Total Pageviews

Tuesday, May 3, 2011

フリーター、家を買う。-第1話

2010年10月19日放映

そこそこな人生を送ってきた武誠治(二宮和也)は、会社の新人研修で社会の不条理を初めて味わう。3ヶ月後、理不尽な上司や慣例に振り回され、世渡り下手な誠治は家族にも相談せずに会社を辞めてしまう。父・武誠一(竹中直人)は再就職の当てもなく会社を辞めた誠治を責めたて、しまいには母・武寿美子(浅野温子)のことも責めるのだった。

その後、再就職の面接を受けるがなかなか採用されない誠治(二宮和也)。選り好みできる立場ではないのに「職種は譲れない」と言い張るが、仕事は見つからない。仕事一筋でやって来た誠一(竹中直人)は偉そうな口を叩く誠治とぶつかり、温かく見守ろうとする寿美子(浅野温子)まで責める。翌日、誠治が会社を辞めたと聞いた隣人の西本幸子(坂口良子)は興味津々だった。そして、バイトをしながら就職活動をする誠治のフリーター生活が始まる。

開業医に嫁いだ誠治の姉・永田亜矢子(井川遥)は、寿美子(浅野温子)と電話で話しながらこの1年の間にバイトをいくつも変える誠治(二宮和也)を心配していた。誠治は口うるさい誠一(竹中直人)に反発して部屋に籠もって食事をする生活が続いていたが、誠一(竹中直人)から「会社をこっちから辞めてやったと思っているかも知れないが、能力のないお前は会社にふるい落とされた」と厳しく責める。その頃、寿美子に異変が起き始めていた。

ハローワークに通う誠治(二宮和也)は相変わらず高望みばかりだが、何とか条件に合う企業が見つかり面接に向かう。しかし、就職試験でIT業界の現実と自分の実力を目の当たりにして落ち込む誠治は、仕事で忙しい友人達からのメールを見てさらに落ち込むのだった。

ホームセンターでバイトをしていた誠治(二宮和也)は、元同僚に出くわす。辞めた会社のことを思い出した誠治は、誠一(竹中直人)から「お前はあの会社でふるいにかけられた」と言われたことが頭をよぎる。そんな時、客から「ふるいはどこ?」と言われ、あからさまに失礼な態度を取ったことを上司に説教されると、「辞めます」と言い残しバイトを辞めてしまう。その後、カラオケで1人歌いまくった誠治は夜遅くに帰宅し、食事の心配をする寿美子(浅野温子)に返事もせずに部屋に籠もる。そんな中、寿美子の異変はさらに進んでいた。

2ヶ月後、誠治(二宮和也)はバイトも就職活動もせず、部屋に籠もって自堕落な生活をしていた。それでも寿美子(浅野温子)は朝も遅くまで起きてこない誠治を待ち、夕飯のメニューはどうするかと話をするが、誠治は「考えることがいっぱいあるからいちいち聞かないでくれ」と声を荒げて立ち去る。すると、寿美子の様子がますますおかしくなっていくのだった。

外出先から帰宅した亜矢子(井川遥)は、姑・永田則子(鷲尾真知子)に子供の面倒を見てもらっていたが、則子から「子供が勉強不足。院長夫人としての自覚が足りない」と責められる。その後、留守電に多くのメッセージが残されていることに気付いた亜矢子は実家に連絡するが、部屋にいる誠治(二宮和也)はゲームに夢中で電話に出ようとしない。誰も電話に出ないことを心配した亜矢子は実家に向かう。

夜になり、寿美子(浅野温子)が部屋まで夕飯を運んでこないことに疑問を感じた誠治(二宮和也)は1階に降り、そこで寿美子の異変に気付く。寿美子はキッチンで「ごめんなさい。今日も死ねませんでした」と呟き続けていた。帰宅した誠一(竹中直人)は寿美子の状況が理解できず、到着した亜矢子と3人で戸惑うのだった。

翌日、精神科へ行き、重度のうつ病と診断された寿美子(浅野温子)。医師は、付き添いの誠治(二宮和也)と亜矢子(井川遥)に「聞かれたら具体的な返事をしてあげて」と指導する。その言葉を聞いた誠治は、寿美子に食べたい物を聞かれても適当に返事をしていたことを思い出す。

その後、「寿美子(浅野温子)にストレスがあるはずない。あるなら就職もせずにいる誠治(二宮和也)。能力もないのにプライドばかり高くて一生就職もできない」と誠一(竹中直人)から責められると、誠治は「うるせぇ」と言って立ち去ってしまう。そんな2人のやり取りを見ていた亜矢子(井川遥)は、「ストレスを取り除くどころか、こんな状態ではお母さんを2人に任せられない」と困惑するのだった。

誠治(二宮和也)は誠一(竹中直人)に言われたことが突き刺さり、本屋に駆け込んで求人誌で見つけた日雇いの土木会社に応募する。早速面接に向かった誠治は、社長の大悦貞夫(大友康平)から「いつから仕事に来られるの?」とだけ聞かれ、明日朝から来いと言われるのだった。

亜矢子(井川遥)は実家の雑用を済ませ、寿美子(浅野温子)に「薬をきちんと飲んで。何か心配なことがあったら頼って。妻になろうと母になろうと、お母さんの娘であることは変わらない」と優しく声を掛ける。帰ろうとする亜矢子に西本(坂口良子)が声を掛けてきたが、西本を見た寿美子は顔色を変え、亜矢子が帰ると慌てて家に入るのだった。

翌朝、土木会社の仕事に向かった誠治(二宮和也)。しかし、真面目にラジオ体操をせずに貞夫(大友康平)に怒られ、現場では千葉真奈美(香里奈)に助けられる始末。その後、休憩時間に真奈美(香里奈)に話かけた誠治は、現場仕事をしているのを言い訳がましく話すと、真奈美から「私はこの仕事がしたくてここに来ている」と冷たく言い放たれるのだった。

何事もまともにできず、みんなが言う通りに自分は本当に能力も根気もない若者かも知れないと感じ始めた誠治(二宮和也)は、笑顔で見守り続けてくれた寿美子(浅野温子)のうつも、自分のせいではないかと思うのだった。そして、寿美子が「いつからでも再スタートできる」と言ってくれたのを思い出しながら、慣れない仕事を頑張ろうとする。

No comments:

Post a Comment