2010年05月12日放映
望月葉菜(田中裕子)が自分を捨てた実母だと気が付いた鈴原奈緒(松雪泰子)は、冷たい態度で継美(=道木怜南)(芦田愛菜)を連れて家へと帰って行く。家に戻った奈緒は、鈴原籐子(高畑淳子)に実母と会ったことを話す。すると籐子は「その人はこの世にいない人」と少しも動じず、普段通りに奈緒に接した。奈緒はその言葉を聞き、頷くのだった。
藤吉駿輔(山本耕史)は、継美(芦田愛菜)を連れて学校へ向かう奈緒(松雪泰子)に近付き、2人の関係をバラされたくなければ1000万円を籐子(高畑淳子)から借りて払えと脅迫する。家族にこれ以上の迷惑をかけたくない奈緒は断るが、警察にバレた方がもっと迷惑をかけることになると言われ、途方に暮れてしまう。そんな奈緒の様子を見ていた継美は、葉菜(田中裕子)の家へ行き、自分のせいで奈緒がお金に困っていることを訴えてお金を貸してくれるよう頼むのだった。
障害を持った子供を妊娠している鈴原芽衣(酒井若菜)は、再来週には子供をおろすことを決めるが、心の中では悲痛に悲鳴をあげていた。
奈緒(松雪泰子)がお金に困っていることを知った葉菜(田中裕子)は、通帳と印鑑を黙って奈緒に手渡すが、「葉菜には関係ない」と突っぱねられてしまう。しかしどうしても渡したい葉菜は、ゴミ箱に通帳と印鑑を捨て、そのまま走って帰ってしまった。すると、2人のやりとりを見ていた駿輔(山本耕史)が現れ、ゴミ箱から通帳と印鑑を拾い出し、持って行ってしまう。
駿輔(山本耕史)の後を追い、通帳と印鑑を返してもらおうとする奈緒(松雪泰子)。駿輔が「これで手を打つ」と言った為帰ろうとしたが、17年間毎月1万円を積み立てた記録を見て、葉菜(田中裕子)が自分の為に積み立てたお金だと気付き、駿輔から通帳を奪い返す。奈緒が複雑な環境の中で生きてきたことを悟った駿輔は、昔自分が追っていた事件で虐待されていた男の子の話を始める。その子は虐待する父親をかばい続け、最後にはその父親に殺されてしまった。子供を見殺しにした過去を抱える駿輔は、奈緒と継美(芦田愛菜)のこれからの未来にある答えを見たいと感じ始めていた。そして「あんた達のことを書ける時が来たら、その印税でお金はもらうから」と、金を請求することを諦めるのだった。
通帳を返す為に葉菜(田中裕子)の家へ行く奈緒(松雪泰子)。しかし葉菜は奈緒と別れた後具合が悪くなり横になっていた。「どうして捨てたの?」と囁く奈緒の声に気が付いた葉菜。そこへ継美(芦田愛菜)から事情を聞いた籐子(高畑淳子)が突然現れ、「お金なんかで、あなたがこの子にした罪はなくならない!私と奈緒の築いた30年を壊さないで」と掴みかかった。逆上する籐子を奈緒はなだめ、2人はその場を後にする。
奈緒(松雪泰子)と居酒屋に寄った籐子(高畑淳子)は、奈緒が高校を卒業して北海道へ行った頃に葉菜(田中裕子)が突然家にやって来たことを話し出す。突然現れた葉菜に、籐子は家族全員で仲睦まじく暮らしていることを言って追い返したという。籐子は、心を閉ざした奈緒を引き取る時に、施設側や夫からも反対をされていた。しかし籐子には、親と子は選んだり選ばれたりするものではなく"出会うもの"だという信念があり、いつしか奈緒が心を少し開いてくれた時、自分は奈緒にとって一人だけの母になろうと決心したのだった。籐子が自分の為に費やしてくれた優しさを初めて知った奈緒は、ようやく葉菜という存在を心の中から消すことを決める。
翌日、芽衣(酒井若菜)の結婚式に着て行く服を姉妹3人で選んでいた。そんな時、一本の電話に継美(芦田愛菜)が出てしまう。「もしもし」という継美の声を聞いた道木仁美(尾野真千子)が戸惑いながらも「怜南?」と尋ねる。すると、仁美の声を聞いた継美は「ママ?」と聞き返すのだった。
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