2010年12月14日放映
第10話 遂に登場・黒幕の素顔
堂島基一(唐沢寿明)は15年前の野上芽衣子(菅野美穂)の事件の真相を暴き、芽衣子に結末を託して自らビルから飛び降りて死んだ。真島拓朗(玉木宏)から、堂島が飛び降りる前に言っていたことを聞かれる芽衣子だが、頑なに拒絶する。その後、逃亡する宇喜田元(吉田鋼太郎)の逮捕に全力を注ぐ捜査一課に真島も加わり、真島は榎本万里(吉瀬美智子)に芽衣子の見張りを頼むのだった。
宇喜田(吉田鋼太郎)に失敗を責める三沢準(柏原収史)は、堂島(唐沢寿明)の原稿を手に入れて芽衣子(菅野美穂)を殺すように命じる。一方芽衣子は、これ以上迷惑を掛けてはいけないとペットサロンを辞めようとしていた。するとサロンの電話が鳴り、「堂島の原稿を渡さなければペットサロンの従業員達も道連れになる」と宇喜田から脅しを受ける。そこに芽衣子を捜していた真島(玉木宏)が駆けつけ連れ戻そうとするが、抵抗する芽衣子を守るために、暴行の現行犯で逮捕するのだった。
真島(玉木宏)は芽衣子(菅野美穂)を警察内で拘束し、「宇喜田(吉田鋼太郎)の逮捕に専念させてくれ」と芽衣子に頭を下げる。一方、新聞社を訪ねた真島は、堂島(唐沢寿明)の死と大物政治家が絡んでいることを掴んだ。その頃、万里(吉瀬美智子)に監視されていた芽衣子。すると芽衣子の電話に宇喜田から連絡が入り、ペットサロンの従業員達まで危険が及んでいると危惧する芽衣子は、「大切な人達を守りたい」と万里に懇願し、宇喜田との待ち合わせ場所に出向くのだった。
宇喜田(吉田鋼太郎)は、「堂島(唐沢寿明)の原稿を差し出せ」と芽衣子(菅野美穂)に銃を向ける。しかし万里(吉瀬美智子)を見つけた宇喜田は、万里に発砲して再び逃げてしまう。芽衣子が再び危険にさらされたと聞いて警視庁に戻った真島(玉木宏)。すると芽衣子は、真島と初めて会った時のことを思い出し、「真島さんと出会わなければ、真島さんを巻き込むこともなかったのに」と後悔していた。自分を卑下する芽衣子の姿を見た真島は、15年前の冤罪を悔やむ。
芽衣子(菅野美穂)は、15年前の事件が起こった時のことを真島(玉木宏)に話し出した。父親が愛人を作って失踪し、その父親似の自分は母親に嫌われ、いつも寂しい思いをしていたと言う芽衣子。その寂しさを埋めるかのように甥っ子をかわいがり、喜ぶ顔が見たくてチョコレートケーキを買ったことが原因で事件に巻き込まれたのだ。それから自分を責め続けていた芽衣子に、真島は「君のせいではない」と励ますのだった。
法務副大臣である父、三沢豪(津嘉山正種)の秘書として働いていた準(柏原収史)。しかし、15年前の事件を隠ぺいしてもらった借りがある準は、傲慢な父親に対して反発したくてもできない。その後、準は芽衣子(菅野美穂)に連絡をする。
宇喜田(吉田鋼太郎)よりも芽衣子(菅野美穂)の方が使えると言い出す準(柏原収史)は、堂島(唐沢寿明)の原稿を譲れば、芽衣子の冤罪を立証し、罪を全てなかったことにできると持ちかけた。電話を切った芽衣子は真島の目を盗み、トイレの中から「原稿を渡す。宇喜田のデスクにデータを置いた」と宇喜田を呼び出す。その後、芽衣子は「宇喜田から連絡が入った。ペットサロンに向かって欲しい」と真島や万里(吉瀬美智子)を向かわせようとする。
芽衣子(菅野美穂)は、堂島(唐沢寿明)から預かった物とは違うUSBメモリーを宇喜田(吉田鋼太郎)の机に置いた。堂々と捜査一課に現れた宇喜田に芽衣子は、今まで犯してきた罪を話すように仕向ける。芽衣子が15年前の事件で犯人にならなければならなかった理由を尋ねると、宇喜田は「冤罪を作り上げるのは簡単だった。金と権力をぶら下げ、隠ぺい工作を進めた。お前がどうでもいい人間だったから誰も守ろうとしなかっただけ。恨むなら、守られる価値のなかった自分を恨め」と言い捨てて高笑いするのだった。
宇喜田(吉田鋼太郎)に銃を向けられていた芽衣子(菅野美穂)だが、内線を警視庁の記者クラブに繋げており、宇喜田との会話を筒抜けにしていた。それを知り、動揺する宇喜田。そんな中、部屋に潜んで2人のやりとりを聞いていた万里(吉瀬美智子)は、「すぐに戻るように」と真島(玉木宏)に連絡を取った後、「銃を捨てなさい」と立ち上がる。宇喜田は銃を置いたものの、万里を殴り倒し、再び銃を握って芽衣子に向けた。
連絡を受けて駆けつけた真島(玉木宏)はドアを蹴破り、芽衣子(菅野美穂)を盾にする宇喜田(吉田鋼太郎)に銃を向ける。真島と宇喜田が睨み合う中、万里が注意をそらした瞬間、真島は宇喜田の腕を撃った。追い詰められた宇喜田は「一服させろ」と言い出してポケットに潜ませていた拳銃を真島に向ける。しかし、一瞬のうちに真島は宇喜田に発砲した。宇喜田は左胸を撃ち抜かれ、権力にしがみ付く人生そのものを表すかのように、自分の椅子に座り息絶えた。
放心状態で銃を構えたままの真島(玉木宏)。すると、それに気付いた万里(吉瀬美智子)が真島の拳銃を下ろさせた。その様子を見ていた芽衣子(菅野美穂)は、ただ涙を流して静かにその場から立ち去る。
騒ぎに気付いた門倉了(RIKIYA)達が駆けつけ、記者も集まって騒ぎになる中、真島(玉木宏)は芽衣子(菅野美穂)がいないことに気付いて飛び出す。真島が芽衣子の家に駆けつけた時には、部屋は空っぽだった。一方万里(吉瀬美智子)は、宇喜田(吉田鋼太郎)のポケットにあったUSBメモリーを取り出してデータを確認するが、その内容に驚く。その頃、芽衣子は「堂島(唐沢寿明)の原稿を持ってきた」と準(柏原収史)に電話をしていた。
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