竹中直人)から「会社をこっちから辞めてやったと思っているかも知れないが、能力のないお前は会社にふるい落とされた」と厳しく責める。その頃、寿美子に異変が起き始めていた。
ハローワークに通う誠治(二宮和也)は相変わらず高望みばかりだが、何とか条件に合う企業が見つかり面接に向かう。しかし、就職試験でIT業界の現実と自分の実力を目の当たりにして落ち込む誠治は、仕事で忙しい友人達からのメールを見てさらに落ち込むのだった。
ホームセンターでバイトをしていた誠治(二宮和也)は、元同僚に出くわす。辞めた会社のことを思い出した誠治は、誠一(竹中直人)から「お前はあの会社でふるいにかけられた」と言われたことが頭をよぎる。そんな時、客から「ふるいはどこ?」と言われ、あからさまに失礼な態度を取ったことを上司に説教されると、「辞めます」と言い残しバイトを辞めてしまう。その後、カラオケで1人歌いまくった誠治は夜遅くに帰宅し、食事の心配をする寿美子(浅野温子)に返事もせずに部屋に籠もる。そんな中、寿美子の異変はさらに進んでいた。
2ヶ月後、誠治(二宮和也)はバイトも就職活動もせず、部屋に籠もって自堕落な生活をしていた。それでも寿美子(浅野温子)は朝も遅くまで起きてこない誠治を待ち、夕飯のメニューはどうするかと話をするが、誠治は「考えることがいっぱいあるからいちいち聞かないでくれ」と声を荒げて立ち去る。すると、寿美子の様子がますますおかしくなっていくのだった。
外出先から帰宅した亜矢子(井川遥)は、姑・永田則子(鷲尾真知子)に子供の面倒を見てもらっていたが、則子から「子供が勉強不足。院長夫人としての自覚が足りない」と責められる。その後、留守電に多くのメッセージが残されていることに気付いた亜矢子は実家に連絡するが、部屋にいる誠治(二宮和也)はゲームに夢中で電話に出ようとしない。誰も電話に出ないことを心配した亜矢子は実家に向かう。
夜になり、寿美子(浅野温子)が部屋まで夕飯を運んでこないことに疑問を感じた誠治(二宮和也)は1階に降り、そこで寿美子の異変に気付く。寿美子はキッチンで「ごめんなさい。今日も死ねませんでした」と呟き続けていた。帰宅した誠一(竹中直人)は寿美子の状況が理解できず、到着した亜矢子と3人で戸惑うのだった。
翌日、精神科へ行き、重度のうつ病と診断された寿美子(浅野温子)。医師は、付き添いの誠治(二宮和也)と亜矢子(井川遥)に「聞かれたら具体的な返事をしてあげて」と指導する。その言葉を聞いた誠治は、寿美子に食べたい物を聞かれても適当に返事をしていたことを思い出す。
その後、「寿美子(浅野温子)にストレスがあるはずない。あるなら就職もせずにいる誠治(二宮和也)。能力もないのにプライドばかり高くて一生就職もできない」と誠一(竹中直人)から責められると、誠治は「うるせぇ」と言って立ち去ってしまう。そんな2人のやり取りを見ていた亜矢子(井川遥)は、「ストレスを取り除くどころか、こんな状態ではお母さんを2人に任せられない」と困惑するのだった。
誠治(二宮和也)は誠一(竹中直人)に言われたことが突き刺さり、本屋に駆け込んで求人誌で見つけた日雇いの土木会社に応募する。早速面接に向かった誠治は、社長の大悦貞夫(大友康平)から「いつから仕事に来られるの?」とだけ聞かれ、明日朝から来いと言われるのだった。
亜矢子(井川遥)は実家の雑用を済ませ、寿美子(浅野温子)に「薬をきちんと飲んで。何か心配なことがあったら頼って。妻になろうと母になろうと、お母さんの娘であることは変わらない」と優しく声を掛ける。帰ろうとする亜矢子に西本(坂口良子)が声を掛けてきたが、西本を見た寿美子は顔色を変え、亜矢子が帰ると慌てて家に入るのだった。
翌朝、土木会社の仕事に向かった誠治(二宮和也)。しかし、真面目にラジオ体操をせずに貞夫(大友康平)に怒られ、現場では千葉真奈美(香里奈)に助けられる始末。その後、休憩時間に真奈美(香里奈)に話かけた誠治は、現場仕事をしているのを言い訳がましく話すと、真奈美から「私はこの仕事がしたくてここに来ている」と冷たく言い放たれるのだった。
何事もまともにできず、みんなが言う通りに自分は本当に能力も根気もない若者かも知れないと感じ始めた誠治(二宮和也)は、笑顔で見守り続けてくれた寿美子(浅野温子)のうつも、自分のせいではないかと思うのだった。そして、寿美子が「いつからでも再スタートできる」と言ってくれたのを思い出しながら、慣れない仕事を頑張ろうとする。
月の恋人~Moon Lovers~-第8話
2010年07月05日放映
大貫柚月(北川景子)は葉月蓮介(木村拓哉)とのスキャンダルで仕事が激減し、落ち込んでいた。一方、蔡風見(松田翔太)が社長となったレゴリスはマストポールとの連携により上海工場の再建を目指す。そんな中、レゴリスに戻った雉畑藤吾(渡辺いっけい)は蓮介の消息を気に掛けていた。
二宮真絵美(篠原涼子)はレゴリスとの専属契約を断り、心機一転、頑張ろうとしていた。その後、真絵美の元に戻ってきた蓮介(木村拓哉)は、原点に立ち返って自分が木が好きなのだと改めて認識したと、作業場を借りて家具作りに没頭する。
蓮介(木村拓哉)は真絵美(篠原涼子)の仕事を手伝っていた。一方、大貫柚月(北川景子)に呼び出された真絵美は「今も自分の事務所にいるが、何もない」と話をする。柚月は女房気取りの真絵美に嫉妬しながらも、蓮介のことを吹っ切ろうとしていた。
風見(松田翔太)の手回しでリュウ・シュウメイ(リン・チーリン)はミン(阿部力)を付き人にして日本に残っていた。そんな中、中国から映画のオファーがあり、シュウメイは上海に戻れると喜ぶ。すべて風見のおかげだが、シュウメイの心の中にはまだ蓮介(木村拓哉)がいた。
中華料理屋にいた真絵美(篠原涼子)の前に風見(松田翔太)が現れた。風見は真絵美と蓮介(木村拓哉)が一緒にいることを知っていたが、真絵美を必要としていると語りかける。しかし、真絵美に拒否され、風見は「蓮介と同じことをしているだけ」と言い、シュウメイ(リン・チーリン)が日本にいることをほのめかす。真絵美は動揺していたが、シュウメイが出ているCMを蓮介と一緒に見てしまう。
真絵美(篠原涼子)は風見(松田翔太)がシュウメイ(リン・チーリン)を引き留めたと蓮介(木村拓哉)に伝え、個展の準備をするからと出て行くように言う。蓮介は「真絵美に甘えていたし、無意識に傷つけていた」と謝って出て行く。
真絵美(篠原涼子)は後悔していた。その頃、蓮介(木村拓哉)は柚月(北川景子)の友人から柚月が酔いつぶれたと連絡をもらい迎えに行く。そして柚月の家の別荘に向かった。そこには作業場があり、蓮介は別荘を貸してもらうことにする。
ミン(阿部力)は風見(松田翔太)に感謝し、蓮介(木村拓哉)を悪者にしていた。一方、真絵美(篠原涼子)はレゴリスの策略で契約を切られてしまう。その後、風見はわざと蓮介(木村拓哉)が柚月(北川景子)の別荘にいると真絵美に話す。風見のおかげで契約を切られたと嫌みを言う真絵美に、風見は「本当に真絵美のことが好きだ」と真剣に告白する。
蓮介(木村拓哉)は柚月(北川景子)の支えで作業に没頭していた。すると町営ホールの改装を手がけて欲しいという話が舞い込む。町のホームページに匿名の書き込みがあったらしいが、蓮介は柚月の仕業だと察する。その後、蓮介は真絵美(篠原涼子)の個展に出向く。
「町営ホールの改装を頼まれているが、人と繋がることに不安を抱いている」と本音を話す蓮介(木村拓哉)。それをからかう真絵美(篠原涼子)だったが、自分自身も個展を開く時は怖かったと話す。翌日、真絵美は風見(松田翔太)に社員契約を受けると伝え、その代わり蓮介と勝負をして欲しいと願い出る。レゴリスが町営ホールの入札に参加することで、蓮介をもう一度立ち直らせたいと考えていたのだ。
蓮介(木村拓哉)は町営ホールの改装を引き受けると返答する。そしてレゴリスも入札に参加すると聞き、蓮介は「レゴリスと競合することになったから力を貸して欲しい」と真絵美(篠原涼子)に頼んだ。
町営ホールの入札で蓮介(木村拓哉)とレゴリスの社員が顔を合わせた。雉畑(渡辺いっけい)はいくら実力のある蓮介でも大企業のレゴリスには勝てないと分かっていて、蓮介とのコンペを避けようとする。しかし、風見(松田翔太)はあえて蓮介に勝負を挑む。蓮介は真絵美とぶつかりながらも、前原継男(濱田岳)や安斎リナ(満島ひかり)と協力し合いながら頑張っていた。一方、風見は蓮介との勝負にこだわるあまり、焦りを感じていた。
蓮介(木村拓哉)は町で人々を見ながら、何が必要なのかをじっくりと考えコンペ案をまとめた。その頃、風見(松田翔太)はシュウメイ(リン・チーリン)に上海行きのチケットを差し出し、蓮介の居場所も伝える。そして、「欲しいものは手に入れればいい」とシュウメイに語りかけた。
大貫照源(長塚京三)は柚月(北川景子)を心配していたが、蓮介(木村拓哉)と一緒にいると知り、焦る。別荘で作業をする蓮介、真絵美(篠原涼子)、柚月、継男(濱田岳)、リナ(満島ひかり)は人との繋がりを感じていた。
蓮介(木村拓哉)は妥協を許さず、家具作りに没頭する。山で木を探し歩く中、蓮介は「コイン4枚の答えがアメンボだということを忘れていたのは、自分自身がシンプルな基本を忘れていたから」と気付き、真絵美(篠原涼子)のおかげで大切な基本に立ち返ることができたとお礼を言う。すると雨が降り出し2人は慌てて別荘に戻る。そこにシュウメイ(リン・チーリン)が現れた。
気を利かせた真絵美(篠原涼子)は出て行く。シュウメイ(リン・チーリン)は蓮介(木村拓哉)に中国に帰り、女優になると伝える。「よかった」と答える蓮介だったが、シュウメイは寂しそうな表情を浮かべ、窓にひらがなで「れんすけ あいしてる」と書いた。その後、リナ(満島ひかり)、継男(濱田岳)、柚月(北川景子)はシュウメイが帰るところを目撃する。ミン(阿部力)はシュウメイの帰国便の書かれたメモを蓮介に渡した。
柚月(北川景子)は蓮介(木村拓哉)に「妹になってあげる」と語りかけて、抱っこしてもらう。しかしその後、柚月は1人泣き崩れていた。その頃、真絵美(篠原涼子)は車で1人考え込む。
真絵美(篠原涼子)は別荘に戻り、蓮介(木村拓哉)と話す。蓮介は「怖い。今まで全力でやってきたが、こんなに怖いのは初めてだ」とつぶやく。いよいよ、町営ホールのコンペの日を迎え、レゴリスと蓮介のプレゼンが始まる。
レゴリスは斬新なデザインチェア、高級な天然素材を使った内装を全面に出した提案をする。一方、蓮介(木村拓哉)は素朴な木の椅子を提案し、地味な椅子に一同驚く。蓮介は「目を引く椅子ではなく、このホール、この町にふさわしい椅子、お年寄りがちょっと腰掛けることができる椅子、人が座るための椅子。椅子は安価であるが、人と人が繋がっていくように繋がる椅子。ある人への感謝の気持ちを込めて、そして使ってくれる人の顔を思い浮かべて作るものだ」と説明を締めくくった。
コンペが終わり、蓮介(木村拓哉)はレゴリスに負けてしまう。しかし、風見(松田翔太)は蓮介に勝った気がしないとつぶやく。孤独を感じていた風見に、蓮介は「お前がどう思っているかは知らないが、お前は一人ではない」と話し、雉畑(渡辺いっけい)に風見のことを頼んで立ち去る。
柚月(北川景子)は蓮介(木村拓哉)の作った椅子に座ろうとしていた。しかし蓮介は柚月用に別の椅子を作り、プレゼントする。柚月がその椅子を大事そうに抱えていると、照源(長塚京三)がやってきた。柚月が「蓮介はいい男」と、椅子を見せると照源も蓮介の能力を認め、2人は仲直りする。一方、真絵美(篠原涼子)はシュウメイ(リン・チーリン)から電話を受けていた。
シュウメイ(リン・チーリン)は真絵美(篠原涼子)にこれから上海に帰ると伝え、お互い一番の友達でいつも味方だと今までの事を思い出す。一方、蓮介(木村拓哉)は真絵美がレゴリスに戻ると思っていたが、風見(松田翔太)が「蓮介に勝てないとダメだ」と断ってきたことを知る。真絵美はシュウメイを追いかけようとする蓮介に、「好きだったよ。蓮介。全然気づいてもらえなかったけど、これが心地よかった。走り続ける蓮介の背中を見ているのが好きだった。だからこれからも走り続けて」と涙ながらに告白する。
蓮介(木村拓哉)は空港でシュウメイ(リン・チーリン)を呼び止める。「さよならを言いに来た」と謝ろうとする蓮介に、シュウメイは「感謝している」と告げ立ち去った。その頃、真絵美(篠原涼子)は自分の仕事場で作業をしようとしていた。そこへ蓮介が戻ってきて、ドアを直し始める。驚く真絵美に、蓮介は「これからは並んで行けないか?一緒にいてくれないか?」とつぶやく。真絵美は「やだよ」と言うが、蓮介からキスをされる。
その後、柚月(北川景子)はモデルとして頑張っていて、風見(松田翔太)も雉畑(渡辺いっけい)の支えで社長業に励んでいた。シュウメイ(リン・チーリン)も中国で女優として活躍する。そして、蓮介(木村拓哉)と真絵美(篠原涼子)は結婚し、並んで生きていくのだった。
大貫柚月(北川景子)は葉月蓮介(木村拓哉)とのスキャンダルで仕事が激減し、落ち込んでいた。一方、蔡風見(松田翔太)が社長となったレゴリスはマストポールとの連携により上海工場の再建を目指す。そんな中、レゴリスに戻った雉畑藤吾(渡辺いっけい)は蓮介の消息を気に掛けていた。
二宮真絵美(篠原涼子)はレゴリスとの専属契約を断り、心機一転、頑張ろうとしていた。その後、真絵美の元に戻ってきた蓮介(木村拓哉)は、原点に立ち返って自分が木が好きなのだと改めて認識したと、作業場を借りて家具作りに没頭する。
蓮介(木村拓哉)は真絵美(篠原涼子)の仕事を手伝っていた。一方、大貫柚月(北川景子)に呼び出された真絵美は「今も自分の事務所にいるが、何もない」と話をする。柚月は女房気取りの真絵美に嫉妬しながらも、蓮介のことを吹っ切ろうとしていた。
風見(松田翔太)の手回しでリュウ・シュウメイ(リン・チーリン)はミン(阿部力)を付き人にして日本に残っていた。そんな中、中国から映画のオファーがあり、シュウメイは上海に戻れると喜ぶ。すべて風見のおかげだが、シュウメイの心の中にはまだ蓮介(木村拓哉)がいた。
中華料理屋にいた真絵美(篠原涼子)の前に風見(松田翔太)が現れた。風見は真絵美と蓮介(木村拓哉)が一緒にいることを知っていたが、真絵美を必要としていると語りかける。しかし、真絵美に拒否され、風見は「蓮介と同じことをしているだけ」と言い、シュウメイ(リン・チーリン)が日本にいることをほのめかす。真絵美は動揺していたが、シュウメイが出ているCMを蓮介と一緒に見てしまう。
真絵美(篠原涼子)は風見(松田翔太)がシュウメイ(リン・チーリン)を引き留めたと蓮介(木村拓哉)に伝え、個展の準備をするからと出て行くように言う。蓮介は「真絵美に甘えていたし、無意識に傷つけていた」と謝って出て行く。
真絵美(篠原涼子)は後悔していた。その頃、蓮介(木村拓哉)は柚月(北川景子)の友人から柚月が酔いつぶれたと連絡をもらい迎えに行く。そして柚月の家の別荘に向かった。そこには作業場があり、蓮介は別荘を貸してもらうことにする。
ミン(阿部力)は風見(松田翔太)に感謝し、蓮介(木村拓哉)を悪者にしていた。一方、真絵美(篠原涼子)はレゴリスの策略で契約を切られてしまう。その後、風見はわざと蓮介(木村拓哉)が柚月(北川景子)の別荘にいると真絵美に話す。風見のおかげで契約を切られたと嫌みを言う真絵美に、風見は「本当に真絵美のことが好きだ」と真剣に告白する。
蓮介(木村拓哉)は柚月(北川景子)の支えで作業に没頭していた。すると町営ホールの改装を手がけて欲しいという話が舞い込む。町のホームページに匿名の書き込みがあったらしいが、蓮介は柚月の仕業だと察する。その後、蓮介は真絵美(篠原涼子)の個展に出向く。
「町営ホールの改装を頼まれているが、人と繋がることに不安を抱いている」と本音を話す蓮介(木村拓哉)。それをからかう真絵美(篠原涼子)だったが、自分自身も個展を開く時は怖かったと話す。翌日、真絵美は風見(松田翔太)に社員契約を受けると伝え、その代わり蓮介と勝負をして欲しいと願い出る。レゴリスが町営ホールの入札に参加することで、蓮介をもう一度立ち直らせたいと考えていたのだ。
蓮介(木村拓哉)は町営ホールの改装を引き受けると返答する。そしてレゴリスも入札に参加すると聞き、蓮介は「レゴリスと競合することになったから力を貸して欲しい」と真絵美(篠原涼子)に頼んだ。
町営ホールの入札で蓮介(木村拓哉)とレゴリスの社員が顔を合わせた。雉畑(渡辺いっけい)はいくら実力のある蓮介でも大企業のレゴリスには勝てないと分かっていて、蓮介とのコンペを避けようとする。しかし、風見(松田翔太)はあえて蓮介に勝負を挑む。蓮介は真絵美とぶつかりながらも、前原継男(濱田岳)や安斎リナ(満島ひかり)と協力し合いながら頑張っていた。一方、風見は蓮介との勝負にこだわるあまり、焦りを感じていた。
蓮介(木村拓哉)は町で人々を見ながら、何が必要なのかをじっくりと考えコンペ案をまとめた。その頃、風見(松田翔太)はシュウメイ(リン・チーリン)に上海行きのチケットを差し出し、蓮介の居場所も伝える。そして、「欲しいものは手に入れればいい」とシュウメイに語りかけた。
大貫照源(長塚京三)は柚月(北川景子)を心配していたが、蓮介(木村拓哉)と一緒にいると知り、焦る。別荘で作業をする蓮介、真絵美(篠原涼子)、柚月、継男(濱田岳)、リナ(満島ひかり)は人との繋がりを感じていた。
蓮介(木村拓哉)は妥協を許さず、家具作りに没頭する。山で木を探し歩く中、蓮介は「コイン4枚の答えがアメンボだということを忘れていたのは、自分自身がシンプルな基本を忘れていたから」と気付き、真絵美(篠原涼子)のおかげで大切な基本に立ち返ることができたとお礼を言う。すると雨が降り出し2人は慌てて別荘に戻る。そこにシュウメイ(リン・チーリン)が現れた。
気を利かせた真絵美(篠原涼子)は出て行く。シュウメイ(リン・チーリン)は蓮介(木村拓哉)に中国に帰り、女優になると伝える。「よかった」と答える蓮介だったが、シュウメイは寂しそうな表情を浮かべ、窓にひらがなで「れんすけ あいしてる」と書いた。その後、リナ(満島ひかり)、継男(濱田岳)、柚月(北川景子)はシュウメイが帰るところを目撃する。ミン(阿部力)はシュウメイの帰国便の書かれたメモを蓮介に渡した。
柚月(北川景子)は蓮介(木村拓哉)に「妹になってあげる」と語りかけて、抱っこしてもらう。しかしその後、柚月は1人泣き崩れていた。その頃、真絵美(篠原涼子)は車で1人考え込む。
真絵美(篠原涼子)は別荘に戻り、蓮介(木村拓哉)と話す。蓮介は「怖い。今まで全力でやってきたが、こんなに怖いのは初めてだ」とつぶやく。いよいよ、町営ホールのコンペの日を迎え、レゴリスと蓮介のプレゼンが始まる。
レゴリスは斬新なデザインチェア、高級な天然素材を使った内装を全面に出した提案をする。一方、蓮介(木村拓哉)は素朴な木の椅子を提案し、地味な椅子に一同驚く。蓮介は「目を引く椅子ではなく、このホール、この町にふさわしい椅子、お年寄りがちょっと腰掛けることができる椅子、人が座るための椅子。椅子は安価であるが、人と人が繋がっていくように繋がる椅子。ある人への感謝の気持ちを込めて、そして使ってくれる人の顔を思い浮かべて作るものだ」と説明を締めくくった。
コンペが終わり、蓮介(木村拓哉)はレゴリスに負けてしまう。しかし、風見(松田翔太)は蓮介に勝った気がしないとつぶやく。孤独を感じていた風見に、蓮介は「お前がどう思っているかは知らないが、お前は一人ではない」と話し、雉畑(渡辺いっけい)に風見のことを頼んで立ち去る。
柚月(北川景子)は蓮介(木村拓哉)の作った椅子に座ろうとしていた。しかし蓮介は柚月用に別の椅子を作り、プレゼントする。柚月がその椅子を大事そうに抱えていると、照源(長塚京三)がやってきた。柚月が「蓮介はいい男」と、椅子を見せると照源も蓮介の能力を認め、2人は仲直りする。一方、真絵美(篠原涼子)はシュウメイ(リン・チーリン)から電話を受けていた。
シュウメイ(リン・チーリン)は真絵美(篠原涼子)にこれから上海に帰ると伝え、お互い一番の友達でいつも味方だと今までの事を思い出す。一方、蓮介(木村拓哉)は真絵美がレゴリスに戻ると思っていたが、風見(松田翔太)が「蓮介に勝てないとダメだ」と断ってきたことを知る。真絵美はシュウメイを追いかけようとする蓮介に、「好きだったよ。蓮介。全然気づいてもらえなかったけど、これが心地よかった。走り続ける蓮介の背中を見ているのが好きだった。だからこれからも走り続けて」と涙ながらに告白する。
蓮介(木村拓哉)は空港でシュウメイ(リン・チーリン)を呼び止める。「さよならを言いに来た」と謝ろうとする蓮介に、シュウメイは「感謝している」と告げ立ち去った。その頃、真絵美(篠原涼子)は自分の仕事場で作業をしようとしていた。そこへ蓮介が戻ってきて、ドアを直し始める。驚く真絵美に、蓮介は「これからは並んで行けないか?一緒にいてくれないか?」とつぶやく。真絵美は「やだよ」と言うが、蓮介からキスをされる。
その後、柚月(北川景子)はモデルとして頑張っていて、風見(松田翔太)も雉畑(渡辺いっけい)の支えで社長業に励んでいた。シュウメイ(リン・チーリン)も中国で女優として活躍する。そして、蓮介(木村拓哉)と真絵美(篠原涼子)は結婚し、並んで生きていくのだった。
月の恋人~Moon Lovers~-第7話
2010年06月28日放映
葉月蓮介(木村拓哉)は蔡風見(松田翔太)の企みに気付く。しかし、会議で代表取締役解任が議題になり、蓮介はあっさりと解任の要求を受け入れた。蓮介は二宮真絵美(篠原涼子)に「今までありがとう」と言って会社を去る。
大貫柚月(北川景子)は蓮介(木村拓哉)が社長を解任されたと聞き、大貫照源(長塚京三)と風見(松田翔太)がやはり繋がっていたと確信する。一方、社長となった風見はマストポールと提携することを決めて照源と動き出す。リュウ・シュウメイ(リン・チーリン)も姿を消してしまい、心配する真絵美(篠原涼子)だったが、風見は知らないと言う。そして風見は真絵美に会社に残って欲しいと頼んだ。
蓮介(木村拓哉)は以前シュウメイ(リン・チーリン)と一緒に行った中華料理屋に行き、1人寂しく食事した後ホテルに戻る。そして、真絵美(篠原涼子)が尋ねた時、すでに蓮介は数年住んでいたホテルをチェックアウトしていた。蓮介の母、みち代(倍賞美津子)も蓮介のことを心配して真絵美に連絡をしてくる。みち代は片意地を張る蓮介を心配し、真絵美に傍を離れないで欲しいと頼んだ。
真絵美(篠原涼子)がシュウメイ(リン・チーリン)の住んでいた中華料理屋を訪れると、柚月(北川景子)がバイトをしていた。柚月はここにいれば蓮介(木村拓哉)が来ると思ったらしい。そして、シュウメイが行方不明だと知るが、プロポーズまでしたのになぜなのかと疑問に思う。真絵美は「蓮介は迷った挙げ句、レゴリスを守るためにシュウメイを捨てた。結局は生き方を変えられなかった」と言う。しかし、蓮介はレゴリスも失う結果となってしまったのだ。
母校の大学のフリーマーケットを物色していた蓮介(木村拓哉)の前に、照源(長塚京三)が現れる。2人が初めて会ったのはこの場所だったのだ。照源は蓮介の能力を買っていて、もう一度考え直して一緒に手を組もうと切り出す。
真絵美(篠原涼子)は風見(松田翔太)に専属契約を断る。蓮介(木村拓哉)の持っていたものを全て手に入れたのに真絵美の心が動かないことを悔やむ風見に、真絵美は「蓮介は全てを手に入れようなどと思っていないし、逆にばらまこうと思っていた。私はそれを少し手伝おうと思っただけ」と風見のやり方を否定する。
蓮介(木村拓哉)は雉畑藤吾(渡辺いっけい)の姿を見かけて連絡をする。雉畑はレゴリスに戻るように風見(松田翔太)から誘いを受けたが断ったと言う。そして、もう1度やり直そうと言うが、蓮介は風見のためにレゴリスに戻って欲しいと握手をして立ち去る。その後、中華料理屋でバイトをしている柚月(北川景子)の前に蓮介が現れた。2人で話をしていると、マスターがシュウメイ(リン・チーリン)にノートを渡して欲しいと差し出す。すると、蓮介に気を遣った柚月はマスターにわざとお茶を掛けて、ノートを持って立ち去る。
店から蓮介(木村拓哉)がいなくなってしまう。心配になった柚月(北川景子)は真絵美(篠原涼子)に心当たりはないかと連絡をする。真絵美はある場所を思いつく。
真絵美(篠原涼子)は蓮介(木村拓哉)と過ごした母校の大学を訪れた。蓮介もそこにいて、真絵美は「学校は15年前と変わらない」と言う。すると蓮介は「人は変わるが、自分は結局何も変わっていない」とつぶやく。蓮介と真絵美は15年前と同じように学食のどんぶりを食べながら、海を目の前に話をする。
蓮介(木村拓哉)が見つかったと柚月(北川景子)に連絡する真絵美(篠原涼子)。そしてバスに乗って帰ろうとするが、蓮介はバスには乗らずに残る。しかし、真絵美は走り出したバスを止めて降りると「忘れ物をした」と再び大学に向かうのだった。
真絵美(篠原涼子)は蓮介(木村拓哉)が昔、机に「REGOLITH」と彫ったのを見つけて当時を振り返る。蓮介は「月は気がつくと上にいて、光り方が主張しない。見失ったときに初めて月の存在に気づく」と月を見ながら「レゴリス」という名に決めたと話す。真絵美から「生まれ変わったら何になりたい?」と尋ねられ、蓮介は「社長はもうないな…人と繋がっていることができないと気付くのに10年もかかった」と答える。すると真絵美は「人と関わらないことはできないし、みんな蓮介と繋がっていたかった」と蓮介が必要な存在だと語りかけた。
真絵美(篠原涼子)は「何もしないでよ」と冗談を言いながら、眠りにつく。蓮介(木村拓哉)は1人で作業しながら、真絵美の寝顔を見つめて微笑む。翌朝、真絵美が目を覚ますと蓮介はいなかったが、そこには蓮介が作ったニワシドリのオブジェが置かれていた。一方、シュウメイ(リン・チーリン)はホテルにいた。風見(松田翔太)から真絵美が蓮介の所へ言ったと告げられ、シュウメイは真絵美と一緒ならと安心する。そして風見はシュウメイに「明日から復帰だ」と告げた。
葉月蓮介(木村拓哉)は蔡風見(松田翔太)の企みに気付く。しかし、会議で代表取締役解任が議題になり、蓮介はあっさりと解任の要求を受け入れた。蓮介は二宮真絵美(篠原涼子)に「今までありがとう」と言って会社を去る。
大貫柚月(北川景子)は蓮介(木村拓哉)が社長を解任されたと聞き、大貫照源(長塚京三)と風見(松田翔太)がやはり繋がっていたと確信する。一方、社長となった風見はマストポールと提携することを決めて照源と動き出す。リュウ・シュウメイ(リン・チーリン)も姿を消してしまい、心配する真絵美(篠原涼子)だったが、風見は知らないと言う。そして風見は真絵美に会社に残って欲しいと頼んだ。
蓮介(木村拓哉)は以前シュウメイ(リン・チーリン)と一緒に行った中華料理屋に行き、1人寂しく食事した後ホテルに戻る。そして、真絵美(篠原涼子)が尋ねた時、すでに蓮介は数年住んでいたホテルをチェックアウトしていた。蓮介の母、みち代(倍賞美津子)も蓮介のことを心配して真絵美に連絡をしてくる。みち代は片意地を張る蓮介を心配し、真絵美に傍を離れないで欲しいと頼んだ。
真絵美(篠原涼子)がシュウメイ(リン・チーリン)の住んでいた中華料理屋を訪れると、柚月(北川景子)がバイトをしていた。柚月はここにいれば蓮介(木村拓哉)が来ると思ったらしい。そして、シュウメイが行方不明だと知るが、プロポーズまでしたのになぜなのかと疑問に思う。真絵美は「蓮介は迷った挙げ句、レゴリスを守るためにシュウメイを捨てた。結局は生き方を変えられなかった」と言う。しかし、蓮介はレゴリスも失う結果となってしまったのだ。
母校の大学のフリーマーケットを物色していた蓮介(木村拓哉)の前に、照源(長塚京三)が現れる。2人が初めて会ったのはこの場所だったのだ。照源は蓮介の能力を買っていて、もう一度考え直して一緒に手を組もうと切り出す。
真絵美(篠原涼子)は風見(松田翔太)に専属契約を断る。蓮介(木村拓哉)の持っていたものを全て手に入れたのに真絵美の心が動かないことを悔やむ風見に、真絵美は「蓮介は全てを手に入れようなどと思っていないし、逆にばらまこうと思っていた。私はそれを少し手伝おうと思っただけ」と風見のやり方を否定する。
蓮介(木村拓哉)は雉畑藤吾(渡辺いっけい)の姿を見かけて連絡をする。雉畑はレゴリスに戻るように風見(松田翔太)から誘いを受けたが断ったと言う。そして、もう1度やり直そうと言うが、蓮介は風見のためにレゴリスに戻って欲しいと握手をして立ち去る。その後、中華料理屋でバイトをしている柚月(北川景子)の前に蓮介が現れた。2人で話をしていると、マスターがシュウメイ(リン・チーリン)にノートを渡して欲しいと差し出す。すると、蓮介に気を遣った柚月はマスターにわざとお茶を掛けて、ノートを持って立ち去る。
店から蓮介(木村拓哉)がいなくなってしまう。心配になった柚月(北川景子)は真絵美(篠原涼子)に心当たりはないかと連絡をする。真絵美はある場所を思いつく。
真絵美(篠原涼子)は蓮介(木村拓哉)と過ごした母校の大学を訪れた。蓮介もそこにいて、真絵美は「学校は15年前と変わらない」と言う。すると蓮介は「人は変わるが、自分は結局何も変わっていない」とつぶやく。蓮介と真絵美は15年前と同じように学食のどんぶりを食べながら、海を目の前に話をする。
蓮介(木村拓哉)が見つかったと柚月(北川景子)に連絡する真絵美(篠原涼子)。そしてバスに乗って帰ろうとするが、蓮介はバスには乗らずに残る。しかし、真絵美は走り出したバスを止めて降りると「忘れ物をした」と再び大学に向かうのだった。
真絵美(篠原涼子)は蓮介(木村拓哉)が昔、机に「REGOLITH」と彫ったのを見つけて当時を振り返る。蓮介は「月は気がつくと上にいて、光り方が主張しない。見失ったときに初めて月の存在に気づく」と月を見ながら「レゴリス」という名に決めたと話す。真絵美から「生まれ変わったら何になりたい?」と尋ねられ、蓮介は「社長はもうないな…人と繋がっていることができないと気付くのに10年もかかった」と答える。すると真絵美は「人と関わらないことはできないし、みんな蓮介と繋がっていたかった」と蓮介が必要な存在だと語りかけた。
真絵美(篠原涼子)は「何もしないでよ」と冗談を言いながら、眠りにつく。蓮介(木村拓哉)は1人で作業しながら、真絵美の寝顔を見つめて微笑む。翌朝、真絵美が目を覚ますと蓮介はいなかったが、そこには蓮介が作ったニワシドリのオブジェが置かれていた。一方、シュウメイ(リン・チーリン)はホテルにいた。風見(松田翔太)から真絵美が蓮介の所へ言ったと告げられ、シュウメイは真絵美と一緒ならと安心する。そして風見はシュウメイに「明日から復帰だ」と告げた。
月の恋人~Moon Lovers~-第6話
2010年06月14日放映
レゴリスの椅子で事故が起こった。葉月蓮介(木村拓哉)は謝罪会見を行い、被害者にも謝罪をしようとするが受け入れてもらえず、海外の新工場設立と店舗拡大の計画をストップさせる。一方、蓮介のために仕事に励む二宮真絵美(篠原涼子)を見て、リュウ・シュウメイ(リン・チーリン)は真絵美の方が蓮介の事を支えてあげられると感じていた。しかし真絵美は「これからはシュウメイが蓮介を支えるのだ」と励ます。
事故が起きた椅子が上海の工場で作られた物だと気づいたミン(阿部力)は、きついノルマを課せられて働かされていればミスも起こると話す。その頃、蓮介(木村拓哉)から大事な話があると言われ、母、みち代(倍賞美津子)が東京へやって来る。みち代は蓮介と連絡が取れず、真絵美(篠原涼子)が相手をすることになった。
みち代(倍賞美津子)は蓮介(木村拓哉)が結婚の話をすると思ってはいたが、その相手が真絵美(篠原涼子)ではないと気づく。レゴリスでは事故の影響で商品の返品が相次ぐ中、大貫柚月(北川景子)が自主的に宣伝活動をして助けようとしていた。
事故が起きた椅子が上海の工場で作られたと判明し、原因解明が進む。蓮介(木村拓哉)は上海工場の労働条件の改善を要求していた雉畑藤吾(渡辺いっけい)に対し、責任を追及する。しかし、雉畑の進退を考える蓮介に、風見は「雉畑が会社に必要な人間だ」と進言した。一方、柚月(北川景子)はパンダの着ぐるみを着て被害者を見舞い、蓮介の力になろうとしていた。
柚月(北川景子)は風見(松田翔太)を呼び出し、蓮介(木村拓哉)の反応を聞こうとする。しかし、風見から蓮介がシュウメイ(リン・チーリン)にプロポーズしたと伝えられてしまう。一方、下がり続ける売り上げを受け、蓮介は上海工場と店舗を閉鎖して、国産路線で行くと決める。
雉畑(渡辺いっけい)は蓮介(木村拓哉)に辞表を出すが、受け取ってもらえない。しかし、「上海の工場を切り捨てるならこうするしかない。この辞表と引きかえに初心を思い出してくれ。蓮介負けるな」とエールを送って立ち去る。シュウメイ(リン・チーリン)の仕事もキャンセルが続いて心配する真絵美(篠原涼子)。しかし、風見(松田翔太)は「レゴリスは大丈夫」と落ち着いていた。真絵美は蓮介が孤立すると心配し、ずっと傍にいてあげてと風見に声を掛ける。
蓮介(木村拓哉)は柚月(北川景子)が被害者の見舞いに行ってくれたことにお礼を言う。その後、蓮介は事故に関して会見を開き、上海から撤退し国産路線に切り替えると発表する。責任を取って辞任しないのかと問い詰められる蓮介だったが、信頼回復に努めたいとだけ述べた。一方、社内では雉畑(渡辺いっけい)まで切り捨てた蓮介に対する反発が強まる。
被害者の家族が謝罪を受け入れると蓮介(木村拓哉)に連絡をしてくる。雉畑(渡辺いっけい)が毎日足を運んでいて、その誠意のおかげだった。その後、蓮介はシュウメイ(リン・チーリン)の部屋を訪ねる。シュウメイは蓮介の苦しい気持ちを理解し、何一つ責めようとせず、笑顔で蓮介を見つめた。
風見(松田翔太)は蓮介(木村拓哉)にミン(阿部力)のレポートを差し出し、これが明るみに出ればレゴリスにとって大きなダメージになると決断を迫る。その後、蓮介はみち代(倍賞美津子)にシュウメイ(リン・チーリン)を紹介するため、待ち合わせ場所に向かう。その頃、ミンが不法入国者だと通報されて連行されそうになっているとシュウメイに連絡をしてくる。ミンは「不祥事隠蔽のために蓮介が手を回した。シュウメイもいつか裏切られるから信じるな」と話すが、途中で電話が途切れてしまう。
蓮介(木村拓哉)はみち代(倍賞美津子)と会うが、シュウメイ(リン・チーリン)がまだ来ていない。シュウメイに連絡をすると「上海に帰る。自分がいると蓮介が苦しむことになる」と告げられ、蓮介は「お前の事を幸せにしたいが、今の俺は生き方を変えることができない」と電話を切った。
みち代(倍賞美津子)から連絡をもらった真絵美(篠原涼子)は会社に戻ってきた蓮介(木村拓哉)を心配する。シュウメイ(リン・チーリン)と何かあったと察するが、蓮介から「自分の生き方を変えられない」と言われてしまう。
照源(長塚京三)は「蓮介(木村拓哉)には先がない」と風見(松田翔太)の事ばかりをやたら口にする。さらに「もうすぐ変わるよ。レゴリスは」と話をして、柚月(北川景子)はその言葉が気にかかる。その頃、真絵美(篠原涼子)は週刊誌で蓮介をバッシングする記事を見て呆然としていた。蓮介と連絡が取れない柚月は真絵美に「風見と照源がつながっている。蓮介をレゴリスから追い出そうとしている」と伝える。
レゴリスの会議で社長解任の決議案が出されようとしていた。会議の時間だと声を掛ける風見(松田翔太)に蓮介(木村拓哉)は「いつからだ?」と尋ねる。しかし、風見は何も答えずに立ち去るのだった。
レゴリスの椅子で事故が起こった。葉月蓮介(木村拓哉)は謝罪会見を行い、被害者にも謝罪をしようとするが受け入れてもらえず、海外の新工場設立と店舗拡大の計画をストップさせる。一方、蓮介のために仕事に励む二宮真絵美(篠原涼子)を見て、リュウ・シュウメイ(リン・チーリン)は真絵美の方が蓮介の事を支えてあげられると感じていた。しかし真絵美は「これからはシュウメイが蓮介を支えるのだ」と励ます。
事故が起きた椅子が上海の工場で作られた物だと気づいたミン(阿部力)は、きついノルマを課せられて働かされていればミスも起こると話す。その頃、蓮介(木村拓哉)から大事な話があると言われ、母、みち代(倍賞美津子)が東京へやって来る。みち代は蓮介と連絡が取れず、真絵美(篠原涼子)が相手をすることになった。
みち代(倍賞美津子)は蓮介(木村拓哉)が結婚の話をすると思ってはいたが、その相手が真絵美(篠原涼子)ではないと気づく。レゴリスでは事故の影響で商品の返品が相次ぐ中、大貫柚月(北川景子)が自主的に宣伝活動をして助けようとしていた。
事故が起きた椅子が上海の工場で作られたと判明し、原因解明が進む。蓮介(木村拓哉)は上海工場の労働条件の改善を要求していた雉畑藤吾(渡辺いっけい)に対し、責任を追及する。しかし、雉畑の進退を考える蓮介に、風見は「雉畑が会社に必要な人間だ」と進言した。一方、柚月(北川景子)はパンダの着ぐるみを着て被害者を見舞い、蓮介の力になろうとしていた。
柚月(北川景子)は風見(松田翔太)を呼び出し、蓮介(木村拓哉)の反応を聞こうとする。しかし、風見から蓮介がシュウメイ(リン・チーリン)にプロポーズしたと伝えられてしまう。一方、下がり続ける売り上げを受け、蓮介は上海工場と店舗を閉鎖して、国産路線で行くと決める。
雉畑(渡辺いっけい)は蓮介(木村拓哉)に辞表を出すが、受け取ってもらえない。しかし、「上海の工場を切り捨てるならこうするしかない。この辞表と引きかえに初心を思い出してくれ。蓮介負けるな」とエールを送って立ち去る。シュウメイ(リン・チーリン)の仕事もキャンセルが続いて心配する真絵美(篠原涼子)。しかし、風見(松田翔太)は「レゴリスは大丈夫」と落ち着いていた。真絵美は蓮介が孤立すると心配し、ずっと傍にいてあげてと風見に声を掛ける。
蓮介(木村拓哉)は柚月(北川景子)が被害者の見舞いに行ってくれたことにお礼を言う。その後、蓮介は事故に関して会見を開き、上海から撤退し国産路線に切り替えると発表する。責任を取って辞任しないのかと問い詰められる蓮介だったが、信頼回復に努めたいとだけ述べた。一方、社内では雉畑(渡辺いっけい)まで切り捨てた蓮介に対する反発が強まる。
被害者の家族が謝罪を受け入れると蓮介(木村拓哉)に連絡をしてくる。雉畑(渡辺いっけい)が毎日足を運んでいて、その誠意のおかげだった。その後、蓮介はシュウメイ(リン・チーリン)の部屋を訪ねる。シュウメイは蓮介の苦しい気持ちを理解し、何一つ責めようとせず、笑顔で蓮介を見つめた。
風見(松田翔太)は蓮介(木村拓哉)にミン(阿部力)のレポートを差し出し、これが明るみに出ればレゴリスにとって大きなダメージになると決断を迫る。その後、蓮介はみち代(倍賞美津子)にシュウメイ(リン・チーリン)を紹介するため、待ち合わせ場所に向かう。その頃、ミンが不法入国者だと通報されて連行されそうになっているとシュウメイに連絡をしてくる。ミンは「不祥事隠蔽のために蓮介が手を回した。シュウメイもいつか裏切られるから信じるな」と話すが、途中で電話が途切れてしまう。
蓮介(木村拓哉)はみち代(倍賞美津子)と会うが、シュウメイ(リン・チーリン)がまだ来ていない。シュウメイに連絡をすると「上海に帰る。自分がいると蓮介が苦しむことになる」と告げられ、蓮介は「お前の事を幸せにしたいが、今の俺は生き方を変えることができない」と電話を切った。
みち代(倍賞美津子)から連絡をもらった真絵美(篠原涼子)は会社に戻ってきた蓮介(木村拓哉)を心配する。シュウメイ(リン・チーリン)と何かあったと察するが、蓮介から「自分の生き方を変えられない」と言われてしまう。
照源(長塚京三)は「蓮介(木村拓哉)には先がない」と風見(松田翔太)の事ばかりをやたら口にする。さらに「もうすぐ変わるよ。レゴリスは」と話をして、柚月(北川景子)はその言葉が気にかかる。その頃、真絵美(篠原涼子)は週刊誌で蓮介をバッシングする記事を見て呆然としていた。蓮介と連絡が取れない柚月は真絵美に「風見と照源がつながっている。蓮介をレゴリスから追い出そうとしている」と伝える。
レゴリスの会議で社長解任の決議案が出されようとしていた。会議の時間だと声を掛ける風見(松田翔太)に蓮介(木村拓哉)は「いつからだ?」と尋ねる。しかし、風見は何も答えずに立ち去るのだった。
月の恋人~Moon Lovers~-第5話
2010年06月07日放映
葉月蓮介(木村拓哉)の気持ちがリュウ・シュウメイ(リン・チーリン)に向いていると知った二宮真絵美(篠原涼子)は泣いていた。そんな真絵美に蔡風見(松田翔太)はキスをしようとするが、顔を背けられてしまう。風見は真絵美の反応に落ち込み、何かを決意する。一方、蓮介はマストポールを追い抜く計画を打ち出し、インドに生産ラインを新たに設けて対応すると社員に伝えていた。
シュウメイ(リン・チーリン)は蓮介(木村拓哉)とデートをしながら「レゴリス」の社名の由来を聞く。蓮介の夢が会社にあると知り、シュウメイは自分の夢がアメンボのいるふるさとで家族と暮らすことだと話す。しかし、その背後にはシュウメイの肩を抱く蓮介の様子を狙うカメラマンの姿があった。
風見(松田翔太)は残業に励む真絵美(篠原涼子)を食事に誘うが、向かった店には蓮介(木村拓哉)とシュウメイ(リン・チーリン)がいた。風見は同席を申し出て4人で食事をする。「真絵美と風見は仲がいい」とからかうシュウメイを余所に、蓮介は真絵美に仕事の話をし始めた。その態度に真絵美は不機嫌になり言い争うが、シュウメイがホテルで蓮介と朝食を食べたと聞き動揺する。
蓮介(木村拓哉)がシュウメイ(リン・チーリン)に惹かれていることで悩んだ大貫柚月(北川景子)は中華料理屋に住むシュウメイを訪ねる。そして、蓮介がなぜシュウメイに惹かれるのかを知ろうと「あなたにあって自分にないものは何?」と深刻な顔で尋ねた。
柚月(北川景子)は自分の力で何か成し遂げたいと考え、大貫照源(長塚京三)に1人暮らしをすると言い出した。一方、蓮介(木村拓哉)とシュウメイ(リン・チーリン)の熱愛記事が出てしまい、社長と専属モデルのゴシップに社員達は反発する。その後、風見(松田翔太)は会社の体質を変えようと動き出す。
ミン(阿部力)が中国の工場での悲惨な現状を訴えようとシュウメイ(リン・チーリン)の所にやってくる。しかしシュウメイは「蓮介(木村拓哉)は知らないだけ」と蓮介の味方をする。一方、蓮介とシュウメイの記事を見た真絵美(篠原涼子)は落ち込んでいた。風見(松田翔太)はそんな真絵美にアプローチし、「絶対に勝ちたい」とつぶやく。
大貫照源(長塚京三)がわざわざ訪ねてきて、再び提携をしようと誘うが蓮介(木村拓哉)は了承しない。すると照源はシュウメイ(リン・チーリン)がミン(阿部力)を部屋に連れ込んでいると写真を差し出す。
ミン(阿部力)はレゴリス中国工場での悲惨な現状の記事を出版社に持ち込もうとするが、相手にされない。そんな時、風見(松田翔太)がミンを助け書類に目を通す。その後、風見は辞表を出そうと迷う雉畑藤吾(渡辺いっけい)と話をして、蓮介と出会った頃の話を聞く。「蓮介は家具へのこだわりを持っていて、情のない人ではない」と愚痴る雉畑に、風見は「これから会社は変わるからもう少し待って欲しい」と話し思いとどまらせようとする。
シュウメイ(リン・チーリン)に会いにやってきた蓮介(木村拓哉)は、部屋にミン(阿部力)がいることを責めた。そして、シュウメイにレゴリスのモデルとしての自覚を持てとホテル住まいを命じる。しかしシュウメイは「蓮介の持ち物ではない。みんなを助けるという約束を守れないなら上海に帰る」と反発した。
シュウメイ(リン・チーリン)とミン(阿部力)はホテルで半軟禁状態にされる。一方、風見(松田翔太)はシュウメイを上海に帰して、別のモデルを起用しようと蓮介(木村拓哉)に提案するが一蹴されてしまう。真絵美(篠原涼子)は新しいシュウメイのCMのコンセプトを考えながら、「今後シュウメイをどうしたいのか?」と蓮介に尋ねた。すると蓮介から「シュウメイを手放したくない」と聞き、真絵美はショックを受ける。
柚月(北川景子)は蓮介(木村拓哉)に会い、シュウメイ(リン・チーリン)がいい女だと認める。そして、「照源(長塚京三)がシュウメイに尾行をつけているし、レゴリスの中にも情報を流している人間がいるのでは?」と忠告した。
真絵美(篠原涼子)は仕事の打ち合わせをしようとシュウメイ(リン・チーリン)を訪ねる。シュウメイは蓮介(木村拓哉)との記事の意味がよく分からずにいたが、誰もこのことを喜んでいないと感じていた。真絵美は「蓮介を信じて待ってあげて」とアドバイスし、「次のCMを撮ったら蓮介との仕事は辞める。蓮介の事を守ってあげて」とシュウメイに伝える。するとシュウメイは真絵美も蓮介の事が好きだと察するのだった。
シュウメイ(リン・チーリン)は「中国の工場を何とかしてくれなければ仕事を辞める」と蓮介(木村拓哉)に切り出す。すると蓮介は「辞めてもいいが、条件がある。俺と結婚しろ」とプロポーズした。翌朝、蓮介はシュウメイと一緒に堂々と出社するが、そこへレゴリスの製品で事故が起こったと連絡が入る。
葉月蓮介(木村拓哉)の気持ちがリュウ・シュウメイ(リン・チーリン)に向いていると知った二宮真絵美(篠原涼子)は泣いていた。そんな真絵美に蔡風見(松田翔太)はキスをしようとするが、顔を背けられてしまう。風見は真絵美の反応に落ち込み、何かを決意する。一方、蓮介はマストポールを追い抜く計画を打ち出し、インドに生産ラインを新たに設けて対応すると社員に伝えていた。
シュウメイ(リン・チーリン)は蓮介(木村拓哉)とデートをしながら「レゴリス」の社名の由来を聞く。蓮介の夢が会社にあると知り、シュウメイは自分の夢がアメンボのいるふるさとで家族と暮らすことだと話す。しかし、その背後にはシュウメイの肩を抱く蓮介の様子を狙うカメラマンの姿があった。
風見(松田翔太)は残業に励む真絵美(篠原涼子)を食事に誘うが、向かった店には蓮介(木村拓哉)とシュウメイ(リン・チーリン)がいた。風見は同席を申し出て4人で食事をする。「真絵美と風見は仲がいい」とからかうシュウメイを余所に、蓮介は真絵美に仕事の話をし始めた。その態度に真絵美は不機嫌になり言い争うが、シュウメイがホテルで蓮介と朝食を食べたと聞き動揺する。
蓮介(木村拓哉)がシュウメイ(リン・チーリン)に惹かれていることで悩んだ大貫柚月(北川景子)は中華料理屋に住むシュウメイを訪ねる。そして、蓮介がなぜシュウメイに惹かれるのかを知ろうと「あなたにあって自分にないものは何?」と深刻な顔で尋ねた。
柚月(北川景子)は自分の力で何か成し遂げたいと考え、大貫照源(長塚京三)に1人暮らしをすると言い出した。一方、蓮介(木村拓哉)とシュウメイ(リン・チーリン)の熱愛記事が出てしまい、社長と専属モデルのゴシップに社員達は反発する。その後、風見(松田翔太)は会社の体質を変えようと動き出す。
ミン(阿部力)が中国の工場での悲惨な現状を訴えようとシュウメイ(リン・チーリン)の所にやってくる。しかしシュウメイは「蓮介(木村拓哉)は知らないだけ」と蓮介の味方をする。一方、蓮介とシュウメイの記事を見た真絵美(篠原涼子)は落ち込んでいた。風見(松田翔太)はそんな真絵美にアプローチし、「絶対に勝ちたい」とつぶやく。
大貫照源(長塚京三)がわざわざ訪ねてきて、再び提携をしようと誘うが蓮介(木村拓哉)は了承しない。すると照源はシュウメイ(リン・チーリン)がミン(阿部力)を部屋に連れ込んでいると写真を差し出す。
ミン(阿部力)はレゴリス中国工場での悲惨な現状の記事を出版社に持ち込もうとするが、相手にされない。そんな時、風見(松田翔太)がミンを助け書類に目を通す。その後、風見は辞表を出そうと迷う雉畑藤吾(渡辺いっけい)と話をして、蓮介と出会った頃の話を聞く。「蓮介は家具へのこだわりを持っていて、情のない人ではない」と愚痴る雉畑に、風見は「これから会社は変わるからもう少し待って欲しい」と話し思いとどまらせようとする。
シュウメイ(リン・チーリン)に会いにやってきた蓮介(木村拓哉)は、部屋にミン(阿部力)がいることを責めた。そして、シュウメイにレゴリスのモデルとしての自覚を持てとホテル住まいを命じる。しかしシュウメイは「蓮介の持ち物ではない。みんなを助けるという約束を守れないなら上海に帰る」と反発した。
シュウメイ(リン・チーリン)とミン(阿部力)はホテルで半軟禁状態にされる。一方、風見(松田翔太)はシュウメイを上海に帰して、別のモデルを起用しようと蓮介(木村拓哉)に提案するが一蹴されてしまう。真絵美(篠原涼子)は新しいシュウメイのCMのコンセプトを考えながら、「今後シュウメイをどうしたいのか?」と蓮介に尋ねた。すると蓮介から「シュウメイを手放したくない」と聞き、真絵美はショックを受ける。
柚月(北川景子)は蓮介(木村拓哉)に会い、シュウメイ(リン・チーリン)がいい女だと認める。そして、「照源(長塚京三)がシュウメイに尾行をつけているし、レゴリスの中にも情報を流している人間がいるのでは?」と忠告した。
真絵美(篠原涼子)は仕事の打ち合わせをしようとシュウメイ(リン・チーリン)を訪ねる。シュウメイは蓮介(木村拓哉)との記事の意味がよく分からずにいたが、誰もこのことを喜んでいないと感じていた。真絵美は「蓮介を信じて待ってあげて」とアドバイスし、「次のCMを撮ったら蓮介との仕事は辞める。蓮介の事を守ってあげて」とシュウメイに伝える。するとシュウメイは真絵美も蓮介の事が好きだと察するのだった。
シュウメイ(リン・チーリン)は「中国の工場を何とかしてくれなければ仕事を辞める」と蓮介(木村拓哉)に切り出す。すると蓮介は「辞めてもいいが、条件がある。俺と結婚しろ」とプロポーズした。翌朝、蓮介はシュウメイと一緒に堂々と出社するが、そこへレゴリスの製品で事故が起こったと連絡が入る。
月の恋人~Moon Lovers~-第4話
2010年05月31日放映
葉月蓮介(木村拓哉)はリュウ・シュウメイ(リン・チーリン)に惹かれ始めていた。そして、二宮真絵美(篠原涼子)もそのことに気づく。一方、シュウメイは蓮介がお金で父親を上海に送り返したことにショックを受けて撮影に現れない。
蓮介(木村拓哉)に切り捨てられた嶺岡は守秘義務契約書にサインせずに辞表を提出して立ち去り、大貫照源(長塚京三)にレゴリスの情報を流す。その話をしようとする大貫柚月(北川景子)だったが、蓮介は耳を傾けようとしない。腹を立てた柚月は照源の会社、マストポールのモデルをすると言い出す。一方、真絵美(篠原涼子)はシュウメイ(リン・チーリン)のために中国語を勉強していた。すると蔡風見(松田翔太)は日本で育った中国人としての苦しみを話しながら真絵美に中国語を教え始める。
真絵美(篠原涼子)はシュウメイ(リン・チーリン)が撮影に出てこないと説明し、蓮介(木村拓哉)から話を聞く。すると、蓮介は「シュウメイの父親が犯罪に関わっていて、レゴリスのモデルの父親が犯罪者であってはならないと金を渡して帰国させた」と説明する。事情を知った真絵美はシュウメイに謝るように言う。しかし、蓮介は仕事だから仕方がないと答えるのだった。
アメンボを探しに出ていたシュウメイ(リン・チーリン)に真絵美(篠原涼子)は元気を出すようにとおにぎりを差し出す。事情を知った真絵美は「無理して仕事に来なくていい。蓮介(木村拓哉)も心の中ではすまないと思っているし、シュウメイの事を誰よりも一番必要としているから許してあげて」と語りかけた。そして立ち去り際、中国語で「私はシュウメイの味方」と言うのだった。
シュウメイ(リン・チーリン)がダメなら代役を立てろと言い出す蓮介(木村拓哉)。しかし、真絵美(篠原涼子)はシュウメイを連れてきた蓮介がどうにかすべきだと反発する。翌日、真絵美の気持ちが伝わり、シュウメイが撮影現場に現れて無事撮影が終了する。シュウメイの控え室には日本語の練習ノートが置かれていて、そこに蓮介が中国語で「ゴメン」とメッセージを残していた。
翌朝、マストポールがモデルに柚月(北川景子)を起用し、レゴリスのポスターに酷似した広告を大々的に発表した。蓮介(木村拓哉)は嶺岡の仕業だと察するが、すぐさま真絵美(篠原涼子)にコンセプトを変えた広告を打ち出すと無理を言う。真絵美は時間もないし無理だと反発するが、仕事だからと受け、アイデアが出ないと悩む。
シュウメイ(リン・チーリン)は蓮介(木村拓哉)が一見華やかに生きているように見えて、実は寂しく、敵が多いことを知ってかわいそうだとつぶやく。一方、真絵美(篠原涼子)はいいアイデアが浮かばず悩みぬき、蓮介に現行の案で行くのが一番だと話す。すると蓮介はいつもと違い強気な姿勢を見せず、その場を立ち去ってしまうのだった。
蓮介(木村拓哉)の好きな明太子のおにぎりを買って会社へ戻ろうとしていた真絵美(篠原涼子)の前に、手作りのおにぎりを持ったシュウメイ(リン・チーリン)が現れる。シュウメイは真絵美にもらったおにぎりで元気が出たから、蓮介にも元気を出してもらうように握ってきたと話す。しかし、恥ずかしいからと真絵美におにぎりを渡してもらうように頼む。真絵美は自分の買ったおにぎりを思わず隠して、シュウメイに「今度おにぎりを作るときは蓮介の大好きな明太子がいい」と伝えるのだった。
蓮介(木村拓哉)の広告へのこだわりはシュウメイ(リン・チーリン)に対する気持ちだと知る真絵美(篠原涼子)。そして、「その気持ちをそのまま使えばいい」と蓮介に言って立ち去る。
新たなコンセプトのCM撮影が開始された。真絵美(篠原涼子)はシュウメイ(リン・チーリン)の表情だけで勝負したCMを完成させ、その美しさが話題となる。一方、蓮介(木村拓哉)は柚月(北川景子)に呼び出されていた。腹を立てるどころか感謝していると言う蓮介に、柚月は「シュウメイには負けない」と相変わらず強気な姿勢を見せる。
蓮介(木村拓哉)はシュウメイ(リン・チーリン)に契約延長の書類を持ってくるが、イヤだったらサインしなくていいと言って立ち去る。書類の中には父親の写真と手紙が入っていた。その後、蓮介は真絵美(篠原涼子)と食事をしながら、シュウメイに父親の写真を渡したと話す。蓮介は帰国させた父親に母親が入院する施設の住所を教えて20年ぶりの再会をお膳立てしていた。しかし、父親が母親に会いに行かなければ、またシュウメイを悲しませることになると、蓮介は何も言わずにいたという。真絵美は蓮介がシュウメイの事を本気で好きだという現実を突きつけられ、仕事にかこつけてその場を立ち去る。
真絵美(篠原涼子)は涙を流しながら夜の街を1人さまよっていた。一方、ホテルに戻った蓮介(木村拓哉)はシュウメイ(リン・チーリン)がおにぎりを持ってきたと知り、追いかける。すると、シュウメイはホテルの池でアメンボを見つけて嬉しそうにしていた。蓮介は「私は幸せだから捕まえて蓮に幸せをあげる」と池に入ろうとするシュウメイを捕まえて、抱き上げる。
公園で1人泣いていた真絵美(篠原涼子)。そこへ通りかかった風見(松田翔太)が声を掛けると、真絵美は泣き顔を隠そうとする。すると風見は「どうして無理するんですか?いつも笑ってなくてもいい。たまには泣き顔見せてください」と真絵美を後ろから抱きしめるのだった。
葉月蓮介(木村拓哉)はリュウ・シュウメイ(リン・チーリン)に惹かれ始めていた。そして、二宮真絵美(篠原涼子)もそのことに気づく。一方、シュウメイは蓮介がお金で父親を上海に送り返したことにショックを受けて撮影に現れない。
蓮介(木村拓哉)に切り捨てられた嶺岡は守秘義務契約書にサインせずに辞表を提出して立ち去り、大貫照源(長塚京三)にレゴリスの情報を流す。その話をしようとする大貫柚月(北川景子)だったが、蓮介は耳を傾けようとしない。腹を立てた柚月は照源の会社、マストポールのモデルをすると言い出す。一方、真絵美(篠原涼子)はシュウメイ(リン・チーリン)のために中国語を勉強していた。すると蔡風見(松田翔太)は日本で育った中国人としての苦しみを話しながら真絵美に中国語を教え始める。
真絵美(篠原涼子)はシュウメイ(リン・チーリン)が撮影に出てこないと説明し、蓮介(木村拓哉)から話を聞く。すると、蓮介は「シュウメイの父親が犯罪に関わっていて、レゴリスのモデルの父親が犯罪者であってはならないと金を渡して帰国させた」と説明する。事情を知った真絵美はシュウメイに謝るように言う。しかし、蓮介は仕事だから仕方がないと答えるのだった。
アメンボを探しに出ていたシュウメイ(リン・チーリン)に真絵美(篠原涼子)は元気を出すようにとおにぎりを差し出す。事情を知った真絵美は「無理して仕事に来なくていい。蓮介(木村拓哉)も心の中ではすまないと思っているし、シュウメイの事を誰よりも一番必要としているから許してあげて」と語りかけた。そして立ち去り際、中国語で「私はシュウメイの味方」と言うのだった。
シュウメイ(リン・チーリン)がダメなら代役を立てろと言い出す蓮介(木村拓哉)。しかし、真絵美(篠原涼子)はシュウメイを連れてきた蓮介がどうにかすべきだと反発する。翌日、真絵美の気持ちが伝わり、シュウメイが撮影現場に現れて無事撮影が終了する。シュウメイの控え室には日本語の練習ノートが置かれていて、そこに蓮介が中国語で「ゴメン」とメッセージを残していた。
翌朝、マストポールがモデルに柚月(北川景子)を起用し、レゴリスのポスターに酷似した広告を大々的に発表した。蓮介(木村拓哉)は嶺岡の仕業だと察するが、すぐさま真絵美(篠原涼子)にコンセプトを変えた広告を打ち出すと無理を言う。真絵美は時間もないし無理だと反発するが、仕事だからと受け、アイデアが出ないと悩む。
シュウメイ(リン・チーリン)は蓮介(木村拓哉)が一見華やかに生きているように見えて、実は寂しく、敵が多いことを知ってかわいそうだとつぶやく。一方、真絵美(篠原涼子)はいいアイデアが浮かばず悩みぬき、蓮介に現行の案で行くのが一番だと話す。すると蓮介はいつもと違い強気な姿勢を見せず、その場を立ち去ってしまうのだった。
蓮介(木村拓哉)の好きな明太子のおにぎりを買って会社へ戻ろうとしていた真絵美(篠原涼子)の前に、手作りのおにぎりを持ったシュウメイ(リン・チーリン)が現れる。シュウメイは真絵美にもらったおにぎりで元気が出たから、蓮介にも元気を出してもらうように握ってきたと話す。しかし、恥ずかしいからと真絵美におにぎりを渡してもらうように頼む。真絵美は自分の買ったおにぎりを思わず隠して、シュウメイに「今度おにぎりを作るときは蓮介の大好きな明太子がいい」と伝えるのだった。
蓮介(木村拓哉)の広告へのこだわりはシュウメイ(リン・チーリン)に対する気持ちだと知る真絵美(篠原涼子)。そして、「その気持ちをそのまま使えばいい」と蓮介に言って立ち去る。
新たなコンセプトのCM撮影が開始された。真絵美(篠原涼子)はシュウメイ(リン・チーリン)の表情だけで勝負したCMを完成させ、その美しさが話題となる。一方、蓮介(木村拓哉)は柚月(北川景子)に呼び出されていた。腹を立てるどころか感謝していると言う蓮介に、柚月は「シュウメイには負けない」と相変わらず強気な姿勢を見せる。
蓮介(木村拓哉)はシュウメイ(リン・チーリン)に契約延長の書類を持ってくるが、イヤだったらサインしなくていいと言って立ち去る。書類の中には父親の写真と手紙が入っていた。その後、蓮介は真絵美(篠原涼子)と食事をしながら、シュウメイに父親の写真を渡したと話す。蓮介は帰国させた父親に母親が入院する施設の住所を教えて20年ぶりの再会をお膳立てしていた。しかし、父親が母親に会いに行かなければ、またシュウメイを悲しませることになると、蓮介は何も言わずにいたという。真絵美は蓮介がシュウメイの事を本気で好きだという現実を突きつけられ、仕事にかこつけてその場を立ち去る。
真絵美(篠原涼子)は涙を流しながら夜の街を1人さまよっていた。一方、ホテルに戻った蓮介(木村拓哉)はシュウメイ(リン・チーリン)がおにぎりを持ってきたと知り、追いかける。すると、シュウメイはホテルの池でアメンボを見つけて嬉しそうにしていた。蓮介は「私は幸せだから捕まえて蓮に幸せをあげる」と池に入ろうとするシュウメイを捕まえて、抱き上げる。
公園で1人泣いていた真絵美(篠原涼子)。そこへ通りかかった風見(松田翔太)が声を掛けると、真絵美は泣き顔を隠そうとする。すると風見は「どうして無理するんですか?いつも笑ってなくてもいい。たまには泣き顔見せてください」と真絵美を後ろから抱きしめるのだった。
月の恋人~Moon Lovers~-第3話
2010年05月24日放映
葉月蓮介(木村拓哉)は二宮真絵美(篠原涼子)のおかげでホテルの受注を得る。そして真絵美はレゴリスの専属デザイナーとなるが、蓮介から専属モデルであるリュウ・シュウメイ(リン・チーリン)の新キャラクタープロジェクトの責任者を命じられてしまう。一方、シュウメイは人が変わったようにモデルの仕事をこなしていた。
撮影現場に蓮介(木村拓哉)が現れた。すると同じスタジオにいた大貫柚月(北川景子)がやってきて、シュウメイ(リン・チーリン)とキスしている写真を持っていると脅しデートに誘う。一方、やる気になったように見えたシュウメイだったが、工場の人間を切り捨て、裏切った蓮介に対して復讐心を抱いていた。蔡風見(松田翔太)はシュウメイが蓮介の心を奪って捨ててやると企んでいるのを知る。
突然、シュウメイ(リン・チーリン)の父親が現れた。父親は日本に出稼ぎに来ていたが稼ぎが少なく、シュウメイや母親に連絡する事ができなかったらしい。シュウメイはもう心配ないと父親を安心させる。一方、蓮介(木村拓哉)は風見(松田翔太)に父親を調べるように指示した。
真絵美(篠原涼子)は風見(松田翔太)から昼食に誘われ、仕事をさぼって海まで行く。風見から蓮介の事が好きなのかと尋ねられ、真絵美は「そう言うわけではないが、何か気になる。蓮介が付き合ってきた女の中でシュウメイ(リン・チーリン)は何か違う」と話す。
蓮介(木村拓哉)は大貫照源(長塚京三)からの提携話をあっさり断っていた。柚月(北川景子)との関係を引き合いに出されても、「指一本も触れていないし、仕事とは別な話」と切り返して蓮介は立ち去る。
柚月(北川景子)と動物園でデートをする蓮介(木村拓哉)。しかし柚月はキス写真など撮っていなかったと明かす。そして蓮介に結婚を迫り、利用されても構わないと言う。帰宅した柚月は照源(長塚京三)が蓮介の会社のことで裏で動き、真絵美(篠原涼子)の企画書のコピーを入手していると気づく。一方、雉畑藤吾(渡辺いっけい)は蓮介に上海工場の救済案を提示するが一蹴され、「蓮介はこんな男ではなかった」と意見する。蓮介は会社のためにいつの間にか冷酷になっていたのだ。
風見(松田翔太)からシュウメイ(リン・チーリン)の父親の件で連絡が入る。風見は父親が男から金を受け取っている所を目撃していたのだ。その後、蓮介(木村拓哉)はシュウメイのいる中華料理屋に行く。蓮介は会社として父親の面倒を見ると説明し、父親の荷物の中にあった大量のクレジットカードを1枚持ち去る。
シュウメイ(リン・チーリン)は蓮介(木村拓哉)が父親に優しくしてくれたと喜び、母親も上海から呼べばまた元通りの家族に戻れると上機嫌だ。しかし、裏では風見(松田翔太)が蓮介の指示で動いていた。
真絵美(篠原涼子)を呼び出したシュウメイ(リン・チーリン)は、蓮介(木村拓哉)の心を知りたいと生い立ちを聞く。蓮介は小さい頃に両親が離婚し、大学までは目立たないような人間だったらしい。誰も自分の事を気にとめてくれない寂しさが今の蓮介の生き様につながっていて、会社を起こしたのだと聞く。
柚月(北川景子)が帰宅すると蓮介(木村拓哉)がプロジェクトから外したレゴリス社員・嶺岡がやってきていた。レゴリスの企画書を照源(長塚京三)に流していたのだ。何も知らないレゴリスではポスターの完成を喜び、シュウメイ(リン・チーリン)は父親にポスターを見せに行くと飛び出す。一方、風見(松田翔太)はシュウメイの父親がクレジットカードの偽造をしている事を調べ出していた。そして、犯罪歴のある男がレゴリス専属モデルの父親であってはならないと金を渡して父親を上海に帰してしまう。蓮介(木村拓哉)の判断だと聞いてシュウメイは取り乱すが、風見から「今は耐えろ」と語りかけられる。
シュウメイ(リン・チーリン)のひらがな練習帳には、さまざまな人に対する気持ちが書かれていた。真絵美(篠原涼子)はノートの内容を声に出して読んでいたが途中で止め、蓮介(木村拓哉)に自分で読むように言って立ち去る。続きを読み始めた蓮介はシュウメイのノートに「蓮介の心は冷たい。寂しい人。私が温める」と書かれているのを見つける。
葉月蓮介(木村拓哉)は二宮真絵美(篠原涼子)のおかげでホテルの受注を得る。そして真絵美はレゴリスの専属デザイナーとなるが、蓮介から専属モデルであるリュウ・シュウメイ(リン・チーリン)の新キャラクタープロジェクトの責任者を命じられてしまう。一方、シュウメイは人が変わったようにモデルの仕事をこなしていた。
撮影現場に蓮介(木村拓哉)が現れた。すると同じスタジオにいた大貫柚月(北川景子)がやってきて、シュウメイ(リン・チーリン)とキスしている写真を持っていると脅しデートに誘う。一方、やる気になったように見えたシュウメイだったが、工場の人間を切り捨て、裏切った蓮介に対して復讐心を抱いていた。蔡風見(松田翔太)はシュウメイが蓮介の心を奪って捨ててやると企んでいるのを知る。
突然、シュウメイ(リン・チーリン)の父親が現れた。父親は日本に出稼ぎに来ていたが稼ぎが少なく、シュウメイや母親に連絡する事ができなかったらしい。シュウメイはもう心配ないと父親を安心させる。一方、蓮介(木村拓哉)は風見(松田翔太)に父親を調べるように指示した。
真絵美(篠原涼子)は風見(松田翔太)から昼食に誘われ、仕事をさぼって海まで行く。風見から蓮介の事が好きなのかと尋ねられ、真絵美は「そう言うわけではないが、何か気になる。蓮介が付き合ってきた女の中でシュウメイ(リン・チーリン)は何か違う」と話す。
蓮介(木村拓哉)は大貫照源(長塚京三)からの提携話をあっさり断っていた。柚月(北川景子)との関係を引き合いに出されても、「指一本も触れていないし、仕事とは別な話」と切り返して蓮介は立ち去る。
柚月(北川景子)と動物園でデートをする蓮介(木村拓哉)。しかし柚月はキス写真など撮っていなかったと明かす。そして蓮介に結婚を迫り、利用されても構わないと言う。帰宅した柚月は照源(長塚京三)が蓮介の会社のことで裏で動き、真絵美(篠原涼子)の企画書のコピーを入手していると気づく。一方、雉畑藤吾(渡辺いっけい)は蓮介に上海工場の救済案を提示するが一蹴され、「蓮介はこんな男ではなかった」と意見する。蓮介は会社のためにいつの間にか冷酷になっていたのだ。
風見(松田翔太)からシュウメイ(リン・チーリン)の父親の件で連絡が入る。風見は父親が男から金を受け取っている所を目撃していたのだ。その後、蓮介(木村拓哉)はシュウメイのいる中華料理屋に行く。蓮介は会社として父親の面倒を見ると説明し、父親の荷物の中にあった大量のクレジットカードを1枚持ち去る。
シュウメイ(リン・チーリン)は蓮介(木村拓哉)が父親に優しくしてくれたと喜び、母親も上海から呼べばまた元通りの家族に戻れると上機嫌だ。しかし、裏では風見(松田翔太)が蓮介の指示で動いていた。
真絵美(篠原涼子)を呼び出したシュウメイ(リン・チーリン)は、蓮介(木村拓哉)の心を知りたいと生い立ちを聞く。蓮介は小さい頃に両親が離婚し、大学までは目立たないような人間だったらしい。誰も自分の事を気にとめてくれない寂しさが今の蓮介の生き様につながっていて、会社を起こしたのだと聞く。
柚月(北川景子)が帰宅すると蓮介(木村拓哉)がプロジェクトから外したレゴリス社員・嶺岡がやってきていた。レゴリスの企画書を照源(長塚京三)に流していたのだ。何も知らないレゴリスではポスターの完成を喜び、シュウメイ(リン・チーリン)は父親にポスターを見せに行くと飛び出す。一方、風見(松田翔太)はシュウメイの父親がクレジットカードの偽造をしている事を調べ出していた。そして、犯罪歴のある男がレゴリス専属モデルの父親であってはならないと金を渡して父親を上海に帰してしまう。蓮介(木村拓哉)の判断だと聞いてシュウメイは取り乱すが、風見から「今は耐えろ」と語りかけられる。
シュウメイ(リン・チーリン)のひらがな練習帳には、さまざまな人に対する気持ちが書かれていた。真絵美(篠原涼子)はノートの内容を声に出して読んでいたが途中で止め、蓮介(木村拓哉)に自分で読むように言って立ち去る。続きを読み始めた蓮介はシュウメイのノートに「蓮介の心は冷たい。寂しい人。私が温める」と書かれているのを見つける。
月の恋人~Moon Lovers~-第2話
2010年05月17日放映
葉月蓮介(木村拓哉)はリュウ・シュウメイ(リン・チーリン)をモデルに起用し、華麗に変身させた。そして、さまざまな逆境を乗り越えて中国進出を果たした蓮介は、ホテルコンペに参加するため東京に戻ることにする。
シュウメイ(リン・チーリン)は蓮介(木村拓哉)の言葉を信じ、東京のホテルで1人寂しく過ごしていた。しかし、蓮介からの連絡はなく1人で勝手に出かけてしまう。一方、二宮真絵美(篠原涼子)は蓮介から迷子になっているシュウメイを探すように頼まれた。するとシュウメイから連絡があり、迎えに行った真絵美は一緒に中華料理の店で食事をする。
中華料理の店は真絵美(篠原涼子)のなじみの店で、シュウメイ(リン・チーリン)がホテルに缶詰め生活をしていてうんざりだというと、マスター(温水洋一)や鉄二(竹中直人)がここに住めと2階の部屋を提供してくれる。
シュウメイ(リン・チーリン)は真絵美(篠原涼子)にお礼を言うが、蓮介(木村拓哉)が来ないと寂しさを口にする。その後、真絵美はシュウメイのために蓮介に会いに行くが、仕事の話になってしまいホテルのコンペに参加するよう言われてしまう。真絵美が無理だと言っても、蓮介はこの際専属契約をしてやろうとまで言い出し、聞く耳を持たない。
ホテル開業パーティに参加する蓮介(木村拓哉)。しかし、すでに大貫照源(長塚京三)がコンペのために社長の接待をしていて遅れを取る。蓮介は大貫柚月(北川景子)を利用しようとバーに誘うが、そこへ現れたのは蔡風見(松田翔太)だった。才能のある蓮介と結婚したいという柚月の言葉に、風見は薄ら笑いを浮かべ「あの人は自分のことしか考えてないが、自分は相手のことを考える」と話す。
真絵美(篠原涼子)は前原継男(濱田岳)や安斎リナ(満島ひかり)から蓮介の仕事を受けようと言われるが、返事をしない。さらにシュウメイ(リン・チーリン)から、「蓮介に食事をすると誘われたが服がない」と助けを求められてしまう。
シュウメイ(リン・チーリン)を迎えに行った蓮介(木村拓哉)は、真絵美(篠原涼子)が一緒に居る事に驚く。しかし、真絵美にコンペの宿題を出すと、シュウメイを連れてすぐ買い物に出かける。ブランドショップを渡り歩き、蓮介のコーディネートした服で着飾ったシュウメイが街を歩くと誰もがその美しさに振り返るが、シュウメイは自分の魅力に気づかず恥ずかしがるのだった。
蓮介(木村拓哉)はシュウメイ(リン・チーリン)を連れて中華料理の店に入る。工場のみんながまた働けるのは社長のおかげだと感謝するシュウメイだったが、蓮介は何も言わない。その後、蓮介はホテルの社長との食事にシュウメイを連れて行く。
蓮介(木村拓哉)が売り込みをかけていると、ホテルの社長は美しいシュウメイ(リン・チーリン)に囁き自分の部屋へと誘った。しかし、シュウメイは蓮介が自分を利用したことに腹を立てて、席を立ってしまう。追いかけた蓮介は、シュウメイから「服を買ってくれたのもこのため?」と怒鳴られると、正直に「そうだ」と答えた。
真絵美(篠原涼子)の待つ部屋へ戻ったシュウメイ(リン・チーリン)は「蓮介(木村拓哉)が私のことを女ではなく道具だと思っている」と話す。しかし「やっと分かった?」と真絵美は冷静だった。翌朝、シュウメイは上海に帰ると風見(松田翔太)に言って立ち去るが、「逃げる気か?」と言われてしまう。
ミン(阿部力)にモデルを辞めて上海に帰ると連絡をしたシュウメイ(リン・チーリン)。しかし、ミンの話から上海の工場で再雇用はされたが、ノルマがきつくて次々に従業員がクビにされている現実を知る。シュウメイは今までの事を思い出し、逃げても地獄が待っているだけだと再認識するのだった。
シュウメイ(リン・チーリン)は蓮介(木村拓哉)に今夜2人で会って欲しいと切り出す。そして、利用しようとしたことを責めるシュウメイだったが、蓮介は素直に謝って許しを請う。シュウメイは「蓮介が私を欲しいと言ったことは本当?私はあなたのおもちゃにはならない。使い捨てにはならない」と宣言し、蓮介にキスをして立ち去る。すると蓮介はシュウメイを引き留めてキスをした。しかし、その様子を柚月(北川景子)が見てしまう。
柚月(北川景子)が蓮介(木村拓哉)達の様子を目撃したのは風見(松田翔太)の策略だった。一方、シュウメイ(リン・チーリン)にキスをしながら目を開ける蓮介の視線には何か思惑があるようだった。
葉月蓮介(木村拓哉)はリュウ・シュウメイ(リン・チーリン)をモデルに起用し、華麗に変身させた。そして、さまざまな逆境を乗り越えて中国進出を果たした蓮介は、ホテルコンペに参加するため東京に戻ることにする。
シュウメイ(リン・チーリン)は蓮介(木村拓哉)の言葉を信じ、東京のホテルで1人寂しく過ごしていた。しかし、蓮介からの連絡はなく1人で勝手に出かけてしまう。一方、二宮真絵美(篠原涼子)は蓮介から迷子になっているシュウメイを探すように頼まれた。するとシュウメイから連絡があり、迎えに行った真絵美は一緒に中華料理の店で食事をする。
中華料理の店は真絵美(篠原涼子)のなじみの店で、シュウメイ(リン・チーリン)がホテルに缶詰め生活をしていてうんざりだというと、マスター(温水洋一)や鉄二(竹中直人)がここに住めと2階の部屋を提供してくれる。
シュウメイ(リン・チーリン)は真絵美(篠原涼子)にお礼を言うが、蓮介(木村拓哉)が来ないと寂しさを口にする。その後、真絵美はシュウメイのために蓮介に会いに行くが、仕事の話になってしまいホテルのコンペに参加するよう言われてしまう。真絵美が無理だと言っても、蓮介はこの際専属契約をしてやろうとまで言い出し、聞く耳を持たない。
ホテル開業パーティに参加する蓮介(木村拓哉)。しかし、すでに大貫照源(長塚京三)がコンペのために社長の接待をしていて遅れを取る。蓮介は大貫柚月(北川景子)を利用しようとバーに誘うが、そこへ現れたのは蔡風見(松田翔太)だった。才能のある蓮介と結婚したいという柚月の言葉に、風見は薄ら笑いを浮かべ「あの人は自分のことしか考えてないが、自分は相手のことを考える」と話す。
真絵美(篠原涼子)は前原継男(濱田岳)や安斎リナ(満島ひかり)から蓮介の仕事を受けようと言われるが、返事をしない。さらにシュウメイ(リン・チーリン)から、「蓮介に食事をすると誘われたが服がない」と助けを求められてしまう。
シュウメイ(リン・チーリン)を迎えに行った蓮介(木村拓哉)は、真絵美(篠原涼子)が一緒に居る事に驚く。しかし、真絵美にコンペの宿題を出すと、シュウメイを連れてすぐ買い物に出かける。ブランドショップを渡り歩き、蓮介のコーディネートした服で着飾ったシュウメイが街を歩くと誰もがその美しさに振り返るが、シュウメイは自分の魅力に気づかず恥ずかしがるのだった。
蓮介(木村拓哉)はシュウメイ(リン・チーリン)を連れて中華料理の店に入る。工場のみんながまた働けるのは社長のおかげだと感謝するシュウメイだったが、蓮介は何も言わない。その後、蓮介はホテルの社長との食事にシュウメイを連れて行く。
蓮介(木村拓哉)が売り込みをかけていると、ホテルの社長は美しいシュウメイ(リン・チーリン)に囁き自分の部屋へと誘った。しかし、シュウメイは蓮介が自分を利用したことに腹を立てて、席を立ってしまう。追いかけた蓮介は、シュウメイから「服を買ってくれたのもこのため?」と怒鳴られると、正直に「そうだ」と答えた。
真絵美(篠原涼子)の待つ部屋へ戻ったシュウメイ(リン・チーリン)は「蓮介(木村拓哉)が私のことを女ではなく道具だと思っている」と話す。しかし「やっと分かった?」と真絵美は冷静だった。翌朝、シュウメイは上海に帰ると風見(松田翔太)に言って立ち去るが、「逃げる気か?」と言われてしまう。
ミン(阿部力)にモデルを辞めて上海に帰ると連絡をしたシュウメイ(リン・チーリン)。しかし、ミンの話から上海の工場で再雇用はされたが、ノルマがきつくて次々に従業員がクビにされている現実を知る。シュウメイは今までの事を思い出し、逃げても地獄が待っているだけだと再認識するのだった。
シュウメイ(リン・チーリン)は蓮介(木村拓哉)に今夜2人で会って欲しいと切り出す。そして、利用しようとしたことを責めるシュウメイだったが、蓮介は素直に謝って許しを請う。シュウメイは「蓮介が私を欲しいと言ったことは本当?私はあなたのおもちゃにはならない。使い捨てにはならない」と宣言し、蓮介にキスをして立ち去る。すると蓮介はシュウメイを引き留めてキスをした。しかし、その様子を柚月(北川景子)が見てしまう。
柚月(北川景子)が蓮介(木村拓哉)達の様子を目撃したのは風見(松田翔太)の策略だった。一方、シュウメイ(リン・チーリン)にキスをしながら目を開ける蓮介の視線には何か思惑があるようだった。
月の恋人~Moon Lovers~-第1話
2010年05月10日放映
インテリア会社「レゴリス」社長、葉月蓮介(木村拓哉)。上海1号店出店を目前に控え、同時に業界1位のマストポール社の令嬢で人気モデルの大貫柚月(北川景子)との噂も流れ、まさに時の人だった。上海では現地の工場買収が進められていたが、従業員の強い反発で難航する。一方、上海店の視察をした蓮介はほぼ完成していた内装にダメだしをしてやり直しを命じた。二宮真絵美(篠原涼子)は蓮介に反発しながらも、その意向を汲み仕事を進める。
買収予定の工場では従業員のリュウ・シュウメイ(リン・チーリン)達が座り込みをしていたが、蓮介(木村拓哉)の指示通り、取り壊しが始まる。その後、工場跡地を訪れた蓮介はシュウメイと出会う。シュウメイは蓮介が社長とも知らず、片言の日本語でレゴリスへの恨みを並べて立ち去る。蓮介は取り壊された工場の看板のモデルがシュウメイだと気付き何かを思いつく。
蓮介(木村拓哉)は会社のモデルにシュウメイ(リン・チーリン)を起用したいと提案する。さらにオープニングパーティで上海限定販売の新商品を発表すると宣言した。
上海限定デザインを考える真絵美(篠原涼子)に蔡風見(松田翔太)が怪しく接近していた。その頃、シュウメイ(リン・チーリン)は工場での仕事がなくなり、女装して夜も働こうとするミン(阿部力)に出くわす。そして、テレビで蓮介(木村拓哉)が「今までと変わらず工場の従業員は雇用する」と発表しているのを見て、シュウメイは昼間出会った日本人がレゴリスの社長だと知る。
オープンに向けて必死に作業中の真絵美(篠原涼子)に、蓮介(木村拓哉)がコインを4枚並べて何に見えるかを尋ねる。真絵美は学生時代に自分が蓮介に尋ねたことだと思い出す。
シュウメイ(リン・チーリン)は日本に行くために貯めていたお金をミン(阿部力)に持ち去られたと気付き後を追った。しかしそうしている間に、家賃滞納で強制退去させると男達が家へ乗り込み、母親を連れ去ってしまう。シュウメイが必死に男達を追いかけると、そこへタイミングよく蓮介(木村拓哉)が現れた。話を聞こうとしないシュウメイに、蓮介は生活を保障するからモデルになれと説得する。するとシュウメイは従業員も元と同じように働けるならモデルを引き受けると答えるのだった。
モデルになるためにシュウメイ(リン・チーリン)は厳しいトレーニングを始めた。一方、上海店のオープンが迫っていたが、限定デザインの商品は今だ決まらない。柚月(北川景子)が上海に会いにやってきても、忙しい蓮介(木村拓哉)は相手にせず、しまいには「何でもする」と言った柚月にパンダの着ぐるみを着せて宣伝させ始めた。
慣れないモデルのトレーニングを続けるシュウメイ(リン・チーリン)。だがその動きはぎこちなく、柚月(北川景子)から笑われてしまう。その後、真絵美(篠原涼子)とシュウメイが食事に行くと、そこへ蓮介(木村拓哉)が現れた。
立ち去ろうとするシュウメイ(リン・チーリン)を真絵美(篠原涼子)が引き留め、蓮介(木村拓哉)も一緒に食事をすることになる。蓮介から4枚のコインが何の形に見えるかを尋ねられ、シュウメイは中国語で「アメンボ」と答えた。上海では水が汚く、水のきれいな所にしか生息しないアメンボはなかなか見つけることが出来ないのだという。真絵美も「アメンボは環境指標」と意味ありげにつぶやき、蓮介は何かをひらめく。
ミン(阿部力)が持ち去った金を返しにきた。そしてシュウメイ(リン・チーリン)を騙していたと話し出す。一方、蓮介(木村拓哉)は真絵美(篠原涼子)に言われたとおりのデザインを描くように命じるが、拒否されてしまう。すると蓮介は「真絵美が出したクイズの4枚のコインに関連するデザインだからお前が責任を持て」と付け加える。真絵美が悪態をつきながらも引き受けると、風見(松田翔太)からシュウメイが逃げたと報告が入る。
買収した工場に駆けつけた蓮介(木村拓哉)。するとシュウメイ(リン・チーリン)ががれきの中に座り込んでいた。「本当に幸せになりたかったら努力するしかない」と連れ戻そうとする蓮介に、シュウメイは「全て蓮介が仕組んだことだとわかった、戻るつもりはない」と言う。しかし、蓮介は冷酷に「それなら今まで使った金を返せ」と告げた。そして殴りかかるシュウメイを抱きしめ「恨んでもいい。お前が欲しい」とつぶやく。
真絵美(篠原涼子)はデザインを考えながら夜を明かした。そして蓮介(木村拓哉)から「さすがだ」と褒められるが、他のデザイナーにも発注をしていたことが分かり、真絵美は呆れる。さらに蓮介がシュウメイ(リン・チーリン)を見つけて今まで一緒にいたと聞き、真絵美は2人の仲を怪しむ。しかし、蓮介は「アメンボを探してた」とだけ答えて立ち去った。
レゴリス上海店オープン当日。オープニングパーティが華やかに行われ、真絵美(篠原涼子)のデザインした上海限定「アメンボスツール」も発表された。そしてシュウメイ(リン・チーリン)が華々しくモデルとして登場する。シュウメイの変貌ぶりに誰もが息を呑む中、工場の従業員仲間も駆けつけて会場は異様な盛り上がりを見せた。
インテリア会社「レゴリス」社長、葉月蓮介(木村拓哉)。上海1号店出店を目前に控え、同時に業界1位のマストポール社の令嬢で人気モデルの大貫柚月(北川景子)との噂も流れ、まさに時の人だった。上海では現地の工場買収が進められていたが、従業員の強い反発で難航する。一方、上海店の視察をした蓮介はほぼ完成していた内装にダメだしをしてやり直しを命じた。二宮真絵美(篠原涼子)は蓮介に反発しながらも、その意向を汲み仕事を進める。
買収予定の工場では従業員のリュウ・シュウメイ(リン・チーリン)達が座り込みをしていたが、蓮介(木村拓哉)の指示通り、取り壊しが始まる。その後、工場跡地を訪れた蓮介はシュウメイと出会う。シュウメイは蓮介が社長とも知らず、片言の日本語でレゴリスへの恨みを並べて立ち去る。蓮介は取り壊された工場の看板のモデルがシュウメイだと気付き何かを思いつく。
蓮介(木村拓哉)は会社のモデルにシュウメイ(リン・チーリン)を起用したいと提案する。さらにオープニングパーティで上海限定販売の新商品を発表すると宣言した。
上海限定デザインを考える真絵美(篠原涼子)に蔡風見(松田翔太)が怪しく接近していた。その頃、シュウメイ(リン・チーリン)は工場での仕事がなくなり、女装して夜も働こうとするミン(阿部力)に出くわす。そして、テレビで蓮介(木村拓哉)が「今までと変わらず工場の従業員は雇用する」と発表しているのを見て、シュウメイは昼間出会った日本人がレゴリスの社長だと知る。
オープンに向けて必死に作業中の真絵美(篠原涼子)に、蓮介(木村拓哉)がコインを4枚並べて何に見えるかを尋ねる。真絵美は学生時代に自分が蓮介に尋ねたことだと思い出す。
シュウメイ(リン・チーリン)は日本に行くために貯めていたお金をミン(阿部力)に持ち去られたと気付き後を追った。しかしそうしている間に、家賃滞納で強制退去させると男達が家へ乗り込み、母親を連れ去ってしまう。シュウメイが必死に男達を追いかけると、そこへタイミングよく蓮介(木村拓哉)が現れた。話を聞こうとしないシュウメイに、蓮介は生活を保障するからモデルになれと説得する。するとシュウメイは従業員も元と同じように働けるならモデルを引き受けると答えるのだった。
モデルになるためにシュウメイ(リン・チーリン)は厳しいトレーニングを始めた。一方、上海店のオープンが迫っていたが、限定デザインの商品は今だ決まらない。柚月(北川景子)が上海に会いにやってきても、忙しい蓮介(木村拓哉)は相手にせず、しまいには「何でもする」と言った柚月にパンダの着ぐるみを着せて宣伝させ始めた。
慣れないモデルのトレーニングを続けるシュウメイ(リン・チーリン)。だがその動きはぎこちなく、柚月(北川景子)から笑われてしまう。その後、真絵美(篠原涼子)とシュウメイが食事に行くと、そこへ蓮介(木村拓哉)が現れた。
立ち去ろうとするシュウメイ(リン・チーリン)を真絵美(篠原涼子)が引き留め、蓮介(木村拓哉)も一緒に食事をすることになる。蓮介から4枚のコインが何の形に見えるかを尋ねられ、シュウメイは中国語で「アメンボ」と答えた。上海では水が汚く、水のきれいな所にしか生息しないアメンボはなかなか見つけることが出来ないのだという。真絵美も「アメンボは環境指標」と意味ありげにつぶやき、蓮介は何かをひらめく。
ミン(阿部力)が持ち去った金を返しにきた。そしてシュウメイ(リン・チーリン)を騙していたと話し出す。一方、蓮介(木村拓哉)は真絵美(篠原涼子)に言われたとおりのデザインを描くように命じるが、拒否されてしまう。すると蓮介は「真絵美が出したクイズの4枚のコインに関連するデザインだからお前が責任を持て」と付け加える。真絵美が悪態をつきながらも引き受けると、風見(松田翔太)からシュウメイが逃げたと報告が入る。
買収した工場に駆けつけた蓮介(木村拓哉)。するとシュウメイ(リン・チーリン)ががれきの中に座り込んでいた。「本当に幸せになりたかったら努力するしかない」と連れ戻そうとする蓮介に、シュウメイは「全て蓮介が仕組んだことだとわかった、戻るつもりはない」と言う。しかし、蓮介は冷酷に「それなら今まで使った金を返せ」と告げた。そして殴りかかるシュウメイを抱きしめ「恨んでもいい。お前が欲しい」とつぶやく。
真絵美(篠原涼子)はデザインを考えながら夜を明かした。そして蓮介(木村拓哉)から「さすがだ」と褒められるが、他のデザイナーにも発注をしていたことが分かり、真絵美は呆れる。さらに蓮介がシュウメイ(リン・チーリン)を見つけて今まで一緒にいたと聞き、真絵美は2人の仲を怪しむ。しかし、蓮介は「アメンボを探してた」とだけ答えて立ち去った。
レゴリス上海店オープン当日。オープニングパーティが華やかに行われ、真絵美(篠原涼子)のデザインした上海限定「アメンボスツール」も発表された。そしてシュウメイ(リン・チーリン)が華々しくモデルとして登場する。シュウメイの変貌ぶりに誰もが息を呑む中、工場の従業員仲間も駆けつけて会場は異様な盛り上がりを見せた。
Mother-第11話
2010年06月23日放映
「もう一回誘拐して」と頼む継美(=道木怜南)(芦田愛菜)。その答えに戸惑っていた鈴原奈緒(松雪泰子)だったが、途中で電話が切れてしまう。
進行していく病に耐える望月葉菜(田中裕子)は、弱さも見せずに死を受け止めていた。小さかった奈緒(松雪泰子)を連れて、各地を転々と逃げ回った葉菜の過去。しかし、いつ警察に捕まるかよりも、奈緒と一緒に逃げていたあの時期が今となっては楽しい思い出となっていた。そんな葉菜があと2、3日の命だと知った奈緒は葉菜を自宅へ連れ帰り、わずかな時間を親子水入らずで過ごすことにするのだった。
葉菜(田中裕子)が夫を殺害した事件を調べていた藤吉駿輔(山本耕史)。しかし、葉菜の性格からカッとなって就寝中の夫がいる家に火をつけたという供述を信じてはいなかった。
葉菜(田中裕子)と過ごしていた奈緒(松雪泰子)の前に継美(芦田愛菜)が現れる。知人から送られてきた生活必需品から現金を見つけた継美は、そのお金で室蘭から東京へやって来たのだ。小学生の継美が一人で室蘭から来たという危険な行動に驚いて叱る奈緒。そんな奈緒を見た継美は嫌われたのかと思い、泣きながら「嬉しくないの?」と尋ねた。その言葉で奈緒はやっと継美の気持ちに気が付き、抱きしめるのだった。
継美(芦田愛菜)をこのままにしておくわけにいかない奈緒(松雪泰子)は、駿輔(山本耕史)に相談する。「今日一晩泊めて、明日には養護施設へ送り届ける」と言う奈緒に、事が大きくなることを心配する駿輔。しかし、駿輔の興味は葉菜(田中裕子)の過去に向かっており、見舞いに行くふりをして、夫を殺した時の話を聞き出そうとした。「守りたいものがあった。だから口を閉ざしたんじゃないですか?母性による事件だったのでは?」と尋ねる駿輔に、葉菜は冷たく「幻想です」と一蹴する。
鈴原籐子(高畑淳子)、鈴原芽衣(酒井若菜)、鈴原果歩(倉科カナ)達が葉菜(田中裕子)の見舞いに訪れた。奈緒(松雪泰子)や継美(芦田愛菜)も加わって女ばかりで楽しく話の花を咲かせ合う中、みんなで1枚の写真を撮るのだった。
3人が帰った後、葉菜(田中裕子)は継美(芦田愛菜)と奈緒(松雪泰子)の髪を切りそろえることに。継美を明日施設へ帰すと決心した奈緒だったが、何もしてあげられないまま継美を帰すことに戸惑っていた。そんな奈緒に葉菜は、「継美と奈緒の関係は継美が大人になってから分かること、そして自分と奈緒が30年かかって再び巡り会えたようにきっと巡り会える」と勇気付ける。そしてその夜、眠りについた葉菜は、遠い昔に奈緒の手を握り、「お母さんの為にしてくれたのね。忘れなさい」と家に火を放った奈緒に言い聞かせていた自分を思い浮かべるのだった。
翌朝、芽衣(酒井若菜)が出産したとの連絡を受けた頃、葉菜(田中裕子)はすでに息絶えていた。葉菜の亡骸の横で、奈緒(松雪泰子)に「室蘭へ送って行く」と言われた継美(芦田愛菜)は、奈緒が自分のことを嫌いになったのだと思い傷付く。すると奈緒は、「お母さんを辞めたりしない。離れていても継美のお母さんよ。そうしたら会える日が来る、お母さんがお母さんに会えたように。継美が大人になったら会える」と泣く継美を強く抱きしめた。しかし「大人になったら顔や背が変わって気がつくわけがない」と嫌がる継美。そんな継美に、奈緒は強い口調で「必ず見つける」と涙を滲ませるのだった。
葉菜(田中裕子)を籐子(高畑淳子)に任せ、室蘭に着いた奈緒(松雪泰子)と継美(芦田愛菜)。バス停に降り立った2人は、ゆっくりと施設の方向へ歩いていた。途中で学校の友達親子に会った奈緒と継美は、ろくな別れも出来ないままそれぞれ違う方向へ歩き出す。しかし、奈緒は渡しそびれた手紙を持って継美の後を追うのだった。
継美(芦田愛菜)を見つけた奈緒(松雪泰子)は、悲しい顔でなく笑顔で別れようと声をかける。悲しい顔をしている奈緒に、継美は好きなものの話をすれば元気になれるからと言って好きなものをお互いに言い合い始めた。そして「お母さん」「継美」とお互いの名前を呼び合い強く抱きしめ合う継美と奈緒。「二十歳になったら読んで」と言って葉菜(田中裕子)が継美の為に編んだ水色の袋の中に手紙を入れた奈緒は、笑顔で施設へ向かう継美の後姿を見えなくなるまで見送った。
奈緒(松雪泰子)が渡した手紙は、12年後の継美(芦田愛菜)に宛てた手紙だった。奈緒が継美の母親になると決めなければ葉菜(田中裕子)と出会うことはなかったし、最後の最後に葉菜と親子として過ごせる時間を持てなかった。渡り鳥が海を越えることが出来るのは親鳥と一緒に海を越えた経験があるからこそ大海を迷わず越えられる…出会ったことが運命なら、再び導きあって巡り会えると信じる奈緒。強がりではなく、素直に継美と出会える明日を待ち焦がれる奈緒にとって、継美との再会はこれからの宝箱だった。
奈緒(松雪泰子)が赤いポストを覗き込む継美(芦田愛菜)を見つけた12年前の冬の寒い夜。継美は喫茶店の中に奈緒の姿を見つけ同じテーブルに座ってクリームソーダを注文した。そして今、その喫茶店のテーブルには2つのクリームソーダ、葉菜(田中裕子)を囲んで撮った1枚の写真、そしてしっかりと握り合う手があった。
「もう一回誘拐して」と頼む継美(=道木怜南)(芦田愛菜)。その答えに戸惑っていた鈴原奈緒(松雪泰子)だったが、途中で電話が切れてしまう。
進行していく病に耐える望月葉菜(田中裕子)は、弱さも見せずに死を受け止めていた。小さかった奈緒(松雪泰子)を連れて、各地を転々と逃げ回った葉菜の過去。しかし、いつ警察に捕まるかよりも、奈緒と一緒に逃げていたあの時期が今となっては楽しい思い出となっていた。そんな葉菜があと2、3日の命だと知った奈緒は葉菜を自宅へ連れ帰り、わずかな時間を親子水入らずで過ごすことにするのだった。
葉菜(田中裕子)が夫を殺害した事件を調べていた藤吉駿輔(山本耕史)。しかし、葉菜の性格からカッとなって就寝中の夫がいる家に火をつけたという供述を信じてはいなかった。
葉菜(田中裕子)と過ごしていた奈緒(松雪泰子)の前に継美(芦田愛菜)が現れる。知人から送られてきた生活必需品から現金を見つけた継美は、そのお金で室蘭から東京へやって来たのだ。小学生の継美が一人で室蘭から来たという危険な行動に驚いて叱る奈緒。そんな奈緒を見た継美は嫌われたのかと思い、泣きながら「嬉しくないの?」と尋ねた。その言葉で奈緒はやっと継美の気持ちに気が付き、抱きしめるのだった。
継美(芦田愛菜)をこのままにしておくわけにいかない奈緒(松雪泰子)は、駿輔(山本耕史)に相談する。「今日一晩泊めて、明日には養護施設へ送り届ける」と言う奈緒に、事が大きくなることを心配する駿輔。しかし、駿輔の興味は葉菜(田中裕子)の過去に向かっており、見舞いに行くふりをして、夫を殺した時の話を聞き出そうとした。「守りたいものがあった。だから口を閉ざしたんじゃないですか?母性による事件だったのでは?」と尋ねる駿輔に、葉菜は冷たく「幻想です」と一蹴する。
鈴原籐子(高畑淳子)、鈴原芽衣(酒井若菜)、鈴原果歩(倉科カナ)達が葉菜(田中裕子)の見舞いに訪れた。奈緒(松雪泰子)や継美(芦田愛菜)も加わって女ばかりで楽しく話の花を咲かせ合う中、みんなで1枚の写真を撮るのだった。
3人が帰った後、葉菜(田中裕子)は継美(芦田愛菜)と奈緒(松雪泰子)の髪を切りそろえることに。継美を明日施設へ帰すと決心した奈緒だったが、何もしてあげられないまま継美を帰すことに戸惑っていた。そんな奈緒に葉菜は、「継美と奈緒の関係は継美が大人になってから分かること、そして自分と奈緒が30年かかって再び巡り会えたようにきっと巡り会える」と勇気付ける。そしてその夜、眠りについた葉菜は、遠い昔に奈緒の手を握り、「お母さんの為にしてくれたのね。忘れなさい」と家に火を放った奈緒に言い聞かせていた自分を思い浮かべるのだった。
翌朝、芽衣(酒井若菜)が出産したとの連絡を受けた頃、葉菜(田中裕子)はすでに息絶えていた。葉菜の亡骸の横で、奈緒(松雪泰子)に「室蘭へ送って行く」と言われた継美(芦田愛菜)は、奈緒が自分のことを嫌いになったのだと思い傷付く。すると奈緒は、「お母さんを辞めたりしない。離れていても継美のお母さんよ。そうしたら会える日が来る、お母さんがお母さんに会えたように。継美が大人になったら会える」と泣く継美を強く抱きしめた。しかし「大人になったら顔や背が変わって気がつくわけがない」と嫌がる継美。そんな継美に、奈緒は強い口調で「必ず見つける」と涙を滲ませるのだった。
葉菜(田中裕子)を籐子(高畑淳子)に任せ、室蘭に着いた奈緒(松雪泰子)と継美(芦田愛菜)。バス停に降り立った2人は、ゆっくりと施設の方向へ歩いていた。途中で学校の友達親子に会った奈緒と継美は、ろくな別れも出来ないままそれぞれ違う方向へ歩き出す。しかし、奈緒は渡しそびれた手紙を持って継美の後を追うのだった。
継美(芦田愛菜)を見つけた奈緒(松雪泰子)は、悲しい顔でなく笑顔で別れようと声をかける。悲しい顔をしている奈緒に、継美は好きなものの話をすれば元気になれるからと言って好きなものをお互いに言い合い始めた。そして「お母さん」「継美」とお互いの名前を呼び合い強く抱きしめ合う継美と奈緒。「二十歳になったら読んで」と言って葉菜(田中裕子)が継美の為に編んだ水色の袋の中に手紙を入れた奈緒は、笑顔で施設へ向かう継美の後姿を見えなくなるまで見送った。
奈緒(松雪泰子)が渡した手紙は、12年後の継美(芦田愛菜)に宛てた手紙だった。奈緒が継美の母親になると決めなければ葉菜(田中裕子)と出会うことはなかったし、最後の最後に葉菜と親子として過ごせる時間を持てなかった。渡り鳥が海を越えることが出来るのは親鳥と一緒に海を越えた経験があるからこそ大海を迷わず越えられる…出会ったことが運命なら、再び導きあって巡り会えると信じる奈緒。強がりではなく、素直に継美と出会える明日を待ち焦がれる奈緒にとって、継美との再会はこれからの宝箱だった。
奈緒(松雪泰子)が赤いポストを覗き込む継美(芦田愛菜)を見つけた12年前の冬の寒い夜。継美は喫茶店の中に奈緒の姿を見つけ同じテーブルに座ってクリームソーダを注文した。そして今、その喫茶店のテーブルには2つのクリームソーダ、葉菜(田中裕子)を囲んで撮った1枚の写真、そしてしっかりと握り合う手があった。
Mother-第10話
2010年06月16日放映
望月葉菜(田中裕子)は、自分の指示で鈴原奈緒(松雪泰子)が道木怜南(芦田愛菜)を誘拐したと供述する。しかし、奈緒は自らの意志で怜南を連れ去ったと自供し、逮捕された。そんな中、鈴原家にはマスコミが押し寄せ、鈴原籐子(高畑淳子)は会社社長を辞任し、鈴原果歩(倉科カナ)も内定を取り消されてしまう。
奈緒(松雪泰子)に面会した藤吉駿輔(山本耕史)。奈緒が怜南(芦田愛菜)のことばかりを心配している姿を見て、マスコミに追われ社会的な制裁を受けている籐子(高畑淳子)ら鈴原家へ償うことを考えるよう促すのだった。
次に駿輔(山本耕史)は、葉菜(田中裕子)に会いに行く。なんとかして奈緒(松雪泰子)を助けたいと思う葉菜だったが、30年前に夫を殺した前科があるため、出廷すれば奈緒の不利になってしまう。ならば、道木仁美(尾野真千子)とその愛人・浦上真人(綾野剛)が行った怜南(芦田愛菜)への虐待が調べられれば奈緒に有利になるのではと駿輔に尋ねる葉菜。しかし駿輔は、奈緒が虐待から子供を保護する手段として使った"誘拐"は一般的な常識から逸脱した行為だと説明する。「奈緒さんの罪は母性を抱いたことにある」と強く言う駿輔に、葉菜は返す言葉もなかった。一方、検察に取り調べられていた奈緒は、リスクを背負ってでも怜南を小学校に通わせたのは何故かと問われ、「普通の暮らしをさせたかった」と自分の本当の気持ちを淡々と話すのだった。
結審日が奈緒(松雪泰子)達に伝えられていた頃、浦上(綾野剛)と仁美(尾野真千子)に逮捕状が出された。連行しようとする警察官に、仁美は怜南(芦田愛菜)のマフラーを握り締めながら「私を死刑にして下さい」と自分の罪を受け入れるのだった。
奈緒(松雪泰子)に懲役1年執行猶予3年の判決が下った。葉菜(田中裕子)に奈緒の判決を知らせようと理髪店へ向かう籐子(高畑淳子)。しかし、葉菜は病院に入院していた。見舞いに行った籐子は、葉菜から延命の治療はしないと聞き、死期が迫っていることを感じ取る。「奈緒には内緒にして下さい」と言う葉菜に、籐子は一人で死ぬことを止めるのだった。
刑務所から鈴原家に帰って来た奈緒(松雪泰子)を籐子(高畑淳子)、果歩(倉科カナ)、鈴原芽衣(酒井若菜)は温かく迎え入れる。しかし、自分の部屋に残された継美(=怜南)(芦田愛菜)の絵を見ながら、奈緒の気持ちは継美へと馳せてしまう。そんな中、養護施設での継美の様子を隠し撮りして来たビデオを駿輔(山本耕史)から受け取る。ビデオの中で笑ってはしゃぎ回る継美の姿を見た奈緒は、「忘れなきゃいけないのね。継美も忘れたんだから」と元気で生きていることを知って喜ぶのだった。
籐子(高畑淳子)は、葉菜(田中裕子)が入院していることを奈緒(松雪泰子)に教える。「奈緒と継美(=怜南)(芦田愛菜)に連れられて観覧車に乗ったあの日があれば十分」と言って一人死を待つ葉菜。それを知った奈緒は、「母親を看取りなさい」と強く言う籐子の言葉に押され、病院へ行く決心をする。
見舞いに来た奈緒(松雪泰子)に、冷たい態度で早く帰るように言う葉菜(田中裕子)。奈緒は、すがるように「明日も明後日も来る」と伝え、離れていても自分の母親でいてくれていた葉菜に「あなたの娘でいさせて」と頼む。その言葉を聞いた葉菜は、初めて奈緒の顔を両手で包み体を抱きしめるのだった。
夜遅く、奈緒(松雪泰子)の携帯電話に非通知設定で電話が掛かってきた。電話の相手は、「お母さん、お化けっているのかな?」と無邪気に語る継美(=怜南)(芦田愛菜)だった。継美は施設のみんなが寝た後、覚えていた奈緒の携帯番号に電話を掛けてきたのだ。施設でのことを次々と楽しそうに話す言葉から、継美の成長を感じ取って目を潤ませる奈緒。その中で、「あとね、お母さん、いつ迎えに来るの?」と尋ねる継美。奈緒がいつ迎えに来ても良いように毎晩荷造りをして待っているという継美は、「ずっと待ってるのに。お母さん、会いたいよ」と泣きながら訴えた。そんな継美に、奈緒は謝るしかない。しかし、「お母さん、もう1回誘拐して」と言う継美の言葉に、奈緒の心が揺れる。
望月葉菜(田中裕子)は、自分の指示で鈴原奈緒(松雪泰子)が道木怜南(芦田愛菜)を誘拐したと供述する。しかし、奈緒は自らの意志で怜南を連れ去ったと自供し、逮捕された。そんな中、鈴原家にはマスコミが押し寄せ、鈴原籐子(高畑淳子)は会社社長を辞任し、鈴原果歩(倉科カナ)も内定を取り消されてしまう。
奈緒(松雪泰子)に面会した藤吉駿輔(山本耕史)。奈緒が怜南(芦田愛菜)のことばかりを心配している姿を見て、マスコミに追われ社会的な制裁を受けている籐子(高畑淳子)ら鈴原家へ償うことを考えるよう促すのだった。
次に駿輔(山本耕史)は、葉菜(田中裕子)に会いに行く。なんとかして奈緒(松雪泰子)を助けたいと思う葉菜だったが、30年前に夫を殺した前科があるため、出廷すれば奈緒の不利になってしまう。ならば、道木仁美(尾野真千子)とその愛人・浦上真人(綾野剛)が行った怜南(芦田愛菜)への虐待が調べられれば奈緒に有利になるのではと駿輔に尋ねる葉菜。しかし駿輔は、奈緒が虐待から子供を保護する手段として使った"誘拐"は一般的な常識から逸脱した行為だと説明する。「奈緒さんの罪は母性を抱いたことにある」と強く言う駿輔に、葉菜は返す言葉もなかった。一方、検察に取り調べられていた奈緒は、リスクを背負ってでも怜南を小学校に通わせたのは何故かと問われ、「普通の暮らしをさせたかった」と自分の本当の気持ちを淡々と話すのだった。
結審日が奈緒(松雪泰子)達に伝えられていた頃、浦上(綾野剛)と仁美(尾野真千子)に逮捕状が出された。連行しようとする警察官に、仁美は怜南(芦田愛菜)のマフラーを握り締めながら「私を死刑にして下さい」と自分の罪を受け入れるのだった。
奈緒(松雪泰子)に懲役1年執行猶予3年の判決が下った。葉菜(田中裕子)に奈緒の判決を知らせようと理髪店へ向かう籐子(高畑淳子)。しかし、葉菜は病院に入院していた。見舞いに行った籐子は、葉菜から延命の治療はしないと聞き、死期が迫っていることを感じ取る。「奈緒には内緒にして下さい」と言う葉菜に、籐子は一人で死ぬことを止めるのだった。
刑務所から鈴原家に帰って来た奈緒(松雪泰子)を籐子(高畑淳子)、果歩(倉科カナ)、鈴原芽衣(酒井若菜)は温かく迎え入れる。しかし、自分の部屋に残された継美(=怜南)(芦田愛菜)の絵を見ながら、奈緒の気持ちは継美へと馳せてしまう。そんな中、養護施設での継美の様子を隠し撮りして来たビデオを駿輔(山本耕史)から受け取る。ビデオの中で笑ってはしゃぎ回る継美の姿を見た奈緒は、「忘れなきゃいけないのね。継美も忘れたんだから」と元気で生きていることを知って喜ぶのだった。
籐子(高畑淳子)は、葉菜(田中裕子)が入院していることを奈緒(松雪泰子)に教える。「奈緒と継美(=怜南)(芦田愛菜)に連れられて観覧車に乗ったあの日があれば十分」と言って一人死を待つ葉菜。それを知った奈緒は、「母親を看取りなさい」と強く言う籐子の言葉に押され、病院へ行く決心をする。
見舞いに来た奈緒(松雪泰子)に、冷たい態度で早く帰るように言う葉菜(田中裕子)。奈緒は、すがるように「明日も明後日も来る」と伝え、離れていても自分の母親でいてくれていた葉菜に「あなたの娘でいさせて」と頼む。その言葉を聞いた葉菜は、初めて奈緒の顔を両手で包み体を抱きしめるのだった。
夜遅く、奈緒(松雪泰子)の携帯電話に非通知設定で電話が掛かってきた。電話の相手は、「お母さん、お化けっているのかな?」と無邪気に語る継美(=怜南)(芦田愛菜)だった。継美は施設のみんなが寝た後、覚えていた奈緒の携帯番号に電話を掛けてきたのだ。施設でのことを次々と楽しそうに話す言葉から、継美の成長を感じ取って目を潤ませる奈緒。その中で、「あとね、お母さん、いつ迎えに来るの?」と尋ねる継美。奈緒がいつ迎えに来ても良いように毎晩荷造りをして待っているという継美は、「ずっと待ってるのに。お母さん、会いたいよ」と泣きながら訴えた。そんな継美に、奈緒は謝るしかない。しかし、「お母さん、もう1回誘拐して」と言う継美の言葉に、奈緒の心が揺れる。
Mother-第9話
2010年06月09日放映
戸籍を買うことを決心した鈴原奈緒(松雪泰子)は、望月葉菜(田中裕子)と共に伊豆の銀行で現金を振り込む準備をする。「明後日には普通の家族になる…」という葉菜の言葉に勇気付けられる奈緒。翌日、葉菜が理容店を売って戸籍を買う現金を用意している頃、奈緒は葉菜の主治医・柚川珠美(市川実和子)から葉菜が白血病だということを知らされるのだった。
奈緒(松雪泰子)は葉菜(田中裕子)の体の具合を気にしながらも、継美(=道木怜南)(芦田愛菜)と3人で伊豆へ向かうのだった。
伊豆の海を前にはしゃぐ継美(芦田愛菜)。その嘘偽りのない無邪気さに奈緒(松雪泰子)や葉菜(田中裕子)も束の間の幸せを感じていた。
警察が奈緒(松雪泰子)と継美(芦田愛菜)を捜して鈴原家にやって来た。しかし、鈴原籐子(高畑淳子)は奈緒とは疎遠だと嘘をつく。
奈緒(松雪泰子)の身を案じた籐子(高畑淳子)達は、藤吉駿輔(山本耕史)を呼び、奈緒に警察が捜していることを知らせてくれるよう頼む。駿介は奈緒に電話をかけ、「道木仁美(尾野真千子)に告訴をしないよう説得するから、明日まで逃げ続けるように」と指示するのだった。
電話を切った奈緒(松雪泰子)は葉菜(田中裕子)に事情を話し、お金を振り込んで戸籍を手に入れてから逃げようと決める。そして、病気の葉菜に自分が心配や迷惑をかけていることを謝罪する奈緒。しかし、葉菜は「自分の命よりも大切な人がいる今が幸せ」と言って奈緒に微笑むのだった。
翌朝、継美(芦田愛菜)と葉菜(田中裕子)を旅館に残して振り込みをしようと銀行へ急ぐ奈緒(松雪泰子)だったが、銀行はまだ営業していなかった。仕方なく他の銀行へ向かう奈緒だったが、自分達を探している警察がいるのを見て行き場を失う。しかし、継美の身を案じて旅館へ戻ろうとした時、奈緒は警察に見つかってしまった。
葉菜(田中裕子)が旅館の部屋から出て行くと、奈緒(松雪泰子)が警察の車に乗せられようとしている所だった。「奈緒!」と初めて名を呼ぶ葉菜に、「お母さん!」と呼び返す奈緒。「お母さん、病院に行って。ちゃんと検査して」と泣く奈緒の手を握り、葉菜は頷いた。そこへ異変を感じた継美(芦田愛菜)もやって来る。「お母さん、どこ行くの?継美も行く!」と泣いて奈緒にしがみ付く継美に、奈緒はしっかりと手を握り、「お母さんの手を覚えてて。ずっと握ってるからね」と声をかけ、警察の車に乗って去って行くのだった。
戸籍を買うことを決心した鈴原奈緒(松雪泰子)は、望月葉菜(田中裕子)と共に伊豆の銀行で現金を振り込む準備をする。「明後日には普通の家族になる…」という葉菜の言葉に勇気付けられる奈緒。翌日、葉菜が理容店を売って戸籍を買う現金を用意している頃、奈緒は葉菜の主治医・柚川珠美(市川実和子)から葉菜が白血病だということを知らされるのだった。
奈緒(松雪泰子)は葉菜(田中裕子)の体の具合を気にしながらも、継美(=道木怜南)(芦田愛菜)と3人で伊豆へ向かうのだった。
伊豆の海を前にはしゃぐ継美(芦田愛菜)。その嘘偽りのない無邪気さに奈緒(松雪泰子)や葉菜(田中裕子)も束の間の幸せを感じていた。
警察が奈緒(松雪泰子)と継美(芦田愛菜)を捜して鈴原家にやって来た。しかし、鈴原籐子(高畑淳子)は奈緒とは疎遠だと嘘をつく。
奈緒(松雪泰子)の身を案じた籐子(高畑淳子)達は、藤吉駿輔(山本耕史)を呼び、奈緒に警察が捜していることを知らせてくれるよう頼む。駿介は奈緒に電話をかけ、「道木仁美(尾野真千子)に告訴をしないよう説得するから、明日まで逃げ続けるように」と指示するのだった。
電話を切った奈緒(松雪泰子)は葉菜(田中裕子)に事情を話し、お金を振り込んで戸籍を手に入れてから逃げようと決める。そして、病気の葉菜に自分が心配や迷惑をかけていることを謝罪する奈緒。しかし、葉菜は「自分の命よりも大切な人がいる今が幸せ」と言って奈緒に微笑むのだった。
翌朝、継美(芦田愛菜)と葉菜(田中裕子)を旅館に残して振り込みをしようと銀行へ急ぐ奈緒(松雪泰子)だったが、銀行はまだ営業していなかった。仕方なく他の銀行へ向かう奈緒だったが、自分達を探している警察がいるのを見て行き場を失う。しかし、継美の身を案じて旅館へ戻ろうとした時、奈緒は警察に見つかってしまった。
葉菜(田中裕子)が旅館の部屋から出て行くと、奈緒(松雪泰子)が警察の車に乗せられようとしている所だった。「奈緒!」と初めて名を呼ぶ葉菜に、「お母さん!」と呼び返す奈緒。「お母さん、病院に行って。ちゃんと検査して」と泣く奈緒の手を握り、葉菜は頷いた。そこへ異変を感じた継美(芦田愛菜)もやって来る。「お母さん、どこ行くの?継美も行く!」と泣いて奈緒にしがみ付く継美に、奈緒はしっかりと手を握り、「お母さんの手を覚えてて。ずっと握ってるからね」と声をかけ、警察の車に乗って去って行くのだった。
Mother-第8話
2010年06月02日放映
道木仁美(尾野真千子)は、鈴原奈緒(松雪泰子)の制止を振り切って、継美(=道木怜南)(芦田愛菜)のいる2階へと上っていく。
怜南(芦田愛菜)が生まれた2003年、仁美(尾野真千子)は夫と親子3人で幸せに暮らしていた。しかし数年後、仁美は1人で怜南を育てなければならなくなり女手一つで育てていたが、怜南のしつけについて他人から言われ、厳しくしつけるようになるのだった。
2007年。母親達の付き合いに必死で追いつこうとしている仁美(尾野真千子)。仕事、母親、世間からの目に余裕が無くなってきた仁美は、怜南(芦田愛菜)に辛く当たるようになっていた。ある日、怜南を置き去りにするつもりで海へ出かけた仁美だったが、様子が変なことに気が付いた怜南の目を見て思いとどまる。そんな日々の中、仁美はスナックを経営する浦上真人(綾野剛)と出会った。
2008年の8月、浦上(綾野剛)から旅行に誘われた仁美(尾野真千子)は、まだ小さい怜南(芦田愛菜)を残して出かけてしまう。しかし仁美は、旅行先で怜南を心配し、電話をかけて様子を尋ねる。すると、怜南は「ママが嬉しいと怜南も嬉しい」と無理して答えるのだった。
浦上(綾野剛)が家に入り浸るようになった2009年。仁美(尾野真千子)が仕事から帰ると、怜南(芦田愛菜)の姿が見えない。仁美が家の中を探すと、押し入れの中に冬だというのに下着姿の怜南が入れられていた。怪我も負わされていた怜南を、仁美は見て見ぬふりをする。そんな中、近所の人間の通報で警察が家に訪ねて来るが、仁美と怜南は「何もない」と浦上をかばってしまう。しかし浦上の暴力はエスカレートし、仁美がいない間に怜南に虐待を始めていた。その痛みに耐えかね、やっとの思いで助けを求めてきた怜南を見て、現状に耐えられなくなった仁美。しかし、死ぬことも浦上への抵抗も出来なかった。そして怜南にとって、劣悪な環境は奈緒(松雪泰子)が現れるまで続いて行くのだった。
2階の部屋に隠れていた継美(芦田愛菜)。仁美(尾野真千子)の声を聞き、何かを決心したかのようにふすまを開け、2人は抱きしめ合った。継美は仁美に抱きしめられながら、「怜南は天国に行ったの、もういないの。私の名前は継美だよ」と仁美に諭すように語りかける。驚きながらも「ママのこと、好きでしょ?」と言う仁美に、「好きでも嫌いでもないの。もうママじゃないからね」と答える継美。その言葉を聞いた仁美は、怒ったかのように外へ飛び出して行く。そして残された継美を抱きしめ、「笑わなくていいよ、泣いていいのよ」と奈緒(松雪泰子)が言うと、継美は叫び声にも似た声で泣くのだった。
奈緒(松雪泰子)は、公園にいた仁美(尾野真千子)に自分が持っていた疑問を投げつける。室蘭の冬の夜に怜南(芦田愛菜)をゴミ袋に入れて外へ放置したということは、明らかに仁美は怜南を殺そうとしたのだ。親が子供から目を背けたら、子供は死ぬ…そんな簡単なことが分からない仁美を責める奈緒。言い返すこともできずに帰ろうとする仁美を引き止めた奈緒は、仁美が改心して怜南とやり直すならば、喜んで怜南を渡し、自分は罰を受けると話す。しかし、怜南に嫌われたと思っている仁美にそんな気はなかった。
柚川珠美(市川実和子)から診断書の偽装は出来ないと言われてしまった望月葉菜(田中裕子)。しかし残り僅かな人生を前にして、葉菜には届けたい物と持ち去りたい物があった。その頃、奈緒(松雪泰子)は継美(芦田愛菜)の髪をとかしながら、継美がいつか結婚して子供を産むまでは2人で一緒に生きて行こうと約束し合っていた。
室蘭に帰った仁美(尾野真千子)は、家に訪ねて来た警察から怜南(芦田愛菜)への虐待を疑われ、「怜南は死んでません、誘拐されたんです」と答えるのだった。
道木仁美(尾野真千子)は、鈴原奈緒(松雪泰子)の制止を振り切って、継美(=道木怜南)(芦田愛菜)のいる2階へと上っていく。
怜南(芦田愛菜)が生まれた2003年、仁美(尾野真千子)は夫と親子3人で幸せに暮らしていた。しかし数年後、仁美は1人で怜南を育てなければならなくなり女手一つで育てていたが、怜南のしつけについて他人から言われ、厳しくしつけるようになるのだった。
2007年。母親達の付き合いに必死で追いつこうとしている仁美(尾野真千子)。仕事、母親、世間からの目に余裕が無くなってきた仁美は、怜南(芦田愛菜)に辛く当たるようになっていた。ある日、怜南を置き去りにするつもりで海へ出かけた仁美だったが、様子が変なことに気が付いた怜南の目を見て思いとどまる。そんな日々の中、仁美はスナックを経営する浦上真人(綾野剛)と出会った。
2008年の8月、浦上(綾野剛)から旅行に誘われた仁美(尾野真千子)は、まだ小さい怜南(芦田愛菜)を残して出かけてしまう。しかし仁美は、旅行先で怜南を心配し、電話をかけて様子を尋ねる。すると、怜南は「ママが嬉しいと怜南も嬉しい」と無理して答えるのだった。
浦上(綾野剛)が家に入り浸るようになった2009年。仁美(尾野真千子)が仕事から帰ると、怜南(芦田愛菜)の姿が見えない。仁美が家の中を探すと、押し入れの中に冬だというのに下着姿の怜南が入れられていた。怪我も負わされていた怜南を、仁美は見て見ぬふりをする。そんな中、近所の人間の通報で警察が家に訪ねて来るが、仁美と怜南は「何もない」と浦上をかばってしまう。しかし浦上の暴力はエスカレートし、仁美がいない間に怜南に虐待を始めていた。その痛みに耐えかね、やっとの思いで助けを求めてきた怜南を見て、現状に耐えられなくなった仁美。しかし、死ぬことも浦上への抵抗も出来なかった。そして怜南にとって、劣悪な環境は奈緒(松雪泰子)が現れるまで続いて行くのだった。
2階の部屋に隠れていた継美(芦田愛菜)。仁美(尾野真千子)の声を聞き、何かを決心したかのようにふすまを開け、2人は抱きしめ合った。継美は仁美に抱きしめられながら、「怜南は天国に行ったの、もういないの。私の名前は継美だよ」と仁美に諭すように語りかける。驚きながらも「ママのこと、好きでしょ?」と言う仁美に、「好きでも嫌いでもないの。もうママじゃないからね」と答える継美。その言葉を聞いた仁美は、怒ったかのように外へ飛び出して行く。そして残された継美を抱きしめ、「笑わなくていいよ、泣いていいのよ」と奈緒(松雪泰子)が言うと、継美は叫び声にも似た声で泣くのだった。
奈緒(松雪泰子)は、公園にいた仁美(尾野真千子)に自分が持っていた疑問を投げつける。室蘭の冬の夜に怜南(芦田愛菜)をゴミ袋に入れて外へ放置したということは、明らかに仁美は怜南を殺そうとしたのだ。親が子供から目を背けたら、子供は死ぬ…そんな簡単なことが分からない仁美を責める奈緒。言い返すこともできずに帰ろうとする仁美を引き止めた奈緒は、仁美が改心して怜南とやり直すならば、喜んで怜南を渡し、自分は罰を受けると話す。しかし、怜南に嫌われたと思っている仁美にそんな気はなかった。
柚川珠美(市川実和子)から診断書の偽装は出来ないと言われてしまった望月葉菜(田中裕子)。しかし残り僅かな人生を前にして、葉菜には届けたい物と持ち去りたい物があった。その頃、奈緒(松雪泰子)は継美(芦田愛菜)の髪をとかしながら、継美がいつか結婚して子供を産むまでは2人で一緒に生きて行こうと約束し合っていた。
室蘭に帰った仁美(尾野真千子)は、家に訪ねて来た警察から怜南(芦田愛菜)への虐待を疑われ、「怜南は死んでません、誘拐されたんです」と答えるのだった。
Mother-第7話
2010年05月26日放映
鈴原奈緒(松雪泰子)と継美(=道木怜南)(芦田愛菜)を心配した鈴原果歩(倉科カナ)は、藤吉駿輔(山本耕史)の家へ行く。しかしそこには娘を探して上京して来た道木仁美(尾野真千子)の姿があった。怜南の存在を確信している仁美は、声を荒げて怜南の居場所を尋ねる。しかし、駿輔は仁美が虐待の事実が世間に露呈するのを怖がって探しに来ていると思うのだった。
望月葉菜(田中裕子)の家で身を隠すことにした奈緒(松雪泰子)と継美(芦田愛菜)。しかし、奈緒は葉菜になつく継美の姿を見ながら、自分だけが取り残されていると感じていた。一方、駿輔(山本耕史)の家に留まることになった仁美(尾野真千子)は、「娘は欲しい人にあげても構わないが、せっかく来たんだから会いたい」と言い張る。虐待し続けた過去を忘れ、「本当に会いたいし、怜南は私のことが大好きだから」と言う仁美に、駿輔は恐怖すら覚えるのだった。
夕飯を食べながら笑い合う葉菜(田中裕子)と継美(芦田愛菜)につられ、奈緒(松雪泰子)もいつしか笑っていた。そんな時、奈緒は継美から次の土曜日は葉菜の誕生日だと知るのだった。
駿輔(山本耕史)と果歩(倉科カナ)から、仁美(尾野真千子)が継美(芦田愛菜)に会いたがっていると聞いた奈緒(松雪泰子)は顔を曇らせる。仁美が会いたいと言っても継美が拒絶するのが目に見えていたからだ。娘に嫌われていると知ったら、仁美が逆上して何かするかもしれない…。仁美と継美を会わせるわけにはいかないと思う奈緒。その頃、駿輔の部屋で奈緒と怜南が仲良く写る写真を見た仁美は怒りに震えていた。そして写真の中の一枚から怜南が通っている小学校の名前を知るのだった。
土曜日、遊園地に来た奈緒(松雪泰子)、継美(芦田愛菜)、葉菜(田中裕子)の3人。継美と葉菜が楽しそうにはしゃぐ姿を不機嫌そうな顔で見ていたが、継美からもらった玩具のネックレスを握り締めて泣く葉菜の姿を見た奈緒は心を開き始めていく。実の娘である奈緒と再び楽しい時間を持てることはないと思っていた葉菜は、奈緒を産んだ日のことを語り始めるのだった。
その後、2人とは別に帰った葉菜(田中裕子)は、薄汚れた路地の中へと歩いて行く。
その夜、継美(芦田愛菜)を寝かしつけた奈緒(松雪泰子)。2人きりになった葉菜(田中裕子)に、やっとの思いで2人の関係をうまく築きたいと本音を話し始めた。「一つだけ聞きたい…どうして私を捨てたんですか?」とどんな理由でも受け入れるから真実を教えてくれるように頼む奈緒。すると、葉菜は「その前に一つだけ話したいことがある」と言って、継美の戸籍がない限り一生逃げ続けるしかない奈緒に戸籍を手に入れる伝手を教える。「私、昔刑務所にいたの。その時に知り合った人からの紹介」と話し、捨てた理由が犯罪を犯したことにあったことを告白した。「これはあなたにとって2度目の犯罪になるけど、どうする?」と言って戸籍を売ってくれる人間の連絡先を差し出す葉菜。奈緒は、「どうしてでしょう。一緒に暮らしていないのに、あなたと同じ道を歩いている」と涙を流すのだった。
葉菜(田中裕子)は、戸籍を買う為にかかる費用を自分の生命保険から払おうと考えていた。自分の体が病に侵されていることを隠して保険に入らなければならない葉菜は、自分の担当医・柚川珠美(市川実和子)に協力を頼む。
仁美(尾野真千子)が部屋から消えていることを駿輔(山本耕史)から聞いた奈緒(松雪泰子)。その頃、仁美は怜南(芦田愛菜)が"継美"として通う小学校で待ち伏せし、学校から出てきた怜南の後を追った。
葉菜(田中裕子)の理髪店に現れた仁美(尾野真千子)は、怜南(芦田愛菜)はどこかと感情的に言い寄る。「知らない」と答える葉菜を突き飛ばし、2階に向けて大きな声で怜南の名前を呼ぶ仁美。2階では、仁美の声に驚いて恐怖で震える継美は立つこともできない。仁美が2階へと上がって行こうとするところに、奈緒(松雪泰子)が帰宅し、彼女の腕を掴むのだった。
鈴原奈緒(松雪泰子)と継美(=道木怜南)(芦田愛菜)を心配した鈴原果歩(倉科カナ)は、藤吉駿輔(山本耕史)の家へ行く。しかしそこには娘を探して上京して来た道木仁美(尾野真千子)の姿があった。怜南の存在を確信している仁美は、声を荒げて怜南の居場所を尋ねる。しかし、駿輔は仁美が虐待の事実が世間に露呈するのを怖がって探しに来ていると思うのだった。
望月葉菜(田中裕子)の家で身を隠すことにした奈緒(松雪泰子)と継美(芦田愛菜)。しかし、奈緒は葉菜になつく継美の姿を見ながら、自分だけが取り残されていると感じていた。一方、駿輔(山本耕史)の家に留まることになった仁美(尾野真千子)は、「娘は欲しい人にあげても構わないが、せっかく来たんだから会いたい」と言い張る。虐待し続けた過去を忘れ、「本当に会いたいし、怜南は私のことが大好きだから」と言う仁美に、駿輔は恐怖すら覚えるのだった。
夕飯を食べながら笑い合う葉菜(田中裕子)と継美(芦田愛菜)につられ、奈緒(松雪泰子)もいつしか笑っていた。そんな時、奈緒は継美から次の土曜日は葉菜の誕生日だと知るのだった。
駿輔(山本耕史)と果歩(倉科カナ)から、仁美(尾野真千子)が継美(芦田愛菜)に会いたがっていると聞いた奈緒(松雪泰子)は顔を曇らせる。仁美が会いたいと言っても継美が拒絶するのが目に見えていたからだ。娘に嫌われていると知ったら、仁美が逆上して何かするかもしれない…。仁美と継美を会わせるわけにはいかないと思う奈緒。その頃、駿輔の部屋で奈緒と怜南が仲良く写る写真を見た仁美は怒りに震えていた。そして写真の中の一枚から怜南が通っている小学校の名前を知るのだった。
土曜日、遊園地に来た奈緒(松雪泰子)、継美(芦田愛菜)、葉菜(田中裕子)の3人。継美と葉菜が楽しそうにはしゃぐ姿を不機嫌そうな顔で見ていたが、継美からもらった玩具のネックレスを握り締めて泣く葉菜の姿を見た奈緒は心を開き始めていく。実の娘である奈緒と再び楽しい時間を持てることはないと思っていた葉菜は、奈緒を産んだ日のことを語り始めるのだった。
その後、2人とは別に帰った葉菜(田中裕子)は、薄汚れた路地の中へと歩いて行く。
その夜、継美(芦田愛菜)を寝かしつけた奈緒(松雪泰子)。2人きりになった葉菜(田中裕子)に、やっとの思いで2人の関係をうまく築きたいと本音を話し始めた。「一つだけ聞きたい…どうして私を捨てたんですか?」とどんな理由でも受け入れるから真実を教えてくれるように頼む奈緒。すると、葉菜は「その前に一つだけ話したいことがある」と言って、継美の戸籍がない限り一生逃げ続けるしかない奈緒に戸籍を手に入れる伝手を教える。「私、昔刑務所にいたの。その時に知り合った人からの紹介」と話し、捨てた理由が犯罪を犯したことにあったことを告白した。「これはあなたにとって2度目の犯罪になるけど、どうする?」と言って戸籍を売ってくれる人間の連絡先を差し出す葉菜。奈緒は、「どうしてでしょう。一緒に暮らしていないのに、あなたと同じ道を歩いている」と涙を流すのだった。
葉菜(田中裕子)は、戸籍を買う為にかかる費用を自分の生命保険から払おうと考えていた。自分の体が病に侵されていることを隠して保険に入らなければならない葉菜は、自分の担当医・柚川珠美(市川実和子)に協力を頼む。
仁美(尾野真千子)が部屋から消えていることを駿輔(山本耕史)から聞いた奈緒(松雪泰子)。その頃、仁美は怜南(芦田愛菜)が"継美"として通う小学校で待ち伏せし、学校から出てきた怜南の後を追った。
葉菜(田中裕子)の理髪店に現れた仁美(尾野真千子)は、怜南(芦田愛菜)はどこかと感情的に言い寄る。「知らない」と答える葉菜を突き飛ばし、2階に向けて大きな声で怜南の名前を呼ぶ仁美。2階では、仁美の声に驚いて恐怖で震える継美は立つこともできない。仁美が2階へと上がって行こうとするところに、奈緒(松雪泰子)が帰宅し、彼女の腕を掴むのだった。
Mother-第6話
2010年05月19日放映
遺品として残された継美(=道木怜南)(芦田愛菜)のノートから、鈴原奈緒(松雪泰子)の存在を知った道木仁美(尾野真千子)。警察から「仁美と浦上真人(綾野剛)が怜南を虐待していたのでは?」と疑われ始めていた中、東京の鈴原家に電話した仁美は、電話口から継美の声を聞いて驚く。一方、電話を切る前に発した「ママ」という言葉を聞いた鈴原籐子(高畑淳子)は、継美が奈緒の娘ではないことに気が付く。鈴原果歩(倉科カナ)も北海道で7歳の女の子が海で行方不明になった事故を思い出していた。隠せなくなった奈緒は、継美が虐待を受けていた教え子・道木怜南で、彼女を誘拐したことを告白するのだった。
事実を知った籐子(高畑淳子)は、継美(芦田愛菜)を親元へ帰すよう奈緒(松雪泰子)を説得する。しかし、自分のした間違いを受け入れながらも継美の母親になろうと決心している奈緒は、このままでは鈴原家全員に迷惑がかかるからと籍を抜いて他人になってくれるように頼む。そんな奈緒に籐子は「家族よりもあの子を取るというなら、人でなしよ」と言って継美を帰すよう強く迫る。そんな2人のやり取りを静かに2階で聞いていた継美は、小さな心を痛めていた。
翌朝、継美(芦田愛菜)は学校へ行くと言っていつもより早く家を出た。
部屋で継美(芦田愛菜)からの手紙を見つけた奈緒(松雪泰子)。その手紙には今までの2人の生活が綴られていた。そして最後に別れの言葉を見つけた奈緒は、慌てて継美を探しに外へ出て行く。
奈緒(松雪泰子)の実母・望月葉菜(田中裕子)の存在を知った藤吉駿輔(山本耕史)が葉菜の理髪店へ行くと、継美(芦田愛菜)を探す奈緒の姿を見かける。「これ以上関われば心中することになる」と言って奈緒を止めるが、彼女の必死さにつられて一緒に探すことに。奈緒は、漢字の書き取りノートに綴られた継美のメモから室蘭へ帰ろうとしていることを知り、自分達が東京に来た道順を探し始める。
やっとのことで継美(芦田愛菜)を見つけた奈緒(松雪泰子)は、しっかりと継美を抱きしめながら「2人がいる所が帰る所」だと囁くのだった。
継美(芦田愛菜)と鈴原家に帰った奈緒(松雪泰子)に、養子離縁届に記入するように言う籐子(高畑淳子)。「書き終わったらすぐに出て行って」と冷たく言う籐子の様子を見ていた芽衣(酒井若菜)と果歩(倉科カナ)は、奈緒自身から養子だったことを告げられ気が動転するが、籐子が芽衣と果歩を守るように、奈緒が継美を守る決心を受け入れるしかなかった。
主治医・柚川珠美(市川実和子)の勧めで入院していた葉菜(田中裕子)に、友人が奈緒(松雪泰子)と駿輔(山本耕史)が家に来ていたことを教え、駿輔の名刺を葉菜に渡す。
奈緒(松雪泰子)を心配した葉菜(田中裕子)が駿輔(山本耕史)に電話をかけると、駿輔から仁美(尾野真千子)が東京に来ていることを聞く。慌てた葉菜は、奈緒と継美(芦田愛菜)が泊まるホテルへ行き、「私があなたたちを守ります」と言って荷物をまとめさせるのだった。
遺品として残された継美(=道木怜南)(芦田愛菜)のノートから、鈴原奈緒(松雪泰子)の存在を知った道木仁美(尾野真千子)。警察から「仁美と浦上真人(綾野剛)が怜南を虐待していたのでは?」と疑われ始めていた中、東京の鈴原家に電話した仁美は、電話口から継美の声を聞いて驚く。一方、電話を切る前に発した「ママ」という言葉を聞いた鈴原籐子(高畑淳子)は、継美が奈緒の娘ではないことに気が付く。鈴原果歩(倉科カナ)も北海道で7歳の女の子が海で行方不明になった事故を思い出していた。隠せなくなった奈緒は、継美が虐待を受けていた教え子・道木怜南で、彼女を誘拐したことを告白するのだった。
事実を知った籐子(高畑淳子)は、継美(芦田愛菜)を親元へ帰すよう奈緒(松雪泰子)を説得する。しかし、自分のした間違いを受け入れながらも継美の母親になろうと決心している奈緒は、このままでは鈴原家全員に迷惑がかかるからと籍を抜いて他人になってくれるように頼む。そんな奈緒に籐子は「家族よりもあの子を取るというなら、人でなしよ」と言って継美を帰すよう強く迫る。そんな2人のやり取りを静かに2階で聞いていた継美は、小さな心を痛めていた。
翌朝、継美(芦田愛菜)は学校へ行くと言っていつもより早く家を出た。
部屋で継美(芦田愛菜)からの手紙を見つけた奈緒(松雪泰子)。その手紙には今までの2人の生活が綴られていた。そして最後に別れの言葉を見つけた奈緒は、慌てて継美を探しに外へ出て行く。
奈緒(松雪泰子)の実母・望月葉菜(田中裕子)の存在を知った藤吉駿輔(山本耕史)が葉菜の理髪店へ行くと、継美(芦田愛菜)を探す奈緒の姿を見かける。「これ以上関われば心中することになる」と言って奈緒を止めるが、彼女の必死さにつられて一緒に探すことに。奈緒は、漢字の書き取りノートに綴られた継美のメモから室蘭へ帰ろうとしていることを知り、自分達が東京に来た道順を探し始める。
やっとのことで継美(芦田愛菜)を見つけた奈緒(松雪泰子)は、しっかりと継美を抱きしめながら「2人がいる所が帰る所」だと囁くのだった。
継美(芦田愛菜)と鈴原家に帰った奈緒(松雪泰子)に、養子離縁届に記入するように言う籐子(高畑淳子)。「書き終わったらすぐに出て行って」と冷たく言う籐子の様子を見ていた芽衣(酒井若菜)と果歩(倉科カナ)は、奈緒自身から養子だったことを告げられ気が動転するが、籐子が芽衣と果歩を守るように、奈緒が継美を守る決心を受け入れるしかなかった。
主治医・柚川珠美(市川実和子)の勧めで入院していた葉菜(田中裕子)に、友人が奈緒(松雪泰子)と駿輔(山本耕史)が家に来ていたことを教え、駿輔の名刺を葉菜に渡す。
奈緒(松雪泰子)を心配した葉菜(田中裕子)が駿輔(山本耕史)に電話をかけると、駿輔から仁美(尾野真千子)が東京に来ていることを聞く。慌てた葉菜は、奈緒と継美(芦田愛菜)が泊まるホテルへ行き、「私があなたたちを守ります」と言って荷物をまとめさせるのだった。
Mother-第5話
2010年05月12日放映
望月葉菜(田中裕子)が自分を捨てた実母だと気が付いた鈴原奈緒(松雪泰子)は、冷たい態度で継美(=道木怜南)(芦田愛菜)を連れて家へと帰って行く。家に戻った奈緒は、鈴原籐子(高畑淳子)に実母と会ったことを話す。すると籐子は「その人はこの世にいない人」と少しも動じず、普段通りに奈緒に接した。奈緒はその言葉を聞き、頷くのだった。
藤吉駿輔(山本耕史)は、継美(芦田愛菜)を連れて学校へ向かう奈緒(松雪泰子)に近付き、2人の関係をバラされたくなければ1000万円を籐子(高畑淳子)から借りて払えと脅迫する。家族にこれ以上の迷惑をかけたくない奈緒は断るが、警察にバレた方がもっと迷惑をかけることになると言われ、途方に暮れてしまう。そんな奈緒の様子を見ていた継美は、葉菜(田中裕子)の家へ行き、自分のせいで奈緒がお金に困っていることを訴えてお金を貸してくれるよう頼むのだった。
障害を持った子供を妊娠している鈴原芽衣(酒井若菜)は、再来週には子供をおろすことを決めるが、心の中では悲痛に悲鳴をあげていた。
奈緒(松雪泰子)がお金に困っていることを知った葉菜(田中裕子)は、通帳と印鑑を黙って奈緒に手渡すが、「葉菜には関係ない」と突っぱねられてしまう。しかしどうしても渡したい葉菜は、ゴミ箱に通帳と印鑑を捨て、そのまま走って帰ってしまった。すると、2人のやりとりを見ていた駿輔(山本耕史)が現れ、ゴミ箱から通帳と印鑑を拾い出し、持って行ってしまう。
駿輔(山本耕史)の後を追い、通帳と印鑑を返してもらおうとする奈緒(松雪泰子)。駿輔が「これで手を打つ」と言った為帰ろうとしたが、17年間毎月1万円を積み立てた記録を見て、葉菜(田中裕子)が自分の為に積み立てたお金だと気付き、駿輔から通帳を奪い返す。奈緒が複雑な環境の中で生きてきたことを悟った駿輔は、昔自分が追っていた事件で虐待されていた男の子の話を始める。その子は虐待する父親をかばい続け、最後にはその父親に殺されてしまった。子供を見殺しにした過去を抱える駿輔は、奈緒と継美(芦田愛菜)のこれからの未来にある答えを見たいと感じ始めていた。そして「あんた達のことを書ける時が来たら、その印税でお金はもらうから」と、金を請求することを諦めるのだった。
通帳を返す為に葉菜(田中裕子)の家へ行く奈緒(松雪泰子)。しかし葉菜は奈緒と別れた後具合が悪くなり横になっていた。「どうして捨てたの?」と囁く奈緒の声に気が付いた葉菜。そこへ継美(芦田愛菜)から事情を聞いた籐子(高畑淳子)が突然現れ、「お金なんかで、あなたがこの子にした罪はなくならない!私と奈緒の築いた30年を壊さないで」と掴みかかった。逆上する籐子を奈緒はなだめ、2人はその場を後にする。
奈緒(松雪泰子)と居酒屋に寄った籐子(高畑淳子)は、奈緒が高校を卒業して北海道へ行った頃に葉菜(田中裕子)が突然家にやって来たことを話し出す。突然現れた葉菜に、籐子は家族全員で仲睦まじく暮らしていることを言って追い返したという。籐子は、心を閉ざした奈緒を引き取る時に、施設側や夫からも反対をされていた。しかし籐子には、親と子は選んだり選ばれたりするものではなく"出会うもの"だという信念があり、いつしか奈緒が心を少し開いてくれた時、自分は奈緒にとって一人だけの母になろうと決心したのだった。籐子が自分の為に費やしてくれた優しさを初めて知った奈緒は、ようやく葉菜という存在を心の中から消すことを決める。
翌日、芽衣(酒井若菜)の結婚式に着て行く服を姉妹3人で選んでいた。そんな時、一本の電話に継美(芦田愛菜)が出てしまう。「もしもし」という継美の声を聞いた道木仁美(尾野真千子)が戸惑いながらも「怜南?」と尋ねる。すると、仁美の声を聞いた継美は「ママ?」と聞き返すのだった。
望月葉菜(田中裕子)が自分を捨てた実母だと気が付いた鈴原奈緒(松雪泰子)は、冷たい態度で継美(=道木怜南)(芦田愛菜)を連れて家へと帰って行く。家に戻った奈緒は、鈴原籐子(高畑淳子)に実母と会ったことを話す。すると籐子は「その人はこの世にいない人」と少しも動じず、普段通りに奈緒に接した。奈緒はその言葉を聞き、頷くのだった。
藤吉駿輔(山本耕史)は、継美(芦田愛菜)を連れて学校へ向かう奈緒(松雪泰子)に近付き、2人の関係をバラされたくなければ1000万円を籐子(高畑淳子)から借りて払えと脅迫する。家族にこれ以上の迷惑をかけたくない奈緒は断るが、警察にバレた方がもっと迷惑をかけることになると言われ、途方に暮れてしまう。そんな奈緒の様子を見ていた継美は、葉菜(田中裕子)の家へ行き、自分のせいで奈緒がお金に困っていることを訴えてお金を貸してくれるよう頼むのだった。
障害を持った子供を妊娠している鈴原芽衣(酒井若菜)は、再来週には子供をおろすことを決めるが、心の中では悲痛に悲鳴をあげていた。
奈緒(松雪泰子)がお金に困っていることを知った葉菜(田中裕子)は、通帳と印鑑を黙って奈緒に手渡すが、「葉菜には関係ない」と突っぱねられてしまう。しかしどうしても渡したい葉菜は、ゴミ箱に通帳と印鑑を捨て、そのまま走って帰ってしまった。すると、2人のやりとりを見ていた駿輔(山本耕史)が現れ、ゴミ箱から通帳と印鑑を拾い出し、持って行ってしまう。
駿輔(山本耕史)の後を追い、通帳と印鑑を返してもらおうとする奈緒(松雪泰子)。駿輔が「これで手を打つ」と言った為帰ろうとしたが、17年間毎月1万円を積み立てた記録を見て、葉菜(田中裕子)が自分の為に積み立てたお金だと気付き、駿輔から通帳を奪い返す。奈緒が複雑な環境の中で生きてきたことを悟った駿輔は、昔自分が追っていた事件で虐待されていた男の子の話を始める。その子は虐待する父親をかばい続け、最後にはその父親に殺されてしまった。子供を見殺しにした過去を抱える駿輔は、奈緒と継美(芦田愛菜)のこれからの未来にある答えを見たいと感じ始めていた。そして「あんた達のことを書ける時が来たら、その印税でお金はもらうから」と、金を請求することを諦めるのだった。
通帳を返す為に葉菜(田中裕子)の家へ行く奈緒(松雪泰子)。しかし葉菜は奈緒と別れた後具合が悪くなり横になっていた。「どうして捨てたの?」と囁く奈緒の声に気が付いた葉菜。そこへ継美(芦田愛菜)から事情を聞いた籐子(高畑淳子)が突然現れ、「お金なんかで、あなたがこの子にした罪はなくならない!私と奈緒の築いた30年を壊さないで」と掴みかかった。逆上する籐子を奈緒はなだめ、2人はその場を後にする。
奈緒(松雪泰子)と居酒屋に寄った籐子(高畑淳子)は、奈緒が高校を卒業して北海道へ行った頃に葉菜(田中裕子)が突然家にやって来たことを話し出す。突然現れた葉菜に、籐子は家族全員で仲睦まじく暮らしていることを言って追い返したという。籐子は、心を閉ざした奈緒を引き取る時に、施設側や夫からも反対をされていた。しかし籐子には、親と子は選んだり選ばれたりするものではなく"出会うもの"だという信念があり、いつしか奈緒が心を少し開いてくれた時、自分は奈緒にとって一人だけの母になろうと決心したのだった。籐子が自分の為に費やしてくれた優しさを初めて知った奈緒は、ようやく葉菜という存在を心の中から消すことを決める。
翌日、芽衣(酒井若菜)の結婚式に着て行く服を姉妹3人で選んでいた。そんな時、一本の電話に継美(芦田愛菜)が出てしまう。「もしもし」という継美の声を聞いた道木仁美(尾野真千子)が戸惑いながらも「怜南?」と尋ねる。すると、仁美の声を聞いた継美は「ママ?」と聞き返すのだった。
Mother-第4話
2010年05月05日放映
鈴原籐子(高畑淳子)ら家族が待つ実家へ帰った鈴原奈緒(松雪泰子)と継美(=道木怜南)(芦田愛菜)。「部屋が見つかるまで家に居させて欲しい」と言う奈緒に、籐子は「母親には甘えなさい」と答え、温かく鈴原家に迎え入れる。その後、継美が眠る横で奈緒は、施設で折った紙飛行機を折り直し、久しぶりの実家で束の間の安らぎを得るのだった。
継美(芦田愛菜)を小学校へ行かせてあげたい奈緒(松雪泰子)。翌日、学校教育課へ出向き、書類等をもらうが、記入事項に真実を書くことが許されない今の立場ではどうにもできない。
籐子(高畑淳子)から貰った転入準備品を前に戸惑っていた奈緒(松雪泰子)。そこに、妹の鈴原芽衣(酒井若菜)の怒声が聞こえてくる。妊娠5ヶ月に入った芽衣の子供に疾患があるというのだ。「精密検査を受けなさい」と言う籐子に芽衣はふてくされ、子供を連れて帰ってきた奈緒を羨んで冷たい言葉を投げつける。
奈緒(松雪泰子)の留守中、ファミレスで継美(芦田愛菜)の相手をしていた妹の鈴原果歩(倉科カナ)が席を離れたのを見計らい、藤吉駿輔(山本耕史)が言葉巧みに継美に近付く。本当の正体を聞き出そうとする駿輔に、継美は隙を見てその場から逃げ出し、図書館へ向かう。そしてその途中、望月葉菜(田中裕子)と出会うと、「うっかりさん!」とあだ名を呼んでしがみつくのだった。
葉菜(田中裕子)の家で継美(芦田愛菜)は自分の顔写真が載る記事を見つけ、慌てて逃げ出そうとする。しかし葉菜は、継美に「私は味方ですよ」と優しく微笑みかけた。葉菜の連絡で継美を迎えに来た奈緒(松雪泰子)も、その記事を見つけて早々に家から出て行こうとする。しかし、葉菜は2人の後を追い、全てを知った上で2人の話を聞こうとするのだった。
奈緒(松雪泰子)は、葉菜(田中裕子)に継美(芦田愛菜)と北海道を後にした話を始める。継美の本当の名前は"道木怜南"で、母親とその愛人から虐待を受け続けていた継美をただ傍観していた奈緒。しかし、気温が下がる夜、ゴミ袋に入れられた継美を見つけ、許されないことだと知りながら、虐待している親から引き離して自分が母親になろうと決心したことを告白する。「継美の手を離す気はない」と言う奈緒に、葉菜は就学特例で身分を明かさなくても就学できることを伝え、「自分が継美の保護者になる」と申し出るのだった。
学校教育課へ出向いた奈緒(松雪泰子)、継美(芦田愛菜)、葉菜(田中裕子)。「夫からの虐待から逃れる為に身分を明かさずに就学したい」という嘘を訴える3人。それに対し、役人は最初は無理だと断るが、奈緒の傷付いた顔を見ると一転し、就学を認める。実は、昨夜のうちに奈緒は自分達の嘘に真実味を持たせるために、自分の顔に傷を付けていたのだった。
精密検査の結果、芽衣(酒井若菜)のお腹の子供には重度の心臓疾患があることが分かった。簡単に中絶すると言う芽衣に籐子(高畑淳子)は言葉を失う。その頃、継美(芦田愛菜)の正体が分かった駿輔(山本耕史)は奈緒(松雪泰子)に近付き、口外しない代わりに1000万円を要求していた。
継美(芦田愛菜)を小学校へ迎えに行った奈緒(松雪泰子)。一緒に待っていた葉菜(田中裕子)の横で「お母さん」と嬉しそうに呼ぶ継美は、校庭にいる奈緒に向かって紙飛行機を飛ばす。その紙飛行機を見た奈緒は、自分が子供の頃に折った形と同じことから、葉菜が自分を捨てた母親だと気付くのだった。
鈴原籐子(高畑淳子)ら家族が待つ実家へ帰った鈴原奈緒(松雪泰子)と継美(=道木怜南)(芦田愛菜)。「部屋が見つかるまで家に居させて欲しい」と言う奈緒に、籐子は「母親には甘えなさい」と答え、温かく鈴原家に迎え入れる。その後、継美が眠る横で奈緒は、施設で折った紙飛行機を折り直し、久しぶりの実家で束の間の安らぎを得るのだった。
継美(芦田愛菜)を小学校へ行かせてあげたい奈緒(松雪泰子)。翌日、学校教育課へ出向き、書類等をもらうが、記入事項に真実を書くことが許されない今の立場ではどうにもできない。
籐子(高畑淳子)から貰った転入準備品を前に戸惑っていた奈緒(松雪泰子)。そこに、妹の鈴原芽衣(酒井若菜)の怒声が聞こえてくる。妊娠5ヶ月に入った芽衣の子供に疾患があるというのだ。「精密検査を受けなさい」と言う籐子に芽衣はふてくされ、子供を連れて帰ってきた奈緒を羨んで冷たい言葉を投げつける。
奈緒(松雪泰子)の留守中、ファミレスで継美(芦田愛菜)の相手をしていた妹の鈴原果歩(倉科カナ)が席を離れたのを見計らい、藤吉駿輔(山本耕史)が言葉巧みに継美に近付く。本当の正体を聞き出そうとする駿輔に、継美は隙を見てその場から逃げ出し、図書館へ向かう。そしてその途中、望月葉菜(田中裕子)と出会うと、「うっかりさん!」とあだ名を呼んでしがみつくのだった。
葉菜(田中裕子)の家で継美(芦田愛菜)は自分の顔写真が載る記事を見つけ、慌てて逃げ出そうとする。しかし葉菜は、継美に「私は味方ですよ」と優しく微笑みかけた。葉菜の連絡で継美を迎えに来た奈緒(松雪泰子)も、その記事を見つけて早々に家から出て行こうとする。しかし、葉菜は2人の後を追い、全てを知った上で2人の話を聞こうとするのだった。
奈緒(松雪泰子)は、葉菜(田中裕子)に継美(芦田愛菜)と北海道を後にした話を始める。継美の本当の名前は"道木怜南"で、母親とその愛人から虐待を受け続けていた継美をただ傍観していた奈緒。しかし、気温が下がる夜、ゴミ袋に入れられた継美を見つけ、許されないことだと知りながら、虐待している親から引き離して自分が母親になろうと決心したことを告白する。「継美の手を離す気はない」と言う奈緒に、葉菜は就学特例で身分を明かさなくても就学できることを伝え、「自分が継美の保護者になる」と申し出るのだった。
学校教育課へ出向いた奈緒(松雪泰子)、継美(芦田愛菜)、葉菜(田中裕子)。「夫からの虐待から逃れる為に身分を明かさずに就学したい」という嘘を訴える3人。それに対し、役人は最初は無理だと断るが、奈緒の傷付いた顔を見ると一転し、就学を認める。実は、昨夜のうちに奈緒は自分達の嘘に真実味を持たせるために、自分の顔に傷を付けていたのだった。
精密検査の結果、芽衣(酒井若菜)のお腹の子供には重度の心臓疾患があることが分かった。簡単に中絶すると言う芽衣に籐子(高畑淳子)は言葉を失う。その頃、継美(芦田愛菜)の正体が分かった駿輔(山本耕史)は奈緒(松雪泰子)に近付き、口外しない代わりに1000万円を要求していた。
継美(芦田愛菜)を小学校へ迎えに行った奈緒(松雪泰子)。一緒に待っていた葉菜(田中裕子)の横で「お母さん」と嬉しそうに呼ぶ継美は、校庭にいる奈緒に向かって紙飛行機を飛ばす。その紙飛行機を見た奈緒は、自分が子供の頃に折った形と同じことから、葉菜が自分を捨てた母親だと気付くのだった。
Mother-第3話
2010年04月28日放映
望月葉菜(田中裕子)は偶然通りかかった鈴原奈緒(松雪泰子)が自分の娘だと気付き、奈緒の娘だと思った継美(=怜南)(芦田愛菜)の後をつけていた。一方、奈緒は鈴原籐子(高畑淳子)に会い、当分の生活費を借りる。
奈緒(松雪泰子)はしばらくの間、ビジネスホテルに泊まりながら職と家を探すことを決める。そんな中、継美(芦田愛菜)が奈緒の帰りを図書館で待っていると、継美の様子を陰からうかがっていた葉菜(田中裕子)とひょんなことから仲良くなるのだった。
籐子(高畑淳子)から奈緒(松雪泰子)の居場所を聞いた2人の妹・芽衣(酒井若菜)と果歩(倉科カナ)がホテルへやって来る。継美(芦田愛菜)を自分の娘だと紹介した奈緒に、芽衣と果歩はこれが実家へ帰って来れない理由だと察するのだった。一方、北海道では記者・藤吉駿輔(山本耕史)が行方不明になった怜南の母親・道木仁美(尾野真千子)に近付き、仁美から娘の写真を受け取る。
病院で医者から"生きがい"を見つけるよう言われた帰り道、葉菜(田中裕子)は継美(芦田愛菜)がいる図書館へと向かう。絵を描く継美の色鉛筆を見た葉菜は、"れな"と書かれていることを不思議に思うが、その子から貰ったのだろうと考え、継美が大好きだと言う水色の鉛筆をそっとケースに置くのだった。
継美(芦田愛菜)が風邪を引いていることに気が付いていない奈緒(松雪泰子)は、ホテルに継美を残して職探しに出かけた。その後、ベッドメイキングの掃除婦にホテルの部屋から放り出された継美は、外の公衆電話で、葉菜(田中裕子)から貰ったボールペンに書いてあった理容室の電話番号に電話をかける。「今日は遊べない」と話す葉菜だったが、継美の声の異常さに具合が悪いことを察するのだった。
ホテルの部屋に帰り、メッセージを聞いた奈緒(松雪泰子)は、葉菜(田中裕子)の家へ向かう。葉菜によって病院へ行って戻ったばかりの継美(芦田愛菜)はぐっすりと眠っていた。奈緒は継美が風邪を引いていることに気が付かなかったことを悔いながら、自分が捨てられた子であることを葉菜に話し始める。生きるために心を殺したという奈緒は、捨てられた日のことを克明に語るが、母親の顔だけは思い出せないでいた。そんな奈緒の話を、葉菜は何かに耐えるように聞いていたが、最後に「母親に会いたいって思うことある?」と尋ねる。しかし"無償の愛"というものは親ではなく、子供が親へ与える愛だと思っている奈緒は、「裏切った人には会いたいとは思わない」と答えた。それを聞いた葉菜は、奈緒を愛しているのは育ててくれた母親である籐子(高畑淳子)だと言い、全てを籐子に話すよう促すのだった。
翌日、籐子(高畑淳子)は奈緒(松雪泰子)に会いに行く途中、葉菜(田中裕子)の家から奈緒と継美(芦田愛菜)が出てくる所を偶然見てしまう。いきり立った籐子は葉菜の店に行き、怒りが赴くままに怒鳴り付ける。「もう二度と奈緒に会わないで」という籐子に、葉菜は頭を下げて「もう会いません」と答えるだけだった。
葉菜(田中裕子)は、理容店の準備を始めながらふと目を落とした先にあった新聞記事を見て驚く。北海道の埠頭で行方不明になった少女の名前が"れな"だったのだ。水色のマフラーをつけて消えてしまった少女が、奈緒(松雪泰子)の娘・継美(芦田愛菜)では?と疑念が浮かびあがる葉菜。その頃、駿輔(山本耕史)は鈴原家の人間に接触を始めていた。
望月葉菜(田中裕子)は偶然通りかかった鈴原奈緒(松雪泰子)が自分の娘だと気付き、奈緒の娘だと思った継美(=怜南)(芦田愛菜)の後をつけていた。一方、奈緒は鈴原籐子(高畑淳子)に会い、当分の生活費を借りる。
奈緒(松雪泰子)はしばらくの間、ビジネスホテルに泊まりながら職と家を探すことを決める。そんな中、継美(芦田愛菜)が奈緒の帰りを図書館で待っていると、継美の様子を陰からうかがっていた葉菜(田中裕子)とひょんなことから仲良くなるのだった。
籐子(高畑淳子)から奈緒(松雪泰子)の居場所を聞いた2人の妹・芽衣(酒井若菜)と果歩(倉科カナ)がホテルへやって来る。継美(芦田愛菜)を自分の娘だと紹介した奈緒に、芽衣と果歩はこれが実家へ帰って来れない理由だと察するのだった。一方、北海道では記者・藤吉駿輔(山本耕史)が行方不明になった怜南の母親・道木仁美(尾野真千子)に近付き、仁美から娘の写真を受け取る。
病院で医者から"生きがい"を見つけるよう言われた帰り道、葉菜(田中裕子)は継美(芦田愛菜)がいる図書館へと向かう。絵を描く継美の色鉛筆を見た葉菜は、"れな"と書かれていることを不思議に思うが、その子から貰ったのだろうと考え、継美が大好きだと言う水色の鉛筆をそっとケースに置くのだった。
継美(芦田愛菜)が風邪を引いていることに気が付いていない奈緒(松雪泰子)は、ホテルに継美を残して職探しに出かけた。その後、ベッドメイキングの掃除婦にホテルの部屋から放り出された継美は、外の公衆電話で、葉菜(田中裕子)から貰ったボールペンに書いてあった理容室の電話番号に電話をかける。「今日は遊べない」と話す葉菜だったが、継美の声の異常さに具合が悪いことを察するのだった。
ホテルの部屋に帰り、メッセージを聞いた奈緒(松雪泰子)は、葉菜(田中裕子)の家へ向かう。葉菜によって病院へ行って戻ったばかりの継美(芦田愛菜)はぐっすりと眠っていた。奈緒は継美が風邪を引いていることに気が付かなかったことを悔いながら、自分が捨てられた子であることを葉菜に話し始める。生きるために心を殺したという奈緒は、捨てられた日のことを克明に語るが、母親の顔だけは思い出せないでいた。そんな奈緒の話を、葉菜は何かに耐えるように聞いていたが、最後に「母親に会いたいって思うことある?」と尋ねる。しかし"無償の愛"というものは親ではなく、子供が親へ与える愛だと思っている奈緒は、「裏切った人には会いたいとは思わない」と答えた。それを聞いた葉菜は、奈緒を愛しているのは育ててくれた母親である籐子(高畑淳子)だと言い、全てを籐子に話すよう促すのだった。
翌日、籐子(高畑淳子)は奈緒(松雪泰子)に会いに行く途中、葉菜(田中裕子)の家から奈緒と継美(芦田愛菜)が出てくる所を偶然見てしまう。いきり立った籐子は葉菜の店に行き、怒りが赴くままに怒鳴り付ける。「もう二度と奈緒に会わないで」という籐子に、葉菜は頭を下げて「もう会いません」と答えるだけだった。
葉菜(田中裕子)は、理容店の準備を始めながらふと目を落とした先にあった新聞記事を見て驚く。北海道の埠頭で行方不明になった少女の名前が"れな"だったのだ。水色のマフラーをつけて消えてしまった少女が、奈緒(松雪泰子)の娘・継美(芦田愛菜)では?と疑念が浮かびあがる葉菜。その頃、駿輔(山本耕史)は鈴原家の人間に接触を始めていた。
Mother-第2話
2010年04月21日放映
母親とその愛人から虐待を受けていた道木怜南(芦田愛菜)を誘拐した鈴原奈緒(松雪泰子)。怜南に「継美」と名前を付け、母親になることを決意する。電車で東京へ向かう2人だったが、今の状況を理解することは継美にはまだ難しかった。人目を避けて電車からバスに乗り換えようと降り立った駅で、奈緒は継美の便意に気が動転しために、ちょっとした隙にお金を盗まれてしまう。
悲嘆にくれる奈緒(松雪泰子)だったが、自分が5歳の時から2年間預けられていた養護施設・ももの家が近くにあることを思い出す。「事情を話せば一晩ぐらい泊めてもらえるはず…」と向かった2人だったが、その場所は荒れ果て、認知症を患った女性が1人で住んでいた。すぐにその女性が自分の面倒を見てくれていたモモコだと分かった奈緒だったが、あまりの変わり様に愕然とするのだった。
自分が海で行方不明になっているニュースを見た継美(芦田愛菜)。ニュースでは母親・道木仁美(尾野真千子)が自分の帰りを待っていると伝えるコメントを聞き、「間違ってる。怜南ちゃんのママは怜南ちゃんの帰りを祈ってないよ」と強く奈緒(松雪泰子)に訴えた。その様子を見た奈緒は、継美の虐げられていた過去があまりにも酷かったことを悟り、強く抱きしめるのだった。
モモコと仲良くなった継美(芦田愛菜)は、2人で散歩へ出かける。その留守中に奈緒(松雪泰子)は、モモコの様子を見に立ち寄った警察官と鉢合わせし、モモコが施設を閉鎖した後でも、施設を出た子供が帰る場所を残したいと言って1人でこの施設に住み続けていたことを聞く。しかも今日、土地の借地権が切れた為にモモコは役所職員らによって老人施設へ連れて行かれるとのことだった。人目に付きたくないため、すぐにでも継美を連れて施設を出ようとする奈緒に対し、継美はモモコと一緒に居たいと言い張って言うことを聞こうとしない。途方に暮れた奈緒は、モモコから取りとめもなく自分の幼少の頃の話を聞かされ、忘れていたモモコから与えられていた愛の深さを思い出す。
奈緒(松雪泰子)は、継美(芦田愛菜)がモモコと一緒に暮らすと言い張ることを受け入れ、冗談めかしに「モモコさんも誘拐するわ」と笑うのだった。しかし2人が施設に戻ると、役所職員達数名が部屋の中でモモコを連れ出そうとしていた。人目に付くわけにはいかない奈緒と継美は物陰に隠れ、モモコが連れ出される様子をうかがうしかない。その様子を感じ取ったモモコは、継美と奈緒の名を呼んで一緒に居られたことを感謝するのだった。
東京に住む奈緒(松雪泰子)の母・鈴原籐子(高畑淳子)は、奈緒が北海道からいなくなり音沙汰がないことに不安を感じていた。奈緒の実母・望月葉菜(田中裕子)に連絡して奈緒のことを尋ねる籐子だが、葉菜も籐子に奈緒を預けて以来、連絡は一切取っていなかった。籐子と同じように奈緒を思う葉菜は、籐子と待ち合わせし、北海道で身元不明の30代女性の遺体が発見された記事を見せる。しかし籐子は、「奈緒が北海道から電車で東京へ向かっている姿を知り合いが見てるから心配はない」と笑うのだった。
東京に着いた奈緒(松雪泰子)と継美(芦田愛菜)。奈緒は「おばあちゃんの会社に行ってくるから待ってて」と継美に言い残し、籐子(高畑淳子)の会社へと向かった。その通り道、籐子と別れた葉菜(田中裕子)と偶然すれ違った奈緒だが、葉菜が自分の本当の母親だとは気が付かない。道路を挟んだ向かい側で、「お母さん!」と嬉しそうに継美に手を振られ、笑顔で手を振り返す奈緒。そんな2人を、奈緒が自分の娘であることがわかった葉菜が見つめていた。
母親とその愛人から虐待を受けていた道木怜南(芦田愛菜)を誘拐した鈴原奈緒(松雪泰子)。怜南に「継美」と名前を付け、母親になることを決意する。電車で東京へ向かう2人だったが、今の状況を理解することは継美にはまだ難しかった。人目を避けて電車からバスに乗り換えようと降り立った駅で、奈緒は継美の便意に気が動転しために、ちょっとした隙にお金を盗まれてしまう。
悲嘆にくれる奈緒(松雪泰子)だったが、自分が5歳の時から2年間預けられていた養護施設・ももの家が近くにあることを思い出す。「事情を話せば一晩ぐらい泊めてもらえるはず…」と向かった2人だったが、その場所は荒れ果て、認知症を患った女性が1人で住んでいた。すぐにその女性が自分の面倒を見てくれていたモモコだと分かった奈緒だったが、あまりの変わり様に愕然とするのだった。
自分が海で行方不明になっているニュースを見た継美(芦田愛菜)。ニュースでは母親・道木仁美(尾野真千子)が自分の帰りを待っていると伝えるコメントを聞き、「間違ってる。怜南ちゃんのママは怜南ちゃんの帰りを祈ってないよ」と強く奈緒(松雪泰子)に訴えた。その様子を見た奈緒は、継美の虐げられていた過去があまりにも酷かったことを悟り、強く抱きしめるのだった。
モモコと仲良くなった継美(芦田愛菜)は、2人で散歩へ出かける。その留守中に奈緒(松雪泰子)は、モモコの様子を見に立ち寄った警察官と鉢合わせし、モモコが施設を閉鎖した後でも、施設を出た子供が帰る場所を残したいと言って1人でこの施設に住み続けていたことを聞く。しかも今日、土地の借地権が切れた為にモモコは役所職員らによって老人施設へ連れて行かれるとのことだった。人目に付きたくないため、すぐにでも継美を連れて施設を出ようとする奈緒に対し、継美はモモコと一緒に居たいと言い張って言うことを聞こうとしない。途方に暮れた奈緒は、モモコから取りとめもなく自分の幼少の頃の話を聞かされ、忘れていたモモコから与えられていた愛の深さを思い出す。
奈緒(松雪泰子)は、継美(芦田愛菜)がモモコと一緒に暮らすと言い張ることを受け入れ、冗談めかしに「モモコさんも誘拐するわ」と笑うのだった。しかし2人が施設に戻ると、役所職員達数名が部屋の中でモモコを連れ出そうとしていた。人目に付くわけにはいかない奈緒と継美は物陰に隠れ、モモコが連れ出される様子をうかがうしかない。その様子を感じ取ったモモコは、継美と奈緒の名を呼んで一緒に居られたことを感謝するのだった。
東京に住む奈緒(松雪泰子)の母・鈴原籐子(高畑淳子)は、奈緒が北海道からいなくなり音沙汰がないことに不安を感じていた。奈緒の実母・望月葉菜(田中裕子)に連絡して奈緒のことを尋ねる籐子だが、葉菜も籐子に奈緒を預けて以来、連絡は一切取っていなかった。籐子と同じように奈緒を思う葉菜は、籐子と待ち合わせし、北海道で身元不明の30代女性の遺体が発見された記事を見せる。しかし籐子は、「奈緒が北海道から電車で東京へ向かっている姿を知り合いが見てるから心配はない」と笑うのだった。
東京に着いた奈緒(松雪泰子)と継美(芦田愛菜)。奈緒は「おばあちゃんの会社に行ってくるから待ってて」と継美に言い残し、籐子(高畑淳子)の会社へと向かった。その通り道、籐子と別れた葉菜(田中裕子)と偶然すれ違った奈緒だが、葉菜が自分の本当の母親だとは気が付かない。道路を挟んだ向かい側で、「お母さん!」と嬉しそうに継美に手を振られ、笑顔で手を振り返す奈緒。そんな2人を、奈緒が自分の娘であることがわかった葉菜が見つめていた。
Mother-第1話
2010年04月14日放映
北海道のとある町。大学で渡り鳥の研究をしていた鈴原奈緒(松雪泰子)は、研究室が閉鎖してしまった為小学校の教員をすることに。臨時で1年生の担任を任された奈緒は、風変わりな生徒・道木怜南(芦田愛菜)と出会う。聞いた話では、父親を亡くしてから怜南は変わった行動をとっているとのことだった。好きな研究が続けられなくなった奈緒にとって、教師という仕事は生活の糧を得るためだけのもので、生徒達と関わり合いになることすら拒んでいた。知らず知らずのうちに今の生活のストレスから頭に小さなハゲが出来ていた奈緒。それを知っていた怜南はハゲを隠せるようにと毛糸の帽子を手渡した。
藤吉健輔(田中実)から研究室に誘われた奈緒(松雪泰子)。その帰り道、郵便ポストの口を執拗に触る怜南(芦田愛菜)を見かける。その後、怜南も奈緒の姿を見つけ、奈緒が食事している喫茶店に入ってくる。屈託のない笑顔で握り締めた500円玉でクリームソーダを注文し、好きなものをずっと考えればハゲが治るよと笑うのだった。
奈緒(松雪泰子)が家まで送るという言葉を聞かずに怜南(芦田愛菜)は1人で家へ帰るのだが、玄関に男物の靴を見つけてその場に立ち尽くす。
学校では怜南(芦田愛菜)を心配する1人の教師が、体重が少ない上にアザや傷がある怜南の体から虐待が行われているのではと疑っていた。子供に関して興味がない奈緒(松雪泰子)だったが、翌日学校を休んだ怜南の家へ向かう。そこには目に眼帯をする怜南がいたが、母親の道木仁美(尾野真千子)はぶっきらぼうに「良く転ぶから」だとごまかすだけだった。児童相談所や学校は虐待を心配するよりも、虐待じゃなかった時のことを考えて全く関心を示さず、奈緒もその考えに賛成する1人だった。
家では仁美(尾野真千子)とその愛人・浦上真人(綾野剛)から虐待を受け続ける怜南(芦田愛菜)。またいつものように500円を受け取って外で夕食を食べに出かけた怜南は、郵便ポストの口を触り続けていた。その姿を再び見かけた奈緒(松雪泰子)は、自分の家へ連れて帰り、食事を作って食べさせる。屈託なく質問を繰り返す怜南に、ついつい奈緒は自分の母親が嫌いだと言ってしまう。
渡り鳥の話を始めた奈緒(松雪泰子)の横で嬉しそうに聞く怜南(芦田愛菜)だったが、奈緒からの連絡で来た先生に連れられて家へと帰っていく。
研究室が決まり小学校を辞めることになった奈緒(松雪泰子)は、感情を押し殺すように怜南(芦田愛菜)を冷たくあしらう。寂しく1人家に帰った怜南は、大切にしていたハムスターが真人(綾野剛)に殺されてしまったことを知り、悲しみに心がくじけそうになるが、堪えている心を隠すかのように微笑んだ。
真人(綾野剛)から虐待を受けていた怜南(芦田愛菜)は、ドレスを無理矢理着せられて口紅を塗られていた。好きなものを思い浮かべることだけで虐待に耐え続ける怜南。しかし、その現場を見た仁美(尾野真千子)は、真人を娘に取られると思い、怜南を叩きつけゴミ袋に入れて家から出て行ってしまう。怜南を心配した奈緒(松雪泰子)は、ゴミ置き場に放置された怜南を発見し、家に連れて帰り介抱をする。「札幌にある"赤ちゃんポスト"へ行きたい」と訴える怜南。その言葉を聞いた奈緒は、怜南が郵便ポストを執拗に見ていた理由を知って愕然とするのだった。
翌日、海へ来た奈緒(松雪泰子)と怜南(芦田愛菜)。海を渡って行く渡り鳥に向かい、「怜南も連れてって」と叫ぶ怜南を見た奈緒はある決意をする。「私、あなたを誘拐しようと思う。私はあなたのお母さんになろうと思う」と怜南に語りかける奈緒。その言葉に怜南は押し殺していた今までの辛さを解放したかのように「お母さん」と言ってしっかりと抱きつくのだった。
4月1日。漁港で遊ぶ怜南(芦田愛菜)の姿が消えた為、漁師達は海へ落ちたと思い消防隊や救急車が出動する。
少し離れた駅に奈緒(松雪泰子)と男の子の格好をした怜南(芦田愛菜)の姿があった。運悪く健輔(田中実)の弟で新聞記者の藤吉駿輔(山本耕史)と出会ってしまった奈緒だったが、遠くで「お母さん」と呼ぶ怜南の声を聞いて走り寄る。列車に乗り込んだ奈緒は、怜南に継美(つぐみ)と名付け、しっかりと互いの手を握り合った。その頃、海に落ちていた怜南のマフラーを見た仁美(尾野真千子)は、娘のものだと取り乱す様子もなく冷たく呟くのだった。
北海道のとある町。大学で渡り鳥の研究をしていた鈴原奈緒(松雪泰子)は、研究室が閉鎖してしまった為小学校の教員をすることに。臨時で1年生の担任を任された奈緒は、風変わりな生徒・道木怜南(芦田愛菜)と出会う。聞いた話では、父親を亡くしてから怜南は変わった行動をとっているとのことだった。好きな研究が続けられなくなった奈緒にとって、教師という仕事は生活の糧を得るためだけのもので、生徒達と関わり合いになることすら拒んでいた。知らず知らずのうちに今の生活のストレスから頭に小さなハゲが出来ていた奈緒。それを知っていた怜南はハゲを隠せるようにと毛糸の帽子を手渡した。
藤吉健輔(田中実)から研究室に誘われた奈緒(松雪泰子)。その帰り道、郵便ポストの口を執拗に触る怜南(芦田愛菜)を見かける。その後、怜南も奈緒の姿を見つけ、奈緒が食事している喫茶店に入ってくる。屈託のない笑顔で握り締めた500円玉でクリームソーダを注文し、好きなものをずっと考えればハゲが治るよと笑うのだった。
奈緒(松雪泰子)が家まで送るという言葉を聞かずに怜南(芦田愛菜)は1人で家へ帰るのだが、玄関に男物の靴を見つけてその場に立ち尽くす。
学校では怜南(芦田愛菜)を心配する1人の教師が、体重が少ない上にアザや傷がある怜南の体から虐待が行われているのではと疑っていた。子供に関して興味がない奈緒(松雪泰子)だったが、翌日学校を休んだ怜南の家へ向かう。そこには目に眼帯をする怜南がいたが、母親の道木仁美(尾野真千子)はぶっきらぼうに「良く転ぶから」だとごまかすだけだった。児童相談所や学校は虐待を心配するよりも、虐待じゃなかった時のことを考えて全く関心を示さず、奈緒もその考えに賛成する1人だった。
家では仁美(尾野真千子)とその愛人・浦上真人(綾野剛)から虐待を受け続ける怜南(芦田愛菜)。またいつものように500円を受け取って外で夕食を食べに出かけた怜南は、郵便ポストの口を触り続けていた。その姿を再び見かけた奈緒(松雪泰子)は、自分の家へ連れて帰り、食事を作って食べさせる。屈託なく質問を繰り返す怜南に、ついつい奈緒は自分の母親が嫌いだと言ってしまう。
渡り鳥の話を始めた奈緒(松雪泰子)の横で嬉しそうに聞く怜南(芦田愛菜)だったが、奈緒からの連絡で来た先生に連れられて家へと帰っていく。
研究室が決まり小学校を辞めることになった奈緒(松雪泰子)は、感情を押し殺すように怜南(芦田愛菜)を冷たくあしらう。寂しく1人家に帰った怜南は、大切にしていたハムスターが真人(綾野剛)に殺されてしまったことを知り、悲しみに心がくじけそうになるが、堪えている心を隠すかのように微笑んだ。
真人(綾野剛)から虐待を受けていた怜南(芦田愛菜)は、ドレスを無理矢理着せられて口紅を塗られていた。好きなものを思い浮かべることだけで虐待に耐え続ける怜南。しかし、その現場を見た仁美(尾野真千子)は、真人を娘に取られると思い、怜南を叩きつけゴミ袋に入れて家から出て行ってしまう。怜南を心配した奈緒(松雪泰子)は、ゴミ置き場に放置された怜南を発見し、家に連れて帰り介抱をする。「札幌にある"赤ちゃんポスト"へ行きたい」と訴える怜南。その言葉を聞いた奈緒は、怜南が郵便ポストを執拗に見ていた理由を知って愕然とするのだった。
翌日、海へ来た奈緒(松雪泰子)と怜南(芦田愛菜)。海を渡って行く渡り鳥に向かい、「怜南も連れてって」と叫ぶ怜南を見た奈緒はある決意をする。「私、あなたを誘拐しようと思う。私はあなたのお母さんになろうと思う」と怜南に語りかける奈緒。その言葉に怜南は押し殺していた今までの辛さを解放したかのように「お母さん」と言ってしっかりと抱きつくのだった。
4月1日。漁港で遊ぶ怜南(芦田愛菜)の姿が消えた為、漁師達は海へ落ちたと思い消防隊や救急車が出動する。
少し離れた駅に奈緒(松雪泰子)と男の子の格好をした怜南(芦田愛菜)の姿があった。運悪く健輔(田中実)の弟で新聞記者の藤吉駿輔(山本耕史)と出会ってしまった奈緒だったが、遠くで「お母さん」と呼ぶ怜南の声を聞いて走り寄る。列車に乗り込んだ奈緒は、怜南に継美(つぐみ)と名付け、しっかりと互いの手を握り合った。その頃、海に落ちていた怜南のマフラーを見た仁美(尾野真千子)は、娘のものだと取り乱す様子もなく冷たく呟くのだった。
大切なことはすべて君が教えてくれた-第1話
2011年01月17日放映
始まりの朝
朝、目覚めた柏木修二(三浦春馬)は隣に知らない女性が眠っていることに気が付く。この女性が誰なのかはもちろん、昨夜の事も覚えていない修二だったが、新学期の始業式がある為、慌てて女性に家の鍵を渡してそのまま学校へと向かった。
少し遅れたが、学校に無事着いた修二(三浦春馬)。ここ私立明稜学園高等学校で働く修二は真面目で真剣に生徒と接している為、保護者からも信頼を得ていた。結婚を間近に控えた同僚教師・上村夏実(戸田恵梨香)も明るく気さくで人気が高く、二人の結婚は生徒や教師からも祝福されていた。そんな中、新しく担任になった2年のクラスに佐伯ひかり(武井咲)が遅れてやってくる。他の生徒たちが始業式のため体育館へ向かうと、ひかりは修二に家の鍵を渡そうとする。自分が生徒と関係を持ってしまったことに気が付いた修二は、「本当に生徒と?」と自問自答するが、この事実が自分に何をもたらすのか怯えるしかなかった。
ひかり(武井咲)は通院している病院へ行き、親しい看護師・水谷亜弥(内田有紀)に自分がセックスしたことを話す。しかし、全てを水谷に話そうとはしなかった。
家に帰った修二(三浦春馬)は、ひかり(武井咲)から鍵を返してもらっていないことに気付く。その後、鍵を無くしたと話し夏実(戸田恵梨香)にスペアキーを作ってもらう。
学校では今まで通り普通に振舞おうとする修二(三浦春馬)だったが、ひかり(武井咲)の存在にどう対処していいか分からないでいた。そんな中、クラスにいる不登校の生徒・園田望未(剛力彩芽)の家へ学年主任の中西佳史(西村雅彦)と一緒に行くことになる。しかし、借金取りが来ているのを見てしまい、日を改めようと帰って行く。
翌日、望未(剛力彩芽)が登校してきた。ひかり(武井咲)は席が近いこともありすぐに望未と仲良くなる。そんな中、具合が悪くなったひかりはトイレで倒れてしまい、たまたま音を聞いて駆けつけた夏実(戸田恵梨香)に介抱される。
夏実(戸田恵梨香)に介抱されるひかり(武井咲)。介抱だけでなく落とし忘れたマニキュアを落としてくれる夏実の隠そうとしないおせっかいの中にある優しさに触れたひかりは、その場に一緒にいることに耐えられなくなり部屋から出て行く。
教頭・鶴岡悟司(風間杜夫)と共に、相談に来た保護者から話を聞く修二(三浦春馬)。修二のクラスの男女が親のいない間に家でセックスしていたというのだ。両方の保護者は二人のことを認めたいが妊娠したら…と悩んでいた。そして生徒から信頼されている修二にクラスでそのことについて話してもらえないかと頼む。
クラス内で男女関係について話をしなければならなくなった修二(三浦春馬)は、ひかり(武井咲)とのこともあり思い悩む。重い足取りで家に着くと、玄関の鍵が開いていた。
結婚式の準備の相談に夏実(戸田恵梨香)が来ていた。修二(三浦春馬)から明日クラスでどう男女関係について話せばいいのかと相談され、夏実は自分たちのことを聞かれたら何でも言っていいよと明るく言う。夏実との信頼関係に癒される修二だったが、ひかり(武井咲)の存在はこの関係を壊す原因に他ならないと感じていた。
翌日、「十代のセックス」というテーマで話し始める修二(三浦春馬)。相手のことが好きでするのはしょうがないとしても子供が出来たら責任が負えないと型どおりに語るが、何歳だろうとしてもいいと自分の意見も話した。そしてそれは確実に自分と相手の人生を変え、後戻りできないことで、お互いに変わってもいいと思う時にすべきだと正直に伝える。
学校が終わり、自転車に乗ろうとする修二(三浦春馬)にひかり(武井咲)が声をかける。ひかりが鍵を握った手を見せた為、それを取ろうとする修二。しかし、すぐに手を引っ込められてしまい「変わった?…私は変わったよ」と聞かれる。
ひかり(武井咲)と出会ったことで修二(三浦春馬)は確実に変わり始めていた。修二は自分がただの嘘つきだと気付き始めたのだ。そしてひかりも夏実(戸田恵梨香)への嫉妬で何かが変わって行く。
始まりの朝
朝、目覚めた柏木修二(三浦春馬)は隣に知らない女性が眠っていることに気が付く。この女性が誰なのかはもちろん、昨夜の事も覚えていない修二だったが、新学期の始業式がある為、慌てて女性に家の鍵を渡してそのまま学校へと向かった。
少し遅れたが、学校に無事着いた修二(三浦春馬)。ここ私立明稜学園高等学校で働く修二は真面目で真剣に生徒と接している為、保護者からも信頼を得ていた。結婚を間近に控えた同僚教師・上村夏実(戸田恵梨香)も明るく気さくで人気が高く、二人の結婚は生徒や教師からも祝福されていた。そんな中、新しく担任になった2年のクラスに佐伯ひかり(武井咲)が遅れてやってくる。他の生徒たちが始業式のため体育館へ向かうと、ひかりは修二に家の鍵を渡そうとする。自分が生徒と関係を持ってしまったことに気が付いた修二は、「本当に生徒と?」と自問自答するが、この事実が自分に何をもたらすのか怯えるしかなかった。
ひかり(武井咲)は通院している病院へ行き、親しい看護師・水谷亜弥(内田有紀)に自分がセックスしたことを話す。しかし、全てを水谷に話そうとはしなかった。
家に帰った修二(三浦春馬)は、ひかり(武井咲)から鍵を返してもらっていないことに気付く。その後、鍵を無くしたと話し夏実(戸田恵梨香)にスペアキーを作ってもらう。
学校では今まで通り普通に振舞おうとする修二(三浦春馬)だったが、ひかり(武井咲)の存在にどう対処していいか分からないでいた。そんな中、クラスにいる不登校の生徒・園田望未(剛力彩芽)の家へ学年主任の中西佳史(西村雅彦)と一緒に行くことになる。しかし、借金取りが来ているのを見てしまい、日を改めようと帰って行く。
翌日、望未(剛力彩芽)が登校してきた。ひかり(武井咲)は席が近いこともありすぐに望未と仲良くなる。そんな中、具合が悪くなったひかりはトイレで倒れてしまい、たまたま音を聞いて駆けつけた夏実(戸田恵梨香)に介抱される。
夏実(戸田恵梨香)に介抱されるひかり(武井咲)。介抱だけでなく落とし忘れたマニキュアを落としてくれる夏実の隠そうとしないおせっかいの中にある優しさに触れたひかりは、その場に一緒にいることに耐えられなくなり部屋から出て行く。
教頭・鶴岡悟司(風間杜夫)と共に、相談に来た保護者から話を聞く修二(三浦春馬)。修二のクラスの男女が親のいない間に家でセックスしていたというのだ。両方の保護者は二人のことを認めたいが妊娠したら…と悩んでいた。そして生徒から信頼されている修二にクラスでそのことについて話してもらえないかと頼む。
クラス内で男女関係について話をしなければならなくなった修二(三浦春馬)は、ひかり(武井咲)とのこともあり思い悩む。重い足取りで家に着くと、玄関の鍵が開いていた。
結婚式の準備の相談に夏実(戸田恵梨香)が来ていた。修二(三浦春馬)から明日クラスでどう男女関係について話せばいいのかと相談され、夏実は自分たちのことを聞かれたら何でも言っていいよと明るく言う。夏実との信頼関係に癒される修二だったが、ひかり(武井咲)の存在はこの関係を壊す原因に他ならないと感じていた。
翌日、「十代のセックス」というテーマで話し始める修二(三浦春馬)。相手のことが好きでするのはしょうがないとしても子供が出来たら責任が負えないと型どおりに語るが、何歳だろうとしてもいいと自分の意見も話した。そしてそれは確実に自分と相手の人生を変え、後戻りできないことで、お互いに変わってもいいと思う時にすべきだと正直に伝える。
学校が終わり、自転車に乗ろうとする修二(三浦春馬)にひかり(武井咲)が声をかける。ひかりが鍵を握った手を見せた為、それを取ろうとする修二。しかし、すぐに手を引っ込められてしまい「変わった?…私は変わったよ」と聞かれる。
ひかり(武井咲)と出会ったことで修二(三浦春馬)は確実に変わり始めていた。修二は自分がただの嘘つきだと気付き始めたのだ。そしてひかりも夏実(戸田恵梨香)への嫉妬で何かが変わって行く。
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