2010年11月09日放映
武誠治(二宮和也)は、バイト先の土木事務所で家のゴミを捨てさせてもらえるように頼み込む。大悦貞夫(大友康平)は「事業所はお金を払ってゴミを捨てている」と言うが、事情を察してゴミを捨てることを許可するのだった。「家を買う」という目標の為に土木のバイトを頑張ろうとしていた誠治。しかし、家では武誠一(竹中直人)が武寿美子(浅野温子)に「近所でいじめられているのか」と余計な事を言ってしまったせいで、再び不安定になった寿美子がふらふらと道を歩き、危うく車に轢かれそうになるのだった。
同僚達は土木のバイト・寿美子(浅野温子)の世話・就職活動と忙しく過ごしていた誠治(二宮和也)を心配していた。そんな中、2年前の落下事故の話になり、大悦(大友康平)は「本人が無理な作業をして事故が起こった」と説明する。しかし、当時の現場監督だった千葉真奈美(香里奈)は未だに責任を感じていた。その頃、家に帰った誠治(二宮和也)は、寿美子(浅野温子)を気遣い世話をする。
誠治(二宮和也)は、就職活動をしながらバイトをする生活が続いていた。疲れ切って帰宅した誠治は、薬を飲んだか忘れてしまう寿美子(浅野温子)の為に薬を入れるケースを買いに出かける。すると、店で西本幸子(坂口良子)が声を掛けてきて、わざとらしく寿美子のことを尋ねるのだった。
弁護士との合コンで、西本和彦(横尾渉)とメール交換をした星野あかり(岡本玲)は浮かれていた。一方、誠治(二宮和也)と一緒に病院へ来た寿美子(浅野温子)は、「薬を飲まなければ入院をしなくてはいけない」と医師・岡野忠志(田中荘太郎)から言われ、気にする。その後、誠治が疲れていることに気付いた岡野は、「他に面倒を見られる人がいないのか」と尋ねた。しかし、誠治は「父は未だに母の病気のことを認められず、自分しか面倒を見る人間はいない」と答えるのだった。
翌朝、面接に向かおうとする誠治(二宮和也)の疲れ切った顔を見た誠一(竹中直人)は、「そんな面で面接に行っても無駄だ」と言い捨てた。誠一は、帰宅すれば寿美子の面倒をみるという誠治の生活に疲れの原因があるとは気付いていない。そして、誠治は面接会場で倒れてしまい、面接も受けられなかった。
現場で作業する誠治(二宮和也)が疲れていると判断した真奈美(香里奈)は、「今日はもうあがって」と声を掛ける。しかし誠治は「事情があるし、大丈夫だ」と言い切った。しかし過去の事故が忘れられない真奈美は、作業を続ける誠治に「やめて!!」と怒鳴ってしまう。真奈美は、一息入れるように大悦(大友康平)から声を掛けられ、上司の山賀亮介(眞島秀和)にも「感情的になるな。あの事故は忘れろ」と助言される。しかし真奈美は、自分の管理不足で2年前の事故が起こったと責任を感じていた。
誠治(二宮和也)は、西本(坂口良子)の息子・西本和彦(横尾渉)と玄関先で会う。弁護士をしている和彦にゴミのトラブルを相談しようとするが、相談ならオフィスで聞くと言われる。後日、オフィスを訪ね、和彦にトラブルの原因を知りたいと話し出す誠治。すると、和彦は自分の母親ならやりかねないと言い出す。一方、学校のママ友達とランチをする永田亜矢子(井川遥)は、「医師夫人の悩みのレベルは違う」と言われ、ご近所付き合いに苦労していた。
誠治(二宮和也)は亜矢子(井川遥)を呼び、イジメの原因が誠一(竹中直人)にあると話し始める。建て売りで売り出されたこの地域に引っ越して来たばかりの頃、誠一が「うちは社宅で月5万円の低家賃で住んでいる」と酔ってご近所に話したことが原因だった。自分が原因だと認めようとしない誠一に、亜矢子は「横並びを好む主婦達には格好のネタ」と怒鳴り出す。「家族を守れない父親は、結婚する資格も家族を持つ資格もなかったんだ」と言い出す誠治を、誠一は殴って立ち去った。
騒ぎに気付き、心を痛める寿美子(浅野温子)。「もう1人で抱え込むことはない。悪いのはオヤジだ」と声を掛ける誠治(二宮和也)に、寿美子は「お父さんを責めないで」と誠一をかばった。誠治は、寿美子の為に頑張っているのに、寿美子が誠一の肩を持つことに落ち込むのだった。
バイトを終えた誠治(二宮和也)はスーツに着替えて面接に向かおうとすると、寿美子(浅野温子)から連絡が入った。「薬がない。入院だけはしたくない」と取り乱す寿美子に、誠治は「これから面接だから、もう少し待って。頼むから今だけは邪魔しないで」と言って電話を切ってしまう。誠治の側にいた大悦(大友康平)や真奈美(香里奈)は、誠治の様子を心配するのだった。
誠治(二宮和也)は面接会場に行っても寿美子(浅野温子)のことが気になっていた。自宅に電話しても繋がらず、不安が募る誠治。結局、誠治は寿美子のことが気になり、面接を受けずに家に帰った。しかし家には寿美子はおらず、家の周辺を探し回るが見つからない。自宅に戻り、どこにいったのかと心配していた時、寿美子が帰宅する。誠治は寿美子が薬を入れるケースを買いに出かけていて薬もあったとわかり、ホッとする反面、「もうオヤジや母さんに振り回されるのはウンザリだ」と呟くのだった。
その夜、バイト先の飲み会に現れ、歌いまくる誠治(二宮和也)。その様子を見た同僚達は、誠治を心配する。酔った誠治は、「うちのお袋はうつ病。その為に家を買って引っ越そうと目標を立てた。でもオヤジは頼りにならず、俺がやるしかない…お袋は俺のことを頼っている。もう無理だ…お袋の面倒見るの…もし本当にお袋がいなくなったら、たぶんホッとすると思う」と本音を口にして、泣き崩れるのだった。
誠治(二宮和也)は重い足取りで帰宅するが、1人でリビングに座っている寿美子(浅野温子)に優しく語りかけた。誠治は、人生思いも掛けない出来事が降りかかるが、それでも人生は続いていくと感じていた。
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