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Tuesday, May 3, 2011

フリーター、家を買う。-第3話

2010年11月02日放映

武誠治(二宮和也)は土木の仕事を続ける中で、考え方に変化が現れてきた。しかし、まだまだ1人前にはほど遠い。仕事が終わり、千葉真奈美(香里奈)から無理矢理飲みに誘われた誠治は、豊川哲平(丸山隆平)や手島信二(井上正大)達の仕事に対する考えを聞き、自分が甘いと実感する。その帰りに武寿美子(浅野温子)から薬を飲んだかわからなくなったと連絡が入り、誠治は急いで帰宅するのだった。

帰宅した誠治(二宮和也)は、薬の確認をしている時に家の中にゴミがたくさん溜まっていることに気付く。寿美子(浅野温子)の負担にならないよう、誠治は分別してゴミを出しておくと声を掛ける。一方、永田亜矢子(井川遥)は息子の智也が授業参観で、将来の夢を作文で「ヒーローになりたい」と読んでいるのを聞きながら微笑んでいた。しかし、姑の永田則子(鷲尾真知子)は「医者の跡取りなのに、きちんと教えないでどうする」と亜矢子を責めるのだった。

日曜日、智也と実家に帰省した亜矢子(井川遥)は、則子(鷲尾真知子)に責められたことを誠治(二宮和也)に愚痴っていた。さらに、孫の相手もそこそこに出かけてしまう武誠一(竹中直人)を見て、亜矢子は寿美子(浅野温子)のうつの原因は家庭内のことだけではなく、他に理由がある気がすると言い出すのだった。その頃、誠一(竹中直人)は若い女、島田彰子(玄里)と会い、金まで渡していた。

亜矢子(井川遥)と智也を見送った後、西本幸子(坂口良子)が話しかけてくるが、寿美子(浅野温子)は目も合わさずに家に入ってしまう。その後、ゴミを分別して捨てに行った誠治(二宮和也)に、寿美子は「もしかしたら戻ってきてしまうかも知れない」と呟く。そして寿美子は、誠治が子供の頃の作文を探し出し、誠治に渡した。

設計部門にいるゼネコンの設計士、山賀亮介(眞島秀和)に仕事の進み具合を尋ねられていた真奈美(香里奈)。そんな真奈美(香里奈)を見ながら事務の星野あかり(岡本玲)は、「千葉さんは山賀さんに憧れている。いずれは千葉さんも設計部門に戻る」と誠治(二宮和也)に話すのだった。

帰宅した誠治(二宮和也)は、自分の捨てたゴミに違う種類のゴミが入れられ、玄関先に戻されてしまった事を知り、「イタズラされているのではないか」と原因を突き止めようとする。しかし、寿美子(浅野温子)は「原因なんてわからなくてもいい」と呟くのだった。翌日、誠治は再びゴミを捨てて家の中から様子を窺っていると、西本(坂口良子)が違う種類のゴミを入れているのを目撃する。しかも、わざと近所の人に寿美子のゴミが分別されていないと言いふらし、玄関先にゴミを戻した。

誠治(二宮和也)がゴミの話をすると、寿美子(浅野温子)は西本(坂口良子)の仕業だと知っていた。寿美子と西本の間には何かあるらしく、寿美子は「ごめんなさい」と取り乱してしまう。その後、誠治は亜矢子(井川遥)にも相談し、亜矢子と3人で病院に行く。寿美子が近所からイジメを受けているのはかなり前かららしく、亜矢子にも思い当たることがあった。寿美子は誰にも言えずに長い間苦しんできたのだ。誠治と亜矢子の話を聞いた医師は、「ストレスの原因が今の環境にあるならば、環境を変えてあげるべきだ」と助言する。

誠一(竹中直人)は「近所付き合いがうまくいかないくらいで引っ越しなんてできない。寿美子(浅野温子)の心が弱いだけだ」と引っ越すことに猛反対し、うつ病にも理解を示そうとしない。いくら説得しようとしても「金は出さない」と聞く耳を持たない誠一に、誠治(二宮和也)は「これが父親だと思うと情けない」とその場を立ち去り、亜矢子(井川遥)も呆れるのだった。

あかり(岡本玲)はわざと哲平(丸山隆平)の前で「ゼネコンの人との飲み会をお願いします」と真奈美(香里奈)に頼んでいた。そして「現場の人間はケガをすれば生活も安定しない。2年前にも転落事故があったし、安定したゼネコンの人間がいい」と言い出す。すると真奈美は転落事故の話を聞き、顔色を変える。

1人で港に来た誠治(二宮和也)は、その場に真奈美(香里奈)がいることに気付く。「橋が見えるこの場所が好きだ」と言う真奈美は、「父親に新しい橋を見に連れて行ってもらってから橋に興味を持ち、この道に進んだ」と話す。そんな真奈美の話を聞いた誠治は、「自分は夢とか言っている場合ではなく、母親がうつ病で苦しんでいる」と今まで誰にも言わなかったことを真奈美に話すのだった。

幼い頃の作文に目を通した誠治(二宮和也)は、「父親のようになりたい」と夢を持っていたことを思い出す。そして「家族みんなが元気でいてくれればいい」と寿美子(浅野温子)が願っていたこともわかり、誠治は幼い頃に寿美子が手を握って看病してくれたように、今は自分が寿美子の為に頑張ろうと決心する。翌朝、誠治は「ここを引っ越そう」と言い出す。「母さんが元気で暮らせる家を買う」と決意する誠治だが、誠一(竹中直人)は「フリーターのお前に家なんて買えるわけがない」と否定するのだった。

真奈美(香里奈)は、過去の事故に関係しているらしい五十嵐という人物の家を訪ねていた。その頃、誠治(二宮和也)は「家を買う」という目標を掲げるのだった。

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