2010年12月21日放映
第11話 永遠に愛してる…
野上芽衣子(菅野美穂)は三沢準(柏原収史)と会っていた。「堂島基一(唐沢寿明)さんの原稿など価値がない」と言う準に、芽衣子は「宇喜田元(吉田鋼太郎)との会話を警視庁記者クラブに流した。三沢豪(津嘉山正種)の代表選出馬にも影響があるのでは?」と脅すが、「条件によってはあなたを許してもいい」と切り出す。
宇喜田(吉田鋼太郎)の死は自殺と処理され、警察内でも大きな力が働いていた。そんな中、榎本万里(吉瀬美智子)は「芽衣子(菅野美穂)の持っていたUSBメモリーに準(柏原収史)の写真が残されていた」と真島拓朗(玉木宏)に伝える。その頃、三沢(津嘉山正種)から「出世の捨て駒になれ」と言われ、堂島(唐沢寿明)の原稿も押さえるように指示される準。さらに、三沢から「15年前の借りを返すだけだ」と言われるのだった。
芽衣子(菅野美穂)は街が一望できるいつもの公園で、1年前に母親から「よくもこの場所にぬけぬけとやって来れたものだね。小枝子はここから飛び降りた。この悪魔!あんたなんかずっと刑務所に入っていればよかったのよ」と言われた過去を回想していた。そして、姉の形見のネックレスをフェンスにくくりつけ、誰かに電話を掛ける。その頃、芽衣子の行方を追っていた万里(吉瀬美智子)は、芽衣子が働いていたペットサロンで「彼女が命を狙われている」と小山内琴美(横山めぐみ)に話をしていた。一方、真島(玉木宏)には堂島(唐沢寿明)が生前残したビデオメッセージが届けられ、「15年前の事件の黒幕は三沢(津嘉山正種)と準(柏原収史)だ」と真相を知るのだった。
三沢(津嘉山正種)の家の前で張っていた真島(玉木宏)。すると、そこに芽衣子(菅野美穂)が準(柏原収史)とともに現れた。芽衣子の復讐を止めようとする真島。しかし、準と結託していた芽衣子は、「今後あの人を自分に近づけないように」と準に頼み、三沢の家へと入って行く。
準(柏原収史)は芽衣子(菅野美穂)に15年前に使った青酸カリを差し出し、三沢(津嘉山正種)殺害の計画を切り出す。一方、真島(玉木宏)は事件の黒幕が三沢親子だとわかったものの、相手が法務副大臣の三沢では手が出せないと悩む。しかし、門倉了(RIKIYA)が三沢家の警護経験があると知った真島は、なりふり構わず頭を下げて捜査一課の同僚達に協力を頼み、芽衣子を保護しようと懸命になるのだった。
真島(玉木宏)は芽衣子(菅野美穂)を保護しようと動き出す。その頃、三沢(津嘉山正種)に盗聴器を仕掛けた準(柏原収史)は、芽衣子に事の始終がわかるように受信機を渡して計画を進める。すると、芽衣子は「失敗すればあなたが三沢に殺される」と念を押した。
準(柏原収史)は、三沢(津嘉山正種)から「出世の捨て駒になれ」と言われた通りにすると告げ、用意した毒入りワインを飲ませようとした。しかし、準の不穏な動きを察した三沢は飲もうとせず、わざわざ棚にあるブランデーを飲んだ。三沢の行動を見越していた準はブランデーにも毒を仕込んでおり、三沢が息絶える。そこに現れた芽衣子(菅野美穂)に、準は「約束は守った。次はあなたの番ですよ」と声を掛けた。警察に三沢が自殺を図ったと連絡が入り、真島(玉木宏)も踏み込む。
芽衣子(菅野美穂)と準(柏原収史)のどちらかが三沢(津嘉山正種)を殺したと察した真島(玉木宏)は準に殴りかかる。しかし、刑事部長からの命令で真島は手錠を掛けられて警視庁に連行されてしまう。真島は万里(吉瀬美智子)に芽衣子の復讐を止めるようにと頼む。
翌日、万里(吉瀬美智子)は芽衣子(菅野美穂)の母、野上千津(岩本多代)に会いに行く。しかし千津は芽衣子が15年前の事件の犯人だと未だに誤解していた。万里が「芽衣子さんは無実で、犯人は別の人間」と真実を説明すると、千津は混乱し取り乱してしまう。その後、万里は収監されている真島(玉木宏)を解放して、芽衣子の元に向かわせる。その頃、芽衣子は桜葉館学園に忍び込んでいた。
準(柏原収史)も学園に到着し、芽衣子(菅野美穂)に「僕達の関係を終わりにしましょう。あなたが死ねばあの事件の真相を知る人間はこの世からいなくなる。僕は自由になりたい」と銃を向けながら告げた。準が裏切ると見越していた芽衣子も「発砲すれば部屋ごと吹っ飛ぶ」と用意した薬液を見せながら脅した。そして、準から15年前の事件は何も考えずに起こし、若さ故の暴走で反省もしていないと知った芽衣子は、堂島(唐沢寿明)のUSBメモリーを自分で奪ってみろと走り出す。発砲しながら芽衣子を追いかけた準は、裏庭で芽衣子を追い詰めた。しかし、準はそこで芽衣子が仕組んだ穴に落ちてしまう。
芽衣子(菅野美穂)は準(柏原収史)を穴に閉じ込め、「私も叫んだけど、誰も助けてくれなかった。だから自分の手で裁く。他人の人生を弄んだ罪は死をもって償うに値する。あなたの命で償いなさい」と水を流し込み始める。その後、芽衣子は呆然と座り込み、割れたガラスの破片で自らの命を絶とうとしていた。そこに到着した真島(玉木宏)が芽衣子を止め、「生きて償え。いつまでも待っているから」と説得し、芽衣子を殺人容疑で逮捕する。
真島(玉木宏)に連行される芽衣子(菅野美穂)の前に、万里(吉瀬美智子)と琴美(横山めぐみ)が現れた。琴美は土下座して「15年前の事件の発端は私」と話し始める。琴美は「三沢(津嘉山正種)は地位を得たいが為に私の母を捨て、準(柏原収史)の母と結婚した。母のお腹に私がいるのを分かっていながら。そのことを知り、私は必ず三沢を失脚させてやろうと準に近付き計画を実行させた。でも、事件は芽衣子ちゃんが逮捕されて終わってしまい、言い出せずにここまで来てしまった」と説明し、芽衣子に謝罪した。琴美の話を聞いていた芽衣子は泣き崩れ、「嘘…どうして…」と絶望する。
堂島(唐沢寿明)のUSBメモリーを芽衣子(菅野美穂)から託された万里(吉瀬美智子)は、もみ消される前にマスコミに公表しようと決意する。一方、真島(玉木宏)は連行する途中、芽衣子を千津(岩本多代)に会わせた。千津は芽衣子を姉の小枝子と勘違いし、芽衣子に対する謝罪の言葉を口にする。その言葉を聞いて芽衣子が涙を流すと、千津は芽衣子だと気付いた。傍で見守っていた真島は「芽衣子をよろしくお願いします」と千津から語りかけられたが、目を離した瞬間に芽衣子の姿が消えてしまう。芽衣子は、姉の形見のネックレスを置いたいつもの公園に走っていた。
真島(玉木宏)が公園に駆けつけると、芽衣子(菅野美穂)は服毒した後だった。倒れ込んだ芽衣子(菅野美穂)は真島に抱き寄せられ、ネックレスを渡し、「あいしてる」と言葉を残して息絶えた。真島は、芽衣子と出会った時のことなどを回想しながら、自分の腕の中にいる芽衣子にキスをした。
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