Total Pageviews

Tuesday, May 3, 2011

フリーター、家を買う。-第9話

2010年12月14日放映

目標の100万円を貯めた武誠治(二宮和也)は、武誠一(竹中直人)に引っ越しのことを切り出す。すると誠一も前向きに考えており、誠治に就職の本まで手渡した。一方、「おふくろに“医者の家の人間として失格だ”なんて言い過ぎ」と夫から言われた永田亜矢子(井川遥)は、夫が自分の味方でも、永田則子(鷲尾真知子)の味方でもないと感じるのだった。

昨日「辞めんなよ」と千葉真奈美(香里奈)から言われ、頭から離れずにいた誠治(二宮和也)。しかし、酔っていた真奈美は覚えていない。その後、真奈美は山賀亮介(眞島秀和)に「設計部門に行きたい」と申し出ていた。一方、誠治は「最近、誠治くんのお母さんの様子がおかしい」と隣の西本幸子(坂口良子)に言われるが、まともに答えず立ち去る。

誠治(二宮和也)がパソコンで経費管理をしていると、大悦貞夫(大友康平)が「もっと早く無駄な経費を使っていたことに気付けば良かった」と悔やむ。誠治も同じように、母の病気に気付いてあげれば良かったと後悔するが、大悦は「気付いたのだから大丈夫。それに100万円貯めたのは立派だ」と励まされるのだった。その後、家では誠一(竹中直人)が「引っ越し前に外壁の塗り替えをするように会社から言われたのは痛い。50万円掛かるなんて…」と嘆く。そんな中、武寿美子(浅野温子)に異変が起こっていた。

この前の則子(鷲尾真知子)への無礼を謝る亜矢子(井川遥)。ししかし、亜矢子は自分のことを責めない則子に拍子抜けするのだった。一方、最終面接の通知が来たことを誠治(二宮和也)から聞いた真奈美(香里奈)は、「自分も設計部門に行って再スタートする」と話す。

則子(鷲尾真知子)と揉めてしまったと誠治(二宮和也)に話をする亜矢子(井川遥)。すると、誠治は西本(坂口良子)から寿美子(浅野温子)の様子がおかしいと言われたことを話し、「自分も姉ちゃんみたいにガツンと言いたい」と呟く。その後、寿美子(浅野温子)は外壁塗り替えの見積もりを誠一(竹中直人)に差し出されて動きを止めてしまう。すると、智也は「おばあちゃんのうつ病を治す」と励ましていた。しかし、その様子を見ていた亜矢子は、則子(鷲尾真知子)が寿美子(浅野温子)の病気を利用して、智也を医者にしようと丸め込んだと気付く。

豊川哲平(丸山隆平)は、星野あかり(岡本玲)を幸せにしなければと焦って、リハビリに励もうとしていた。しかし、あかりは卑屈になる哲平に「ガッカリだ」と怒り、立ち去ってしまう。一方、最終面接を明日に控えていた誠治を同僚達は励ましていた。その頃、寿美子は外壁塗り替えの見積もり書を見つめていた。

夜、誠治(二宮和也)が神社で明日の面接の合格祈願をしようとしていると、ハローワーク職員の北山雅彦(児嶋一哉)が偶然やって来る。最近ハローワークに現れない誠治を心配していた北山だが、自分も見合いで連敗中だとプライベートな話を始めた。「自分にも密かに想う人がいるが、就職が決まれば会えなくなる」と誠治も寂しそうに話をすると、北山は「今回は縁がなかったと言うことですね…」と呟くのだった。

翌朝、誠一(竹中直人)は誠治(二宮和也)に面接を頑張るように声を掛けて出勤した。その後誠治も面接に出かけるが、寿美子(浅野温子)の表情が曇る。その頃、亜矢子(井川遥)は寿美子の病気を利用して智也を丸め込んだ則子(鷲尾真知子)に意見した。しかし、則子は「亜矢子の家族は滅茶苦茶だ」とひどいことを言う。一方、面接会場に着いた誠治の携帯に相沢(ムロツヨシ)という男から連絡が入った。寿美子がトラブルに巻き込まれていることがわかり、誠治は最終面接を蹴って帰宅する。

誠治(二宮和也)が帰宅すると、相沢(ムロツヨシ)が「契約した商品の代金を支払っていない」と100万円の請求書を差し出す。キャンセルしたいと申し出る誠治に、「すでにクーリングオフの期間は過ぎている」と話し、相沢は立ち去った。すると、再び寿美子(浅野温子)の容態が悪化してしまう。

その夜、誠治(二宮和也)の最終面接が気になっていた誠一(竹中直人)が帰宅した。しかし、誠治は絶対に怒らないと約束させて、寿美子(浅野温子)が訪問販売で高額な商品を買わされたことを話し、このせいで最終面接を受けていないと打ち明けた。「弁護士に相談しよう」と言う誠治に、誠一は世間体を気にしてそんなことはできないと言い捨て、「寿美子のことを口実に面接から逃げた」と捨て台詞を吐くのだった。

翌日、誠治(二宮和也)は真奈美(香里奈)に昨日の出来事を愚痴った。すると真奈美は、「誰かを守るために目の前にあるチャンスを蹴るなんて、かっこいい」と励ます。しかし、誠治は結局何も守れていないと落ち込むのだった。帰宅した誠治は、西本(坂口良子)の家を訪ね、寿美子がうつ病であると話を切り出す。そして、寿美子が自殺未遂をして今までの事を全て遺書に書いていたと告げる。

誠治(二宮和也)に遺書の内容を聞き出そうとする西本(坂口良子)。しかし、誠治は西本の今までの嫌がらせを指摘し、大切な母親である寿美子(浅野温子)のことは自分が守ると宣言する。すると西本は「寿美子さんはいつも笑顔で、幸せそうで羨ましかった。息子は私の思い通りに育ってくれたけど、いつの間にか私のことを軽蔑していた。私は、母親として自分を犠牲にして一生懸命にやって来たのに…」と呟く。すると、部屋の外で話を聞いていた西本和彦(横尾渉)が「優秀な息子を持った母親でいたかっただけで、自分のためだろう。俺のことは全部母さんが決めた。最低な母親だ」と怒鳴り込んできた。そして和彦は「言う通りにしていれば、母さんが嬉しそうだったから」と言い残し、部屋を去った。その言葉を聞いた西本は泣き崩れるのだった。

亜矢子(井川遥)は則子(鷲尾真知子)に家族を侮辱された言葉を思い出していた。翌日、誠治(二宮和也)は弁護士に相談すれば支払わずに済む請求料金を相沢(ムロツヨシ)に支払うことにして、今まで必死に働いて貯めた引っ越し費用の100万円を相沢に手渡した。全てにケリをつけ、誠治は寿美子(浅野温子)に「もう大丈夫だから心配しないで」と優しく語りかけた。

その後、相沢(ムロツヨシ)から「渡していなかった商品がある」と渡された物は、誠治の就職合格祈願の御札だった。誠治(二宮和也)はそれを見て涙を流す。

No comments:

Post a Comment