2010年12月06日放映
第8話 最後の夜
移植手術が終わり、槇原梨沙(上戸彩)が目覚めると昼夜自分に付き添っていた岡田健吾(竹野内豊)の姿があった。移植が成功したと聞き、梨沙は自分の役目が終わったことを悟る。
槇原修一(稲垣吾郎)はタブロイド紙に梨沙(上戸彩)の臓器を金で買った健吾(竹野内豊)のことを記事にしてくれるよう頼んでいた。その頃、病院ではマリア(北乃きい)の意識が戻り何もかも平穏な日常へと移っていくかのように思われていた。
梨沙(上戸彩)が退院した。岡田家で祝いの食事をほおばる梨沙、健吾(竹野内豊)、和子(原田美枝子)の三人。「このまま家に居ていいのよ」という和子の申し出に梨沙は契約通り出て行くと一度は断るのだが、住む場所が見つかるまで居ていいという健吾の言葉に甘えることにする。
移植手術前までは"契約"という言葉で繋がっていた健吾(竹野内豊)と梨沙(上戸彩)だったが、今となっては二人の距離が縮まらない理由になっていた。新しく住む家を探す中、「一人で大丈夫?」という健吾の問いかけに梨沙は「一人でやってくって決めたから」と自分に言い聞かせるかのように答えるのだった。
家を探していた梨沙(上戸彩)は神谷凌(松田翔太)からとある食堂に呼ばれた。入院中、ランチをおごってもらう約束をしていたからだ。そこで、金持ちだと思っていた神谷が幼い頃、自分と同じように親の借金で逃げ回っていたことを知って梨沙は親近感を覚える。
マリア(北乃きい)を見舞いに相澤美奈子(板谷由夏)や川本順二(杉本哲太)、川本千鶴(ちすん)が病室を訪れる。梨沙(上戸彩)は賑やかな病室に入れず、その場から立ち去るのだった。
美奈子(板谷由夏)は梨沙(上戸彩)の姿を見かけ声をかける。梨沙の体を気遣いながら結婚できないと言われたことを伝えた美奈子は、健吾(竹野内豊)のことを宜しくと頼むのだった。
引っ越しの前日、料理を作ろうと買い出しに出た梨沙(上戸彩)の前に、待ち構えていたかのように修一(稲垣吾郎)が現れる。いつ戻ってくるのかと尋ねる修一に梨沙は、健吾(竹野内豊)とは離婚するが修一のいるアパートには戻らないと答え、強い歩調で遠ざかっていく。
梨沙(上戸彩)が作った夕食を食べた後、健吾(竹野内豊)は自転車をプレゼントする。しかし、梨沙は自転車に乗れず、練習に付き合ってくれるよう健吾に頼んだ。子供の頃、1度修一(稲垣吾郎)と自転車の練習をしたことがあったが、練習後に帰宅すると親たちが蒸発していたため、梨沙はそれ以来自転車のことなど考えずに生きるしかなかったのだ。「あの頃、自転車に乗れていたら縁が切れていたのかな?」と修一の為に苦労してきた今までの人生を顧みる梨沙。すると健吾は梨沙を守るかのように自転車の乗り方を教えるのだった。
引っ越しの朝、梨沙(上戸彩)は健吾(竹野内豊)の部屋で飼われているクラゲを見つめ、離婚届を差し出した。健吾はそれを受け取ると梨沙に成功報酬を渡し、お互いに感謝しながら握手をする。
修一(稲垣吾郎)がタブロイド紙に売った記事は、修一の意図とはまったく関係ない内容となっていた。
引っ越し先を告げずに出て行く梨沙(上戸彩)を一度は見送った健吾(竹野内豊)だったが、その後を追いかけた。必死で追いつこうとする健吾だったが、梨沙が乗った車は視界から消えてしまう。
仕事先の水族館に着いた健吾(竹野内豊)は、水族館裏の砂浜で海を眺める梨沙(上戸彩)を見つける。「最後にもう一度クラゲを見たい」と言う梨沙だったが、水族館の開館時間にはまだ時間があり、そのまま帰ろうとする。すると健吾が無言で梨沙を強く抱き寄せ、二人はしっかりと抱きしめ合った。
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