2010年05月05日放映
鈴原籐子(高畑淳子)ら家族が待つ実家へ帰った鈴原奈緒(松雪泰子)と継美(=道木怜南)(芦田愛菜)。「部屋が見つかるまで家に居させて欲しい」と言う奈緒に、籐子は「母親には甘えなさい」と答え、温かく鈴原家に迎え入れる。その後、継美が眠る横で奈緒は、施設で折った紙飛行機を折り直し、久しぶりの実家で束の間の安らぎを得るのだった。
継美(芦田愛菜)を小学校へ行かせてあげたい奈緒(松雪泰子)。翌日、学校教育課へ出向き、書類等をもらうが、記入事項に真実を書くことが許されない今の立場ではどうにもできない。
籐子(高畑淳子)から貰った転入準備品を前に戸惑っていた奈緒(松雪泰子)。そこに、妹の鈴原芽衣(酒井若菜)の怒声が聞こえてくる。妊娠5ヶ月に入った芽衣の子供に疾患があるというのだ。「精密検査を受けなさい」と言う籐子に芽衣はふてくされ、子供を連れて帰ってきた奈緒を羨んで冷たい言葉を投げつける。
奈緒(松雪泰子)の留守中、ファミレスで継美(芦田愛菜)の相手をしていた妹の鈴原果歩(倉科カナ)が席を離れたのを見計らい、藤吉駿輔(山本耕史)が言葉巧みに継美に近付く。本当の正体を聞き出そうとする駿輔に、継美は隙を見てその場から逃げ出し、図書館へ向かう。そしてその途中、望月葉菜(田中裕子)と出会うと、「うっかりさん!」とあだ名を呼んでしがみつくのだった。
葉菜(田中裕子)の家で継美(芦田愛菜)は自分の顔写真が載る記事を見つけ、慌てて逃げ出そうとする。しかし葉菜は、継美に「私は味方ですよ」と優しく微笑みかけた。葉菜の連絡で継美を迎えに来た奈緒(松雪泰子)も、その記事を見つけて早々に家から出て行こうとする。しかし、葉菜は2人の後を追い、全てを知った上で2人の話を聞こうとするのだった。
奈緒(松雪泰子)は、葉菜(田中裕子)に継美(芦田愛菜)と北海道を後にした話を始める。継美の本当の名前は"道木怜南"で、母親とその愛人から虐待を受け続けていた継美をただ傍観していた奈緒。しかし、気温が下がる夜、ゴミ袋に入れられた継美を見つけ、許されないことだと知りながら、虐待している親から引き離して自分が母親になろうと決心したことを告白する。「継美の手を離す気はない」と言う奈緒に、葉菜は就学特例で身分を明かさなくても就学できることを伝え、「自分が継美の保護者になる」と申し出るのだった。
学校教育課へ出向いた奈緒(松雪泰子)、継美(芦田愛菜)、葉菜(田中裕子)。「夫からの虐待から逃れる為に身分を明かさずに就学したい」という嘘を訴える3人。それに対し、役人は最初は無理だと断るが、奈緒の傷付いた顔を見ると一転し、就学を認める。実は、昨夜のうちに奈緒は自分達の嘘に真実味を持たせるために、自分の顔に傷を付けていたのだった。
精密検査の結果、芽衣(酒井若菜)のお腹の子供には重度の心臓疾患があることが分かった。簡単に中絶すると言う芽衣に籐子(高畑淳子)は言葉を失う。その頃、継美(芦田愛菜)の正体が分かった駿輔(山本耕史)は奈緒(松雪泰子)に近付き、口外しない代わりに1000万円を要求していた。
継美(芦田愛菜)を小学校へ迎えに行った奈緒(松雪泰子)。一緒に待っていた葉菜(田中裕子)の横で「お母さん」と嬉しそうに呼ぶ継美は、校庭にいる奈緒に向かって紙飛行機を飛ばす。その紙飛行機を見た奈緒は、自分が子供の頃に折った形と同じことから、葉菜が自分を捨てた母親だと気付くのだった。
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