2011年06月17日放映
白血病が再発した林田浩二(中島健人)は危険な状態に陥っていた。そんな中、命を失ってもいいから浩二を助けたいと泣き崩れる林田愛子(田中美佐子)に、近藤卓巳(大杉漣)は妊娠を継続して臍帯血を移植することを提案する。一方、林田愛美(堀北真希)の本の編集も佳境を迎えていた。
愛子(田中美佐子)の妊娠の経過は順調だった。浩二(中島健人)も危険な状態を乗り切って病室で21歳の誕生日を迎え、家族でそれを祝う。その後、愛美(堀北真希)は悲しい出産を乗り越えた人の声を取材することになる。
特別養子縁組の話を進める内田留美(西村知美)に、近藤(大杉漣)は「時期を見計らって4、5歳になったら養子だと言うことを話すことが大切。第3者から聞くことは本人を傷つける」と話をする。付き添っていた愛子(田中美佐子)はその話を神妙な顔で聞いていた。その頃、愛美(堀北真希)は浩二(中島健人)の血液の状態があまりよくないため、移植の成功率も低いと主治医から言われる。
パン屋で働き始めた林田太一(大倉忠義)は、「パン屋は任せろ」と話し愛子(田中美佐子)を安心させようとする。愛子は感謝し、太一が養子だということを黙っていてごめんなさいと謝った。すると、太一は林田家を本当の家族だと思っているが、浩二(中島健人)や美子(竹富聖花)に血のつながった兄弟ではないことを話そうと思っていると告げる。その後、愛子は太一を連れて太一の実の母親の墓参りに行く。
愛美(堀北真希)は悲しい妊娠、出産を経験した芦沢(友近)を取材する。子供がお腹にいる時点で病気であることがわかり、生まれてきても長くは生きられないと知りながら出産をしたが、芦沢はわずかな時間であってもその子と親子になれてよかったと語った。そして芦沢は再び妊娠中で、前回の妊娠から近藤(大杉漣)が温かく見守ってくれていると話す。
パン屋に国木美和(戸田恵子)がやってくる。国木は同い年の愛子(田中美佐子)と全く違う人生を歩んでいて不思議だと話すが、子宮筋腫で子宮を摘出してから、これからの人生は後悔しないように生きようと思ったと語る。愛子も妊娠してから、この年で新しい人生を始められるチャンスを与えてもらったと実感しており、お互い50歳を超えたからこそわかることもあるとしみじみと語り合う。
太一(大倉忠義)の前に赤ちゃんを抱いた水川真帆(酒井若菜)が現れる。真帆は太一のおかげでこの子を産めたと話し、この子のためならどんなことも頑張ることができると感謝するのだった。
愛美(堀北真希)は近藤(大杉漣)が命にこだわる理由を聞く。近藤は昔、心臓が悪い妻を出産半年後に亡くしていたのだ。妻の命を助けようとした近藤に、妻は産婦人科医がそれではいけないと諭し、自分の命をかけて新たな命を産んでいた。それ以来、近藤はよほどの理由がない限り、中絶に反対してきたという。近藤は愛子(田中美佐子)が自分を犠牲にして浩二(中島健人)を助けようとする姿と妻の姿を重ねており、新しい命を産むのは大変なことなのだと語る。
愛子(田中美佐子)の計画出産まであと少しとなり、太一(大倉忠義)は浩二(中島健人)に「パン屋は自分が継ぐから、病気が治ったら好きなことをしろ」と話する。
愛美(堀北真希)は愛子(田中美佐子)に取材をすることになる。51歳での出産に不安や心配があると思っていた愛美だったが、愛子は「何とかなる」と語る。一方、太一(大倉忠義)の前に中野瑛太(斎藤歩)が現れた。太一が逃げたことで組織から暴行を受けていた中野は、治療費を請求し、再び家族の周りをうろつくと脅す。しかし、太一はこの世に生を受けたのは中野のおかげだと感謝の言葉を述べて、自分は林田家の一員だときっぱりと告げる。中野は何も言わずにその場を立ち去った。
浩二(中島健人)に辛い思いをさせたと謝る愛子(田中美佐子)。しかし、浩二は弟に会えるのを待ち望んでいた。一方、国木(戸田恵子)は社長の長澤(金田明夫)とひどく揉めていた。心配する愛美(堀北真希)に、国木はちょっとした意見の食い違いだと話す。その後、愛美は本のタイトルを「生まれる。」にすると国木に伝える。
命を授かる時にはさまざまな感情が生まれ、人と人とのつながりや絆が生まれるなどたくさんの意味合いが含まれている事から、愛美(堀北真希)は「生まれる。」というタイトルに決めた。その頃、愛子(田中美佐子)はお腹の異変を感じ、道に座り込んでいた。
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