2010年06月09日放映
戸籍を買うことを決心した鈴原奈緒(松雪泰子)は、望月葉菜(田中裕子)と共に伊豆の銀行で現金を振り込む準備をする。「明後日には普通の家族になる…」という葉菜の言葉に勇気付けられる奈緒。翌日、葉菜が理容店を売って戸籍を買う現金を用意している頃、奈緒は葉菜の主治医・柚川珠美(市川実和子)から葉菜が白血病だということを知らされるのだった。
奈緒(松雪泰子)は葉菜(田中裕子)の体の具合を気にしながらも、継美(=道木怜南)(芦田愛菜)と3人で伊豆へ向かうのだった。
伊豆の海を前にはしゃぐ継美(芦田愛菜)。その嘘偽りのない無邪気さに奈緒(松雪泰子)や葉菜(田中裕子)も束の間の幸せを感じていた。
警察が奈緒(松雪泰子)と継美(芦田愛菜)を捜して鈴原家にやって来た。しかし、鈴原籐子(高畑淳子)は奈緒とは疎遠だと嘘をつく。
奈緒(松雪泰子)の身を案じた籐子(高畑淳子)達は、藤吉駿輔(山本耕史)を呼び、奈緒に警察が捜していることを知らせてくれるよう頼む。駿介は奈緒に電話をかけ、「道木仁美(尾野真千子)に告訴をしないよう説得するから、明日まで逃げ続けるように」と指示するのだった。
電話を切った奈緒(松雪泰子)は葉菜(田中裕子)に事情を話し、お金を振り込んで戸籍を手に入れてから逃げようと決める。そして、病気の葉菜に自分が心配や迷惑をかけていることを謝罪する奈緒。しかし、葉菜は「自分の命よりも大切な人がいる今が幸せ」と言って奈緒に微笑むのだった。
翌朝、継美(芦田愛菜)と葉菜(田中裕子)を旅館に残して振り込みをしようと銀行へ急ぐ奈緒(松雪泰子)だったが、銀行はまだ営業していなかった。仕方なく他の銀行へ向かう奈緒だったが、自分達を探している警察がいるのを見て行き場を失う。しかし、継美の身を案じて旅館へ戻ろうとした時、奈緒は警察に見つかってしまった。
葉菜(田中裕子)が旅館の部屋から出て行くと、奈緒(松雪泰子)が警察の車に乗せられようとしている所だった。「奈緒!」と初めて名を呼ぶ葉菜に、「お母さん!」と呼び返す奈緒。「お母さん、病院に行って。ちゃんと検査して」と泣く奈緒の手を握り、葉菜は頷いた。そこへ異変を感じた継美(芦田愛菜)もやって来る。「お母さん、どこ行くの?継美も行く!」と泣いて奈緒にしがみ付く継美に、奈緒はしっかりと手を握り、「お母さんの手を覚えてて。ずっと握ってるからね」と声をかけ、警察の車に乗って去って行くのだった。
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