2010年11月29日放映
第7話 二人きりの夜
突然ドナーになると申し出た相澤美奈子(板谷由夏)。マリア(北乃きい)を助けたいと思うのと同時に岡田健吾(竹野内豊)のことが忘れられずにいたのだ。しかし健吾にとって槇原梨沙(上戸彩)と今まで築いてきた関係は、美奈子の言葉だけで壊れるような簡単なものではなかった。
マリア(北乃きい)を見舞いに行った岡田和子(原田美枝子)は、梨沙(上戸彩)がお金目的でドナーになったとは思えないでいた。「今は本当にマリアのことを心配して移植ドナーを受け入れている」と話す和子だったが、マリアは素直にそれを認めようとしない。一方、美奈子(板谷由夏)がドナーになることで自分は用済みになったと考えた梨沙は荷物をまとめて岡田家から出て行く。
病院に「売買された臓器で手術をするのを止めろ」という中傷文がファックスで送られてきた。槇原修一(稲垣吾郎)と関係を持っていた看護師・中島留美(北川弘美)は修一の仕業だと感じ、神谷凌(松田翔太)に知らせる。神谷がファックスのことを話すと、梨沙(上戸彩)は「お金は返すし、もし美奈子(板谷由夏)の肝臓が適合していなければ私のを使って手術すればいい」と伝える。岡田家とまったく関係がないにも関わらず執拗にマリア(北乃きい)の体を気遣う梨沙の姿を見た神谷は、本気でマリアを助けたいと思っていることを確信する。
健吾(竹野内豊)が仕事から帰ると、梨沙(上戸彩)は家を出て行ってしまっていた。健吾は梨沙を探しに出掛ける。
梨沙(上戸彩)はアパートへ帰り、修一(稲垣吾郎)が病院にファックスを送ったことを責める。さらに修一が和子(原田美枝子)からお金を受け取っていたことも知り、自分たちが関わっていい家族ではないと怒鳴ってお金を持って岡田家へ向かう。一方、健吾(竹野内豊)は病院へ見舞いに行くという美奈子(板谷由夏)との待ち合わせを断り、梨沙を探していた。
「傷、残るの?」と手術後のことを神谷(松田翔太)に尋ねるマリア(北乃きい)。腹部に大きい傷跡が残ると聞いたマリアは、その傷がドナーにも同じように残ることを知る。
梨沙(上戸彩)を見つけることが出来ない健吾(竹野内豊)は、修一(稲垣吾郎)がいるアパートへ向かう。頭を下げて梨沙の居場所を聞く健吾に修一は、「もしあなたの妹がドナーの立場だったら差し出さないだろう」と答える。一瞬言葉に詰まる健吾だったが、梨沙を苦しめ続けている修一に「梨沙はあなたといても幸せになれないと思います」と言って再び探しに向かう。
美奈子(板谷由夏)は約束した場所で健吾(竹野内豊)を待ち続けていた。美奈子が本心でドナーになると言っていないことに気が付いていた健吾は、「もう大丈夫だから」と優しく気遣う。しかし、「はっきり言って欲しい」と言われて、自分の気持ちがもう美奈子にないことを伝える。
お金を返しに来た梨沙(上戸彩)の姿を見つけた健吾(竹野内豊)。お金を渡して帰って行こうとする梨沙に駆け寄ると、「戻ってきて欲しい。そういう契約だろ?」と見つめる。
翌日、健吾(竹野内豊)はマリア(北乃きい)に梨沙(上戸彩)との契約結婚を素直に話す。そして、今の梨沙がマリアを助けたいと真剣に思っていることを信じてあげて欲しいと心から頼む。その言葉を聞いたマリアは梨沙と二人きりで会い、どうしてドナーになることを決めたのかを尋ねる。梨沙は自分が死のうとしていた時に健吾に助けられたことを話し、「今生きているのはアイツのおかげだから」と伝えた。マリアは優しい梨沙の人柄に触れて手術を決意する。
神谷(松田翔太)は「生きたい」と訴えるマリア(北乃きい)の言葉を聞いて移植手術を決意する。しかし、「臓器売買だ」と中傷する文書が送られたことが病院上層部にも伝わり、移植手術に難色が示され始めていた。神谷は臓器売買だという中傷に何の信憑性もないと話し、手術を決定する。
いよいよ移植手術の為に入院することになった梨沙(上戸彩)。なかなか眠れず、健吾(竹野内豊)の部屋で飼われているクラゲを見て心を落ち着かせる。健吾が「今でもクラゲになりたいって思ってる?何も考えないで漂っていたい?」と質問すると、梨沙は少しほほ笑みながら「結構いいかも…いろいろなこと考えるのも」と答えた。そして健吾の方を向き直り、まだ傷のない自分の腹部を見せて「覚えておいて」と頼む。
移植手術の時間が刻々と近づいていた。手術室へ入って行く梨沙(上戸彩)と見送る健吾(竹野内豊)。見つめあう二人に言葉は何も必要ではなかった。
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